1.《ネタバレ》 前提として、本作は巷に溢れている「アニメを観ていた人の為の映画」だと思います。
予備知識無しに映画館で初めて「サイコパス」というアニメを目にした方は、
恐らく、その世界観をイマイチ把握できないまま鑑賞する羽目になったかもしれません。
かく云う私は、アニメの1期2期ともに観ていたので、その上でこの点数を付けました。
私は1期の方が好きだったので、映画の内容自体には満足しています。
ハードボイルドな雰囲気が漂い、古い書物や哲学者の言葉を引用し、
古典的(武器を使わない)アクションシーンと、最新兵器を使うアクションシーンのどちらもバランス良く取り入れ、映像としてもストーリーとしても見応えのある作品に仕上がっていると思います。
ただ、キャラクターとして画面に映るのは、狡噛さんと常守監視官が殆どです。
二人の絡みがメインなので、それ以外の継続出演してるキャラが好きな方は、
少々物足りなさがあるかもしれません。
ほんの少しですが槙島さんも出てくるので、ファンの方にとっては喜ばしいでしょう。
単純に考えて、本作を鑑賞するのはアニメから観ていた人たちに限られるでしょう。
極端な言い方ですが、私がもし映画館で初めて本作の存在を知り、興味を持ったとしても、
「アニメの映画化作品」と知れば、わざわざ映画館で鑑賞しようとは思いませんもの。
それでも興味が尽きないなら、アニメを見てから劇場版を鑑賞するか、
もしくはレンタル化を待ちます。
アニメ・ドラマを含む地上波で放送された作品が映画化されると、観客を選びますよね。
どの作品においても課題なのでしょうが、「間口の狭さ」という点だけは否めなません。
よって、無難に6点とさせていただきます。