1.《ネタバレ》 アニメの1期2期ともにサイコーに面白く、久しぶりにはまったので、この劇場版も鑑賞。設定としては近未来の警察もの。攻殻とはまた違った形の近未来の表現で、こちらは人間のサイボーグ化などより、どちらかとゆーとその社会を統治するシステム自体に近未来の表現を示した感じになっていて、主役も女性であるが、攻殻の草薙とは全く正反対の普通の女の子といったテイストであります。社会は人間の犯罪誘発を数値化したシビュラというシステムによって治安が維持されており、その数値が高い者を取り締まる公安の新米刑事、常守朱が主役。アニメシリーズでは、そのシビュラシステム自体にも関わる重大な問題とタイトル通りのサイコパスな犯罪者とを絡めたサイコサスペンス的SFな感じで、毎回、次がどーなるのか楽しみなほど面白く、物語やどんでん返しなども秀逸で、攻殻以外でも、アイデア次第で、面白いSF刑事ものができるんだなーと感心しておりました。で、この劇場版。今回は、日本以外の世界が舞台で、日本の外がどんな風になってるのかが描かれ、そこはとても興味深かったです。でも、テレビシリーズとは違った軍事アクション的な側面が強調されており、僕としては、シリーズ本編の不気味な異常犯罪心理的側面が好きだったので、そーいう意味では、少し物足りなかったかなー。まー、1期の主役の一人狡噛慎也が再登場し、一時的とはいえ、常守と狡噛が再びコンビを組んだ姿を観れたので、それだけでも良かったかなー。次は、劇場版ではなく、是非ともテレビシリーズ3作目を作って欲しいです。ちなみに、映画はシリーズ本編を観ておいたほうが断然良いです。シビュラシステムの不気味さや常守との関係性、他の執行官の背景などは、この映画では全く描かれてないので、そこを知らずに観ても、単なる平凡なSFドラマにしか感じないと思います。てゆーか、映画自体はSFドラマとしては平凡です。