14.《ネタバレ》 ブームや人気は認めざるを得ないこの映画。でも単体の映画として評価が高いかというと疑問がある。
なにしろテレビシリーズの続きのシーンで始まり、テレビの新シリーズへと続く・・という半端なラスト。
キメハラを食らう危険性の少ないこの場でだから書いちゃうけど、映画史上に残る名作とはなりえないでしょう。
売れた理由は、コロナ禍の中、ストレス発散に丁度いい勧善懲悪バトルアクション系作品だった事かなあ。
只のチャンバラ作品とは違い、ハリポタなみに魔術妖術超能力のオンパレードな能力戦が、画面に映える。
SF系とは、異なるベクトルのファンタジーストーリーだけど、悪い鬼はとにかくたたっ切れば良し。
ピンチに陥るたびに、仲間の特異な能力が突破口になり、逆転勝利への王道展開。これらは素晴らしいです。
個人戦だけでなく、チームの協力があればこそ。ただ、曲者揃いのチームなので息があうまでのゴタゴタが
いいサジ加減で、結果として大きな高揚感に包まれる。 決して悪くはないんですよ・・
ただ、劇場版はもっと、一つの起承転結を築いて欲しかったと強く思う次第。
中盤の戦いが一段落の後、唐突に表れた別の強敵に、主要戦士が殉職へ・・ ここからのメロドラマが長い。
本当に長い。名前を連呼のシーンが延々・・ やり過ぎで白けてしまった。 で、このタイミングで終幕。
いやいや、違うでしょう・・ ストレス解消にならないエンディングですかあ?
スターウォーズが嫌いで、初期しか知りませんが、あれの2作目の半端なエンディングを思い出しました。
映画史上の金字塔になるというマスコミの報道に乗せられて、期待値上げ過ぎましたかね?
数字的な偉業は間違いないけど、中身はそこまでじゃないというのが、素直な感想かな。
あと、いつもの映画館で観たんですが・・なんか他の映画より画面が小さいんですよね。
アスペクト比のせいで、横幅が出せなかったのかな・・ 縦横をテレビと同じにしたからかなあ。そこも残念。