58.十数年ぶりにまたもや巻き込まれてしまった全米一“不運”な男、ジョン・マクレーン。結論、この男、衰え知らず。 いや、正確に言うと、だいぶ衰えてはいる。第一作目の彼などと比べると、老け込んでいることはもはや明らかであり、もう風貌的には初老という印象さえ覚える。 が、その「不完全さ」こそ、ブルース・ウィリスという映画俳優を一躍スターダムに押し上げたジョン・マクレーンというキャラクターに他ならない。 ちょっとおかしな話だが、スマートで血みどろにならないマクレーン刑事など誰も見たくはないのだ。 おまけに今回の敵は、サイバーテロ。全米を揺るがすほどのバリバリのデジタル集団VS全米一のアナログ刑事という構図は、彼のキャラクター性を際立たせると共に、とてもユニークな対比を見せる。 「ダイ・ハード」シリーズでは、マクレーン刑事の奮闘ぶりと同時に、彼をサポートする「相棒」のやりとりも重要なファクターだと思う。今作では青年ハッカーとコンビを組むわけだが、アナログ豪腕刑事とデジタル貧弱オタクの間で生じるギャップの中でのかけあいは、娯楽性に溢れ、絶妙なバランスを生んでいた。 久しぶりに文句なく楽しめるアクション映画を観たという感じがする。 無味乾燥的な映像美の中で、アニメの「ルパン三世」ばりに何でもありのアクションシーンが連続して、息をつかせない。 「ダイ・ハード」といえば、「主人公VSテロリスト」という構図のアクション映画の金字塔的映画なわけだが(まあ正確にはこのシリーズに出てくる敵はテロリストではないのだが)、そのシリーズの最新作にふさわしい優れたアクション映画だったと思う。 そして、その第一作「ダイ・ハード」で大スターにのし上がり、以降20年間にわたってエンターテイメント映画の主人公で体を張り続けているブルース・ウィリスという男は、実のところかなりスゴイ俳優なのではないかと思ったりした。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-07-14 09:13:42) (良:4票) |
57.《ネタバレ》 髪の毛を引き換えにボス戦以外では弾が当たらない力を手にしたマクレーン。 今回も孤軍奮闘の働きで敵全員皆殺しでした。 アクションはあの手、この手で見せますね。 後手後手でディフェンシブなのに、いつの間にかジワジワと敵を追い詰める様は、相手にしたら嫌でたまらないかと。 敵ボスの「またマクレーンか!」という感じがなんとも。 【ひで太郎】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-08-13 15:15:01) (笑:1票) |
56.《ネタバレ》 1作目の芸が細かいトコ、2作目のスペクタクルなトコ、3作目の舞台がどんどんと移ってゆくトコ、それらをまとめて凝縮してみせたような4作目でした。1作目の絶妙な匙加減には及んでませんが、大味だった2作目、ハンパな印象の3作目をシャッキリ作り直し!みたいな感じで、見ていてとても気持ちのいい映画。細かいところをツッコんでしまうとキリがありませんが(これまでのシリーズの展開をボヤかしてるけど、あれだけ情報に強い敵なのにジョン・マクレーンをただの一介の刑事としてしか見てないように見えるとか、システムが集中し過ぎていてあまりに単純に見えるとか、ハッカー同士の思考が同じところに簡単に帰結してしまうならば、捜査側だって簡単にそこに行き着くんでないの?とか)、後半のやりすぎイケイケ展開の前にはどうでもいい些細な事に思えます。ここは素直にジョン・マクレーンの極端な究極の運の悪さを楽しむとしましょう、ってカンジ。コンピュータ社会はダメ!みたいな古びた老害ハリウッドの思考パターンから抜け出して、体もアタマも使い様、ってお話になってるのも良いですね。その上バディムービーに親子の物語にアクション、カーチェイス、スペクタクルと娯楽映画のフルコース状態、そしてそのどれもが楽しめる、安心お見事なハリウッド映画。欠点はカメラが動きすぎなのと、つるつるウィリスがなかなかジョン・マクレーンに見えてこなかったこと。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-06-23 20:44:33) (笑:1票) |
55.時代を超えて一気にアナログからデジタルへ。敵はサイバーテロに移る。 CGを駆使してよりダイナミックに。アクションシーンは確実にレベルアップ。 髪は無くなったけど死なない男・マクレーンが帰ってきた。 強引で大胆で強い。さらに女にも容赦ない。年を取って家族にも見捨てられて一気に人生に冷めてしまったんだね。そんな哀愁を感じるシーンもある。 ダイハードらしくないと言えばらしくないが個人的にはシリーズでいちばん好み。おもしろかった。 |
54.《ネタバレ》 単純に面白かったです。アクションシーンは文句なし、車でヘリコプターを落とす場面は圧巻ですね。ハッカーの若者との間に芽生える絆もいいし、ただ悪役のテロリストにもうちょっと魅力が欲しかったなぁ・・・アクション映画としては文句なしです。 【ひろみつ】さん [映画館(邦画)] 8点(2014-06-16 01:39:29) |
53.《ネタバレ》 もうこれ、ダイハードの名を借りたアクション映画です。1・2作にあったダイハードの雰囲気、古き良き映画の雰囲気まで醸し出していたのに、それはもう皆無ですね。ただアクションのレベルで、大画面で見るには面白かった。トンネル内で飛んでくる車の迫力、CGはちょっと粗かったが後半の崩れるハイウェイや戦闘機飛び乗りなど、少々やり過ぎ感も感じたけどまぁ許せる。ただ雰囲気を台無しにしたと思われる箇所が多い。まずあんなピョンピョン飛び回る、今風な敵キャラは要らない。全然ダイハードじゃない。相棒。3で使った手だがこれはシリーズ維持の為のアイデアだと思えば仕方ないし、まぁ許せる。なのに本作でもまた採用し、しかも今時の小僧キャラにした。前作までいた魅力あるサブが本作ではほぼいない。敵役のティモシー・オリファントは日本ではその知名度はブルース・ウィリス程無いだろうが、演技力は確かでこの大作で素晴らしい印象を残した。(戦闘機の名前を聞こうとする仕草がナイス!)マイはサブとしては最下位ですね。髪むしられた時と車落ちた時は最高でしたが。でも最大の要因はやはりアレしかありません。そう、主演のブルース・ウィリスが頭を剃った事です。そのせいで?あの魅力あるキャラ、マクレーン刑事に見えないんです。(自分だけかな?)ブルース・ウィリスの勇気ある決断(周知の事実)が仇となってしまうとは残念です。(自分にだけ?)映像美は今時の作品らしく、内容も悪くないですが、次回、5もあるみたいなんでベテラン監督にお願いしたいものです。(まさか同じ?) 【miki】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-03-21 21:02:00) |
52.アイデアを凝らした豪華なアクションのオンパレード。並の映画なら1つだけで一本撮れそうなアイデアが次から次へと惜しげもなく繰り出される。ここまでアクションに特化してれば見事という他ない感じ。2があまり面白くなかったので3以降見てなかったけど、ここまで進化してるとは思いませんでした。 【番茶】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-10-31 23:13:19) |
51.私は日本語吹き替えが苦手なのですが、野沢那智さんのマクレーンは好きだなぁ♪ ブルース・ウィリスさんのよれよれ具合とぴったり合って、とても楽しめました。 【たんぽぽ】さん [地上波(吹替)] 8点(2010-08-16 11:33:19) |
50.《ネタバレ》 不死身の男マクレーン、しかも4作目ともなれば、もはや地球に隕石が降り注いだとしても死なないでしょう。ということで本作にはハラハラドキドキは求められず見せ場はド派手なアクションになるわけですが、これがなかなか工夫されていて面白いです。例えば、ヘリに襲われれば手始めに消火栓を破壊し反撃する。これは何とかしてヘリを撃ち落とすに違いないと思っていると、パトカーで撃墜するいう予想以上の離れ業をやってのけてくれます。あるいはマギー・Qに車ごと突っ込みブレーキなど決して踏まない。半ば自殺行為にもかかわらずマクレーンは自分でも不死身だと認識しているようで、その無茶苦茶さがノンストップのアクションを生み出しています。その究極が戦闘機との戦いであって、道路もぐちゃぐちゃになりターミネーターのシュワちゃんだって機械の部分をポロリと露出してしまいそうな激しい攻撃を受けることもマクレーンだからこそ可能なのです。生身の肉体の痛みは失われてしまった感はあるものの、シリーズとしての繰り返しを余儀なくされるのであれば、これぞまさに〝ダイ・ハード〟の続編だと思います。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-05-31 18:30:05) |
49.《ネタバレ》 普通にめっちゃ楽しめました。シリーズモノ万歳です。悪役のエリート兄さんの表情がきつい所が玉にきず。 【成田とうこ】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-03-28 22:31:40) |
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48.シリーズ第1作目に匹敵する面白さ。 有り得ない状況でも、軽口叩いて生き残ってしまう強運こそ、このシリーズの真骨頂。 ヘタなリアル感など廃し、徹底的にエンターテインメントにこだわった方向性を支持したい。 【へろへろ】さん [地上波(吹替)] 8点(2010-01-06 18:05:12) |
47.《ネタバレ》 マクレーンは絶対やられないので安心して観ていられますなw 前半、ファレルが「血糖値、血糖値」と言ってるので何か食べるシーンがあるかと思ってたら、何事もなくラストまでいってしまいました。何だったんだろ? 【幸志】さん [インターネット(字幕)] 8点(2009-06-23 22:33:51) |
46.久々のダイハードなので期待と不安が入り混じりながら鑑賞しましたが、とても楽しめました。ブルースは歳をとったほうが渋くてカッコいいと思います。 ただ、ハイテク関係にうとい私なので、分からないコンピューター用語がいくつかあって、その都度置いていかれそうになりました。笑 【抹茶御膳】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-24 20:44:21) |
45.なんかあまり良い評判は聞かなかったので期待はしてなかったのですが普通に楽しめました。とくにこのシリーズに思い入れはないからかな? 普通のアクション映画とこのシリーズの違いはジョン・マクレーンという存在ですね。それでもマクレーンなら・・・マクレーンならきっとなんとかしてくれる・・・!!と思わせてくれるキャラが好きです。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-10-04 17:05:46) |
44.ダイハードシリーズでは一番面白かった。CGが邪魔になる場面もあったが現代の映画ではこれが一番良い方法だったのでしょう。脚本も映像もしばらくぶりに楽しめた。 【Jane.Y】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-08-15 20:36:15) |
43.《ネタバレ》 いやー面白かったです。それまでの3本も面白かったのですが、今回は定番ハードボイルドの王道という感じでした。情けないハッカーとふたりで立ち向かっていくところも、親子関係がしっくりいかなかった娘が人質にとられたけれど、しっかり父親譲りのハードボイルドさを身につけているのも気に入りました。ほとんどカンフーアクションのような敵もすごかったです。目新しさはまったくなかったけれど楽しめました。楽しさで言えばこのシリーズで一番かも知れない。 【omut】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2008-08-12 05:26:52) |
42.「突き出たお腹」「オヤジ臭」「寂しくなった頭髪」が中年男三種の神器。一定の年齢を越せば、大半の男性がこの項目を満たすようになる。自然の摂理の如し。しかし本当は違う。加齢臭は仕方がないにしても、メタボやバーコードヘアーは本人の意思でどうにでもなる。にもかかわらず男たちは太り続け、ハゲを晒し続ける。若い頃の自分には理解ができなかった。特にバーコード。必死に取り繕おうとするのが憐れに思えた。ヅラや植毛はNGでも、坊主にすればいい。いつか自分も禿げてきたらそうしよう。そう心に決めていた。そんな“いつか”が我が身に迫ってきた時、何故男たちはデブでハゲで居続けるのか分った気がする。当たり前だが、1日2日でデブでハゲになる訳ではない。数十年かけてデブでハゲになるのだ。それを否定することは今までの生き方を否定するようで忍びない。そして何より“まだ途中”との想いが強いことが分かった。ちょっと頑張ればお腹は引っ込む。育毛剤だって使っている。今の姿は最終形ではなく、またスマートとフサフサを取り戻せる。そんな夢物語を抱いている自分に気付いた。“ファッション”ではないスキンヘッドには、確かな現状認識力が在る。髪の毛だけでなく、その他のシガラミを捨て去ったようにも見える。枯れすすきよりスキンヘッドの方が間違いなくカッコイイ。潔い。でもバーコードだって悪くないと思えてきた。突き出たお腹と薄くなった髪は、今まで頑張ってきた証。それに“まだ途中”なのだから、現状を卑下する必要はない。そんな風にずっと自分を騙し続けて人生を終える。情けないけど、そんなんも悪くないかなと。だから、本作のマクレーンから髪の毛が消えたことは一大事だと思う。単に俳優ブルース・ウィリスの現行フォーマットが「スキンヘッドだから」では済まされない。中年男の悲哀を捨て去り、マクレーン刑事がスーパーマンに生まれ変わるには、薄くなった髪の毛を捨て去る必要があったのだと思う。アクションエンターテイメントとして8点。でも『ダイ・ハード』には中年男の悲哀というプラスαがあった。それが無くなったのは少し寂しい。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-07-04 21:55:30) |
41.やっぱりこのシリーズは面白いです。妻が出ないのと(あれだけ家族愛を謳ってたのに・・・)へたれとはじめから終わりまで行動を一緒にするのがちょっとマイナスです。それでもアクションシーンは手抜きがないし、もう一度見たいと思わせる映像でした。話的には特段あたらしいことはないけど。 【たかちゃん】さん [DVD(吹替)] 8点(2008-05-24 09:25:37) |
40.「おかえり、マクレーン!」この言葉を言える日が来るとは思わなかった。不死身のマクレーンは健在でした。きっと撃たれたくらいじゃ死なないし、高所から落ちたとしても、毒を飲んだとしても彼は死なないでしょう。いいんです、それがマクレーンなんです!! 今回もかなりの傷を負っているのに、痛がるのはその時だけで、すぐにスタスタ歩き出します。もはや彼には傷ではなく、ファッションの一部でしょう。 ジーパーズ・クリーパーズの少年も今回はこんなにもオイシイ役をGETしてくれて一安心です。あの時はあまりにも可哀想でしたから(笑) 皆さん同様ボスの男にオーラのみじんもなく頭の悪い行動にもイライラさせられ、マイナス部分ですね。 しかし、帰ってきてくれたマクレーンに+1点、昔と変わらないままのマクレーンをサポートし声だけでマクレーンを見事によみがえらせてくれた野沢那智さんにも感謝の+1点で8点献上! 【りりあ】さん [DVD(吹替)] 8点(2008-02-01 12:44:17) |
39.相変わらず強い「イデオロギー」を持つ作品だが単純なのでサラリと流せて楽しめる。相変わらずの善と悪を二極化して悪を遠慮なく征伐していく現代版西部劇だが、シリーズのファンの期待にはしっかりと応える内容。1や2と大して変わらない感想ですね~。何も考えずに見ると凄く面白いですよ。2流アクションでは全く無いこれがエンターテイメント映画ってやつです。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-12-17 22:26:14) |