1.《ネタバレ》 原案本既読(というか、鑑賞済み)。是非とも、写真集を手にしてから観て欲しい本作。前半1時間(授賞式まで)までは、あの素晴らしい写真集からこんな物語を監督は読み取ったのね、と感慨深い。きっと、浅田家に取材などしていないで、中野監督オリジナルの物語でありますように。チャランポランだけど家族に愛されただけの男が、そのことだけを元手に何者かになっていく物語。…それでよかったのに。ワタシ、後半は蛇足だったと思います(非道い?)。お父さんの写真がない理由は、あの子が「見つからない」って言った時にすぐにピンときましたよ。浅田カメラマンなら、すぐに分かるはずのこと。お父さんも参加した「内海家」の家族写真なら、数値表示(露出とか、シャッタースピードなど)も含めたファインダーの画像(お父さんの視線)じゃないでしょうか。