133.《ネタバレ》 見終わってまず、とてもあたたかい気持ちになりました。
「人を愛する気持ち」と言うのは、誰に対しても平等で自由なんだな・・・と、つくづく実感しました。
年代的な問題もあるのかもしれないけど、傍目から見ればジューンとサムは「病人・変人」かもしれない。
だけど、二人を見ていてもさほど違和感は感じない。
二人はただ単に『ちょっと違うだけ。ちょっと特別なだけ』なんだと思う。
もしこの二人がまだ幼い子供だったら、周囲の人間もこれほど特異な目で見るだろうか?
ジューンとサムが「大人」という括りに分類されるから、二人の言動・行動・表現が少しおかしく思えるだけな気がする。
二人は『大人の身体で、子供のような純粋な心』を持っているんだと思う。
だからこそ二人には一般的な大人とは違う、独特の感性・豊かな表現力・莫大な吸収力などが重なり、サム=パントマイム、ジェーン=絵という『天賦の才』が育まれてきたんだと思う。
そんな二人が惹かれ合うのはもはや決まっていたこと、運命なんだな・・・と思いました。
それとは対照的に兄貴とウェイトレス(ジュリアン・ムーア、可愛い♪)の恋の行方は大人の駆け引きや悩みを抱えてもどかしく進む。
「俺だって自分の幸せや楽しみを考えたい、だけど妹が心配」そんな兄貴の苦悩もよく分かるし、
「何よ!!せっかく恥を捨てて勇気を出して私から誘ってるのにー!!」って煮え切らない相手に苛立つウェイトレスちゃんの女心もよ~く分かります(笑)。
結局、大人になればなるほどまっすぐ相手を見て自分の気持ちに正直になることが怖くなっちゃうんですよね。
サム役のmyジョニーは本当にステキ♪何着ても似合うけど、このスタイルにはマジでイチコロ(死語)でした!!
ジューンはパッツン前髪と笑顔がキュートだし、兄貴とウェイトレスも安定した存在感です。
色々な面で不安な二人だけど、見てるこちらも純粋に応援したくなる・・・そんな素敵な恋を見せてもらいました。