32.《ネタバレ》 まず、スーパーマン x ボンドガール x ジョーズ2 (の監督) 、という、無茶苦茶な組合せにして、この内容である。だから映画は作ってみるまで、どうなるかわからない (笑) この映画は、始めから最後まで、一部の隙も無く美しい。その映像美もそうだが、もちろん主演二人の容姿もそうだ。ジョン・バリーやラフマニノフによる旋律も、甘く切なく美しい。アンティークな美術品の数々は、「時間」の流れが優雅で美しいことを感じさせてくれる。本作を、まるで過去の恋人のように、忘れられない大切な映画の一つ、という人も多いようだが、それも頷ける内容である。 なお本作は、タイムトラベルもの、として認知されているようだが、私の考えは違った。私はこのストーリー全て、リチャードの「Running light」(走馬灯) 、と思う。彼が死ぬ間際に一瞬だけ脳裏をよぎった、永遠の愛の話。ある日どこかで、愛した人がいるなら、きっと最後にまた逢える、、。 最後の旅は、(最も美しかった) 過去へと時間を旅することに近いのかも知れません。 誰にとっても。 【タケノコ】さん [DVD(字幕)] 8点(2024-08-15 23:42:41) (良:1票) |
31.《ネタバレ》 SFラブファンタジー。時を戻る方法=SF設定は、疑問だらけ、矛盾だらけであるが、ストーリーの展開が良く、気にせず最後まで見られる。切ないファンタジー 【にけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-01-24 14:44:50) |
30.《ネタバレ》 自己暗示がタイムスリップの方法というのは、人を愛するのは一途な思いを振りかざすことを思い起こさせてくれます。映像と音楽の効果もあいまってクリストファー・リーブとジェーン・シーモアは神々しいまでの美しさでした。敵役のクリストファー・プラマーは二人の前にはさすがに霞んでいましたが、しっかりと二人を引き立てていました。結末は悲しいですね。彼には彼女のように長く生きてもらいたかった。珠玉の逸品。酔わされました。 |
29.《ネタバレ》 SFは常識や倫理を無視してその先に何を見せるかが重要だと思うんやけど、これはとびっきりの愛を見せてくれました。 ラストは原作の方がしっかりしてるけど、映像表現である映画ではこのラストがベストやと思います。 粗を探せばいくらでも見つかりそうだけど、それは野暮というもの。 主役をクリストファーリーブが演じてることでそんな些細なことはどうでもよくなります。 純粋で一途な役を演じさせたらほんとうにはまりますね。 このことが彼の役者人生を苦しめたとしても、僕は大好きですね。 【CBパークビュー】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-07-30 02:31:10) (良:1票) |
28.《ネタバレ》 表面的に綴られたストーリーは、あまりに稚拙であざとい。 しかし、その裏に見え隠れする「意図」に気がついた時、この映画に対する価値観は一変した。 その意図が、真の狙いか、偶然的なものかは定かではないけれど、結果的にちょっと“深追い”したくなってしまう作品であることは間違いない。 「思念」のみで時空を時空を越えるというアイデアが持つ脆さと深さ。 一見すると、ストーリー的にはあまりに稚拙で、中盤からラストにかけての顛末も陳腐と言わざるをえない。 しかし、鑑賞後、ふとある疑念が浮かび上がってきた。 すなわち、主人公にとってこの物語は果たして「現実」だったのか?という疑念だ。 スランプに苦しむ劇作家が、ふと訪れたホテルで肖像画の美女に盲目的な恋をし、その“焦がれ”のみで時空を越えようとした「妄想」だったのではないか。 「妄想」というキーワードが浮かび上がると、稚拙で陳腐なストーリー展開も途端に腑に落ちてくる。 主人公の独善的な“願望”なのだから、整合性もリアリティも関係なくなってくる。 実際にはこの映画の顛末に、そのような「妄想」を暗示する要素はないけれど、描かれる「時間移動」に明確な根拠がないからこそ、この映画世界において、「現実」と「妄想」の境界は曖昧になる。 主人公を演じるのは、元祖「スーパーマン」のクリストファー・リーブ。 彼の「スーパーマン」以外の映画を観るのはこれで二作目だが、改めて非常に良い俳優だったのだと思えた。 類まれなルックスは勿論、その俳優としての息吹は、はまさしく映画スターのそれであり、もし存命であったなら若い頃とは違った存在感をスクリーン上で見せてくれただろうと残念でならない。 すべてが主人公の妄想と錯乱だと考えたなら、それはあまりに悲しいけれど、その悲しさに対比するようなあまりに美しい“うつつ”に、心が惑い、やがて締め付けられる。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-11-02 01:09:44) |
27.《ネタバレ》 言うならば「雰囲気映画」でしょうか。1912年を再現した美術・衣装は見もの。撮影も美しいし、鏡を使うなど演出もすてき。音楽はさらにすてき。ジェーン・シーモアは単に美しいだけでなく、作中コリアーがひかれたのもうなずけるような、何ともいえぬ魅力を放っています。ストーリーとしてはやや弱いのですが、ラブロマンスとして「短くも美しく燃え」という一点に絞ったところがよかったと思います。限られた時間だったからこそ、終盤の展開に説得力が出てきます。あれは一応、ハッピーエンドとなるのでしょうか? 冒頭でコリアーが受け取った懐中時計など、説明のつかない部分もあります。しかし考えると、この懐中時計がうまい。この時計は1912年から1980年までの間を、永遠に巡り続けるわけです。2人の愛が永遠であることを象徴するかのように。しかもそのアイテムが時間を示す道具であることが、より暗示的です。その象徴としての時計が重要なのであって、その由来を詮索するのはあまり意味のないことだと思います。一瞬にして永遠の愛を、美しい映像と音楽で堪能する映画でしょう。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-03-12 20:58:33) (良:3票) |
26.この映画のように理屈でなく雰囲気を大切にして、しかもじっくりと見せてくれる映画は私の好みです。その雰囲気を大切にしているのは、カメラワークでありジョン・バリーの音楽だと思います。 この映画に使われている音楽、特にラフマニノフのラプソディーは非常に美しい曲であり、情感を盛り上げるのにとても大きな力を発揮していると思います。 またこの映画のメイキングは見所満載で、DVD鑑賞であれば本編に続けてご覧になるのをおすすめします。少なくとも1点か2点のプラスになるのではと思うほどです。 写真のジェーンはとても美しく、主人公だけでなくこの私すらもぜひ会ってみたくなるほどです。 私の一押しのラブロマンス映画ですが、描き方によってはもっと感動を呼び込めるだけの可能性を持った映画にも思えます。そのあたりが満点とはならないところかもしれません。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-06-11 23:09:44) (良:1票) |
25.《ネタバレ》 音楽も、儚げな映像も、登場人物の心も、ジェーン・シーモアも、とても美しい映画でした。特に音楽の使い方が素晴らしく、音楽が美しい映画として忘れられない映画となりました。 美しくも哀しいラブストーリーですが、ラブストーリーが始まる前の、今と1912年をつなぐグランド・ホテルや人の心の中に確かに残る記憶と、その記憶を辿りながらリチャードがその行動に出るまでの見せ方も素晴らしい。 特に印象に残るのは舞台で演じるエリーズが思いを打ち明けるシーンです。ここでも美しい音楽が控えめに流れ、実に効果的です。大勢の観客に向けて演じているのですが、そうではない。二人の気持ちがつながる実にいいシーンでした。 今は亡きクリストファー・リーブの若き日の素晴らしい演技も感動的です。クリストファー・リーブ演じるリチャードの運命は唐突に感じられましたが、それでも2人が再会するラストシーンは感動的でした。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-11-04 20:33:18) (良:3票) |
24.自分には珍しく純粋な気持で観ることができ、感動しました。C.リーブの気持ちいたかったです。J.シーモアの美しいこと、男性でなくても見とれてしまいました。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-11-04 17:34:15) |
23.《ネタバレ》 「主人公が余命幾ばくもない事/偶然見かけた美人女優のポートレートに惹かれ調べてゆく内に実は過去に...」という設定にした原作の方が話の流れとしては自然なのではないかな、と思うのだが「映像化」という意味ではとても上手く出来ていると思いますよこれ。ジョン・バリー+ラフマニノフの音楽・俳優の演技(役者リーブはこの映画で100年後の映画ファンに名を残す演技をした。断じてクラーク・ケントの人では無い)、主人公が惹かれたポートレートの裏話。そしてそしてラストシーン。もちろん原作も彼女との結びつきを暗示して主人公はあの世へ向かうのだが、「絶対このようにして彼らは再会している!そうに決まっている!!」とばかりに映像として具現化されちゃうと、「時を越えて二人は永遠に結ばれたんだ」という思いが湧き出てたまらないんですよね。初見は大学生。ヌーベルバーグだなんちゃらと言ってた頃には甘っちょろい話だと蛇蝎の如く嫌っていたくらいだが、今なら言えよう。新しい波、どっか行け~! 愛しい皆様と観賞下さい。 【Nbu2】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-08-14 11:23:36) (良:2票) |
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22.《ネタバレ》 ジェーン・シーモアが美しく、クリストファー・リーヴが颯爽としている。そして儚い。1980年のラブストーリー。 『ある日どこかで』”Somewhere in Time”は、恋愛のカルト映画と呼ばれ、熱狂的なファンもいるらしい。確かにストーリーは奥行きに乏しく、プロットは破錠している。けど、惹きつけられる。それも確かだ。 冒頭、1972年、年老いたエリーズが若きリチャード・コリアーの前に現れ、”Come back to me”と囁く。その夜、彼の処女作の脚本を胸に抱き、ラフマニノフ『パガニーニのラプソディー』を聴きながら、グランド・ホテルの一室で彼女は静かに息を引き取る。 数年後、リチャードが偶然に立ち寄ったグランド・ホテルで若きエリーズの写真を見つけ、彼女に惹きつけられる。68年前の写真の彼女に恋をする。彼はタイムトラベルの末、1912年のグランド・ホテルで公演中の女優エリーズに会う。リチャードとエリーズの湖畔での邂逅。近づくリチャードの姿にエリーズが思わず呟く。”Is it you?” この一言が運命だった。 全ては彼の一夜の幻想だった、、、と言ってもいいし、1980年時点において、彼の衰弱死は単なる虚妄と錯乱の結末でしかない。 しかし、だからこそ、僕らはこの物語に惹きつけられるのではないだろうか。ただひたすらに彼女の美しさに惹かれたリチャードのように。それを受け止めたエリーズのように。その幻想を美しき物語に。 【onomichi】さん [インターネット(字幕)] 8点(2010-04-03 09:28:06) (良:1票) |
21.《ネタバレ》 たった一枚の写真、そこに映っている魅力的な女性に心惹かれ、彼女に会いたい。その願いが叶ったけど、最後は・・・というまあ、いくらでも考えられそうな設定と、あんな簡単にタイムドラベル出来るものか?という疑問も残る。しかし、それでも最後は泣けたし、素直に楽しめた。その要因にあの美しい音楽がまずは挙げられる。美しいと言えば音楽だけでなく、映像美もとても美しい。またクリストファー・リーブの眼差しも、それに対して次第に惹かれていく女性、ジェーン・シーモアも美しい。マッケナ(ジェーン・シーモア)が演劇の場面でコリアー(クリストファー・リーブ)を前にして、劇にはない台詞(コリアーへの愛を言う台詞)を言う時の表情には女としての気持ちの全てが見えた。写真の中の彼女も実際の彼女も美しいが故に元に戻ってしまった後のクリストファー・リーブの姿が悲しく、それほどこのラストは惨酷であり、悲しい結末である。それにしてもこの映画を見ているとやはりクリストファー・リーブって実際の生活があまりにも悲劇的だったのと同じく思えてきてしまい泣けてくる。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-01-01 21:38:49) (良:2票) |
20.主人公も好青年だし、彼女も美しかった。ラストは本当に切ないですな!話に引き込まれる。魅力的で美しい映画だった。 【ホットチョコレート】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-05-14 23:16:39) |
19.《ネタバレ》 見終わって何日も余韻が続く映画は久々に見た気がする。ジョン・バリーのシンプルながら艶と情感溢れる上品なスコアが素晴らしかったです。まさに音楽のマジックによってこの作品は何倍もの魅力が醸し出されていました。あのラストは切なすぎて可哀想だったが彼女と出逢うにはあの終わり方しかなかったと思うけども考えれば考えるほど切ないです。 【ギニュー】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2008-02-22 21:21:30) |
18.地球を逆回転させるのに比べれば、説得力のあるタイムスリップの方法だった。 あれなら僕にもできそう。一度試してみる価値はありそうだ。 それにしても、切ない物語だった。 考えようによっては、最後に再会できたのだから、 ハッピーエンド???だったのかも知れないけど、 そこには余りにも長い時間の壁が存在していたわけだしね。 彼女の人生を想うと心が痛くなる。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 8点(2007-02-09 06:01:49) |
17.ひと月ほど前に見た「いま、会いにゆきます」と同工異曲のような映画だったが、全体の雰囲気が大人っぽくてこの映画もすごく良かった。クリストファー・リーブといえばスーパーマンというイメージが強いけど、この映画ではそれとは全く違う役柄をとても魅力的に演じており、彼がスーパーマンだけではない俳優だったんだなと感じた。本当に亡くなってしまったのが惜しい。ラフマニノフの音楽も映画に非常に合っていて最高だった。でも、あのラストはちょっと悲しすぎる。 【イニシャルK】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-07-12 03:36:10) (良:2票) |
16.ここまでストレートで清々しい純愛ラブロマンス映画は今時珍しい。これほど盲目的に異性を愛せたら素晴らしいと思いますよ。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-05-19 18:05:53) (良:1票) |
15.《ネタバレ》 時空を越えた上品なラブロマンスでした。全編を通して、音楽がとても美しく、癒されました。サントラが欲しくなっちゃいます。肖像画の女性に、もう何十年も前の女性だと分かっていても惹かれてしまうクリストファー・リーブの演技も表情も上手かったです。タイムスリップの方法はお手軽でしたね、お金がかかってなくて。現代に引き戻されるシーン、(えっ、こんなときに!?)と意表をつかれました。脚本がよく練り込められていると思います。今観ても色褪せない映画というのはいいですね。結果的にタイムスリップに失敗してたんだけど、こういうのもいいのですね。 【どんぶり侍・剣道5級】さん [DVD(吹替)] 8点(2005-05-30 16:22:03) (良:1票) |
14.ジェーン・シーモアという女優さん、かなり好みです。ボンドガールというイメージとはまったく別のクラシカルな雰囲気の美人(時代設定のため?(笑))ですし、今は車椅子生活のクリストファー・”スーパーマン”・リーブもなかなか格好いいです。こういう恋愛映画もいいですね。懐中時計の演出もなかなか好きです。 【オオカミ】さん 8点(2003-11-18 15:20:18) |
13.《ネタバレ》 20年余も、こんな素敵な映画と出会わなかったのが残念。個人的に、タイムスリップものが大好きなので、“過去に遡る”と聞くだけでワクワクしますが、こんなに悶え苦しみながら過去にタイムスリップしたのは初めて観ました(笑)。伏線の描き方は、実は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」よりもこちらの方が早かったんですね。エリーズ・マッケナ役のジェーン・シーモアが美しく、あれだけ“スーパーマン”として有名なクリストファー・リーブが全く別の役者に見えてしまったり…。恋愛モノが苦手な自分が、思わずウットリしてしまうロマンティックムービーでした。個人的に、エリーズ・マッケナが、彼と再会するまでの長い時間の方を考えるとなんとも切なくて…。68年越しに交わす言葉は「戻ってきて」のたったひと言。それだけで哀しくなってしまいます。ところで、どうしても現在と過去の間に生じる矛盾が気になる。あの懐中時計は常にどちらかが所持している事になっていますが、じゃあ一体どこからあの時計が発生したのか…??? しかも、68年間も持ち続けたのちリチャードの手に渡って再び過去へ…。そんな事を繰り返せば、どんどん劣化していくような気が…なんてツッコミはやっぱりダメですか?(←苦笑) 「ドラえもん(マンガ)」と同じような、タイムパラドックスのツッコミはヤメておきましょう。脚本も良く、カメラワーク・カット割りとも素晴らしいが、あのラストは納得いくものではなかった。二人が離ればなれになった後、互いが虚ろになってしまった…という描き方もいただけません。まア、賛否両論あって然るべき…なんでしょうが。 【_】さん 8点(2003-08-24 20:48:41) |