135.《ネタバレ》 涙腺を刺激されるシーンが多かった事に驚き。いやコレは観る人によると思う。仕事に行き詰っていたり、職場の人間関係に悩んでいたりする人ほど、感じるものがある気がします。本作のメインテーマは、“仕事とは何か”。思わず笑ってしまうような仕事の縄張りから、陽の目を見ない裏方さん、手順段取りの妙。そして厳しさ。若手整備士の迂闊な段取りを咎める先輩整備士。帽子を被らない副操縦士をたしなめる機長。「そんな些細な事」と思います。でもそれは勘違い。プロの仕事に“些細な事”なんて無い。それが人の命を預かる仕事であれば尚更です。そう、頭では分かる。口では立派な事が言える。でも素直になれない自分がいるのも事実なのです。つまらないプライドが邪魔したりね。だから整備士やパイロットが叱られている時は、まるで我が身のように痛かった。そして改めて思いました。耳に障る事を言ってくれる人ほど有り難いものは無いということを。本作で叱られていた未熟者たちは、みんな成長したと思う。成長させてくれた人に、その機会を与えてもらったことに、感謝しなくては。自分と照らし合わせて無性に泣けてしまいました。個人的な事情はさて置いても、全体的に笑いは少なめだったと思います。物語後半はシリアスモードなので、お気楽な前半でもう少し笑いを稼げると良かったかもしれません。また時任三郎や寺島しのぶ等、プロフェッショナルの存在感が強すぎて主役が目立たなかったのも惜しい。もっとも主役がかすむくらい脇キャラが立っている映画というのも面白いものです。またこの手の映画の定番でありながら、安っぽいモノになりがちな恋愛要素も「頑張っている人へのご褒美」に思えて嬉しかったです。劇場の座席を機内にみたて、大スクリーンで鑑賞するのがお薦め。良作だと思います。 【目隠シスト】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-11-23 19:45:42) (良:5票) |
134.《ネタバレ》 CAが仕事を通じて成長する物語かと思っていたが、航空の仕事の紹介だった。全体を通じて仕事上のミスが多すぎ。あの頼りない操縦士が機長に昇格できたはずがない。CAもケーキをだめにしたり、お客さんに頼まれたことをこなせなかったり、怒らせたり。客をなだめるのにクーポン券を渡すのは疑問。今時「機長を出せ」とか、「行き先を変えろ」と騒ぐ客がいるだろうか?故障の原因はバードストライク。バードパトロールはニセ記者に気を取られていたとはいえ職務怠慢。仕事と取材は分けようよ。この人最後まで反省なし。最悪は航空マニアに指摘されるまで鳥が原因と気づかなかったこと。鳥で簡単にエアデータコンピュータが故障するとは、なんとも脆弱。操縦士はバードストライクを目撃しているのだから、直ちにシステムチェックすべき。また故障がわかるまで時間がかかりすぎる。速度を計測する気筒管の破損に気づかないなんて。故障個所はすぐに表示されるべき。速度データが取れないのに何故気づかない。残った気筒管はヒーター故障で氷って使えない。低空飛行すれば氷は解けるが、何故か燃料計算を始める。ハワイまでの飛行時間は約7時間、2時間半しか飛んでないので少し低空飛行しても引き返せるのは明白。それにスピードは管制側である程度把握できる筈。管制塔では落雷で、ほとんどの端末が使用不可に。落雷対策って基本なんですが。整備士は工具が足りないのは一目瞭然なのに工具箱を戻してしまう。整備も完全でなく、不完全なまま飛ぶ。出発ぎりぎりまで整備する体制がおかしい。整備優先のスケジュールにすべき。台風圏内に着陸させるのは論外。名古屋に行け。物語の構成上、最後にミズをカバーして、成長してゆく人間模様を描くのがセオリー。だがほとんどのミスがカバーできていない。ケーキを作ったくらいか。綾瀬と吹石はミスを取り戻せていない。飛行機も引き返してしまった。これでは感動できない。コメディなので、不時着に失敗するかもしれないというサスペンスもない。新婚旅行のバカップルやヅラネタはチープ。 笑えないのは乗客の命がかかっているから。大事故になりかねない飛行機トラブルをコメディにする設定に無理がある。ジャズやシンクロのような趣味なら笑える。完全にアンハッピーフライト。 【よしのぶ】さん [DVD(邦画)] 5点(2010-05-12 10:08:58) (良:4票) |
《改行表示》133.この映画を10年前に観ていたなら、航空業界への就職を目指していたかもしれない。 国際線の機上と大空港の各部署で、それぞれに巻き起こるドラマ。 同監督の「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」のようなコメディ路線を想像していたけど、意外にもそれぞれのステージを丁寧に描いた小気味良い群像劇に仕上がっており、想像以上に感情がはまり込む映画だった。 主演の田辺誠一や綾瀬はるかが登場するシーンよりも、その他の登場人物たちのシーンに、より面白味があったことが映画の質の高さを物語っていると思う。 各部署における、それぞれの“シゴト”に対するプライドと真摯さがあってはじめて、一機の飛行機が飛ぶという群像の一体感が、この作品の最大の魅力だろう。 主要キャストから脇役まで、思わずほくそ笑んでしまう”何気に豪華”なキャスティングは、群像劇の精度を殊更に高めている。 “空の旅”にまつわる様々なハプニングとプロフェッショナルを、それぞれのキャストが愛着をもって演じることで、各シーンが愛すべき光を放っていると思う。 過剰なコメディ演出は控えた、ほどよい笑い、ほどよい緊張、ほどよい感動。 そこから紡ぎ出されたものは、まさに“ハッピー”なフライトだった。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-12-02 00:29:10) (良:4票) |
132.《ネタバレ》 飛行機の運航に関わる人々のエピソードが盛り沢山なものの、あまりに網羅しようとし過ぎて薄くなってます。『大空港』的なるものを目指した感じがありますが、『エアポート'75』あたりの薄さになったような。どのドラマも半端になってしまって。そして、気になったのが矢口キャラに染まった人々が、このプロフェッショナルの物語に不向きな事。ハンパなんですよ、プロの仕事をガン!って見せたいのか、コメディにしたいのか。ANAとのタイアップのせいもあってか、一大航空パニックものにできないゆえ、サスペンスとしては不発で、かと言ってPR映画としても登場人物の矢口的いい加減さで問題アリで(更にはバッドタイミングでANAの大々的な検査漏れが報道されたりして)「これ見てANA、乗りたいか?」という大変アレな状態になってしまっています。あと、伏線投げて広げるとこまでやるけど回収はしない、っていうの、矢口監督の悪いクセだと思います(新婚夫婦とか正露丸とか)。もっとミニチュア丸出しでいいので(昔の矢口監督のインチキ丸出しミニチュアに比べて特撮マトモ過ぎ)、タイアップなし、架空の航空会社を舞台に笑いもパニックもガンガン来るようなシロモノであった方が良かったのではないかと思いますが、今の日本映画の実情じゃムリですか。機上のドラマは使い古されたものばかりだったので、むしろ地上の人々に絞った方が良かったかな。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 6点(2008-11-15 18:29:29) (良:3票) |
131.《ネタバレ》 実はこの作品、キルギス共和国ビシュケクの映画館で見たのです。ちょうど政変や民族紛争が終わって2年後くらい。JICAの日本フェスで上映されていました。パイロットが無線を間違える場面でキルギス人は大爆笑していました。あと、鬘のシーンでも大爆笑していました。ほとんどのキルギス人が映画上映中ほとんど大爆笑していました。しかし映画が終わって友人のキルギス人に感想を聞いてみると、「いやー、いまいちかなー」ってあんた手を叩いて笑っていたじゃん!! そう突っ込むとスペクタクルが足りないと。で、その後映画館の2階のカフェでお茶を飲むと、知り合いの知り合いのそのまた知り合いのおばちゃんが集まってきて、その中の10歳くらいの娘さんとドラえもんの映画で盛り上がりました。「恐竜」から「銀河超特急」まで熱く評論しました(余談だがその後行ったカザフスタンでも現地の若い人とアニメの話ばっかりやっていた)。キルギス人の男性とは綾瀬はるかで盛り上がりました。まあ、日本で見ればそこそこおもしろい映画で終わったのでしょう。しかし、僕には忘れられない作品になりました。映画ってのはそういうものです。平均点が5点台の映画でも、それだけの力があるのです。 その力がなんか「日本で映画を見ている環境だと感じられない気がする」というのは変な懐古主義になりそうなのでやめますが、最初から評論家気分で見ないで「自分の映画の見方」ぐらいは変えてみようかなとは思いました。久しぶりの夫の方の投稿でした。 【はち-ご=】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-11-16 22:51:25) (良:2票) |
130.《ネタバレ》 肝心の綾瀬はるかのCAが、職業モラルも低ければ接客技術もCAとしてのトレーニングもなっておらず、見ていて苛々させるだけ。あのドジでノロマな松本千秋でも、いざ本番でお客さんの前に出たときには、人前に出して恥ずかしくない状態にはなっていたのを見習え。なおかつ、キャラクターとしても実は役に立っておらず、ストーリーの上でも、また危機を乗り切る上でも、ほとんど有効に機能していない。なので、最初から設定が成り立っていないのです。ほかの人たちもことごとくステレオタイプで面白みがないんだけど(客側含む)、唯一、自然な存在感を爽やかに発していた田畑智子に3点。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-09-23 02:05:44) (良:1票)(笑:1票) |
129.コメディなんで深く突っ込んじゃ駄目と思うが、みんなドジすぎる。スパナを無くす間抜け作業員、副機長のアホな機内アナウンス、CA連中に至っては、厳しい試験を突破したのか怪しくなる程のドジっぷりでイライラする。まぁ所詮コメディなんだけど、なんだかなぁ。 【真尋】さん [地上波(邦画)] 3点(2010-02-13 12:31:42) (良:2票) |
《改行表示》128.《ネタバレ》 腹抱えて笑えるだけの映画と思って観たら、いやいや大した群像劇というのが感想。綾瀬はるか中心のコメディかと予想していたが、彼女、そんなに出番がある訳ではない。 ホノルル便チャーター機を飛ばすのに、パイロット・機内CA・地上スタッフ・オペレーションセンター・管制塔・レーダー室等々、六種類のStageが同時進行的に関わる様子が、ユーモラスに、且つリアルに、描かれている。 特にこのリアルさは、絶対に事前取材で収集したエピソードを活用しているのだろう。羽田到着後にチェックインバッゲージを間違ってピックアップしてリムジンバスに乗っちゃう若い女性(これがKYな今風の軽薄っぽいキャラ!!)を見つけるや、即、全力疾走で追い掛ける田畑智子の行動力、搭乗直前に飛行機怖いとトイレに閉じこもる新婚妻を説得する田山涼成の巧みな話術、整備場から見学中学生に工具持ち出されたとは露知らずに総出で工具探しする田中哲司達整備士の困惑、台風の風向き予想をパイロットに伝えるも、緊急着陸準備でテンション高い田辺誠一・時任三郎に怒られて交信デスクから身を逸らしてストレス表現するDispatcher肘井美佳の可愛さ等々‥、飛んでる機内と異なる職場で展開される出来事にそれぞれが必死に取り組んでいる。 この、当事者達は必死なんだけれどでも、観てて笑っちゃうシーンが、絶対に本作の見所。これが機上でも色々と有るので、必見だ。仕事って、こんなものだろう。ラスト、修学旅行生の一人に、綾瀬はるかが告げるセリフが、本作を凝縮している。あぁ、多分DVD買うだろうなぁ。 【Postef】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-11-24 00:46:12) (良:2票) |
《改行表示》127.素直に楽しめました。 飛行機一機飛ばすのに関わる色んな部署の働きを、同時進行していく見せ方は分かりやすかったと思う。 なかでも、専門用語+英語で何言ってるか分からないんだけど、なんとなく何についてどう言ってるのかが素人でも意味が汲み取れる程度に抑えてあり、見る側がなんとかついて行けたから『理解出来てる俺って凄くね?!』っていう自己満足も味わえて良かった(実際の現場の会話では、素人には何喋ってるのか理解出来ないと思う)。 少し物足りなかったのはランディングの際の緊張感。思ったよりあっさり着陸しちゃった気がしましたが、パニック映画ではないのでそれも仕方ないかも。 ほどよい笑いも散りばめてあって、観客皆が同じ飛行機に乗ってる様な感じも受けたのか、エンドロールになっても席を立つ人が珍しく居なかった。きっとまだ館内照明が点く迄は、着陸の途中の様な気がしたのかもしれない。 【Pea Shan】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-11-17 22:43:47) (良:2票) |
《改行表示》126.《ネタバレ》 たとえコメディとはいえ、あまりにもレベルの低い仕事を見せられては、気持ちが入っていきません。それが前半。 『子供にりんごジュース』『白ワイン』『ヘッドホン』『雑誌』『酔い止め』たったそれだけの注文くらい覚えていてほしい。で、そんなことで怒られて泣くなよ。そんな綾瀬はるかが高校生に『CAはやめたほうがいいかも』って言ったときは開いた口が塞がりませんでしたね。こーゆーやついます。仕事ができないくせに、失敗したり嫌なことがあったりすると、『職場が悪い』『環境が悪い』と周囲のせいにするやつ。私は一流企業に勤めているわけではありませんが、この人の十倍のスピードと十倍の責任感と、十倍の誠意をもって仕事に取り組んでいます。 田辺誠一さんも好きな役者さんなのですが、この役柄はいまいち。たとえ候補生とはいえ、こんな情けなさ過ぎる人がパイロットになれるわけがありません。感情的になりすぎだし、精神年齢低すぎ。ちょっとコメディ寄りに演技過剰な気がします。ワイパーとエアコンのスイッチ間違えんなよ。そんな人が操縦桿握るんじゃないよ。 と、前半は文句しかなかったのですが、『何か翼に血みたいなのがついているんですけど。』というお客さんの指摘から一転、物語は急速に面白くなります。飛行機がUターンして羽田に戻るまで、各部署のスタッフ全員が、それぞれの持ち場で仕事を遂行する姿。実に良い。すべては飛行機を無事に着陸させるために。『お仕事ドラマ』としてなかなか見応えがあります。 こーゆージャンルの作品って『CA』『パイロット』『客』くらいしかスポットが当たりそうにないんですが、『グランドスタッフ』『メカニック』『管制塔』『運航管理者』にまでスポットを当てているのは面白い。 飛行機一機飛ばすのに、これだけ大勢の人が関わっているのだとしみじみです。 【たきたて】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2020-02-19 13:55:33) (良:1票) |
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《改行表示》125.コメディとしての構成は良くできていると思うのですが、接客教育が皆無のCAはお茶目としても 安全教育まで出来ていないCAや、整備士が乗客の安全(命)よりフライト時間を優先したり、 そもそも整備自体を独断で一人だけで整備したり、 あげく、あんな大きな工具が無くなっているのに全く気がついて居ない。 本人も他人もチェックできておらず体制がゆるゆる。 これじゃ、いつ大事故が起きてもおかしくない航空会社ですよ・・・。 町の車屋じゃないんだから。 そう言った現実にそぐわない「なんでやねん!!」が多すぎます。 伊丹作品のように現実としてのプロフェッショナルな部分は押さえつつ、 遊びの部分にコメディの要素を追加するような作品の方が好みですね。 エマージェンシーのシーンでもコメディを忘れずライトな味付けのため気軽には見えますが、 その分緊張感が薄れ作品が締まってない気がします。 物語の最後の山はNASAばりの仕事をするプロスタッフを見たかったですね。 【デミトリ】さん [インターネット(邦画)] 5点(2017-02-13 11:52:39) (良:1票) |
《改行表示》124.《ネタバレ》 さて、このハッピーフライトという映画。 個人的には「この程度の映画」「テレビの2時間ドラマの延長」というレベルの軽い映画だと思います。 そもそもフライトとかいいながら、そんなに飛ばずにわりとすぐ帰ってきちゃうわけで、全然ハッピーフライトじゃありません。 タイトルからして偽りありです。 しかし、この映画、航空産業に係る人を誠実に描きだしています。 もともとはもっと空を飛んでる内容だったらしいのですが、スタッフが航空産業で働く人たちを取材してるうちに関わっている人達の仕事に魅せられてその人たちを描きたいと思うようになり、こういう内容の映画になったんだとか。 それが見事に成功してると思うのです。 田辺誠一や田畑智子、岸部一徳等、それぞれのキャラが非常にたっていて好印象なのもポイントが高いところです。 もう一つ、自分がなぜこの映画が好きなのかを考えるに、たぶん個人的な事情で日本の航空機会社にいい印象を持っている事が大きいと思うのです。 はるか昔のバブル期の事ですが、自慢ではないですが(自慢ですがw)私、ハワイから日本までJALのファーストクラスに乗った事がありました。 そのときに飲み物を聞かれシェリー酒を頼んだんですが、出された機内用のグラスが非常におしゃれだったのです。 「うわ、かっこいいグラスだ、欲しい」と思った私は「これ、どこで売ってるんですか?購入したいんですが」とパーサーの人に尋ねました。 するとパーサーの人が言いました。 「残念ながら機内用のものはお売りしてないんです。でも…」 「でも、差し上げる事ならできるのでどうぞお持ち帰りになってください」 パーサーの人はそう言うと、白いナプキンでそのグラスを包んでプレゼントしてくれたのです。 「JALのパーサー、超かっけー!!」 そのとき感動した私が日本の航空会社の人を扱った映画を嫌いになるわけがありません。 映画には良し悪しとは別に「好きか嫌いか」という要素が必ずついて回ります。 「いい映画だとは思うけど好きじゃない」という映画は当然あるし、「くだらない映画だと思うけど好き」なんて映画もあります。 この映画は映画として評価するなら、そこまで絶賛するような名画ではないと思いますが、個人的にはかなり好きな映画で、たとえばテレビで放送されれば、何度目かわからないけれどやっぱり観てしまう。そんな映画です。 そんな映画は誰にでもあると思うのです。 【あばれて万歳】さん [地上波(邦画)] 8点(2016-11-15 01:28:05) (良:1票) |
123.ハッピーフライトとゆうゆるい放題とか、冒頭のゆるい展開とかで、正直、最初の方は、ゆるーい感じの、ベタな笑いの、退屈な映画だなーと思って観ていたんですが、途中から、あれ?これひょっとして面白いんじゃないのとゆうテンションにかわり、そのまま、テンションは飛行機とともに上昇、終盤にかけては適度にハラハラし、観終わった後は、うん、これ面白かったと満足できました。確かに誇張的でゆるーい感じの部分もありますが、空港で働く人たちのあるある的なエピソードが大変興味深く、そこも飽きない部分であったけど、その彼らが、後半、それぞれの現場で自分たちの仕事をこなす感じも、心地よく熱くなれる一体感を感じさせて、それがまた、飛行機内の客のどよめきの臨場感と絡まって、なんだか自分もそこにいて事件を共有している気持ちにさえさせてくれました。特に寺島しのぶさんのクレーム客への対応が素晴らしく印象的。ナッツリターンも彼女なら回避してくれるかも。今度、空港に行くと、なんだか色々見方がかわりそーです。いい意味で。 【なにわ君】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-06-24 04:13:18) (良:1票) |
《改行表示》122.《ネタバレ》 本日、ANAで747型の運航を終了したという報道があったが、狙って投稿したのではなくたまたまである。 まず航空会社のPRとしては、こんな心許ない乗務員が登場するのを許す会社の鷹揚さに感心するが、中身には全部目を通しているはずなので、劇中の出来事は基本的に会社の考え方を反映しているものと考えられる。具体的には勘違いの鳥マニアは明らかな危険要因だが、飛行機オタクは迷惑なことはあってもいい関係を保っておく必要があるらしい。一方で乗客は何を怒鳴ろうがわめこうがあくまでお客様であり、どれだけ理不尽でも誠意をもって接すればかえって上客になってくれる、といったようなクレーマー対策なのだと思われる。航空会社としては緊急事態の場面は容認しても、お客様を悪役扱いすることだけは絶対避ける方針なのがよくわかった。 そのほか実際どうかはわからないが、運航乗務員の心構えとして「こういう時はまず笑え」というのは個人的に好きなタイプの物言いである。 ところで劇中で可笑しかったのは、とぼけた機内放送を聞いて吹石一恵が険悪な顔をしているのに、綾瀬はるかが天真爛漫な笑顔で客と一緒に笑っていた場面である。本来はこういった主演女優の持ち味を楽しむ映画だというのはよくわかる。 ただ個人的にはそれよりも、裏ヒロイン?であるグランドスタッフ(演・田畑智子)の方に注目してしまった。あまりに頑張って疲れてしまって不平を言いながらもなお頑張らなければならなくなって、それで少し貸しを返してもらうつもりでちょっと職場を抜け出したらどうやらしあわせの道が開けてきて、それで元気をもらってまた頑張ってしまって、というような感じだろうか。何か非常に愛しく思える人物だった。 ほかにも同僚のグランドスタッフなど各部署の出演者が多彩で楽しめる映画になっている。平岩紙さんに関してはサイドストーリー「歯医者発、しあわせ便」も必見である。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-03-31 21:49:24) (良:1票) |
《改行表示》121.矢口監督でしょ コメディでしょ だったら、CAとして西田尚美さんを是非ともご搭乗させてあげてほしかった え? もう若さが無いからダメだった? そんなことないでしょ 寺島しのぶさん使ってたじゃないか 今からでもいいから替えてよ 西田尚美さんを希望。そんな、誰を引きずり降ろしてだとか そんなえげつないことわざわざ言いませんから、あれだから。 飛んでゆかない組の面子では 安心してニマッと見れた 田畑の智子さんと平岩紙さんのご両名、和み組。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-09-23 22:45:03) (良:1票) |
120.ドジな新人CA(綾瀬)に頼りなさそうな操縦士(田辺)、役に立たなさそうな地上スタッフ(岸部など)が出てきた時は、ゆる~い感じのコメディなのかと思ったら、わりとちゃんとした内容で、飽きずに最後まで楽しめました。子供の頃に見ていた教育テレビの「はたらくおじさん“今日はひこうきのかいしゃではたらく人たちを見てみよう”」をお芝居で説明した、そんな感じにも見えましたが・・・。この内容、シリアスなパニック映画にも、コメディにもなりそうでしたが、どちらにも傾き過ぎず、中間点で仕上げたので、多くの人が楽しめたのだと思います。それを「中途半端」と感じるか「ベストバランス」と評価するか、意見が分かれそうですね。 【ramo】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-05-19 08:25:29) (良:1票) |
119.《ネタバレ》 これは楽しめた映画。矢口監督らしい奇抜な発想から出発していない珍しい映画ですね、そのためか、実にバランスがいいまとまったいい話になっている。パニックものにならず、コメディに大幅に走らず、飛行機を飛ばすとは、関係するあらゆる人、現場はこうなんだを飽きさせずにみせあげましたね。うまくまとまった話なので退屈な人もいると思うが、自分的には良策でした。 【min】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-01-30 20:27:59) (良:1票) |
118.ANAの完全協力による社会見学もといお仕事の裏側密着映画。CAだったり管制官だったり個々の職業にスポットを当てたドラマというものはこれまでも多くあったが、ここまで裏方も含め航空業界の仕事をまとめ上げたものは無かっただろう。それもただの企業宣伝に終わらず、コメディタッチで小気味よくも、航空業界らしく緊張感を保ちつつ進む。唯一、ANAの協力の手前壮大なパニック映画にするわけにもいかず、アクシデントがもの足りない部分はあるが、それでもそういうことに極めてナーバスな業界であることを考えればがんばった方か。興味深く単純に面白い優れたエンターテイメントだ。 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-03-10 04:22:04) (良:1票) |
117.《ネタバレ》 いわゆる業界もののお話で、興味をそそられました。さてさて、スケールの大きな設定なのですが、話は意外にこぢんまりとまとまっています。青竹踏みが強烈な印象でした。 【ジャッカルの目】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-02-08 23:47:35) (良:1票) |
116.飛行機を飛ばすために携わっている様々な人々の活躍と苦労がよくわかる作品だった。まるで職業紹介映像みたいでもあったけれど、これは映画とあって、ちゃんと起伏ある展開になっていて面白く見られた。微笑ましいところもあり、ハラハラドキドキもありで予想以上に良かったという感じだった。ただ、全体的に軽い印象や、頼りなくも見えて、こんなんでいいのかなとも思った。本当にこんな風なノリで危機を脱しているとすればやや心配にも思える。まぁ、映画なので、あえてコミカルに描いている部分があるとは思うが。クレーマーと言うのは必ずどこにでもいるのだが、そんなクレーマーを見ているとイライラして仕方がなかった。リアルにするために入れる必要がある描写ではあるが、その辺が見ていて胸糞が悪かった。 【スワローマン】さん [地上波(邦画)] 8点(2010-01-30 23:20:45) (良:1票) |