《改行表示》27.《ネタバレ》 ミシェル・ファイファーがビジュアル的に向かうところ敵なしだった時期の作品。もうね、ほんと無敵の美しさ。 蓮っ葉でちょっとやさぐれた、けれど華々しい美しさをもつスージー・ダイヤモンドを好演。赤いドレスがとにかく似合っていて、かっこよくて美しいこと。 彼女に魅了された熱狂的なファンが多いのか、英語版wikipediaでは、スージー単独の記事まで出来ている。しかも映画本体よりも記事の内容が濃い(笑)。 人情喜劇調で物語を進め、最後もハッピーエンドで締めるのかと思いきや、ラストはほろ苦い展開で終わる(今後の明るい展開を予想させる描写、セリフを盛り込んでいるが)。これは題材でもあり、舞台装置の一つでもあるジャズを大きく意識したのだろうか。ポップスやロックと違い、一筋縄ではいかない、思いがけない展開を取るのは、確かにジャズという音楽だ。 80年代のちょっとくすんだアメリカの景色や、主人公たちがスパスパ煙草を美味そうに吸うシーンなど、いまではあまり見られなくなった光景が盛りだくさんの、渋くてちょっと大人向けな良作だった。 大人になってみると、主人公ジャックよりもお兄さんフランクの方が遥かにプロフェッショナルで立派な男だと感じてしまう。望まない仕事だろうが、仕事を受けたからには、きっちりとプロ意識をもって仕事に向かう姿は立派だ。ああだこうだ理由をつけて仕事をしないジャックがすさまじくダサい奴に見える(笑)あと、ジャックは誰に対しても素直に謝らない。これもダメ。迷惑をかけたり、傷つけた相手になぜsorryの一言も言えんのだ。そうやって不貞腐れているままなら、今後もきっと成功しないだろう。後半になるにつれて、主人公のダメさ加減がどんどん判明してくるのは、結構意外な展開だった。8点評価とするのは、彼が結局人間として成長したのか、あるいは改心したのかどうかを描かず、曖昧に映画が終わったからだ。ラストのあの感じだと、あまり彼の本質は変わってないんだろうな、とは思うが(笑)。 自分でもまったく予想していなかったのだが、大人としての仕事や人への向きあい方について、いろいろと教訓を与えてくれる映画だった。ジャックではなく、スージーやフランクのような大人になろうと思った(笑) 【nakashi】さん [DVD(字幕)] 8点(2020-04-12 13:34:51) |
《改行表示》26.エンドロール見るまで、実の兄弟だったって気づかなかった...。でも兄弟で俳優やるなら、似てないって有利ですよね。 ファイファーは目が離れてて 絶世の美人っていうのとは違うと思いますが、色気は本当にスゴい。 他の映画だと 過去を描いて、どうして主人公が現在の状況になっているのかを説明するものが多いけれど、この映画はそれを映像では見せず、写真やセリフの必要最小限に絞っているので、くどくないのが いい感じです。 いい男といい女は、存在感だけでも 魅せるってとこでしょうか。 【くろゆり】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-06-20 23:14:42) |
25.《ネタバレ》 兄弟のジャズピアノ演奏のシーンがカッコいい。また、常に流れてるBGMも非常に渋い。兄弟と仲間になる女性ボーカルの3人で物語は進行していくが、弟がこの女に手をつけてしまうのが残念。プロとして、しっかりして欲しかった。手をつけたところから話が単調になり前半の素晴らしい内容が台無しになっている。しっかりものの兄はその辺はよく解っており、弟を叱責するが弟と女は欲望を止めれない。また、この女が妖艶でいい女なのが悩ましい。キャスト、シナリオ、雰囲気共満点の出来だっただけに本当に惜しい。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-01-08 12:08:59) |
24.《ネタバレ》 邦題の「恋のゆくえ」というのはどうかと思う、恋がテーマに思われる。こういった、三人がそれぞれの考えで進んでゆくドラマで、脚本がうまく出来ているのはなかなかお目にかかれない。普段と、裏に秘めた部分も描かれており、また、全体に通して音楽を感じるのも凄く好みです。 【min】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-09-08 21:38:22) |
《改行表示》23.《ネタバレ》 落ち目のジャズピアニスト兄弟が苦肉の策で入れたボーカルがあばずれ女。 スージーに振り回されながらも、観客を魅了していくのが愉快。 女の存在によって、兄弟にも波風が立つ様子がリアルに描かれている。 才能のある弟と凡人の兄の対比もいい。 兄がマネジメントする酷い仕事に、プライドをズタズタにされる弟の心情が痛々しい。 お互い溜まり溜まったものをぶつけて取っ組み合う二人の姿に釘付けにされた。 もう戻らないと告げる弟と想い出のウイスキーで別れの杯を交わす兄に、切っても切れない血の絆を感じる。 ラストの弟とスージーも、今後の二人を想像させて余韻が残る。 全編にセンスのよさを感じるオシャレな映画。 実の兄弟が兄弟役で共演しているのもおもしろい。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 8点(2013-05-22 00:22:34) |
22.酔った、酔った。ミシェル・ファイファーの身体の線に。きらきらした彼女の腕飾りに。そして苦い大人の恋に。陶然となった。これ以前のM・ファイファーの印象は、「研ナオコ顔の女優だなあ」だったのが、突然大輪の花開いた、と言う感じ。パーティの終わった後の風船が散らかったホールの寂しい美しさ、とか音楽に加えて画がしっとりとして素敵。最後に訪れたミシェルが着ているコート、初めに登場したシーンと同じものなのですよね。細部にもセンスを感じる上質な映画です。 【tottoko】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-09-21 00:16:47) |
21.《ネタバレ》 部屋の前で待っていたスージーの片方脱いだ靴を無言で拾ってさっさと部屋に入っていくジャック。こういうオトコは非常にモテます。もう天性のものですね、こりゃ。フツーの男が真似しちゃダメダメ。恋愛するならジャック、結婚するならフランク、かしらね。ストーリーも、くっついたり、成功したりという安易な展開にしないところが憎い。三者三様の道を歩み出すラストもイイ感じ。極上の音楽、ダメ親のいる可愛い子ども、主人の気持ちを察する賢い犬といった、周辺にちりばめられた要素もバッチリ。映画として欲しい要素はすべてあるという稀有な映画です。 【すねこすり】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-10-05 13:54:18) |
20.公開当時に同僚が見に行き「つまらなかった」と語っていたために、長いこと見そびれてしまった作品。ミッシェル・ファイファーの美しさ満開の頃だし、シミジミ感もわるくない佳作なのに、彼女はいったいこの映画の何が気に入らなかったのかしら。「恋のゆくえ」という邦題からもっとドラマチックなものを想像してしまったのかな。 【おばちゃん】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2008-11-03 00:20:12) |
《改行表示》19.洒落た映画。内容もそうだが、雰囲気を味わうだけでも価値がある。ミシェール姐さんは現在でも枯れてないが、この映画で醸しだした妖艶さは半端ない。悩殺される事間違いなし。 【オニール大佐】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-07-26 17:32:44) |
18.《ネタバレ》 ミシェルのミシェルによる、ミシェル・ファイファーの為の映画。(ブリッジス兄弟も良いのですが)彼女の素晴らしい魅力を語るにはこの1本で充分。オーディションでは冴えない雰囲気の彼女がライブのシーンでピアノに横たわり唄う姿!たまらん。多分10~20年後のジャズヴォーカル本には彼女の唄う「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」がジャズの雰囲気を見事に表した好例として記憶に残る、と断言しちゃおう。私の「脳内ライブ=隣の嫁さんを売り払ってでも行きたい」もののぶっちぎりトップ。 【Nbu2】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-04-13 19:58:58) (良:1票) |
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【Yoshi】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2008-03-20 18:08:56) |
16.《ネタバレ》 紹介文などからは、3人の三角関係が中心テーマであって、最初にミシェルに惚れたのはボーだったんだけど、ジェフとミシェルがだんだんいい感じになってきたのでボーは黙って身を引く・・・みたいな展開を勝手に想像していたのですが、ミシェルはストーリー上はあくまでもサブの位置であって、軸はあくまでも兄弟の絆、その破綻と再生だったのですね(「俺たちはこれまで15年も一緒にやってきた」というジェフの台詞が、観客に対しても説得力を持っています)。中途半端に波風を立てたりせず、地道に当事者の素朴な心理を追っているのが、見た後の印象を良くしています。挿入される楽曲群同様、渋めに抑えた大人向けのドラマです。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-01-26 19:49:29) |
《改行表示》15.《ネタバレ》 ジャズとピアノと女性ボーカリストそして気の利いたセリフ等々・・・とってもオシャレな映画です。ミッシェル・ファイファーとジェフ・ブリッジスの恋の行方も小粋にセンスよく流れていきますし、ボー・ブリッジスの生活臭さが臭う役も上手くかみ合って3名の絶妙なバランスを楽しむことができます。 シドニーポラックはトッツィーを初めとして本当に趣味の良い映画を見せてくれます。また女優の使い方が上手だと思います。トッツィーでジェシカ・ラングを演技派女優として認めさせましたし、「レディー・ホーク」では可憐な役だったミシェル・ファイファーにジャズを歌わせて、女優としての才能の豊かさを教えてくれました。それにしても最初の方のオーディションの場面は秀逸で面白かったです。このシーンを見て一気に肩の力が抜けて、それ以降も同じスタンスで見ることができました。しばらく「ねかせて」おいて、再度見直す映画のひとつです。 【たくみ】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-07 23:12:36) |
14.「大人って言うよりかは『オ・ト・ナ』な映画よ」ってミッシェルファイファーみたいなネーチャンが言い出しそうなくらいに洒落た雰囲気でてました。こういう大人な世界に誰もが憧れるはず・・・!特別な夜に飲むような、ゴールドな豪華さだけど中では泡がはじけているシャンパンのような映画。 【たいがー】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-12-20 23:00:17) |
13.すごくお洒落なオトナの映画だと思った。タイトルがちょっとトレンディっぽいので軽めのラブストーリー程度かと思いきや見事に期待を裏切られました。派手な演出がないのがまたとてもよかった。◎ 【MS】さん [DVD(吹替)] 8点(2005-11-07 00:49:06) |
12.ミスチルの歌詞に出てたから観てみたら、結構良かった。 |
《改行表示》11.80年代の雰囲気がとても懐かしく思えました。リアルなストーリーが心を打ちます。 いい映画です。 芸術家を目指す人、目指していた人にとってはちょっと痛いかも。 【レンジ】さん 8点(2005-02-04 17:53:43) |
10.オーディションに来てたウエイトレスの女の子が可哀想だった。「気をつけて帰れよ」って、そりゃないぜセニョール。 【マックロウ】さん 8点(2004-06-09 13:40:16) |
9.大人の映画です。全編スモークがかった雰囲気と良質な音楽がとてもロマンティックでした。ミシェル・ファイファーが美しく官能的でした。ジェフ・ブリッジスを中心とした人間模様がおもしろかった。 【ギニュー】さん [DVD(字幕)] 8点(2004-01-21 19:47:32) |
8.《ネタバレ》 この映画はミスチルの歌で知って見たのですがミッシェル・ファイファーがメチャクチャ良いですね.ジェフ・ブリッジスもあんな大人になりてーっていう風に思うほどクールでカッコいいですね.最後の切ない終わり方もかなり良いです. |