9.《ネタバレ》 モンキーパンチが監督を務めたという作品だというので視聴。
かなりキャラデザが今までに比べると濃くて、好き嫌いは分かれるかもしれないけど、これはこれでアリですね。
そんな訳でお話はある国の革命物語。
殺されたはずの王子パニッシュとその恋人の工作員オーリエンダーを中心に扉の向こうのお宝のためにルパンが奔走する。
まぁ大筋はルパンが殺し屋に狙われたりなど毎度の事なのだけど、革命の扇動する王子の正体には驚きました。えっ?マジで今までのパニッシュは全部ルパンと次元だったの?と、もう一度見たくなるもの。
大筋のドラマもそこそこだが本作のアクションは結構凄い。銭形警部も現地の警官を一捻りで倒すシーンは今までのイメージとはかなり違い、めちゃカッコ良い。
それにルパンをはじめとした持つ銃器の描写はやたら細かく、見ごたえたっぷり。
終盤のサイバーパンクよろしくなナノマシンの猛攻もかなり凶悪に描かれているのもたまらない。
そしてなんといっても今回の親玉である首狩り将軍の悪さと強さも光っていて終盤のバトル、動きまくりますし、ルパンの銃弾によるトドメの刺し方も今までどの映画でも見たことのないもので最高でしたね。
更に最後の足掻きの如く出てくる将軍を四人で倒すシーンもこれでもかとカッコいいです。
それと所々コブラやら釣りキチやらが登場していて何事かと思ったら、クレジットにモンキーパンチ応援団ということで大御所漫画家たちが軒を連ねていて笑っちゃいました
ちょっと矛盾点や不思議なところも多いですが、マモーほどシュールにならず、カリ城のような優しさは無い、大人で骨太でカッコいいルパン映画に仕上がっていて大満足の一本でした。