仄暗い水の底からのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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仄暗い水の底から

[ホノグライミズノソコカラ]
Dark Water
2001年上映時間:101分
平均点:4.41 / 10(Review 148人) (点数分布表示)
公開開始日(2002-01-19)
ドラマホラーサスペンス小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2018-04-08)【イニシャルK】さん
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監督中田秀夫
助監督安達正軌
キャスト黒木瞳(女優)松原淑美
菅野莉央(女優)松原郁子
小日向文世(男優)浜田邦夫
徳井優(男優)太田(不動産屋)
小木茂光(男優)岸田(弁護士)
谷津勲(男優)神谷(管理人)
水川あさみ(女優)浜田郁子
しみず霧子(女優)調停員
野村信次(男優)調停員
浅野麻衣子(女優)保母
大塚ちひろ(女優)
原知佐子(女優)佳代
品川徹(男優)園長先生
原作鈴木光司「浮遊する水」(角川ホラー文庫「仄暗い水の底から」収録)
脚本中村義洋
鈴木謙一
音楽川井憲次
作詞スガシカオ「青空」
作曲スガシカオ「青空」
主題歌スガシカオ「青空」
撮影林淳一郎
製作奥田誠治(「仄暗い水の底から」製作委員会)
角川書店(「仄暗い水の底から」製作委員会)
日本テレビ(「仄暗い水の底から」製作委員会)
日活(「仄暗い水の底から」製作委員会)
プロデューサー一瀬隆重
配給東宝
特殊メイク松井祐一
特撮岸浦秀一(特殊効果)
橋本満明(視覚効果)
美術中澤克巳
編集高橋信之〔編集〕
録音岩倉雅之
柿澤潔(整音)
柴崎憲治(サウンド・エフェクト)
照明豊見山明長
あらすじ
娘の親権をめぐって、離婚した夫と争っている淑美。娘とともに新居に引っ越すが、そこではなぜか不気味な出来事が続き・・・。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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10.《ネタバレ》 劇中の母親が痛々しいので見るのがつらい。これほど精神的に脆弱では保護者として心許ないと夫に思われるのも仕方ない気がする。また離婚問題を抱えた大変な時に、わけのわからない心霊現象にまで巻き込まれたのも基本的な運のなさを露呈した感じで、そういう面(本能的に危険を避けて通る素質がない?)でも先が思いやられるものがある。
そのままでは全てが母親の精神状態のせいにされかねないところだった(実際そういうオチかと思った)が、かろうじて味方の弁護士が事実関係をはっきりさせた上、不可解な部分にはこじつけ気味の説明をつけてでも、全てが理性の範疇に収まるよう計らったのは幸いと思われた。しかし自分だけで行動するなと言われたにも関わらず、予期しない事態に至るともう目先のことしか見えなくなって自分を抑えられなくなるのでは無意味になってしまう。この母親が娘を一人で放り出して現場に突撃していったことが、かえって悲惨な結末を招いたと思えなくもない。
結局のところ、この頼りにならない母親が身を棄てて娘を救うところまでを確実に行い、あとは父親の手に委ねたことで、娘にとっては最善の結果がもたらされたように思われる。心優しい人物だったらしいので気の毒だが、一人で子どもを守るには力不足だったということか。

ところで最後の後日談のようなものは、ここで新人タレント(水川あさみ)を顔見せする事情があって付加しただけに見えなくもない。しかし再会の場面を見ていると、娘が記憶していた唯一の言葉が母の愛情の存在を確信させ、それが娘の10年間を支えてきたと思わせるものがある。誰かに支えられなければ自滅するような母親でも、最も重要なこの点に関してだけは間違いなく立派な母親だったということらしい。それは自分の母親と同じ轍を踏まないということでもあったのだろう。
なお余談として、以前から水川あさみという人は美形かも知れないが可愛気がない人だと思っていたが、この年齢(18歳くらい)まで遡っても可愛くないのは同じだった。子役が可愛らしいのに比べ、10年後の姿としてこの人が出て来ると少し意外感がある。
かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 7点(2015-11-07 23:31:38)
9.《ネタバレ》 『リング』により一般に浸透したと思われる“水・閉鎖空間・霊”の密接な関係。そもそも川縁の柳の下に立つ幽霊など、水と幽霊は日本人に馴染み深いもの。本作の“水”を使った恐怖の演出や、貯水槽を幽霊の拠所とする設定は、日本人に受け入れられ易い土壌があるのだと思います。親権を巡る調停。保育士に問い詰められる子供。そこから派生する嫌悪感は、恐怖とは別の感情。でも類似しているために、恐怖を呼び起こす感情の伏線になっています。いわゆる吊り橋効果。なかなか上手いです。そうは言っても本作のホラー要素は、水で薄めたかのように弱い。でもこういうホラーもいいんじゃないかと。さて本作のテーマ、親子愛について。母親が自らの身を犠牲にして娘を守ったという結末。少女の霊にしてみれば目論見どおりです。少女の真の狙いは、娘ではなく母親にあったのは明らかです。母親はまんまと策略にはまったのだと思う。このとき母親は、その計画に気付いていた(抱きつかれて瞬時に理解した)と見ていいと思いました。少女の思惑を承知で、その願いを受け入れた。もちろんこの決断は、我が娘を守りたいがため。でも同時に彼女には強い“母性”があったのだと思います。だからこそ少女はこの母を選んだとも言える。このあたりの心情は、正直自分には分からない。我が子を愛おしむ気持ちとは別次元の“母性”。女性が持つ性(さが)は切ない。もっとも実の母親を失った娘にしてみれば、“自分を救ってくれた感謝”と“よその子供に自分は負けた”という両方の想いを抱いたはずです。これもまた悲しい。
目隠シストさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-04-12 18:18:55)
8.《ネタバレ》 正直この映画はホラーですけど団地に住んだとこのないオイラには全然怖くなかったです。ただただ悲しかった;;この映画で母親役の黒木瞳さんは気の弱い繊細な役を演じています。。それが最後のシーンの自分の娘に向かって叫ぶ「こないで!」で生かされています。さすがの演技w。原作は呼んだことがないので自信はありませんがオイラはこう考えます。貯水槽に落ちて発見されなかった子供の霊が自分と同年代のお友達を欲しがっていた。。そして、それに見合う子供がいたので自分のところに引き寄せようとした。。でも、その子にはお母さんがいて、そのお母さんは自分のお子さんを守るために霊になった娘さんのお母さん役をすることを決心した。。そして彼女自身もその団地の自縛霊になり最後の成長した娘さんとの対面になる。。なんとも悲しいお話です(オイラの文章力では悲しく表現できてないか^^;)この映画はホラー映画としての評価はしません。。母が子供を思う、子供が親を求める、そんな映画として認知させていただきます。
ぐっきいさん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-26 12:56:02)
7.お、意外と評価低いんですね。ワタクシの場合、ホラーはほとんど全く観ないので(これを観たのは子役の菅野莉央ちゃん目当てという不純な動機だったのですが)、それなりに新鮮でした。確かに途中までの演出はそんなに怖くなかったけど(おどろおどろしい音を入れ過ぎの感あり)、クライマックスはビビりました。でも「ここをこうすればもっと良くなるのに」みたいなところも結構あったかも。
ぐるぐるさん 7点(2005-01-13 18:58:22)
6.全編水攻めの怖い映画でもあるんだけど、描いていたのは母親の愛という感じだった。ホラー映画にしては割と主張性のある作品だったと思う。母子家庭の話だっただけに、けっこうラストは切ないです。
カーマインTypeⅡさん 7点(2004-07-21 12:53:02)
5.《ネタバレ》 『リング』以来の鈴木ホラーの怖さが出てる。確かに画面も登場人物も皆暗いが、この映画はこの暗さがないと質が下がる。でも、見せ場シーンにあり得ない飛躍があるのは失敗。前半は壁のシミや、捨てても戻るバックなど、リアルな恐怖で構成して引き込んでいっていたのに。人が住んでいるエレベーターから水がドバーッなんてありえない。感情移入度が一気にダウン。この急な姿勢転換は超もったいない。
plala*さん [映画館(字幕)] 7点(2003-12-27 23:55:03)(良:1票)
4.丁度梅雨の時期にこの映画を見たので、ジメジメ~っとした雰囲気が良かったです。しかも、夜中に電気消して1人で見たので十分怖がらせてもらいました。見終わった後はトイレに行けませんでした。あ、ためらわずに、こんな臆病な僕を笑ってやってください。(笑)
もっち~(←にょろ)さん 7点(2003-12-20 12:57:41)
3.原作の数倍面白くなってる珍しい作品。全編に漂うじっとりとした嫌な空気がホラーに合っていると思う。怖いかと言われたらNOですが。
終末婚さん 7点(2003-08-16 16:01:55)
2.結構おもろかった。まあちょい無理やりなストーリーだったけど...
マサさん 7点(2002-12-25 00:28:22)
1.黒木瞳は最高!もう心をうばわれるような演技だった!!作品的にも怖かったし・・・日本のホラーらしいホラーだと思った。
ジュニアさん 7点(2002-10-10 23:38:22)
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【点数情報】

Review人数 148人
平均点数 4.41点
010.68%
174.73%
21610.81%
32617.57%
42416.22%
53221.62%
62416.22%
7106.76%
874.73%
900.00%
1010.68%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.90点 Review10人
2 ストーリー評価 4.57点 Review14人
3 鑑賞後の後味 4.15点 Review13人
4 音楽評価 4.57点 Review7人
5 感泣評価 3.00点 Review9人
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