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戦火のかなた

[センカノカナタ]
Paisan
(Paisà)
1946年上映時間:126分
平均点:6.00 / 10(Review 7人) (点数分布表示)
公開開始日(1949-09-06)
ドラマ戦争ものモノクロ映画オムニバス
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タイトル情報更新(2024-07-27)【にじばぶ】さん
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監督ロベルト・ロッセリーニ
キャストマリア・ミーキ(女優)
ジュリエッタ・マシーナ(女優)(ノンクレジット)
脚本フェデリコ・フェリーニ
ロベルト・ロッセリーニ
セルジオ・アミディ
音楽レンツォ・ロッセリーニ〔音楽〕
撮影オテッロ・マルテッリ
製作ロベルト・ロッセリーニ
配給イタリフィルム
東宝
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2.ほとんどのエピソードについて言えることだが、言語の複数性、各国語が交わされ通じにくい状況が描かれる。米兵とシチリア娘のほそぼそとコミュニケートが取れていた状況に、不意の銃弾のショックが来る。さらにジョーのために銃を取った娘が独軍に殺され、しかも米兵にはジョーを殺したと思われてしまう。すべての理解から遮断されて、崖下に落とされている一個の死体の孤絶。戦争の残酷さをこれからこういう切り口で見せていくぞ、という姿勢を第一話から明らかにする。少年と黒人兵、社会の弱者同士がかろうじて話し合うが、連帯のような深いつながりには至れない。英会話教本を読む娘も同じ。映像が張り詰めているのは、フィレンツェの市街戦。影がくっきりと浮かび、煙もなく人影もほとんど見えない世界で、ロープに引かれた台車だけが、街角と街角を細くつなげている。修道院で泊まることになった従軍司祭のなかに、ユダヤ教やプロテスタントがいることを知っておろおろするユーモア。ロッセリーニの後の世界につながっていくテーマだ。ここでは缶詰の文化と500年の修道院とがコミュニケートする。そしてラストで、穏やかな川の流れに残酷な死を畳み込んでいく。これまでいくつかのコミュニケーションの可能性の情景を綴っていったラストに、戦争とはつまりコミュニケーションの可能性の放棄なんだ、ということを文鎮のようにドンと重く置く。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 8点(2013-09-28 09:35:02)
1.《ネタバレ》 全六話の短編からなる作品であり、基本的にはアメリカ人兵士とイタリア人の市民や反ファシストを描いた反戦もので、物語自体はそれぞれドラマティックなのですが…かなり冷めた撮り方をしています。例を挙げると一話目、写真を見せようと火を点けたとたんに狙撃される米兵士と、殊勝にも復讐を試みるイタリア女。こんなにも心に響く状況なのに感傷に浸らせようとしないのです。それこそ例えば「駅馬車」で撃たれた賭博師の手から銃がポトリと印象深く落ちるように、アメリカ兵の手から写真を抜け落ちさせたりしていませんし、女も崖から落ちるシーンなど一切見せず、既に事切れてただの屍として横たわる姿を写し出すだけなのです。それは、あるいは二話目での何気なく子供へと落とされた靴を捕らえないのと同じであり、または三話目でぞんざいに捨てられる女の住所を書いた紙を追わないのとも同じであると思います。その本来なら注目すべきものを敢えて無視した一見、乱暴にも見える撮り方、冷めた演出が逆に無惨さや虚無を感じさせます。・・・ちなみに個人的には後半三話より前半三話の方が好みです。
ミスター・グレイさん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-13 18:14:41)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 7人
平均点数 6.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4228.57%
5114.29%
6114.29%
7114.29%
8228.57%
900.00%
1000.00%

【アカデミー賞 情報】

1949年 22回
脚本賞フェデリコ・フェリーニ候補(ノミネート) 
脚本賞セルジオ・アミディ候補(ノミネート) 
脚本賞ロベルト・ロッセリーニ候補(ノミネート) 

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