1.大戦下の、英国の一家族の日常を記録したエッセイ風な作品です。ただ、エッセイは好きですが、一本の映画にまとめるには話の起伏が平坦なので、心にすとん、と落ちるといった読後感に欠けます。もう少し話を盛ろうという色気はなかったんだろうか。
主人公は男の子で、この子を取り巻く近所の悪がき達の戦時下にも関わらずといった伸び伸びぶりは良かった。爆撃で学校が焼けても、子供っていうのは喜んじまうんだなー。まったく大人とは違う時間を生きている奴らだ。原題とは大きく離れた苦心の邦題は、この子供たちを指しているんでしょう。子供パートの場面が一番印象としては鮮烈ですもんね。