1.《ネタバレ》 使い古された「記憶喪失」ネタを三谷監督がどう料理するかに注目しておりました。
全体的に”まぁ普通”
古典的なテーマによる古典的なストーリー展開で、ある意味あんしんハズレ無し。
ご年配客が多いせいか、小ネタによる周囲のクスクスはひっきりなしだったので、実に安全無害。
ただ、このキャスト、そしてこの尺、そして何よりこの監督であるならば、倍の内容を盛り込んでもらわなければ到底満足には至りません。
複雑に人間関係を絡ませてはおらず群集劇の妙はなし。良く言えばわかりやすい。
そして、意外なオチといった要素はほぼ皆無。エピソードのたたみ方はかなり雑な印象を受けました。
最近の三谷作品には、「うまいな~」という感想が持てず、歯痒い思いをさせられっぱなしです。
ここまで書いておいてベタな締めで申しわけないのですが、半年後には「記憶に残りません」ですよ。