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生きる

[イキル]
ikiru
1952年上映時間:143分
平均点:8.03 / 10(Review 246人) (点数分布表示)
公開開始日(1952-10-09)
ドラマ医学ものモノクロ映画
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-05-16)【イニシャルK】さん
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監督黒澤明
助監督堀川弘通
田実泰良
広沢栄
キャスト志村喬(男優)渡辺勘治
小田切みき(女優)小田切とよ
伊藤雄之助(男優)小説家
金子信雄(男優)渡辺光男
関京子(女優)渡辺一枝
千秋実(男優)野口
藤原釜足(男優)大野
日守新一(男優)木村
左卜全(男優)小原
小島洋々(男優)市職員
千葉一郎(男優)警官
瀬良明(男優)
田中春男(男優)坂井
中村伸郎(男優)助役
浦辺粂子(女優)渡辺たつ
清水将夫(男優)医者
木村功(男優)助手
本間文子(女優)陳情のおかみ
村上冬樹(男優)新聞記者
三好栄子(女優)陳情のおかみ
深見泰三(男優)
渡辺篤(男優)患者
菅井きん(女優)陳情のおかみ
山田巳之助(男優)斉藤
丹阿弥谷津子(女優)バーのマダム
加東大介(男優)ヤクザ
宮口精二(男優)ヤクザ
永井智雄(男優)新聞記者
南美江(女優)家政婦
小堀誠(男優)渡辺喜一
市村俊幸(男優)ピアニスト
堺左千夫(男優)ヤクザ
広瀬正一(男優)ヤクザ
小泉博(男優)ジャズバーの客
向井淳一郎(男優)映画館の客
勝本圭一郎(男優)
加藤茂雄(男優)防疫係受付職員
谷晃(男優)飲み屋のおやじ
榊田敬二(男優)区画整理受付職員
津田光男(男優)都市計画部受付
出雲八重子(女優)陳情の主婦
青山京子(女優)女学生
宇野晃司(男優)
本木荘二郎ナレーション(ノンクレジット)
脚本黒澤明
橋本忍
小国英雄
音楽早坂文雄
作曲中山晋平「ゴンドラの唄」
撮影中井朝一
斎藤孝雄(撮影助手)
製作本木荘二郎
配給東宝
美術松山崇
村木与四郎(美術助手)
編集岩下広一
録音矢野口文雄
照明小島真二(照明助手)
その他野上照代(記録)
キヌタ・ラボラトリー(現像)
あらすじ
黒澤明とは縁も所縁も無さそうなある女優はこの映画を観て言いました。「白黒映画なのに、夕焼けの色まで見えた」と。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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42.《ネタバレ》 ●2007年の投稿はこのような事を書いていた 先日の兵庫県生野での「志村喬展」での地方公会堂での6回目鑑賞。 見る前に関係者のトークショーが印所に残ってしまったので書いちゃいます。 といってもどこかにかかれているかもしれないので2度目の方はご容赦。 この映画の撮影をはじめる前に志村さんは盲腸を患ってしまったそうです。あのぽつりぽつりセリフを話すのは最初腹に力が入らなかったためとも言われてます。 昭和20年代の盲腸だから併発症などが怖い時代ですけど、カメラマンと監督とで志村さんの家にお見舞いに行ったそうです。ところがいろいろと話し込んでいるうちに時間も遅くなっったのでこれでとどめということで、志村さんの奥さんがウイスキーをだしたんだけどこれがまた火をつけてしまったようで、志村さんを含めて大いに話が盛り上がったそうな。奥さんは盲腸の傷が心配でしょうがなっかたとのこと。そこにだれかが三船敏郎に電話して、呼んでもいないのに三船さんが大きな風呂敷を抱えてきたそうです。 その風呂敷には、長男の三船史郎さんが入っていたそうで、三船さんは長男を酒の肴に持ってきたという良くわからない話。 史郎さんがあとから聞いたことには、「あれは志村さんの映画でボクの入る隙が無い」とのことを言っていたそうです。完成度の高い映画は何時見てもOK。小田切みきさんとの演技打ち合わせは(監督の)熱の入った話が長く、志村さんがそれをかいつまんで説明していたとの話でした。  ●2023年DVDでの7回目鑑賞での追加コメント 目、とにかく志村さんの目 映画冒頭での市役所での気合の入らない仕事中の目 若い女性を見る目 がんとわかった時の目 ブランコに乗っている時の目 公園を作ろうと決意する目  自分の身内でがん患者が出ることを知っていたら、こんな見方はしなかったであろう 人間の生き方って「目」に出るんだ そう思いこそすれこの映画の志村さんの目に注目して見たら、 ああ、さすがにクロサワだ 生きるとは目の輝きなんだ  そう思いました
亜輪蔵さん [映画館(邦画)] 8点(2023-05-23 15:01:11)
41.《ネタバレ》 かの黒澤監督の代表作であり、そのあらすじから、ずっしりと重たい内容の映画と思っていたが、意外と喜劇調にできていて驚きました。これは余命を覚悟した男が、悩み、迷い、奔走し、最終的には死ぬまでに何か自分が生きた功績を残そう、と決意し実行に至る物語です。しかし人間遅かれ早かれ死ぬのだから、これはある意味で誰にとってもの物語と思う。言わんとしていることは、必ずしも余命宣告されてからどうこう、ではなくて、常日頃からただ毎日を生きるな、活きろ、ということであり、使命とは与えられるものではなく、自分で決めろということではないかな。公務員はただ座ってるだけで給料がもらえるような描写がありますが、それは公務員に対する風刺でも揶揄でもなく、本作のテーマ上、職業も給料も安泰な人間を主人公にすえることが何より重要だったように思います。私としては、四十半ばでいろいろと人生を振り返り、残りの人生をどう生きるか、じっくりと考えるいい機会になりました。志村喬さんの大きな黒目の澄んだ瞳がとても心に残ります。日本が誇る名監督、名優の仕事をこの目に観ることができてよかったと思う。
タケノコさん [DVD(邦画)] 8点(2019-01-07 22:42:26)
40.素晴らしいドラマです。ハッピーバースデーのシーンは何と優れた演出でしょうか。やられました。ただしそこに至るまでのシーンが長いですが。自分の人生について考えるためにも、一度は見ておくべき映画だと思います。
alianさん [DVD(邦画)] 8点(2018-08-25 16:33:17)
39.《ネタバレ》 生き方という点で非常に印象に残る映画だが、演技がちょっとやり過ぎというか、気持ち悪いかな。ブランコのシーンは良い。
なすさん [DVD(字幕)] 8点(2018-06-04 01:41:43)
38.黒沢映画10数本目の鑑賞ですが一番心に残ります。死期迫る主人公に寄り添う気持ちが私に乏しいせいか、じれったくてイライラしてしまいますが、とても胸が熱くなる作品です。
ProPaceさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2018-02-02 20:41:00)
37.《ネタバレ》 自分が胃がんだと知り、落ち込むのは分かる。仕事も行く気になれず飲み歩いたり、若い女性の奔放な生き方にあこがれるのも分かる。分かるが、前半のうじうじしたシーンは観ているこっちもいらいらしてくる。これが黒澤の戦略なのか。自分にもやれることがあると気づいて仕事に復帰したと思ったら、いきなり5ヶ月後になり通夜のシーンに飛ぶ。この通夜の席で主人公の活躍が明かされていくのだが、こういう緊張感のある展開はさすが黒澤だ。この緊張感、爽快感のためにやはり前半があったのだろう。そして、ブランコに揺られて死んだ主人公が淋しげでなくむしろ嬉しそうだったときいて誰もがハッとする。ここは泣けた。見事にやれることをやり遂げたのだ。こうした真実に触れ、意気を新たにしていた小役人どもが翌日からまた旧態依然のやり方に戻ってしまっているラストがまた考えさせられる。好み40/50、演出13/15、脚本12/15、演技6/10、技術7/10、合計78/100→8/10点
chachaboneさん [DVD(邦画)] 8点(2015-07-02 23:12:38)
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36.《ネタバレ》 黒澤明はアクション時代劇派な俺にとって、本作はあまり好きじゃない。  確かに良い映画ではあると思うけど、こんな暗く息苦しい映画が黒澤の傑作として語られるのは気がひける。ヒューマンドラマ押しでも「赤ひげ」は好きだけどさ。  感動できるだあ?オイオイ、何でこんな変な映画で泣かなきゃならないんだ。 いやね「何を成し遂げ、何を成せなかった」かそれを突き詰めて行く様は凄いよ。 公務員の矛盾に満ちたシステムをあんな風に描いたのはビックリ。 たらい回しと無限ループ。すげえ解りやすい。 いきなり主人公が「アレ」になって「えっ?」ってなったけど、そこから少しずつ生き様を語っていく流れは良かった。良かったけど、主人公の執念に満ちた感じが強すぎる。 その執念が主人公を突き動かしてもいたし、最後まで目的を遂げられたんだろうけど「自然な執念」じゃないんだ。 まるで誰かの復讐のために異常に自己暗示をかけてるみたいで、辛く感じる以前に違和感を拭えなかった。 住民に感情移入したワケでもなし、信用していた息子にも半ば捨てられた。 自分の人生は何だったのだろう、こんなはずじゃなかったのに、どうしてこうなっちまったんだろう。病が明らかになり“死ぬと解った”から主人公は答えを探す事をはじめる。 「公園を作れる男になりたい」か、「おまえは公園作って死ぬような人生送るの?」か。 だが男は「どうせ死ぬんだ、公園でも何でも作ってやるぜえ!」 ヤクザもそんな気味の悪い男を見て「何だコイツ」状態。 男は公園を作った“だけ”。それ“だけ”のために死ぬ事を決めた。 悪臭の沼地を無くして住民に感謝されたいだの、公務員本来の仕事をして他の仕事仲間を刺激したかっただの、息子たちを見返してやりたかっただのそんな考えは微塵もなかった。 男は“何も考えず我武者羅に働く”喜びを思い出しただけだと思う。誰のためでもない、自分のためだ。 それが巡り巡って誰かのために“自然と”なるのだろう。 だから「誰かのために働いても何の感謝もされねえじゃん」じゃなくて、「自分のためにひたすらやってたら何故か感謝された。よく知らんが嬉しい」という事が、本当の喜びなんだぜという事を黒澤明は言いたかったんだろう。だとしたらすげえ回りくどいなソレ。
すかあふえいすさん [DVD(邦画)] 8点(2014-12-11 05:42:07)
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35.《ネタバレ》 「生きた」んだなぁ、と。 本人が「生きる」ことに真摯に向かい合う時、知行や恩賞や他人の評価や邪推やその他あらゆるものどもは実に取るに足らない些末なことであると。 ああ、「生きた」んだなぁ、と。 
とっすぃさん [DVD(邦画)] 8点(2012-03-26 01:05:00)
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34.前半は主人公の苦悩が丁寧に描かれていて、思わずグッとくるも、 後半はテーマの難しさがそのまま出てしまったようだ。 個人的には志村喬という素晴らしい役者を通して、格好悪くてもいいから「生」に執着する 徹底的なリアリズムを追求して欲しかったのだが、まったく違う観点からお話をまとめた展開は、 これはこれで実にうまいなと感心してしまった。ちょっと不自然なシーンもあるけど、 結果的には重厚かつ完成度の高い人間ドラマに仕上がっている。
MAHITOさん [DVD(字幕)] 8点(2011-08-15 09:45:10)
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33.《ネタバレ》 脚本にブレがある。本筋はこうだ。己を殺して役所勤めに埋没し、本来の生き生きとした人生を送ってこなかった男が、癌宣告を受けて苦悩、煩悶し、その艱難辛苦の果てにようやく自分のやりたいこと、生き甲斐を発見する。人生を新しく生き始めた男は、市民のための公園づくりに奔走し、幾多の困難、障害を乗り越え、遂にこれを成し遂げ、 最後は幸福感に包まれながら、竣工した公園で寿命を全うする。脚本はこれに加えて、男のささやかな功績を横取りする上司の醜さ、上役の前では意見を言えない小役人ぶり、酒を飲まなければ本心が言えない小市民ぶり、非効率的な役所仕事に対する批判を展開する。全て蛇足であり、不要。それは男にとって無意味だから。男が役所批判をしたり、名誉を欲しているわけではないのは明白。男が余命をかけて完成させたものがささやかな公園であったといういうのは泣かせる。◆構成上の欠点がまだある。最大のものは再生役の女性が途中から出てこなくなる事。若さと無邪気さで、男を”再生”させた女性が男の死に水をとるという構成が自然だろう。ラストに親族にとって謎であった女性の正体が知れ、女が男が自らの癌を知っていたこと、最後は幸福に死んだことを語る展開にすれば、感動が数倍増すこと請合いだ。重要な役割をする女性が途中で消えるのは理解に苦しむ。ポスターでは公園で男と女性がブランコに乗っている。監督はわかっていた筈なのだ。男に遊びを教えるメフィストフェレス役で良い味を出していた無頼派作家も消えるには惜しいキャラだ。男が物語半ばで死んだり、男に同情する若い同僚が葬式シーンからしか登場しなかったり、物語がブツ切れてしまっている。又女性の正体が不明のまま終わるのは、男にとっても家族にとっても不幸、観客にとっては未消化。◆高踏的なナレーションは不要。「この男は生きていない」などと、説明されても困る。その内容を見せるのが映画の筈。演出意図や理屈を説明するような科白が混ざっているのも減点対象。ごく自然な言葉、態度、出来事で観客に分らせるのが良い映画。 この映画は少し頭でっかち。◆役所に対する偏見が強い。「何もしないことが仕事」「1時間で出来る仕事を1日かけてやる」などは言い過ぎ。◆演出は冴えわたり、映像マジックも垣間見れるだけに惜しい。
よしのぶさん [DVD(邦画)] 8点(2011-07-24 05:55:11)(良:3票)
32.前半一人称、後半三人称、という仕組みは、たとえば死の直前を目撃した警察官が「とても楽しそうでした」というところで生きてくる。動き回る前半、室内ドラマの後半という対比は、後に引っ繰り返されて『天国と地獄』になるわけだ。黒澤作品で初めて主人公が死ぬ、ということでも重要な映画だし、立派な出来のフィルムだが、社会批評性の濃さが今となるとちょっともたれる。たしかに今でも社会はこのように、いや、もっと悪化してシステムに組み込まれているだろうし、助役が自分の名誉にしそれを下っ端がおだてるあたりの痛烈さは見事なんだけど、この映画で一番普遍性を持ち続けているところは、案外「初老の男の若い娘への傾斜」の部分かも知れない。その切実さと気味悪さがじっくりと迫るのだ。後に『どですかでん』でも養女にいたずらする父さんが出てくるが、ストイックな黒澤さんのなかにあるドロッとしたものを垣間見てしまったような感じがある。小田切は聖女的なものではない、主人公に再生の一言をハッピーバースディの歌をバックに投げるが、あとはもう登場しない。あの二人がもうしばらく付き合い続けたらどうなったか、という興味が少し残る。帽子がパリッとし、ラストで公園の土にまみれる、という小道具の使い方。ドンチャン騒ぎのあと老人の歌声が聞こえてくる不気味な感じ、ああいうとこはうまいなあ。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 8点(2009-11-18 12:04:54)
31.この世に生きた証を残して,最後は笑って終われる人生ってとてもすばらしいと思う。お気楽に毎日を過ごしている自分の生き方が,映画一本見たくらいで急に改まるなんてことはないけれど(それで変わるくらいなら,とっくの昔に変わってる),こういう映画と出会うことで確実に心には何か残っている。自分の「その時」がいつかなんてわからないけど,その時までに少しでも成長した自分でありたいと思う。志村喬のしぼり出すような歌声が,心に響きました。
さそりタイガーさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-06-28 01:04:18)
30.《ネタバレ》 志村喬が素晴らしい演技でした。最後に人生観が変わったはずの人がやっぱり変わっていないのが妙にリアルでした。
osamuraiさん [DVD(邦画)] 8点(2009-03-17 10:10:46)
29.役人て半世紀も変わりないんですね。しかし七人~の前の作品だったんですか!志村喬の芸の幅は神懸かってます。最後は少しくどい感じもしましたがどっちにせよ素晴らしい作品でした。多言は無用です。
Kの紅茶さん [地上波(邦画)] 8点(2009-02-14 01:17:11)
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28.《ネタバレ》 日本を代表する名作として名高い本作品だが、意外なことに全編ブラックユーモアで塗り固められている。  冒頭の「お役所を皮肉る小話」を紹介して滑るところや、癌の告知の前におせっかいを受けるところに始まり、ラストの新課長のせりふ「・・・土木課」に至るまで、全編ブラックユーモアのオンパレード。  ブラックユーモアだけではない。ペーソス。そして静かにたぎる情熱。意表をつく展開(がんばると思ったらいきなり葬式)など、おいしい工夫がてんこもり。  この映画、葬儀の会話が退屈と言う人がいる、もったいない話だ。 後半、単純に課長のがんばりを時系列で表現したら、薄っぺらな普通の映画に成り下がるところ。  ああやって、思い出の形で再現させることで、職場の人間関係や力関係、思考回路までもうまく表現してる。そして「ああいう環境の中で過ごしてきた「事なかれ課長」が変身したのは本当に大飛躍だったんだな」ということが改めて実感できる。 また、翌日からは日常が戻るところも、物語のリアリティを深めていて秀逸。 同時に良質のブラックユーモア。  その他に関して言えば、 音楽の使い方、、、「使わないという使い方」もうまい。 癌を知り、余命に思いをはせ、あまたの中が真っ白。それを絶対無音で表現する。 で、主人公が道を渡ろうとして目の前を横切る車にはっとする。その瞬間に都会の騒音が耳にぐわっと入ってくる。たとえば、こういう使い方。  ほかに特に印象にのこったところは、 やくざに「命が惜しかったら手を引け」と言われてニタァと力なく笑うシーン。 泣けてしょうがなかった。「命と引き換えならまさに本望」という、並々ならぬ決意が読み取れた。  ゴンドラの唄をなみだぼろぼろしながら歌うときに、瞬きひとつせずに歌ってる。 あれは何も見ていない、虚空の虚無を見つめている目。ああいう目をできる役者はなかなかいないんじゃないかな。  渡辺課長というキャラクターが、映画ではなく実在の人間のような感じがしてしょうがなかった。鬼気迫るという言葉は、この映画の志村喬のためにある言葉かもしれない。  あともうひとつだけ。 この映画は公務員をターゲットして描いた映画ではない。公務員に象徴される、誰の心にもある怠惰で無気力な心をターゲットとして描いた映画。ここをとり間違えると、この映画の評価はかなり変わっちゃうと思う。  
ひであきさん [DVD(邦画)] 8点(2008-07-15 03:48:42)
27.何かを残したい。自分は自分の人生を生きたと言いたい。それが人生の大きなテーマだと思います。しかし・・その・・つまり・・ いい映画です。
東京ロッキーさん [DVD(邦画)] 8点(2008-04-23 13:44:39)
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26.《ネタバレ》 役所の連中逝ってよし 
norainuさん [DVD(邦画)] 8点(2008-03-05 16:37:24)(笑:2票)
《改行表示》
25.《ネタバレ》 前半は、主人公の煮え切らないしゃべり方や行動にイラつきますが、それも後半戦への伏線 なんですね。公務員がああでもないこうでもないと言い合うシーンは醜くも滑稽です。 僕も死ぬ前に何か残したいな、と思いました。親子のちゃんとした和解がなかったのが 寂しい。
すべからさん [DVD(邦画)] 8点(2008-02-16 16:43:14)
《改行表示》
24.《ネタバレ》 先日の兵庫県生野での「志村喬展」での地方公会堂での6回目鑑賞。 見る前に関係者のトークショーが印所に残ってしまったので書いちゃいます。 といってもどこかにかかれているかもしれないので2度目の方はご容赦。 この映画の撮影をはじめる前に志村さんは盲腸を患ってしまったそうです。あのぽつりぽつりセリフを話すのは最初腹に力が入らなかったためとも言われてます。 昭和20年代の盲腸だから併発症などが怖い時代ですけど、カメラマンと監督とで志村さんの家にお見舞いに行ったそうです。ところがいろいろと話し込んでいるうちに時間も遅くなっったのでこれでとどめということで、志村さんの奥さんがウイスキーをだしたんだけどこれがまた火をつけてしまったようで、志村さんを含めて大いに話が盛り上がったそうな。奥さんは盲腸の傷が心配でしょうがなっかたとのこと。そこにだれかが三船敏郎に電話して、呼んでもいないのに三船さんが大きな風呂敷を抱えてきたそうです。 その風呂敷には、長男の三船史郎さんが入っていたそうで、三船さんは長男を酒の肴に持ってきたという良くわからない話。 史郎さんがあとから聞いたことには、「あれは志村さんの映画でボクの入る隙が無い」とのことを言っていたそうです。完成度の高い映画は何時見てもOK。小田切みきさんとの演技打ち合わせは(監督の)熱の入った話が長く、志村さんがそれをかいつまんで説明していたとの話でした。
亜輪蔵oldさん [映画館(邦画)] 8点(2007-08-17 00:03:11)
23.人間、死ぬ気になりゃ何でもできるなーと改めて思える作品。かといって毎日死ぬ気になるわけにもいかんしなー、というダルさを残すラストが印象深い。人生について深く考えさせられる1本。
えいざっくさん [DVD(邦画)] 8点(2007-03-29 11:56:15)
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【点数情報】

Review人数 246人
平均点数 8.03点
000.00%
100.00%
210.41%
331.22%
483.25%
5166.50%
6166.50%
74116.67%
84217.07%
95723.17%
106225.20%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.04点 Review21人
2 ストーリー評価 8.33点 Review27人
3 鑑賞後の後味 8.18点 Review27人
4 音楽評価 7.90点 Review21人
5 感泣評価 7.92点 Review25人
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