《改行表示》28.ピアース・ブロスナンのボンドは、「5代目ボンド」というより「2代目ロジャー・ムーア」のイメージがあって、この真剣みの無さが、いいなあ、と。要は、もしもジョージ・レーゼンビーが1作のみで降板しなければおそらくロジャー・ムーアの出番はなく、ロジャー・ムーアの出番が無ければこんなピアース・ブロスナンのボンドなんて誰も認めなかったんだろう、ということなんですが。幸いにもこうやってボンド役に定着し、記念すべき第20作も彼の主役にて迎えることに。 この映画の007シリーズ、荒唐無稽なアクションを、ホントにスタントでやってしまうのが何と言っても魅力で、これもロジャー・ムーア時代に(良くも悪くも)花開いた感があります。むろん、合成映像やミニチュア撮影も多いですが、そこにしっかり、非常識極まりない無茶なスタントシーンを織り交ぜてくる。しかしこの第20作、時代の流れには逆らえないということか、かなりCG化に走っちゃってて、そこは残念ではあります。まして、あくまで当時のCGですから、単に荒唐無稽なシーンをより荒唐無稽に見せてるだけ、のような。 だけど、ムチャクチャやってて、やっぱり面白い。いや、普通の意味でストーリーが面白いとか言うのは全然無いんですが、そりゃだって007映画だもの。何となくスパイごっこみたいなどうでもいいことをやりつつ、ムチャクチャなアクションを無理矢理織り込んでいく。ホバークラフトでのチェイスなんて、実に痛快。「冒頭が一番、見応えがある」という残念な構成も、007映画ならでは。 いやもちろん、その後も、見どころ色々。プレデターみたいに微妙に姿が見えなくなるアストンマーチン。透明車にボンドが乗ったら、ボンドの姿だけ宙に浮いて見えるのかと思ったが、そうはならない。ってのはどうでもいいんだけど、自動車同士でミサイル戦を繰り広げる不経済な戦い、さらには敵の基地の中まで突っこんで死闘を繰り広げる。この基地、どうやら、いわゆる「かまくら」で出来てるらしく(?)、氷の城を破壊しまくるカーアクション、これまた実に痛快。 宇宙からの光線による攻撃が、イマイチ段取り悪く、言うほど破壊が進んでるように見えないのですが、とにかく38度線付近らしいどこぞが、爆発しまくってる、スケール感があるのか無いのかよくわからんスペクタクル。派手には違いないので、クライマックスを大いに盛り上げます。 ところで、今回のもう一つの売りは、ボンドガールとしてハル・ベリーが登場。ショートヘアの顔立ちがなんとなく、浜美枝を連想してしまったのですが、いや確か「2度死ぬ」では長髪姿のボンドガールだったはず(?)なので、これは妙な連想でした。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-10-15 15:44:57) (良:1票) |
27.《ネタバレ》 この後のクレイグ版が良いので、今では古臭いボンド映画。ハルベリーの海辺のシーンのみ 【にけ】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-01-10 22:21:28) |
26.《ネタバレ》 冒頭のホバークラフトのチェイス、攻殻機動隊仕様の車や、その車で氷の世界でのチェイス、レーザービームが飛び交う中での格闘など、楽しめる部分が多かったな~。パラシュートを使ったサーフィンなどは人間にはちょっとありえないアクション過ぎて、CG感が結構出てましたが、まー、それもありですね。ダイヤモンド、レーザー光線の衛星など、似た設定が多い「ダイヤモンドは永遠に」はチャチくて、バカバカしい展開に退屈でしたが、同じシリーズでも、長く続いているので、こんなにも差が出るんですね~。ちなみに、この映画の基本プロットの一部はイアン・フレミング原作小説版「ムーンレイカ」からいただいてるみたいで、まーさすがに時代的な設定で、原作ではボスはナチの残党になっていますが。後、映画用の原作小説ではグスタフとミランダの出会いも描かれていて、少し奥深いものになっています。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-12-18 11:37:38) |
《改行表示》25.《ネタバレ》 愛である。007を愛するものは、こういったコラージュを特に好むのである。そして、アメリカの精密なスパイや、アクション。リアルなギミックを引き合いに出して007を取るに足らないとする輩にはエリザベス女王閣下の鉄槌が下るだろう。 これは007という、壮大な装置であって、この途切れないワクワク感を提供する唯一のメディアなのだ。 だからこそ言ってしまうのだが、これが007なのであっていつであっても過信してはいけない。予告編に足をすくわれるのは、デフォルトである。 【黒猫クック】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-08-17 01:37:56) |
24.ピアース・ブロスナンが出てる007では一番好きかも。 【ジダン】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-10-27 06:51:11) |
23.《ネタバレ》 荒唐無稽すぎて、随所で笑ってしまいました。でも娯楽映画としては最高だと思います。ハル・ベリーのスパイ、格好よかったです。 【ゆみっきぃ♪】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-21 03:45:49) |
《改行表示》22.《ネタバレ》 (過去のシリーズのネタバレも含みます)10作目の「私を愛したスパイ」がそうであったように、20作目の本作は過去の作品の大量オマージュで構成されている。過去の作品に新しいネタをふんだんに取り込み、シリーズが好きな人はより楽しめるように、知らない人でも十分楽しめるようになっている。 ボンドが溺れそうになっているジンクスを必死で救い出そうとするシーンはかなり良い。前作「ワールドイズノットイナフ」で愛した女性を殺してしまったことの罪滅ぼし的な意味があると思う。 初めて観る人にはイカルスという人工衛星に違和感を感じるかもしれないが、この荒唐無稽さがボンドシリーズの歴史でもある。 「ダイヤモンドは永遠に」という作品では、ダイヤモンドで作った衛星で世界各地を破壊し脅すというストーリーになっており、ダイヤモンドと人工衛星という組み合わせは本作にもっとも近いものだ。「ムーンレイカー」や「私を愛したスパイ」では全人類を滅亡させるストーリーなのだから本作はまだマシな方だ。 オマージュや過去のアイテムは各所に現れている。大量にありすぎて書ききれないので個人的に好きだったオマージュを取り上げると、まずはジンクスの登場シーンだ。1作目「ドクターノウ」のハニーライダー(アーシュラアンドレス)の有名なシーンを意識したものになっている。ちゃんと腰にナイフを携帯しているところもファン泣かせになっている。 本作のラスト付近で人間が飛行機からどんどん放り出されるが、これは3作目「ゴールドフィンガー」を意識したものだろう。 4作目「サンダーボール」で使ったアイテムも登場。空中を飛べる装置がQの部屋(過去の多数のアイテム)においてあるばかりか、口に挟めば数分間息ができるというアイテムを使って、ボンドはグスタフの氷の屋敷に潜入している。 「トゥモローネバーダイ」で明かされたボンドの習慣でもある「枕の下に銃を隠している」というネタも大いに活かされ、逆に利用されるのは面白い。 ラストの飛行機でのフロストとジンクスが意味も無く薄着なのも本シリーズならではの流れ(特に「ダイヤモンド」「黄金銃」「ワールド」)を汲んだものだ。 また、キューバで鳥類学者にボンドが扮したと思うが、これはなかなか深いネタだ。フレミングの家にたまたまあった鳥類図鑑の作者がジェームズボンドであり、この名前をフレミングが拝借したというのは有名な話だ。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-12-11 21:08:25) (良:2票) |
21.20作目40周年記念という事でこれまでの007のオマージュが散りばめられていて今まで観たことのない人にも007ファンにとっても楽しめる出来になっています。アクションシーンもド迫力、ボンドの洒落たセリフ、ボンドカーのアストンマーティンV12ヴァンキッシュもカッコ良過ぎ。光学迷彩装置・自動追尾散弾砲・マシンガン・ミサイルがついてる車なんて1度でいいから試してみたい。でも段々とボンドがテクノロジーに頼りすぎてるのが残念かな。北朝鮮にサーフィンして入り込み敵に捕まり拷問の始まり方は良かった。 |
20.でたらめだけど、納得させられちゃうね。楽しめました。映画はこれでエエのだ。 【すぎさ】さん [地上波(吹替)] 7点(2006-01-17 18:09:48) |
19.007はどれみても一緒。その分安定感がある。今回も十分及第点を超える面白い作品だと。。。今回は最初から最後までジェームズボンド出ずっぱり。ここまで主役のワンマンショーなのもまた良。主題歌も良。マドンナ出てたの!?どこに!? 【目白沈寝】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-02-20 18:31:41) |
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18.《ネタバレ》 冒頭で北朝鮮を扱う辺りが良いですね。あのステルスポンドカーは欲しいが今の技術では製作不可能でしょう。ザオのダイヤのニキビは魅力的だが、ありえない。ちょっとエンタメに走りすぎている今作は賛否両論になりそうです。マドンナがカメオ出演してましたね。後はヒロインのハル・ベリーがまったく可愛くないのが残念。ラストでの戦闘は迫力ありながらも不自然だなと思いながら見ていました。レーザー破壊はインパクトがあって好きなシーン。 【マーク・ハント】さん [DVD(字幕)] 7点(2004-04-04 02:08:40) |
17.ストーリーはまあいつもの感じ、裏切られちゃったよ、がびーんっていうようなお決まりのやつなんだけど、グラフィックがすごい。マドンナの歌の中で使われているCGはかなりキレイで拷問というバイオレンスを上手く間接的に表現しているな。あと、最初にあのバニッシュの機能を持った車が出てきたとき、一瞬だけ足がでかくなるんだけど、そういう細かいとこまでCG使ってるのがすてき。今回の007 carは圧巻だね。氷の上を走るシーンも好きなんだけど、あの氷の施設の中を車同士の銃撃戦みたいにするとこがすごい。最後のおばちゃんのオチもなかなか笑えるし、さすが歴史ある作品だね。新しさと007の伝家の宝刀みたいなものがうま~く融合していていい映画でした。 【暇人】さん 7点(2003-12-15 17:33:50) |
《改行表示》16.CGに頼りすぎ、氷河サーフィンのシーンはたしかに“?”だったが、それだけで駄作と決め付けるには惜しい作品。ステルスカーや指輪といったガジェットに目をキラキラさせ、レーザー飛び交う格闘シーンで手に汗握ったわけだし、自分としては。今までの定石を踏まえつつ、スケールアップには成功しているので、素直に評価したい。 【ダブルエイチ】さん [映画館(字幕)] 7点(2003-11-26 17:20:43) |
15.ハル・ベリーよりミランダ役のロザムンド・パイクの方が良かった気がするのはσ(^^)だけ? 【だだくま】さん 7点(2003-10-29 23:02:14) |
14.ラジーものとはいえ、スケールの大きさやアクション性が楽しめたから良しです。 【亜空間】さん 7点(2003-10-14 02:20:19) |
13.アクションもますますスケールアップし、ボンドガールにオスカー女優のハル・ベリーを迎え、20作目40周年記念に相応しい超豪華な作品となっている。ピアース・ブロスナンのシリーズでは本作が1番の出来ではないだろうか。また、これまでのボンド映画のオマージュがあちこちにちりばめられているのも見逃せない。 【きのすけ】さん 7点(2003-10-03 21:25:18) |
12.氷上カーチェイスが一番の見所でしょうか。あれはなかなかの迫力でした。他、全体を見渡しても飽きる事なく見られる作品。バーチャルリアリティの世界が脈絡なく挿入されるシーンがあったけど、あれは無駄かな。突然すぎて話の腰を折られる感じ。イカロスもあんな凄い兵器なのになぜあんな使い方しか出来ないのか。宇宙から放射してる割にはスピード遅いし、向かうところ敵なしなのに国境を焼くだけなんてしょうもない使い方。もっと核心に迫った使い方ができたのでは?まあ細かいところから目を伏せれば良かったとは思うけど。 【智】さん 7点(2003-09-26 09:31:42) |
11.いつも映画館に親父と見に行った思いでのシリーズなので、続けていることに意義があります。ジェームズボンド\(^-^)/バンザーイ、/ 【kaz】さん 7点(2003-09-08 14:49:35) |
10.《ネタバレ》 途中、キャラ立ちが成功して相関図的に面白くなった一瞬があった。これをもう少し引っ張るとか、次作への布石を打つとかしてほしいなぁなんて思ったり(例の彼は第二のジョーズとして使ってもよかったんじゃないか!?)もしたが、このシリーズは監督は誰がやっても一緒だし、キャラも入れ替わって当然だから実現するワケねーわな。個人的にはボンドはロジャー・ムーアから入った世代ですが、最近やっとピアース・ブロスナン慣れしてきました(笑)寸劇のようなQとのやり取りや、必ず口を開く度に言う皮肉なギャグもちゃんと楽しめるようになりました。しかし、ハル・べりー演じるジンクスで外伝?を撮るとか撮らないとかの噂はいかがなものか・・・。 |
9.こういう、ドカンと一発やってみよう、な作品は結構笑っちゃうほど好きです。前作より面白かった。ハル・ベリーがとってもCute。 |