14.《ネタバレ》 『デート・ドクター』という恋愛コンサルタント業は面白いですね。
ただ単に女性をひっかけるというわけではありません。
『本当に好きな女性とのデートを成功させる。』これが誠意が感じられて良いです。
ウィル・スミス演じるアレックス・ヒッチは、おしゃれでありながら、誠意もあります。過去の苦い経験のエピソードが、彼の人柄に安心感を与えています。
『真剣な想いを応援する。』という土台が既にあるので、アレックスがどんなにテクニックを使っても軽薄に感じることはありません。
むしろ、女性を振り向かせたい男性たちにアレックスがアドバイスすればするほど、その一生懸命さを応援したくなります。
これはキャラ紹介における演出と脚本が非常に上手なんでしょう。
個人的には、導入部分が『恋愛コンサルタント』という仕事の一番面白い部分が見えた気がします。
それ以降は、まあゆっても王道ラブコメの域を出るものではありません。『誤解』⇒『けんか』⇒『ハッピーエンド』という絶対外れないパターンを踏襲しているわけですから、あっと驚くような展開があるわけではありません。
でもそれが良い。
奇をてらわなくても、楽しい映画はいつみても楽しいものです。
アレックス・ヒッチ、サラ・ミラス、アルバート・ブレナマン、それぞれに心境の変化が起こるのも良いですね。