3.《ネタバレ》 第1作から最終章まであわせてなんと436分、7時間超という超大作。ここでは、まとめてレビュー。中身を端的に言えば、小学生の道徳の時間に見せられたNHK教育の道徳ドラマ番組を劇場版に、という感じ。まさに「明るいなかま・ザ・ムービー」といったところか。もっと若い世代なら「虹色定期便・ザ・ムービー」でも良いか…。
話の中身も、大人が楽しむと言うより、是非、小学生や中学生に見せたいという感じかも。しょうもない事件が、一人、あるいは大勢の進路を狂わせることもあり得るのだ、ということを描いたのだと見れば、それなりに納得できる出来だと思う。もっとも、現実世界はここまでヤワでなく、しかしながら複雑ではあるが。
役者的には他のレビュワーさんの指摘どおり、本当に「新春かくし芸」のドラマのノリ。よくここまで漫画通りに出来たものと感心。細かいところを見ると、突っ込みどころもあるが、愛すべき点の方が多い作品と言うことで、3作まとめて6点献上。
ちなみに、今はかの道徳ドラマもドキュメンタリーになり、新春かくし芸も打ち切りとか。やっぱり、この映画の中身も、枠組みも、20世紀へ残したものかもしれないと思うと、少し寂しい気もする。