4.どうしようもない駄目人間を描いた作品かと思いきや、実はちゃんとした人間の話でがっかりといった感じでしょうか。
仕事を辞めたとは言ってもバイトはしてるし、何故か妙に人望があって慕われてるし、漫画家を目指すモチベーションもある。
そもそも娘が橋本愛という時点で人生勝ち組なわけで、宮田氏の羨ましいという言葉に説得力があり過ぎる。
そんなわけで、駄目人間の駄目っぷりを笑い飛ばすコメディとして見ると消化不良な気がする。
とは言っても、漫画家として成功するわけでもないので、サクセスストーリーにもなってない。
父親や娘との関係性で泣かせてくれるのかなと期待したけど、それほどでもなかった。
いっそラストで娘を指名するくらいのクズっぷりを発揮してくれれば、衝撃的な印象も残ったのかも知れないけど、一般的な親の言いそうな締め括りで残念でした。
それでも、シズオに影響された登場人物たちがそれぞれどうなっていくのか気になる感じもあったので、駄作というわけでもなさそう。
この作品を序章として、後日談を描いた続編があったなら、ちょっと見てみたいような気もします。