5.核戦争に対する反戦映画としては良くできている。
だが、どうも核戦争の脅威を煽ることに懸命になりすぎて、どこか地に足が着いてない内容になってしまっている気がする。
核戦争の脅威と悲惨さをうったえる為に、ここぞとばかりにベタな人間ドラマが展開される。
この部分に関して言えば、ベタながらも、さすがは東宝!という感じ。
実にソツがない。
これだけでも結構楽しめてしまった。
それに大して特撮の部分。
これはNG。
実際の部分と特撮の部分とが完全に分離していて、どのシーンが特撮か全て分かってしまうのがネック。
もちろん、時代を考えれば良くできているし、ヘタなCGより断然マシなのだが。
それと、出てくる人物達が、核戦争を目前にして、とにかく嘆くのが共感できない。
もちろん、明るい未来を核戦争によって突然奪われると知ったら、さぞかし悲しいだろうが、もう少しカラっとした人がいてもいい気がする。
ラストの船上のシーンでは、それが少し垣間見れたので良かったが。