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世界大戦争

[セカイダイセンソウ]
1961年上映時間:110分
平均点:7.42 / 10(Review 31人) (点数分布表示)
公開開始日(1961-10-08)
ドラマSFラブストーリー戦争もの特撮もの
新規登録(2004-06-13)【光りやまねこ】さん
タイトル情報更新(2023-07-16)【イニシャルK】さん
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監督松林宗恵
助監督田実泰良
キャストフランキー堺(男優)田村茂吉
乙羽信子(女優)お由
宝田明(男優)高野
星由里子(女優)田村冴子
笠智衆(男優)江原
東野英治郎(男優)笠置丸船長
山村聡(男優)首相
上原謙(男優)外相
河津清三郎(男優)防衛庁長官
高田稔(男優)司令官
中村伸郎(男優)官房長官
ジェリー伊藤(男優)ワトキンス
野村浩三(男優)石橋
白川由美(女優)早苗
織田政雄(男優)芋やのじいさん
佐田豊(男優)記者
桐野洋雄(男優)東京防衛司令部将校
草川直也(男優)ヘリの乗組員
石田茂樹(男優)有村
中北千枝子(女優)おはる
ハロルド・S・コンウェイ(男優)連邦軍発射司令
岡豊(男優)東京防衛司令部計算員
オスマン・ユセフ(男優)同盟軍通信員
大前亘(男優)笠置丸通信士
中島春雄(男優)警官
坂部尚子(女優)鈴江
三田照子(女優)伊本
古谷敏(男優)
池谷三郎(男優)アナウンサー
勝本圭一郎(男優)
宇野晃司(男優)
千葉一郎(男優)
二瓶正也(男優)
吉頂寺晃(男優)
脚本八住利雄
木村武
音楽團伊玖磨
撮影西垣六郎
製作田中友幸
藤本真澄
配給東宝
特撮円谷英二(特技監督)
有川貞昌(特殊技術 撮影)
向山宏(特殊技術 合成)
渡辺明(特殊技術 美術)
井上泰幸(特殊技術 美術助手)
岸田九一郎(特殊技術 照明)
美術北猛夫
安部輝明
編集岩下広一
録音下永尚(整音)
矢野口文雄
照明森弘充
その他IMAGICA(現像)
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1
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8.《ネタバレ》 相互軍事陣営核ミサイル同時攻撃という第三次世界大戦勃発による人類滅亡の恐怖と惨劇を東京に住む一家族の日常の姿を通じて描いた作品。平凡な日常生活を送る市民が核爆発によって一瞬にして抹殺される様子を淡々と描けば、戦争の悲惨さは伝わると思うが、登場人物が自分たちの将来を知っているかの如く、いちいち平和の尊さや生きる素晴らしさなど、寓意や誡め、教訓めいたことを述べるので傾倒できない。平和の尊さ、生きる素晴らしさ、戦争の悲惨さなどはわかりきったことであって、説明する必要はない。最後の主人公一家揃っての食事場面が一入感動的なのは、そういった教訓臭が無いからだ。男が、幸福に生きている人間を抹殺する権利なんて誰にもない筈だと、怒りの感情を激白する。「原爆でも水爆でも来てみろ、俺達の幸せに指一本ささせないぞ」の心意気。学校を早引した子供が驚く両親に、「あら、何も知らないの?戦争が始まるんだって」と屈託無く言う場面も心に残る。これだけで十分で教訓や説明は不要。奇妙なことに、誰もが愚かしいと悟っている戦争に至る経緯に関してはほとんど描かれていない。軍事境界線地域での侵入や偶発的な小規模戦闘が拡大したものと理解できるが、それが局地的軍事行動に終わらず、どうして全面的核戦争に展開するのかという肝腎な部分が欠落している。関係各国首脳、国連なども登場しない。日本国に至っては国家首脳陣が「平和のために最大限の努力をしている」と会議室で熱弁するだけで、どんな努力をしているのかさっぱりわからない。又、どうして日本が攻撃されるのかも示されない。ただ軍事同盟に参加しているからでは理由が弱い。首相が病に冒されているなどの悲愴さを盛り上げる設定などはどうでもよろしい。戦争に至る具体的な経緯を描かないで、第三次世界大戦突入の不安と恐怖を描くことができない。一方で市民の日常的な生活を見せつつ、一方で彼等の預かり知らぬところでの政治的な駆け引きを見せることにより、我知らず戦争に巻き込まれてゆく無辜の市民の哀憫さが表現できるのではないだろうか。
主人公家族は歳の差のある姉弟にせず、三世代家族にすれば理解しやすかった。「小さな子がいる神経痛の老いた母親」は分りづらい。「人間は素晴らしいものだがなあ。一人もいなくなるんですか、地球上に……」は大袈裟すぎる。円熟期にあった円谷“和製特撮”は独創性に富み、高評価できる。
よしのぶさん [地上波(邦画)] 6点(2014-08-29 14:15:54)
7.《ネタバレ》 ■「明るく楽しい」「不偏不党」がモットーである東宝が、SFとは言えよくぞここまでデスパレートな映画を製作したものだと感心します。あの当時は汚い核兵器である水爆の威力がほぼ頂点に達していた時期なので、あれだけ盛大にICBMを撃ちまくったらそりゃ死の灰が降り注いで全人類が滅亡するでしょう。ハリウッド映画ではよく“核戦争後の世界”というテーマがありますが、そう言えば邦画では皆無ですね。島国日本では水爆2~3発おとされたらもう逃げ場がないですし、放射能の恐ろしさを世界一に理解している国民ですから、当然です。■僧籍を持つ松林宗恵が監督ですから、根底には仏教的な無常観が感じられます。世界情勢の激変に巻き込まれてゆくフランキー堺親子という徹底的に庶民目線の作劇は、東宝特撮映画には珍しく乙羽信子が出演してることもあり、まるで新藤兼人が脚本を手掛けた様な印象です。二階で泣き叫ぶフランキー堺のシーンはあまりにも有名ですが、宝田明と星由里子が無線で「コウフクダッタネ」と交信するシーンでは観るたびに自分は不覚にも泣いちゃいます。流れ星みたいにミサイルが国会議事堂の上に飛んできてからの地獄絵図は、緻密なカット割りも功を奏して未だに強烈なトラウマとなっています。■この映画と言うか東宝という会社の限界は、「戦争は政治の継続である」と言われているのに、政治がまったく描かれていないところでしょう。ワルシャワ条約陣営を「同盟国」NATO陣営を「連邦国」と言い換えて国籍マークや軍服まで架空のものを使い、何をそこまで遠慮しなければならないの?と言いたいぐらいです。航空機や潜水艦などは当時の両陣営の実物をけっこう正確に摸しているのに、“ミグ”を“モク”と言い換えることまでしています。もちろん、アメリカやソ連と言った言葉はまったく出てこないので、なんで第三次世界大戦が勃発したのか理解不能です。登場する政治家は日本政府だけで、山村聡はじめ貫禄ある顔ぶれですけど、まるでバチカンかダライ・ラマみたいなご託宣を発するだけでどう見ても単なる傍観者でしかない。戦後の日本と言う国の国際的な位置づけからすると、この描き方もある意味リアルということでしょうか。■この映画が当時の観客にあまりに強い衝撃を与えたので、東宝は翌年に超能天気な『妖星ゴラス』を製作したんじゃないかと個人的に思っています。
S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-11-08 02:42:02)(良:1票)
6.駅前シリーズのようなキャストで東宝とくれば安全パイだと思うよね、普通。それなのに衝撃のラストなんだもの、トラウマになりそう。
ソフィーの洗濯物さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-11-02 19:47:07)
5.核戦争に対する反戦映画としては良くできている。
だが、どうも核戦争の脅威を煽ることに懸命になりすぎて、どこか地に足が着いてない内容になってしまっている気がする。

核戦争の脅威と悲惨さをうったえる為に、ここぞとばかりにベタな人間ドラマが展開される。
この部分に関して言えば、ベタながらも、さすがは東宝!という感じ。
実にソツがない。
これだけでも結構楽しめてしまった。

それに大して特撮の部分。
これはNG。
実際の部分と特撮の部分とが完全に分離していて、どのシーンが特撮か全て分かってしまうのがネック。
もちろん、時代を考えれば良くできているし、ヘタなCGより断然マシなのだが。

それと、出てくる人物達が、核戦争を目前にして、とにかく嘆くのが共感できない。
もちろん、明るい未来を核戦争によって突然奪われると知ったら、さぞかし悲しいだろうが、もう少しカラっとした人がいてもいい気がする。
ラストの船上のシーンでは、それが少し垣間見れたので良かったが。
にじばぶさん [映画館(邦画)] 6点(2009-02-15 16:55:14)
4.《ネタバレ》 事前の勝手な予想で、途中で大規模な戦争が起こり、その後はそれに対する人々の変化や行動が表されるものと思っていました。なので、なかなか何も起こらず、ひたすら実生活を追い続ける構成に面食らってしまいました。しかし、最後の執拗な破滅の映像がもたらすインパクトはやはり強烈です。今だったら誰も考えつかないようなストレートな字幕のメッセージもさらに強烈。
Oliasさん [DVD(邦画)] 6点(2008-12-01 02:49:31)
3.《ネタバレ》 意外に日本政府が健闘してました。核兵器だけは使用しないでくれ。その通りです。それ使ったら、人類の歴史はお終いです。現場で、核弾頭ミサイル発射寸前で中止したシーンは、リアルでした。リアクションが、両陣営とも同じで…(そんな危ねえもん作るなよ!)現在でも、核を持てば自分たちの国が強くなったと勘違いするアンポンタンがいますが、そんな奴らにこそ、この映画をみせてやりたいです。
Yoshiさん [DVD(邦画)] 6点(2008-06-03 18:24:33)
2.《ネタバレ》 ・・・申し訳ありません。本当に不謹慎ながら、私はこの映画途中までずっと、「一体、いつ戦争始まるんだろう~?」といとも呑気に構えて観てました・・・。二度の未遂、あとタイトルの漠然とした軽やかさ?からか、もっと荒唐無稽な「地球防衛軍」みたいな内容か、夢オチになると踏んでたんです。ところが、まさかまさかの終盤、世界終末無常観満載のこんな絶望的なクライマックスが控えていようとは夢にも思わず・・・。何となくその前年に公開されたアメリカ映画の「渚にて」に触発され、当時のニッポン映画特撮技術陣の粋を集め大いに意気込んで製作されたフシがありますね。無論、核兵器唯一の被爆国として当時の世界情勢を黙って見てはいられないっていう怒りも画面から受け取れる。「兄弟たちよ!まだ時間はある・・・」「渚にて」の最後のメッセージは、この映画にこそよりふさわしかったように思います。点数が低めなのは、考えていた内容とのあまりのギャップに驚愕した、浅はかな自分の不徳を戒めるが故とお考え下さい。東宝さん、これ今リメイクしたら如何すか?あ、でも相応しい役者がいないか・・・。
放浪紳士チャーリーさん [DVD(邦画)] 6点(2008-02-25 09:44:08)
1.《ネタバレ》 この映画の作られた前後には旧ソ連が100メガトン水爆を開発した(水爆は運搬のことを考慮しなければ、いくらでも大きなものは作れるので驚くべきことではない)と発表して実際に北極圏で50メガトンだかの実験を行い、それに対して多くの反核団体や革新政党が「社会主義国の水爆は大丈夫だ」とか妄言を言って人々の顰蹙を買ったとか、共産党系でない革マルの学生がモスクワで反対デモを行うと言う凄いことをやったりとか、核戦争への危機感と政治の思惑が混乱していた時期でもあります。局地紛争(おもちゃみたいな戦車とかの少しユーモラスな場面ですが)からの拡大に全く無力である日本の政治家も含めた立場は観ていていらいらさせられるだけでした。この時期に日本での公開は少ないまでもこの種の映画は米国ではかなり数多く制作されたのではないでしょうか?第二東映でも同種の映画が作られたのを観た記憶があります。(もちろんこれほどの規模のものではありませんでした。)最後のシーンは議事堂の模型に溶けた鉄を流し込んで撮影したとか聞いたことがあります。実際に大型の核爆発があれば、ガンマ線によって急速に超高温に加熱された空気が発生する衝撃波で建造物は吹き飛ばされるのでこんなにゆっくりと溶けたりはしません。
たいほうさん [映画館(字幕)] 6点(2005-11-11 14:54:24)
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【点数情報】

Review人数 31人
平均点数 7.42点
000.00%
100.00%
200.00%
326.45%
426.45%
513.23%
6825.81%
739.68%
826.45%
9412.90%
10929.03%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 8.50点 Review2人
4 音楽評価 8.50点 Review2人
5 感泣評価 9.50点 Review2人
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