《改行表示》34.《ネタバレ》 この映画の何に驚いたって、ニューヨーカーがお洒落に寿司食べてるの。なんかカキ氷機みたいなオモチャのハンドル回して、ポトリとシャリが落ちてきて。そんなの寿司じゃねぇぜ!って言いたい反面、田舎モンのお父さん(マーティン・シーン)は寿司を怪しんで匂い嗅いでるのとか、なんか日本文化が徐々にアメリカに進出しているのが実感出来た気がして、嬉しかったっけ。ゲッコーという名前も『月光?ゴードンに日本の血が?』なんて思ったけど、それは勘違い(Gekko=ヤモリ)だったぜ! 理想だけ高いお坊ちゃんバド。奨学金を返すより先に自分のこと優先。親より年収が上回ったのに「家に食費に車に駐車場に服に…」って、まさにガキの理屈。この辺日本もアメリカも一緒なんだな。で、真面目にコツコツ働く勤勉な親にお金借りて、デリヘル呼んじゃうんだからもう…。 ゲッコーに取り入るために親の会社のインサイダー情報まで出す向こう見ずさ。証券マンとしてそんなに才能があるとは思えないバドだけに、この後のトントン拍子に説得力がないけど、きっとゲッコーの力が、見えないところで後押ししたカタチだったんだろう。 正義(?いやこの場合、家族愛か?)に目覚め、ゲッコーに対抗するバド。極秘情報を持ったほうが勝つのが投資の世界なら、勝ったのはバドというよりライバル投資家のワイルドマンだろう。 6万ドルの絵画の価値が10倍になろうと、その絵画の持つ魅力は変わらない。裁判所に向かう車内でお父さん「あぶく銭を稼ぐための売り買いではなく、物を作れ。創造するんだ」お父さんの言葉はシンプルなだけに奥が深い。しっかりシートベルトをしてるお父さんと、シートベルトしてないバドの対比が面白い。 テルダー製紙の株主総会でカットされたシーンが、日本企業の進出に対する警戒だそうな。当時の日本は物作りの超大国。アメリカが日本を怖がってるって認めるのが腹立たしいから、カットしたのかな? 日本文化が世界に浸透した今、当時ほど物を作れなくなり、当時ほどお金がなく、当時ほど経済的脅威ではなくなった日本。以前と比べてハリウッド映画の日本描写が正確になってきたと思ったら、そうかもう、アメリカは日本が怖くなくなったんだ。 【K&K】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2022-06-06 23:17:54) |
33.《ネタバレ》 賞をとってるだけあってマイケルダグラスの演技がいい。テンポ良く無駄のない話し方だけで、ゲッコーの超合理的な性格が伝わってくる。魅力的だけど常に緊張感を伴うこういう人って確かにいる。 【54dayo】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-10-01 23:58:55) |
《改行表示》32.ようやくゲッコーの伝説を見ました。80年代特有の画質の粗さが目立ちましたが、、ストーリーは非常に素晴らしいものでした。株式市場に疎い素人でも楽しめる作りになっていて、金のウネりが感じられて見ている側はとてもハッスルします。当時の日本もバブル絶頂期で、、おそらく同じようなインサイダーな光景が蔓延していたことだろうと推測されます。。(ゲッコーやバドのようにイケイケ押し押しの人もたくさんいました) 電子的な音楽、デカい携帯電話や2インチのコンパクトTV、骨董品のようなパソコンを自家用ジェットや別荘に置くなど、時代を感じさせる表現も目立ちます。これらの表現を控えていたらもっと古典として語り継がれたような気もしますので惜しいです。(30年も前の映画ですから仕方ないかな) シーン親子の親子役での共演やダリル・ハンナ嬢もまだまだ美しくて、映画ファンでしたら見る価値がある一本だと思います!(映画として古さを感じたのでマイナス1点です) 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-04-20 10:31:43) |
31.ウォール街の虚業家たちの姿を批判的に描いてるのですが、マイケル・ダグラスの作り出す悪の魅力と存在感がその趣旨をぶち壊し、意外な魅力を作り出しています。 【TM】さん [地上波(吹替)] 7点(2015-11-03 11:55:37) |
30.マナーゲームのスリルが伝わってくる映画でした。人の褌で相撲を取る職業に憧れを抱く時代はいつまで続くのでしょうね。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-30 15:22:30) |
《改行表示》29.《ネタバレ》 ベタだけど楽しめました、空しさが残るといいますか、すっきりしませんね。関係ないけどチャーリーは最近の映画ではパッとしないですね、TVで儲けてるみたいだけど^^; 【ないとれいん】さん [地上波(字幕)] 7点(2013-08-05 07:40:53) |
《改行表示》28.何度も見てますが、マイケル・ダグラスのカッコ良さが際立つ。 チャーリー・シーンの親子出演など、見所がたくさんあり、カネよりも大切なものは何かを改めて感じさせられる作品。 【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 7点(2013-03-03 12:07:51) (良:1票) |
27.《ネタバレ》 前に見たのがウン十年前…細部まで覚えてなかったせいで今回も十分楽しめたわ。 金融業界にはどうもアレルギーのあるアタシ、就職活動のときも節操なくあらゆる分野を受けた割に金融(と食品)だけは避けたくらい。 なぜかしら??って思ってたけど、昔見たこの映画のせいだってやっとわかったわ。 人様のお金を右に左にと転がして儲ける金融マンが、汗水流して一生懸命稼いだ他人のお金をしゃぶりつくす吸血鬼みたいに思えてねえ。 …純情だったのね、アタシ。 オホホ。 …今回見てはじめて気づいたけど、かなりの豪華キャストだったのね、この映画。 中でもマーティン・シーンと息子チャーリーの共演はやっぱり感慨深いわよね。 エミリオはどうしてんのかしら??とか思ったりして。 って違うか。 まあでもよくまとまってて面白かったわ。 ちなみに食品業界を避けたのは、なーんか太りそうって思ったからよ(←単純)。 オホホ。 【梅桃】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-12 13:42:47) |
《改行表示》26.マイケルダグラスにぴったりの役。 あんな割り切って金もうけしてみたい。 この映画でマーティンシーンとチャーリーシーンが親子って知りました。 マーティンシーン若いね。 続編もこの内容を忘れないうちに観てみたい。 |
25.《ネタバレ》 当時の金融界をリアルに映し出し、その在り方に警鐘を鳴らす。「ウォール・ストリート」の予告編を先に見てしまったからゴードン・ゲッコーが逮捕されるのは知っていた訳だけど問題なく楽しめた。バドの逆襲は特に良い。DVDに入っていた監督、キャストのインタビューではバドの父親役はジャック・レモンかマーティン・シーンかで選べと言われたチャーリー・シーンが実の父マーティンを選んだこと。そのマーティンはやたらとセリフを変えたがり、オリヴァー・ストーン監督を困らせたこと。葉巻を届けるシーンの撮影は58テイク、2日間にも及んだこと。監督はダリル・ハンナの演技に不満を持っていたこと。倒れた父を見舞うシーンでは親子の実体験からほとんど演技をする必要がなかったことなど、いろいろ面白い話が聞ける。45分以上あったけど、結局全部見ちゃった。 【リーム555】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-02-26 13:04:32) |
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24.オリバー・ストーンも(自身が脚本を書いた)スカーフェイスがベースと言っていたが、成り上がるにつれて華やかになっていく生活と、表裏一体の転落を描く、証券マンを現代のギャングに喩えたクライムムービー。その後の金融街のブラックぶりはご存知の通り。今日もウォールストリートで金融界に対してデモなんてニュースが流れていたが、時代を20年先取りした映画であったということであろう。現代のマフィアはホワイトカラーにネクタイとはよく言ったものである。まるでマフィア映画を見ているような活力に満ちた華やかな映像と、気を抜くと「命を取られる」ダークな空気が緊迫感を与えているサスペンス映画だ。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-10-03 01:47:55) (良:1票) |
《改行表示》23.《ネタバレ》 人間の野心、金の魔力・重力、師弟関係、親子の絆、恋愛関係、企業に対する愛着など、様々な要素が描かれている良作といえる。 労働者層と富裕層を分ける大きな壁、その壁を乗り越えるために、超えてはならない一線を超えて、戻ることができなくなった男たちの生き様が描かれている。 ゲッコーは、ブルースターの資産に目をつけていたが、バドを騙す気はそれほどなかったのではないかと思う。ゲッコー流の思考から考えると、再建させるよりも資産整理した方が、楽に金が儲かるというジャッジを下しただけのように思える。その思考にはもちろんバドの気持ちや組合や従業員のことなどは含まれてはいないことは確かだろう。 ゲッコーはブルースターを整理することで、自分はもちろんのこと、バドもバドの父親も多少儲けることができるから問題ないと踏んだのだと思うが、金では買えない長年積み重ねてきた時間が企業には蓄積している。金を儲けるという“欲”の対抗軸として、本作にはフォックス家の家族の絆や恋愛感情、企業に対する愛着や連帯感のようなものを盛り込んでいる。これらについては、ゲッコーが持ち合わせていない事柄であり、持ち合わせていないからこそ、彼が計算できなかった事柄だろう。 ゲッコーももちろん家族持ちだが、その気になれば母親をも売り飛ばすと罵られたように、金>家族という考えに間違いはなさそうだ。『友達が欲しかったら、犬を飼え』というゲッコーのセリフも良い。 ただ、ゲッコーも機械ではなく人間であるためか、感情があるようだ。野心のために限界を超えるバドにのめりこみ過ぎたような気がする。ゲッコーは自分に似ているところがあるバドに、自分を投影してしまったのだろう。問題は、彼はバドであり、ゲッコーではなかったということだろう。 バドとダリアンの二人の関係の危うさも面白いところだ。金と恋愛感情というものを天秤にかけた時、ストーン監督は単純に恋愛感情の方が勝るという描き方をせずに、貧乏時代には戻りたくないと破局させていることは面白い。愛があれば金がなくても大丈夫とキレイごとで片付けに、やっぱり金の魔力の大きさ、金の重力という重さが見え隠れしている。父親はその日に生きる金があればよいと言えるが、贅沢を知った女性にはそれは無理ということのようだ。 【六本木ソルジャー】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-02-28 00:11:40) (良:1票) |
22.《ネタバレ》 今にして思えば、何故チャーリー・シーンがあんなに売れっ子だったのかよく分からないが、本作でのマーティン・シーンとの親子共演は感慨深いものがある。また、マイケル・ダグラスの圧倒的な存在感は、オスカー受賞に相応しい貫禄で、迫力充分。金融のことをあまり知らなくても、分かり易いストーリーと畳み掛けるような展開で、生き馬の目を抜く業界の一端に触れたような気にさせてくれる。オリバー・ストーンの映画にしてはあまり説教臭くなく、素直にエンターテインメント作品として楽しめる良作。20数年振りに復活するゴードン・ゲッコーに期待。 【フライボーイ】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2010-11-30 21:57:08) (良:1票) |
21.村上ファンドもこうやって株を買占めて売り抜けようとしてたのかなあと思うと、マイケルダグラスが村上氏に見えてきたよ。所詮買占め・売り抜けなんて小物のすることで、大物のすることじゃないけどね。個別株はインサイダーありまくりで一部の大口で簡単に操作できちゃうし、取引対象にならないのは今も昔も一緒だな。機関と個人では情報量が違いすぎる。1987年、日本はここからバブルに突入そして崩壊、今度はアメリカがサブプライムで住宅バブルが崩壊。金融テクノロジーで儲けて、崩壊して。20年たっても何も変わってないな。米製造業はダメになったし。でも「売り買い=悪、創造=善」じゃ資本主義は成り立たないよ。 |
【ジダン】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-10-26 21:14:00) |
19.大学の教授が授業で薦めていたので観賞した。株取引に関して無知な自分にはどういった世界があるのか全く想像できない。しかしルールを無視して儲けようとすると罰が下るのは当然である。(日本でもこんなことが・・)アメリカと日本との株取引文化との差は20年ぐらいあるのだろうかと考えてしまった。しかしアメリカも、そして世界もここ20年で全く変わっていないのではないかとの考えも浮かぶ。 【あるまーぬ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-09-11 07:27:24) |
18.なかなか熱い作品でした。マイケル・ダグラスに存在感があった。 【ギニュー】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-03-28 21:50:33) |
17.ありがちっちゃありがちな展開だけど面白かった。ラスト辺りとか結構好き。本物の親子による親子シーンにジーンとせずにはいられないね!!笑 【たいがー】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-07-23 13:06:03) |
【たま】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-05-05 00:00:02) |
15.インサイダー情報が蔓延すると、アナリストは証券分析する価値を無くしてしまう。効率的な市場を破壊してしまう。ゼロサムゲーム故に、得をする人もいれば損をする人も必ずいる。ゲッコーは確かに口達者で切れ者だが、悪事を正当化する姿勢には甚だ疑問を抱いた。正攻法で戦う人に対して失礼だ。私は航空会社で働く親父さんの考えを支持する。勧善懲悪、この概念に限る。人間関係に亀裂が入ろうとも、悪には決して屈しない。綺麗事だと思うかもしれないが、これが私のポリシーだ。 【たまごくん】さん 7点(2005-01-07 08:40:58) |