13.豊かな国の富裕層のお話なんでしょうが、心の内をなかなか表に出せない回りくどくい御令嬢が最後に見せる本音の涙と笑顔、この可愛さは庶民にも伝わってきます。池の戯れシーンがヒロインでなかったのがイマイチです。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-05-18 23:19:22) |
12.《ネタバレ》 E・M・フォースター×アイヴォリー第1作。 イタリア・フィレンツェを旅するヘレナ・ボナム=カーターはちんまりと可愛いお嬢様ルーシー。 美しい風景・音楽にのせて彼女とジョージとセシルとの三角関係を描き、三部作の中では一番見やすそう。 ここでの「壁越え」は新興ブルジョワのジョージ(ジュリアン・サンズ)との結びつき、言葉少なでも情熱的な彼とフィーリングがあってしまうルーシーだけれど、引き立て役セシルもダニエル・デイ=ルイスが演じているせいか滑稽でも嫌味は少なく、むしろ気の毒な婚約者と映る。 ジョージがメインでもセシルがつまらない人物と思えないのは、彼の存在感もありそう。(今年のアカデミー賞発表後、シネマ好きたちと話しても「やったねデイ=ルイス」の声高し) マギー・スミスは神経質な従妹がはまり、ジュディ・デンチの作家エレノアの本の情報を伝えるメディアとしての使い方がユニーク。 ルーシーの弟フレディのルパート・グレイブスは、次の「モーリス」では重要なスカダーを演じ、現在は「SHERLOCK/シャーロック」のレストレード警部、美少年→美中年の変貌だけど特徴ある前歯は同じで、なつかしい感じ。 初見はキスシーンの美しさが印象的、完全版は無邪気なエロスが拡大。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-03-01 06:59:57) |
《改行表示》11.おおよその流れはわかっても、映画の本題がいまいちピンとこなかった。後半、ジョージやセシルその他周囲の人への嘘が続く。真実はラストの眺めのいい部屋か。 それにしても冒頭のプッチーニのオペラから始まり、フィレンツェの美しい風景、記念物や絵画と続く優雅さ。そしてピアノは、ベートーヴェンに始まりシューベルトからモーツァルトへと続く、音楽好きの私には申し分ないが・・・。 上品な流れの中に、フレディがジョージとの初対面で「水浴びしませんか」は新鮮、モザイクが入る展開になる。それに対してセシル鼻持ちならぬ態度は対照的で、ダニエル・デイ=ルイスもこういう役もするのだ。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-22 19:36:13) |
10.この作品についての事前知識は、身分違いの恋愛を題材としている非常に美しい画面とBGMの作品だということでした。そして多くの方がやはり美しいメロドラマと理解していらっしゃるようですが、わたしは一見して「本当にそうなのかな・・・」と感じました。「身分違いの恋」として私がイメージしていたのは大概は破綻するのがオチの、深窓の令嬢が慣れない掃除や炊事・洗濯にいそしむ光景なのですが、ここで身分が下とされているジョージ・エマソンはイタリアだギリシアだと遊びまわれる身分で決して貧乏人ではなく、おそらくセシルよりも裕福な新興ブルジョアのようです。そして馬車と車の両方が使われている時代背景・・・。さらに想像するなら、経緯はまったく触れられず、いきなり婚約者となったセシルの人柄ではなく血統にルーシーは惚れていたようです。19世紀後半のビクトリア朝、イギリスが世界の工場にのしあがったこの時代、血統書つきの貴族は荘園を小作人に耕させて馬車で領内を見回るだけで優雅に暮らし、工場を経営して自動車を乗りまわす新興ブルジョアたちに「狭い英国、そんなに急いでどこに行く。」と軽蔑的な視線を浴びせていたようですが、ブルジョアたちは議会下院に選出され、イギリスを動かす政治権力も手中にしました。さらに、イギリスの歴史そのものがフランス出身のノルマンディー公がイングランドの王朝を創始したり、貧民出身のウェリントンがナポレオンを破って公爵になったりと、常に激動とは無縁ではありませんでした。ルーシーが巻頭で演奏するピアノ曲はエネルギーと躍動を体現したようなベートーベンのソナタ「ワルトシュタイン」、一方のセシルが好きなのはひ弱なロマンチストのシュ-ベルトの曲で、ジョージと仲のいいルーシーの弟の低俗な(?)ピアノの弾き語りにセシルが逃げ出すシーンも象徴的です。 【かわまり】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-03-15 12:30:13) |
9.《ネタバレ》 「日の名残り」のアイヴォリー監督。この時代を背景にしている映像がやはり美しい。男女間の「うそ」についてコミカルに描いていて、おかしさと切なさが入り混じるが、パンチが足りない感じがする。ラストは幸せな気分になったが、少しもどかしいので7点献上。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-07-20 16:43:20) |
8.苦手な雰囲気の映画でしたが思いがけずコメディータッチで楽しめました。すごく上質な少女漫画みたいな映画だなぁと思った。天真爛漫で世間知らずだけど、まっすぐで憎めないおじょーちゃんはまさに悩める主人公。DDルイスがでてきてから余計コメディになった。大真面目でめがねのずれちゃうちょっと勘違い君な文学青年だよ!!めがねが片方キラリと光ってるし!!!DDルイスがこんな役をやるのは意外だけどなかなか面白くっていい味出してる。そして大胆で破天荒で(主人公にとっては)魅力的なイタリア青年。弟を始めとする味のあるキャラクター。ストーリー展開も、キャラクターもまさに少女漫画でした。そして駄目押しはラストのステキなキスシーン。完璧! 好みの問題で、この点数ですけど。 【るいるい】さん 7点(2005-01-08 22:25:24) (良:1票) |
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《改行表示》7.ヘレナや作品のかもし出す上品なイギリスの上流階級の雰囲気やベニス、イギリスの美しい田園風景を堪能できる。芝生の庭でテニスや読書やお茶を楽しむ優雅な暮らしは別世界の憧れ。この時代のプライドの高い貴族のとる行動や考え方には理解しがたいものがあるが、自由な親子に出会って変わっていく女性をヘレナは魅力的に見せてくれる。最後はハッピーエンドなので後味がいい。 【キリコ】さん 7点(2004-03-26 17:36:42) |
6.イタリヤの風景や映画全体の雰囲気がとても印象強く出演者の演技もとてもよくいい作品でした。しかしヘレナ・ボナム・カーターの魅力がいまいち理解できませんでした。素直に自分を表現できない彼女に対して忠告したお父さんの言葉が印象強かったです。 |
5.ジェイムズ・アイボリーの描く英国は、酔えるくらいに雰囲気があります(英国だけじゃないですが)。映像と音楽で優雅な気持ちを分けてもらった気がします。 【omut】さん 7点(2003-07-28 03:12:03) |
4.友人お勧めの作品。イタリアの風景と、ラストがステキすぎます。強がってる主人公に、ちょっとじれったさを感じてしまいましたが。私は、お父さんの「他人だけでなく自分をだましている・・・」のセリフがなぜか強く印象に残りました。素直になることが大切なんだよね・・・。 【ポサ】さん 7点(2003-05-21 22:14:39) |
3.若くて頬がふっくらとしたヘレナ・ボナム・カーターがかわいい!弟のルパート・グレイブスも好きです!が!!ダニエル・デイ・ルイス様ファンでジュリアン・サンズ嫌いの我が家では、見るたびに「別にシシルでもいいじゃん…」の台詞が…。。。 【ラシャ】さん 7点(2003-01-19 00:10:31) (笑:1票) |
2.婚約者の男の人はちょっと気の毒だった。何故かしら余情の残る映画。全体的に香る上品さの為か。 【死亀隆信】さん 7点(2002-03-10 23:21:52) |
1.ほんわかとした映画、英国の上流階級を批判した内容が随所に織り込まれているらしいが、俺には良く分からなかった。でもとにかくヘレナ・ボナム・カーターは美しい!! 【ひまじん】さん 7点(2001-01-13 00:21:40) |