1.正直言って、中盤あたりからすでに、「あーもしかしてシリーズ化しようとか思ってるんじゃないのー」ってコトが気になってしまい(根拠はないけど雰囲的に)、ラストでは苦笑せざるを得なかったんですけれども。いやでもこの映画、なかなかワクワクさせてもらいました。無理にまとめようとするよりも、多少ハチャメチャに、自由に想像の世界を膨らませていく。内容は全然違うけど、エメリッヒの『スターゲイト』を初めて観た時に感じた楽しさを、少し思い出しましたね(まあ要するに、“ちょっとタガがハズレてる”と言うコトですが)。でしかもこの映画、やってることと言えば、「念力」なワケで、かなりレトロ。しかしそういうレトロさを、ファンタジーなんだからいいでしょ、とばかり、躊躇することなくとことん飛翔させていく、それが何とも楽しいのですね。どうしてもオチに縛られてしまうかつてのシャマラン作品よりも、自由で楽しい作品だと思いました。