310.《ネタバレ》 独立や革命を謳い、立ち上がる者には、ある種のカリスマが必要です。「アラビアのロレンス」や「ガンジー」にしても、同じ志をもった人々を決起させるには、主軸となる人物に、何か人を惹き付けてやまない不思議な魅力が大切であることを示しています。この作品では、「自由」のために声を荒げ、力を鼓舞するウォレスがそう。映画の初めに、信頼していた国からの裏切りを見せつけられて、一念発起かと思いきや、意外にも、成人になり村に戻り、愛する人と結ばれる非常に美しい平和な様子が描かれます。ここまでの進行は絵画を観賞しているかのように、静かで牧歌的で、争いなど微塵も感じさせません。しかし、奥さんが殺されると、急転直下。刀を隠して、村に戻ってくるウォレスをスローで見せ、(この頃の観客の心理状態も、いてまえ!やっつけたれ!となっている)まるで、東映仁侠映画の殴り込みのような展開です。それからは、争いばかりの世界になるのですが、この戦争シーンが史実に基づいて再現されたというだけに、なかなかのリアリティで圧倒的です。剣は切るのではなく刺す、斧はたたき割るために、盾は矢を防ぐために、それぞれの描かれ方が良く分ります。側近というか、右腕というか、常に側にいる2人の表情もよく、ウォレスを信じることを最後までやめなかった誇りがラストで表現されています。「フリーダム!」と叫び死んでいったウォレス。血で汚れた形見の布を手に、まだ闘う、まだ「自由」を求める戦士達。カリスマの有無が、この最後の布に込められて、感動を誘います。空に投げた剣が地面に刺さり、ナレーションがかぶさるシーンは、やはり名場面。メル・ギブスンが、情熱をもって描きたかった男の映画です。名作です。 【映画小僧】さん 10点(2004-03-04 13:44:22) (良:2票) |
309.ロマンロランいわく「社会的不正や非人道を代償にしなければ、祖国を持つことができないのなら、そのような祖国は私にはいらない」だからというわけではないけどなんだか感動しないね~ 【るんるん】さん 2点(2002-09-13 07:17:44) (良:2票) |
308.《ネタバレ》 他国が一方的に併合を目的とした戦争を仕掛けてきて、それに徹底的に抗戦する独立戦争を描いた物語。遠い昔の物語のはずなのに、そうは感じない。史実を基にした長編歴史スペクタルとして大変興味深い内容であった。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-11-23 04:16:23) (良:1票) |
《改行表示》307.主人公がすぐに女とセックスしすぎ! 幼なじみの村娘は再会後、2回会っただけでプロポーズ!→女の方もあっさりOK!!→セックス。 イングランドのお姫様とも2回会っただけ、しかもほとんど会話なし!→でもあっさりセックス。 なんだよそれ・・・。作品のテーマは主人公の勇気らしいですが、勇気よりも主人公のモテっぷりに驚愕です。なんでそんなに簡単にやれちゃうんだよぅ。 それとも勇気があれば私もモテるんでしょうか? メル・ギブソンのようにイケメンではありませんが。 しかし、あまりに主人公のリア充(?)ぶりに、物語の最初から主人公に感情移入できなかったのは自分が非リア充だからでしょうね(笑) さて、話はイギリスの歴史もの。 歴史ものと言えば、我々が日常目にするのは日本のものばかりだが、イギリスの歴史ものというならそれだけで面白い。 当時の衣装、町並み、生活、そういうのを見るだけで楽しい。知的好奇心が満たされる。まずそれが大きかった。 話としては、まあ迫力はあってそこそこ楽しめる。 まあでも、もう少しドラマが欲しかったかな。 【椎名みかん】さん [DVD(吹替)] 6点(2016-07-23 22:34:00) (笑:1票) |
《改行表示》306.《ネタバレ》 キャサリン・マコーマックの笑顔がとてもキュート。 その笑顔が3分の1にもならない前半であっさり消されたのはもったいない。 壮大なスケールでの戦闘シーンは、さすがに迫力があって圧倒される。 初夜の花嫁を領主に持っていかれるというのは最大の屈辱で、スコットランド農民の立場の弱さを端的に物語る。 スコットランド貴族が保身のために寝返ったあたりは、ドラマティックでよかった。 エドワード王の冷酷非情なキャラが立っている。 その王が死の床にあるとき、王妃が耳元で囁いた復讐の言葉。 王にとっては剣で突かれるよりもこたえたに違いない。 ソフィー・マルソーの気品ある美しさは、王妃の役に適っていた。 ただ、ストーリーはおかしなところもチラホラ。 ウォレスは新妻を殺されて復讐に立ち上がったのに、王妃と不倫してはひたむきな愛もぶち壊し。 それで処刑前に亡き新妻の幻影を見たところで、感動なんてできるわけがない。 イギリス軍に対してまったく戦意のなかった農民たちが、ウォレスの演説で一瞬にして180度変わってしまうところも解せない。 そんなに人々の心を動かすほどのことは言ってなかったし、ずいぶんと簡単な扇動に見える。 エンターテイメントのために民衆の心の動きを単純化しすぎていて、深みは感じられなかった。 それに、マコーマックとメル・ギブソンが同年代の幼なじみというのは無理がありすぎ。 どうみたって年の差カップルに見える。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 5点(2014-11-17 21:52:01) (良:1票) |
《改行表示》305.映画館で打ち震えるほど感動したのを今でも覚えています。 あまりにも感動して帰り呆然として帰った記憶があります(笑)。 【NEW NEO】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-12-11 23:29:16) (良:1票) |
《改行表示》304.《ネタバレ》 ちょっとテンポ悪いなあとか、青年にしては老けすぎとか思ったのは最初だけ。一旦イギリスとの戦闘が始まったらもうあとは最後まで夢中でした。 特に戦闘シーン。こういう大規模な戦闘シーンってたいていは白兵戦の描写に終始してしまいがちなのに、この映画は両軍の戦略、戦術がきちんと描かれてて秀逸だと思います。(特に騎馬兵を破ったスコットランドの長槍ってのは歴史的に有名だから、映像で観れて嬉しかった) それからソフィー・マルソー。こんな綺麗な女優を今まであまり知らなかったとは!!! 人物としては主人公よりも、友情、共感、同士愛と親のしばり、しがらみ、貴族としての立場の間に揺れるブルースに惹かれました。 それと、主人公が「フリーダム」と叫ぶのが少し時代的にどうかなと思って引きかけたんですが、「フリーダム」には独立という意味もあるそうで、だからこの場合ぴったりなわけでした。 すごく勉強になりました 2010年12月11日追記 どんな好きな映画でも2度見ると、いろんな気がつかなくてもいいことに気がついてしまうんですが。 いや、メル・ギブソンってすごい人ですね。1995年の映画で、こんな脇役設定通しちゃうって。 「同性愛者は心身ともに惰弱でどうしようもない」とか、「悪質な疾病で体が崩れた人間は精神までゆがんでしまう(ブルースの父)」とか、到底1995年に制作された映画とは思えない、何か強烈なものをかんじました。非難するとか問題視するとかそういうレベルを超えて圧倒されました。 世界経済への影響とか考えると、イギリスにとどまってほしいと思う。でも、この映画を観て「フリーダム」を耳にした人間なら、全員独立派ガンバって気持ちになるよね。2014.9.18 【rhforever】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-08-10 11:04:40) (良:1票) |
303.《ネタバレ》 ああ、この映画は観る度に評価が上がっていくな~。自分も当初はウォレスと皇太子妃の関係に不満を持ったが、この部分は完全なるフィクション。暴虐の限りを尽くしたエドワードに一矢を報いる最良にして唯一の方法は、暴力ではない、という製作者側のメッセージを感じる。暴力に暴力で対抗した男(ウォレス)は度重なる裏切りに遭い、拷問の上処刑されたが、女(皇太子妃)は一切の暴力を用いずに、内部から帝国を崩壊させることができるのだ。メル・ギブソンが全身全霊を懸けて撮った渾身の一作。ジェームズ・ホーナーのスコアも泣けるわ。 【フライボーイ】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2007-09-16 23:16:09) (良:1票) |
302.僕は最後の「フリーダーム!」を「フリーザー!」と言ってもらうよりも、「マンダーム!」と言ってもらうほうが嬉しい。 【ケンジ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-31 19:47:15) (笑:1票) |
301.《ネタバレ》 絶対こいつ死なねーなと思ってたけど死んじゃった。 【ジャイロボーラー】さん 7点(2004-11-04 15:27:00) (笑:1票) |
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300.歴史はハリウッドの資本と人間により捏造される。<追記>先のレビューでは言葉足らずなので以下追記を。一言でいえば単純な映画である。中世ヨーロッパの歴史は、単純に正義の英雄と悪の権力者で区別できるほど単純なものではないと思う。メル・ギブソンが歴史上の人物に自分を重ね合わせて陶酔している印象が強い。本来ならウィレム・ウォレスそのものを描かなくてはいけないのにメル・ギブソンの個性が出過ぎてしまっている。歴史の浅いアメリカ人に分かりやすくする必要があるのだろうが、中世ヨーロッパに対する造詣も敬意もあったものではない。 【Copperfield】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2004-09-15 17:13:34) (良:1票) |
299.《ネタバレ》 12世紀?とかそこらですよあなた。"Freedom!"って、そりゃないでしょ。現代人の感覚を持ち込みすぎの感ありです。英雄ウィリアム・ウォーレスに失礼ですよ。…まあ映画としては見れる。 |
298.《ネタバレ》 祖国と自由の為に、巨大な英国軍に挑むウォレスの生き様に文字通り“痛く”感動しました。最後のウォレスの処刑場面での“フリーダム”と叫ぶシーンは身震いがしました。ウォレスが処刑された後、彼の意思を継いだ者たちの場面も良かったです。ただ、イザベラ王女とのラブシーンは要らない気がしますが、彼の魂が王女の中に宿っていてそれを死の床に有る英国王に告げるシーンが有るので必然的にあの場面は必要だったのでしょう。 【みんてん】さん 9点(2004-07-13 17:46:17) (良:1票) |
《改行表示》297.《ネタバレ》 このウィリアム・ウオレスという男、「熱いな~」って見てて感心 してた時、フト思った。ブレイブハート・・ブレイブハート・・ああ~~ そういうことかぁ、それで勇敢な心って邦題が付けられてるんだねって 妙に納得させられてしまいましたよ^^ 祖国スコットランド人の自由の為というたった1つの志を胸に まっすぐ突き進むウオレス・・・相手が強大な敵であろうとも ヒルムことなく、その勇敢さと、長けた知能をもって打ち破っていく。 そんな彼だからこそ、周りの人物達も彼に惹かれ仲間となっていく。。。 彼を表現するのに、カリスマなんて陳腐な言葉は使いたくないとおもた。。 まさしく熱さ・真っ直ぐさが彼の魅力だな・・・ でも結局は、 人の裏切りで最期を迎えることになるんだな・・・・嫌だね・・・ 【アキト】さん 6点(2004-06-30 14:44:26) |
【コジコジ3】さん 5点(2004-06-25 06:14:44) (笑:1票) |
295.スプラッター映画かと思うほど、痛そうな映画。メル・ギブソンのそこら辺の感覚は、「パッション」で炸裂している。 【マックロウ】さん 6点(2004-06-18 15:42:02) (良:1票) |
《改行表示》294.《ネタバレ》 強大な敵に、自由を求めて立ち向かうウォレスの生き様に、なによりも心打たれる。 戦闘シーンも秀逸。剣や斧の一撃一撃に痛みを感じられた。 そして、信じていた盟友に裏切られ、苦しみの果てにウォレスが死んだ後に、その裏切った当人が使命に目覚めて、遺志を果たすラストにも大感動。仲間の一人が荒野の真ん中で剣を放り投げ、地面に突き立つと同時にスコットランド軍の突撃開始。これがまたカッコイイのだ。 【次郎丸三郎】さん 10点(2004-05-28 23:15:18) (良:1票) |
293.とても悲しくて鬱な映画。最大の敵が英国王ではなく、味方の欲や自己保身であるところが何ともやり切れない。憎むべき老人たちが寿命で死のうとしてるところもやり切れない。何から何までやり切れない。見事。 【ラーション】さん 9点(2004-04-14 01:00:04) (良:1票) |
292.メル・ギブソンはそのケツあごっぷりから避けていたのだが、これはほんとにやられました。こんなに観終わってスッキリとした感動の涙が出る映画はないです。けど決してお涙頂戴でもないです。観なきゃ損! 【デルトロ】さん 10点(2004-03-31 04:37:55) (笑:1票) |
291.私の中のベストムービーです。この映画に影響されスコットランド行って来ました。一人の男の熱い思いがここまで伝わってきた映画は他にありません。大迫力の戦闘シーンは圧倒だし、バグパイプの音楽がスコットランドの悲しげな雰囲気を非常に表しています。人によっては全然駄目みたいですね。友人に勧めたところ、何がいいのかまったく分からないと言われました。他の映画は何を言われても動じませんが、この映画に駄目だし出された時は悲しさ+怒りでいっぱいでした。。。 【もらい泣き】さん 10点(2003-08-27 11:52:08) (良:1票) |