9.《ネタバレ》 これはジャケットが印象強い。女性の表情が気になって仕方ない。
このパッケージがやたらと目に留まった時期があったのでレンタルしてみてみた。
シャマラン監督だとは知らなかった。
「レディインザウォーター」って勝手に「バスタブの水死体がからむサスペンス」かと思っていた。ぜんぜん違った。
これが結構面白い。
妙にメルヘンチック。身近なファンタジーが好印象。
アパートを題材にした物語は好き。様々な人間模様がみえる。
この作品でも個性的な住人がたくさん。
その個性には使命とか役割みたいなものがある。
たぶんRPGゲームでいうジョブ・システムのような感じだ。
個性は力であり宿命である。そういった力を合わせて戦う。
アパートの平凡な住人が守護者だったりヒーラーだったり巫女だったり預言者だったりギルドだったりする。しかし本人達はそれをまったく自覚しないで平凡な市民をやっている。
なんだかすごくファンタジーだ。
普通の住人の中から預言者やギルドを探すのが楽しい。
水の精霊がパッケージだと変な嫌さがあったが、
それが映画を見ているとどんどん魅力的な存在に見えてくる。
静止画と映像では全く感じが違う。
アパートの感じがすごいイイ。住人になってみたい気がした。
シャマラン監督自身が出ているせいか楽しそうだ。
暗さがないのがこの作品の魅力。
監督の得意とするスピリチャルな視点はこの作品でもユニークなファンタジーを日常に生き生きと描くことで生きている。
ヒーラーや海の精霊の位置づけなど奥行きのあるファンタジーの世界。
「みんな孤独だと思っているけれど実は繋がっているの」という登場人物の言葉がこの作品を表してる気がする。
人とのかかわりや絆をファンタジー設定にしたみたい。
ファンタジーと日常のバランスが絶妙。