6.《ネタバレ》 ラブコメのお手本のような作品で、楽しいですね!
私にとってラブコメは、『テンポが良い。』『キャラに応援したくなる魅力がある。』『まじめなストーリーの中に、笑いがちりばめてある。』の3つを押さえてくれることが大事です。本作は軽快なテンポで、憎めない主人公ケイト(ジェニファー・アニストン)が応援したくなっちゃうキャラなのが良い感じです。そして、母親とのやりとり、ニック(ジェイ・モーア)とのやりとり、女性上司とのやりとりの中には、つい頬が緩んでしまうような微笑ましい光景がちょいちょい出てきます。
とゆーわけで、ラブコメとしては合格点だと思います。
ただ、下ネタがちょっと受け付けない内容だったのがマイナス。それから、サム(ケヴィン・ベーコン)がニックの恋敵としては、後半物足りなかったのがちょっと残念。『ただ人のものを欲しがるだけのサム』が、本当にケイトを好きになるストーリーであれば、ケイトがニックを選ぶラストがもうちょっと輝いて見えたかもしれません。
それから、『シンデレラの時計』や、序盤の『ひとめぼれしているニック』など、上手い演出があるのですが、さりげなさすぎてわかりにくくなっちゃっているのが難点。この辺りに注意して見ると、本作はより面白さが増すと思います。軽そうに見えて、じつはもの凄く丁寧で計算された脚本と演出だと思います。
女性向きだとは思いますが、男性でも十分楽しめる良作です。