36.《ネタバレ》 たとえコメディとはいえ、あまりにもレベルの低い仕事を見せられては、気持ちが入っていきません。それが前半。 『子供にりんごジュース』『白ワイン』『ヘッドホン』『雑誌』『酔い止め』たったそれだけの注文くらい覚えていてほしい。で、そんなことで怒られて泣くなよ。そんな綾瀬はるかが高校生に『CAはやめたほうがいいかも』って言ったときは開いた口が塞がりませんでしたね。こーゆーやついます。仕事ができないくせに、失敗したり嫌なことがあったりすると、『職場が悪い』『環境が悪い』と周囲のせいにするやつ。私は一流企業に勤めているわけではありませんが、この人の十倍のスピードと十倍の責任感と、十倍の誠意をもって仕事に取り組んでいます。 田辺誠一さんも好きな役者さんなのですが、この役柄はいまいち。たとえ候補生とはいえ、こんな情けなさ過ぎる人がパイロットになれるわけがありません。感情的になりすぎだし、精神年齢低すぎ。ちょっとコメディ寄りに演技過剰な気がします。ワイパーとエアコンのスイッチ間違えんなよ。そんな人が操縦桿握るんじゃないよ。 と、前半は文句しかなかったのですが、『何か翼に血みたいなのがついているんですけど。』というお客さんの指摘から一転、物語は急速に面白くなります。飛行機がUターンして羽田に戻るまで、各部署のスタッフ全員が、それぞれの持ち場で仕事を遂行する姿。実に良い。すべては飛行機を無事に着陸させるために。『お仕事ドラマ』としてなかなか見応えがあります。 こーゆージャンルの作品って『CA』『パイロット』『客』くらいしかスポットが当たりそうにないんですが、『グランドスタッフ』『メカニック』『管制塔』『運航管理者』にまでスポットを当てているのは面白い。 飛行機一機飛ばすのに、これだけ大勢の人が関わっているのだとしみじみです。 【たきたて】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2020-02-19 13:55:33) (良:1票) |
35.ハッピーフライトとゆうゆるい放題とか、冒頭のゆるい展開とかで、正直、最初の方は、ゆるーい感じの、ベタな笑いの、退屈な映画だなーと思って観ていたんですが、途中から、あれ?これひょっとして面白いんじゃないのとゆうテンションにかわり、そのまま、テンションは飛行機とともに上昇、終盤にかけては適度にハラハラし、観終わった後は、うん、これ面白かったと満足できました。確かに誇張的でゆるーい感じの部分もありますが、空港で働く人たちのあるある的なエピソードが大変興味深く、そこも飽きない部分であったけど、その彼らが、後半、それぞれの現場で自分たちの仕事をこなす感じも、心地よく熱くなれる一体感を感じさせて、それがまた、飛行機内の客のどよめきの臨場感と絡まって、なんだか自分もそこにいて事件を共有している気持ちにさえさせてくれました。特に寺島しのぶさんのクレーム客への対応が素晴らしく印象的。ナッツリターンも彼女なら回避してくれるかも。今度、空港に行くと、なんだか色々見方がかわりそーです。いい意味で。 【なにわ君】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-06-24 04:13:18) (良:1票) |
34.《ネタバレ》 本日、ANAで747型の運航を終了したという報道があったが、狙って投稿したのではなくたまたまである。 まず航空会社のPRとしては、こんな心許ない乗務員が登場するのを許す会社の鷹揚さに感心するが、中身には全部目を通しているはずなので、劇中の出来事は基本的に会社の考え方を反映しているものと考えられる。具体的には勘違いの鳥マニアは明らかな危険要因だが、飛行機オタクは迷惑なことはあってもいい関係を保っておく必要があるらしい。一方で乗客は何を怒鳴ろうがわめこうがあくまでお客様であり、どれだけ理不尽でも誠意をもって接すればかえって上客になってくれる、といったようなクレーマー対策なのだと思われる。航空会社としては緊急事態の場面は容認しても、お客様を悪役扱いすることだけは絶対避ける方針なのがよくわかった。 そのほか実際どうかはわからないが、運航乗務員の心構えとして「こういう時はまず笑え」というのは個人的に好きなタイプの物言いである。 ところで劇中で可笑しかったのは、とぼけた機内放送を聞いて吹石一恵が険悪な顔をしているのに、綾瀬はるかが天真爛漫な笑顔で客と一緒に笑っていた場面である。本来はこういった主演女優の持ち味を楽しむ映画だというのはよくわかる。 ただ個人的にはそれよりも、裏ヒロイン?であるグランドスタッフ(演・田畑智子)の方に注目してしまった。あまりに頑張って疲れてしまって不平を言いながらもなお頑張らなければならなくなって、それで少し貸しを返してもらうつもりでちょっと職場を抜け出したらどうやらしあわせの道が開けてきて、それで元気をもらってまた頑張ってしまって、というような感じだろうか。何か非常に愛しく思える人物だった。 ほかにも同僚のグランドスタッフなど各部署の出演者が多彩で楽しめる映画になっている。平岩紙さんに関してはサイドストーリー「歯医者発、しあわせ便」も必見である。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-03-31 21:49:24) (良:1票) |
33.ドジな新人CA(綾瀬)に頼りなさそうな操縦士(田辺)、役に立たなさそうな地上スタッフ(岸部など)が出てきた時は、ゆる~い感じのコメディなのかと思ったら、わりとちゃんとした内容で、飽きずに最後まで楽しめました。子供の頃に見ていた教育テレビの「はたらくおじさん“今日はひこうきのかいしゃではたらく人たちを見てみよう”」をお芝居で説明した、そんな感じにも見えましたが・・・。この内容、シリアスなパニック映画にも、コメディにもなりそうでしたが、どちらにも傾き過ぎず、中間点で仕上げたので、多くの人が楽しめたのだと思います。それを「中途半端」と感じるか「ベストバランス」と評価するか、意見が分かれそうですね。 【ramo】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-05-19 08:25:29) (良:1票) |
32.《ネタバレ》 これは楽しめた映画。矢口監督らしい奇抜な発想から出発していない珍しい映画ですね、そのためか、実にバランスがいいまとまったいい話になっている。パニックものにならず、コメディに大幅に走らず、飛行機を飛ばすとは、関係するあらゆる人、現場はこうなんだを飽きさせずにみせあげましたね。うまくまとまった話なので退屈な人もいると思うが、自分的には良策でした。 【min】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-01-30 20:27:59) (良:1票) |
31.よく出来ていると思う。 一応、田辺誠一と綾瀬はるかが主人公なのか、ポスターなどでメインを飾っていたが、基本的には空港を舞台にした群像劇なので、登場人物それぞれにドラマがある。 また、普段は日の当たらない裏方さん達もしっかり描けていて好感が持てる。特に、若い整備作業員が失くしたスパナ一本を、全作業員総出で探し回るシークエンスは良く描けている。 そして、各部署いろいろありながらも、最後のサスペンス(?)に雪崩れ込む……。まぁ映画の性格上、大きな事故に到らない事は容易に想像はつくが、それでも笑い半分、緊張半分の見せ方は上手い。 登場人物が多く、ともすればトッ散らかりそうな設定を、きれいにまとめた脚本と演出は見事です。 【TERRA】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-09-24 21:18:39) (良:1票) |
30.《ネタバレ》 ゆるい感じで見れて最初から最後まで面白く、おまけにちょっと勉強になる作品。 コメディのまま行くのかと思っていたらちゃんと見せ場もあり、素直にあーよかったで終わる。 ただやっぱり映画なのだからテーマ性が希薄だとこの辺の点数が最高点かなあ? 【たんたかたん】さん [インターネット(字幕)] 7点(2015-10-27 01:14:49) |
29.想像以上に楽しめた映画だった。食わず嫌いだったことを少し反省。まあ主演級の二人の演技はイマイチだったが、脇を固める俳優陣が、機長、CA、タワー、管制、整備、グランドスタッフなど要所を固めており、そういう専門職の役割、責任感、緊張感を上手に表現していた。多少は大げさかもしれないけど、普段は知ることのない航空業界の厳しさのわかる作品であり、これだけ楽しめたのは筆者が航空機好きということだけじゃないと思うよ。好み35/50、演出12/15、脚本10/15、演技5/10、技術8/10、合計70/100→7/10点 |
28.《ネタバレ》 キャビンアテンダントって大変そーって思いつつ、面白かったです。いろんなキャラクターのいろんなコミカルなシーンが詰め込まれていて、見ていて飽きる時間がなかったです。他の方も書いていますが、どのキャラクターも脇役にとどまってないのもよかったし、グランドスタッフとCAとか、別に展開しているともいえる話がキャラクター同士がつながっているのもよかった。テンポよく読めるオムニバス小説みたいな感じです。あんまりドキドキせず安心して見れて終わったあとは満足&ハッピーになれる映画。金曜日の夜に見るのにワイワイかるーく見るのがよい感じ。 【CEDF】さん [地上波(邦画)] 7点(2012-02-01 11:45:55) |
27.《ネタバレ》 皆さん言っているように、飛行機を飛ばすのにこれだけの人がかかわっているのが分かって面白い。単に説明に終わって無いところが、やはりこの監督のうまいところ。 娯楽映画としては良質で、満足できました。 【love】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-01-20 16:44:21) |
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26.「人生で最高の映画はハッピーフライト!」という映画ではないだろうけど、ほっこりとハッピーになれる良い映画でした。別にカッコよくなくても凝ってなくてもいいじゃん、シンプルでも十分面白い作品は作れるもんだ。 【ライトニングボルト】さん [地上波(邦画)] 7点(2011-02-20 22:28:12) |
25.なかなかよかった。群像劇としては、各部署のスタッフにおのおの存在感があり、決して脇役にとどまらない自己主張をしていて、魅力が感じられる。また、そういう撮り方をしているように見受けられます。前半の失敗はおよそあり得ないことが多かったのですが、そのため逆に完全なフィクションとして楽しめました。笑える場面はあまりなかったですが。後半は予想通りの展開ですが、専門用語にけっこうわからないものがあったのが残念でした。結果として、リアリティを出すという点は成功していたと思います。話としてはよくまとまっていますが、全体的に掘り下げが浅いためか、見終わって余韻が残るとか、強烈な印象が残るとかいうことはありませんでした。しかし娯楽作品としては成功の部類でしょうし、見て損をしたとも思いませんでした。同点ですが同じ監督の『ウォーターボーイズ』よりは上。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-01-24 22:56:27) |
24.《ネタバレ》 娯楽映画というより、ほとんど航空会社の一日を描いたドキュメントに近い。その為ほとんど知的好奇心を満たす感じで観賞したが、とても面白い。娯楽映画的にはベタなパロディを用いながらそれぞれの群像劇で描かれているが、これがそこまで深く描かれているわけでもなく(例えば地上アテンドと乗客の出会い、最後食堂で深く再開と思ったらすぐ次の場面へ、など)それがよりドキュメント部門の邪魔をしないバランスを守る体で、構成力もいい。でもこんな題材扱えば誰が撮ったって面白くなるに決まってるとも思ってしまうが。 【カップリ】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-09-18 18:25:22) |
23.《ネタバレ》 航空業界の舞台裏を描いた矢口史靖監督の映画。今回は「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」のような青春映画からは趣を変えて、伊丹十三監督の映画のようなハウツーものとなっている。飛行機に乗ったことがない自分にはあまりピンとこないのではないかという不安もあったが、最後まで楽しくそして興味深く見ることが出来た。でも、これまでの矢口監督の映画のような突き抜けた勢いがあまり感じられなかったのはちょっと残念だし、後半の展開は元々パニック映画として構想していた名残なんだろうけど、あれによって軽い雰囲気だった映画がいきなり少し緊迫した雰囲気に変わってしまうので少々戸惑ったのも事実で「ハッピーフライト」というタイトルでいくなら最後は無事目的地であるホノルルに到着してエンド、というのが望ましかった気がする。そうしなかったのはやはり矢口監督の中に「パニック映画が撮りたい」というのがあったからなのではと感ぐってしまうのだが。機長を演じる時任三郎が冷静に見えてなんか笑える。「ホノルルへいけ」とクレームをつける乗客に対し、すごく説得力のある言葉で対応するチーフパーサー(寺島しのぶ)がカッコよかった。まあいろいろと言いたいことはある映画だが、楽しめたから少し甘めに7点。矢口監督は最近の若手監督の中ではけっこう好きなのでこれからも手がけた映画は見ていきたいと思う。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-06-22 14:08:11) |
22.《ネタバレ》 面白い。【ネタバレ】どんな業界にも面白い裏話があるものだと思うけれども、期待異常で引き返して緊急着陸するだけというテーマでよくここまで作りこんだと思う。たった一度のフライトにしてはトラブルが重なりすぎるという指摘はあるけれど、おそらくごく稀に起きるようなことをまとめて描写したということなのだろう。そこは映画というフィクションだからこそ許されるものだと思う。ただ、構成上仕方がないとはいえ台風が過ぎ去っていない羽田に戻るというのはたしかに疑問。綾瀬はるかの役どころもいまひとつ。でも、全体的にはテンポよく最後まで見られた。 【mohno】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-06-04 11:30:56) |
21.《ネタバレ》 細かい部分まで丁寧に描かれていて好感が持てます。ストーリーもテンポがよく中だるみすることなく最後まで楽しむことが出来ました。ただ、偶然にしてもあらゆる事件が重なり過ぎ。そして遅延に気を使っているとは思えないほど、実際に飛行機に乗るときには遅延が発生しています。飛行機は遅れるものというイメージが払拭できません。 【いっちぃ】さん [地上波(邦画)] 7点(2010-03-25 20:28:29) |
20.ストーリーのテンポが凄く良くて楽しめました。ラストまで観ても主演二人の役名が思い出せないほど内面がまったく描かれてません。逆にそこが良かったのかも... 【映画】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-03-16 15:05:07) |
19.ユーモラスな演出がなければ本当にそのままANAのPVって感じの映画です。飛行機には乗らない、興味もない人にとってはどうでもいい映画になってしまうのではと思いました。しかし、これを見た翌日東京から熊本に帰省する際、天候不良で4度の着陸に失敗し機内は騒然。2時間遅れて福岡空港に着陸するトラブルに巻き込まれるにつけ、改めてこの映画の細やかな演出を思い出しました。監督は飛行機好きで、制作に当たって相当リサーチしたと仰っていましたね。裏では映画のようなドラマがあったのかな‥?そんなことに感慨耽ってしまったので甘めで7点。・・・ところで「良いランディング」って結局なんだったんですかね。 【Kの紅茶】さん [地上波(邦画)] 7点(2010-02-15 13:15:33) |
18.面白い。 機内、地上のそれぞれの職場の仕事をリアルに理解した上で、デフォルメしたキャラや状況をうまく当てはめており、コメディだからといって手抜きをしない説得力を持った展開で繰り広げられている。 同じストーリーで、コミカルなシーンを深刻なシーンに入れ替えるだけで、パニック映画にもサスペンスにもなりそうなくらい良く出来たしっかりしたシナリオとディティールのこだわりに好感が持てる。 リアリティと映画的演出のバランスが絶妙で、深刻系、感動系の映画だとややもするとオーバーアクションで臭くなりそうなデフォルメした映画的演出も、コメディー系の映画であるが故にむしろプラスに作用しており、大成功。 【nobo7】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-12-30 14:13:06) |
17.空港で働く人の苦労ややりがいをコメディタッチで紹介されていて楽しめたし、勉強になりました。綾瀬はるかちゃんもかわいいし、良かったと思います。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-12-13 17:50:03) |