42.何でもアリアリ、「ナイものはナイ」でお馴染みタランティーノ商店の大売り出し企画第2弾。ま、確かにロクなものは売ってませんけどね。子供の頃、100円玉握り締めて行った駄菓子屋、アレは確かに僕らにとっての小宇宙でしたね、キル・ビルにはそれと同じ匂いがあります。Q太郎とU子によって創造されたキャラクター「ザ・ブライド」とそれを取り巻くキャラの数々、それは押し入れの奥から久しぶりに見つけた懐かしいオモチャ(ということにしておこう。実は今でも時々出して遊んでたなんて恥ずかしくて人に言えない。笑)。製作者や出演陣がすでに楽しそうに遊んでるもんだから、観てる側としては矢も楯もたまらない。静かに進む最終章ですら、「やっと演技ができるワ」と言わんばかりに、ある意味やりたい放題。ストーリーとCGばかりが注目される最近の娯楽映画の風潮に対する、タランティーノならではの下世話で歪んだ挑戦と言えるかもしれません。もっとも、一方ではこういう「サブカルチャー」が徐々に「サブ」でなくなってきつつあるのも事実で、それが好ましい事なのかどうかわかりませんが・・・。 【鱗歌】さん 8点(2004-05-05 17:13:49) (良:2票) |
41.この映画に対してこの言葉はあまりに似つかわしくないが、エンドクレジットが終わると同時に受けた率直な感想としての言葉は「安堵感」であった。そう、それは鬼才クエンティン・タランティーノのタランティーノらしさに対する安堵感だと思う。いささか暴走気味であった前作を引き継ぎ、「キル・ビル」という一本の作品をまとめ上げる続編としてVol.2は非常に完成されていた。何と言っても、タランティーノ節と言える会話の中の緊張感に圧倒される。長い沈黙を経てタランティーノが打ち出したこの映画世界は、様々な映画に対するオマージュでありパクリだと言われる。しかしそこにあったのはそれらすべてを超越した凄まじいまでのオリジナルだったと思う。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-04-28 18:51:13) (良:2票) |
40.その過剰なまでの「趣味性」や「遊び」ばかりが語られるタランティーノだけど、彼の最も本質的な「才能」は、常に役者たちを“輝かせる”ところにあるのだと思う。彼の映画では、トラボルタやロバート・フォスター、パム・グリアーなど「あの人は今」みたいな“過去”の役者をこれまでも見事に再生させてきた。というか、それぞれのスターとしての魅力を最大限に引き出し、あるいはあらためて発見することに成功してきた。今回も、特にこの『vol 2』におけるデヴィッド・キャラダインやダリル・ハンナ(その怪演は、ハッキリ言ってユマ・サーマンすらも食った)、マイケル・マドセンといった面々を、一見コミックすれすれの設定や描写のなかにあっても、驚くほど「映画」そのものとして画面に定着させている。タランティーノは、彼なり彼女なりの持つ個性や魅力を、演じさせるキャラクターに“同化”させることにおいて天才的な演出家なのだ。だから、どんなに荒唐無稽な映像世界にあっても、人物たちは確固たる「リアリティ」(「リアル」ではなく、だ)を持ってぼくたち観客に感情移入をせまる。というか、感情をわしづかみにする。…繰り返そう、映像遊びに凝ったただのオタク監督のようで、その実この男は役者の魅力にこそ映画の“本質”を置く、その意味で最も正統的(!)な「演出家」なのである、と。その1点において、ぼくはこの映画(とタランティーノ)を支持したい。 【やましんの巻】さん 8点(2004-05-19 21:30:58) (良:1票) |
39.素晴らしい。vol.1の倍素晴らしい。1本にまとめて、vol.1を見て去って行った人たちにぜひ見て欲しい。 【460】さん [DVD(字幕)] 8点(2020-05-06 21:16:46) |
38.前作が動ならこちらは静。前作のような派手なチャンバラシーンはありませんがその変わり人間ドラマで魅せてくれます。それとタランティーノという監督は相変わらず言葉のチョイスが上手いですね。いちいち粋というかセンスを感じさせます。前作同様楽しませていただきました。 【キリン】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-01-08 01:30:16) |
37.《ネタバレ》 1作目を見てから6年の間が空いてしまい、ようやくこの2作目を鑑賞しました。はっきり言って1作目の内容を殆ど覚えていませんでしたが、それでも楽しめてしまったのがこの作品の凄い所。B級・サブカル・カルト・オタクなどの言葉を使うと、タランティーノの映画は称賛しやすいんだけど、それ以上に、本作からはタランティーノの映画に対する姿勢・潔さを感じました。静と動のメリハリを効かせてる展開もそうだけど、もう全てが架空の漫画の実写化のようでいて、そこにユマ・サーマンの素晴らしい体当たり演技も加わって、唯一無二な作品となっています。話は変わりますが、米HIPHOPグループのウータン・クランのRZAが音楽担当してるんですね。カンフーが好きだからその繋がりなんでしょうか。 【VNTS】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-11-27 19:28:53) |
36.《ネタバレ》 前作よりも、断然こっちの方が好きです。ブライドが子供と出会うシーンは、思わずほろりとしてしまいまいた。タランティーノの映画で泣かされるとは予想外です。キル・ビルシリーズは出てくる女性が皆やたら強くて凶暴ですが、デヴィッド・キャラダインとマイケル・マドセンのキャラが対照的に描かれているのが面白い。マイケル・マドセンの落ちぶれ方と、なんか惨めな死にざまは良かったです。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-08-23 10:26:45) |
35.前作よりシリアスな気もするがやっぱ笑える。特にラストは素晴らしすぎ 【デフォルトモード】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-01-23 20:30:44) |
34.略してキルボルツーって仲原さん、それって略した意味があるのかないのか 普通にキルビルツーでいかんのでしょーか不思議なんですが 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-08-02 23:37:13) |
33.バカだなあ、と思った。賞賛と羨望をこめて、「バカ」だなあ、と。 【no one】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-08 03:43:03) |
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32.前作とはうって変わった雰囲気でじっくりとドラマを見せてくれます。以外な展開がたくさんあって楽しめました。生き埋めからの脱出シーンはハラハラしました。 【ジム】さん 8点(2005-03-29 19:36:48) |
31.10点とはいえないなあ・・・・・・。 でも独特の情感は好きです。「1」と全く違う印象が見る人をどう思わせるか? 【やぶ】さん 8点(2005-01-17 07:13:08) |
30.1がおもろかったので、みてみましたがストーリー重視で裏切られたって感じです。でもけっこう見所あって、1とは違う感覚で楽しめた。パイ・メイはキャラが強烈で笑えた。ヒゲをなびかす姿が忘れられない。またエルに毒盛られて死んでしまうっていう設定もウケた。最後の決戦はちょいとあっけなさすぎて残念な感じ。 【rainbow】さん 8点(2005-01-16 03:43:07) |
29.母強しですな。ユマ・サーマン迫真の演技でした。そしてパイ・メイが魅力的でした。あの風貌たまらん!エル・ドライバーもカッコよかったけどバドの最後があっけなかったです。 【ギニュー】さん 8点(2005-01-16 00:08:29) |
28.とにかくパイ・メイ、眉毛・髭・声・セリフ・動き、全てが素晴らしい。ベストカットは初登場シーン。あの不気味さはまさしくガキの頃深夜にB級カンフー映画を観てた時に感じたものと同じだ。全体的には、うまくまとめたという印象。Vol.1より好き。 |
27.最終章に入るまでは非の打ち所がないくらい面白かった。例えば、ブライドが棺桶から脱出するシーン。(音楽「決闘場」かっこよすぎ)エルとの対決。・・・でも、最終章にはいって一気にだるくなってしまった。ビルえんえん喋ってばかりであっけなくやられるし。でも、タラはこういうオタク話をきちんと受け止めてくれる人が欲しいんじゃないかな? |
26.1作目が何でもありのようなはちゃめちゃな作品だったので、その連続かと思いきやなんか趣が違う作品でした。でも私的には1作目よりかなり好きです。 悪役のそれぞれのキャラが素晴らしいのと、独特のセリフ回しが復活しているからです! 最初の白黒の教会シーンでほとんど謎が氷解してしまうのと、最期のビルとの対決がちょっと物足りなかったのが少し残念。 それにしてもダリル・ハンナ演じるエル。かなり魅力的です。女座頭市みたいになって、続編でも登場しないかな~。 【JEWEL】さん 8点(2004-12-17 23:58:57) |
25.うーむ。腹いっぱい四川風マカロニを食ってしまった。しかも味がね、辛かったり酸っぱかったり…タラ坊、どういう料理作りたかったんだよっ! とは言え満腹感では右に出る者のない映画でした。ごちそうさま。 【エスねこ】さん 8点(2004-11-03 08:12:10) |
24.前作とは違い今回はR指定がないから、首が飛んだり足が飛んだりの血の祭典はないのかなと半分残念な感じで(←謎)本作を鑑賞したわけなんですが、観終わってみての第一の感想は今までのタランティーノらしさが本作では随分排されているなと感じました。会話でのセリフ回し、頭の中の何かが吹っ切れたかのような極上なおふざけ具合、それらが本作ではタランティーノ監督作にしては珍しく殆ど見受けられない。それらについての詳しいことは後に書くとして、まず本作ではエル・ドライバーが前作のオーレンを凌ぐほどの悪女ぶりを見せてくれる。トレーラーハウスでのブライドとの死闘も一瞬たりとも目が離せず、身近なものを片っ端から武器にする戦闘方法も好印象です。でも彼女が悪女ぶりが凄すぎるゆえ、バドの印象がその分薄く感じ、もう少し掘り下げてほしかったかなぁと思います。本作ではジャンル自体も前作と大きく変わり、前作がアクションコメディなら本作は、サブタイトルにもあるように「ラブストーリー」がメインに描かれています。ブライドとビルの回想シーンでの関係も「純愛」そのものだし、ブライドとB.Bの関係も「親子愛」。あらゆる「ラブストーリー」が劇中で展開されタランティーノにしては珍しく新しいジャンルにチャレンジしているのが伺えます。ですが、その中で自分が愛する映画へのオマージュも随所に盛り込み、「この映画はやはりタランティーノの作品なんだな」と、ふと何気なく考えたりしてしまいます(笑)まぁ確かに本作は大きく印象に残るほどの映画ではないのかもしれない。けど、俺としてはタランティーノの新境地が見えた気がしたので、本作を機にまだまだ色んなジャンルに挑戦してほしいと思います。個人的には濃厚なサスペンス映画を希望(笑) |
23.《ネタバレ》 Vol.1と2を観ての総評です。「キルビル」は週間少年ジャンプの方程式で展開する映画だった。聖闘士星矢が十二宮の敵を倒して回ったように。ケンシロウが世紀末の廃墟でライバルたちと戦ったように。キャラクターが一人一人語られ、そして対決。過去の回想で伏線が挟まれ、そして解決。嗚呼、単純明快。なのに面白い。まさしく漫画だ。ジャパニーズコミックだ。タランティーノはまったくもってタチの悪いオタクだ。自分の偏った趣味をこんなにも楽しげに伝えられる才能を持っているのだから。 それでいて芯が通っている。母の強さと脆さ。母ちゃん生んでくれてありがとう。 【337】さん 8点(2004-10-22 22:16:41) |