1. テレビドラマ用の12時間のミニシリーズを映画用に約2時間にまとめたものですが、違和感なく楽しめます。
「実際の日本とは違う」というのは野暮というものでしょう。原作がそうなのですが、あくまで史実を基にしたフィクションとして作られたのですから。むしろ純粋に冒険活劇として楽しんだほうがいいでしょう。歴史スペクタクルとして決して見劣りはありません。充分、楽しめます。
日本を舞台とした映画としては最近では「ラスト・サムライ」「キル・ビル」など多いですが、この作品は日本でロケをし、美術スタッフにも日本人が加わっています。作り手は真剣に作っていますし、日本人が英語をしゃべるということはなく、島田陽子が通訳する時以外は全員、日本語でしゃべっています。
映画としては城内の豪華なセットなども見る価値ありです。そして何より、将軍・ミフネ、威厳あります。骨太な日本人俳優を見た思いがします。