340.《ネタバレ》 単純かつ下世話な言い方をすると、「淫夢とセックスならどちらが良いですか?」という話。主人公が出した答えは「やっぱりセックスがいい!」というもの。自分も賛成です。ただ超イケメンのトム・クルーズに言われてもなぁと思う。素寒貧になったって、どうせモテモテでしょ、とちょっとやっかみ。怪我後の顔で復活を望んだのなら大拍手だったのに。冗談はさておき本題へ。本作の欠点は主人公の最後の決断に、感動が不足していることだと思います。まず問題なのが主人公の設定。トムは生まれながらの大金持ち。いわゆる“勝ち組”です。世間の厳しさを知らないから、簡単に現実を生きるなんて選択できるんじゃないの?と思えてしまう。さらに胡散臭いのが冷凍保存会社。何故トムは夢で混乱してしまったのか。会社の説明では、トムの潜在意識が作用したとのこと。確かにもっともらしい。でも本当でしょうか?冷凍保存の維持管理には大変な費用がかかるはず。トムに莫大な資産がある間ならともかく、資産が底を尽いたお坊ちゃんを繋ぎとめておく理由はありません。冷凍保存会社は、巧妙な手段で彼に目覚めを促したのではないかと推測します。何のことはない、彼は“自ら起きた”のではなく、“起こされた”だけ。だとすると、ますます決断の価値が薄れてしまいます。ビルの屋上から飛び降りるトム。フラッシュバックされる過去の記憶。このシーンは好き。胸が熱くなります。もっと大きな感動に繋がれば傑作になったのではないかと。それだけに惜しいと思いました。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-11-10 18:03:18) (良:2票)(笑:1票) |
《改行表示》339.《ネタバレ》 The sweet is never as sweet without the sour. こういう映画は好きです。 まさに悪夢なので話が微妙につながらなくて混乱して、どういう落ちに持っていくのかと思ったらすっきりまとめてくれて良かったな、と言う感じ。 ただ観ていて気になったのはFが付く4文字言葉がとにかく多い。 あと驚いたのはキャメロンが一晩に4回もしたと言う話をトムにする車内のシーン。 キャメロンの「I swallowed your cum」と言う台詞を聞いてひっくり返りそうになった。こういうハリウッド映画でしかもキャメロンが言う。 衝撃でした。 台本どおりなんだろうけど、すごいこと言うな。 日本語字幕ではいったいどうなっていたのだろうか、あるいは吹き替えではどうしたのかな。 直訳したら直接的過ぎる。 ちょっと気になる。 他には「F#@k buddy」。 これは素直に「セフレ」かな。 しかし汚い台詞は多いのだがそれ以外は結構良い台詞が多かった。 映画の最後、トム(David)が目を覚ます時に聴こえる女性の声「Relax, David. Open your eyes.」 これは誰の声だろう? なんとなくSofiaの声みたいだったけど。 【称えよ鉄兜】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2009-07-29 17:04:40) (良:1票) |
338.《ネタバレ》 ラストで主人公の言う台詞「彼女の車にさえ乗らなければ…」ってそれじゃ全部キャメロン・ディアスが悪いみたいじゃん!それを言うなら「親友に彼女がセッ○スフレンドなんて言わなければ…」或いは「もう少し友人を見る目があれば…」と言うべきか。いやでも親友の恋人を奪おうとしてたんだからやっぱりこの主人公が一番悪いと思います。最近この手の話が増えてますがこの作品は少し冗長で2時間はちょっと長かったかも。でもペネロペ・クルスがとても可愛かったので+1点。 【MEL】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-19 02:51:07) (良:1票) |
337.嫌いなんですよね。夢オチって。だってなんでもアリのトランプで言えばジョーカー、オニゴッコで言えばオミソってやつでしょ。そこまでの脈絡も良く練ってあるんだか、なにも考えていないんだか紙一重だし。見終わってもスカッとしないんでしよね。それじゃあダメじゃん。 【tantan】さん 5点(2004-06-06 00:00:27) (良:1票) |
336.《ネタバレ》 最初1/4は『市民ケーン』の現代版かと思った。次の1/4は『他人の顔』かと思った。だが見ているうちに『四谷怪談』になった。そしていつの間にか『マトリックス』を経て『トータル・リコール』に…『オープン・ユア・アイズ』を見てないから比較はできないが、このぶっ壊れ方は最高! 気持ちは10点。トム・クルーズの映画だから-1点てとこかな。俳優使ったスタジオ撮りの映画なんて所詮虚構なんだから、これくらい物語を壊してくれなきゃ面白くないよ。久々に最初から最後まで食い入るように見つめてしまった2時間16分でした。ラストに訪れる極北の愛に、癒し系環境音楽がまた出口のなさを現していてゾクリとする。『映画を見る』という行為そのものを揶揄した自己否定的な映画、という見方で宜しいかな?(追記:冷静に見直してみて精神科医のカート・ラッセルで減点。演技云々と言うよりキャスティングが凡。オイラがキャスティング担当だったら、モンティパイソンのジョン・クリーズを充てたと思う。『マルコビッチの穴』で一種特別なアクターになったジョン・マルコビッチもいいかも。要するに議論のシーンで余裕をかました演技ができて、かつ何か現実の破れ目を感じさせるキャスティングじゃなきゃダメなのだ。だから最後のラッセルのセリフ「オレの名は…オレの名は…」以降が、いかにも締まらない口調になってしまった。あのセリフを活かすのは、本作には絶対必要だ) 【エスねこ】さん 7点(2004-05-03 01:40:09) (良:1票) |
335.原作と全く同じでペネロペも前作に劣る。トムがベッドシーンをやりたかっただけの映画? 【am】さん 4点(2003-12-29 18:03:03) (笑:1票) |
334.《ネタバレ》 ミステリーを期待して見るとかなりこけますね。エンディングは『丹波哲郎の大霊界』になってます。冷凍睡眠の会社のプレゼンテーションも新興宗教の勧誘そのものだし。 【あすぺん】さん 4点(2003-12-21 06:15:59) (良:1票) |
333.かなり説明が不親切でもあったオリジナルに比べ、ハリウッドらしく丁寧な進行の意図は感じられる。ただ、こういう作品だと、最後にいかに世界を裏返すかということと、その上でいかにつじつまを合わせるかということが問われるのだが、その辺はどうも息切れしてしまっている。尺が長い割に、話が行ったり来たりで沈滞しがちになっているのも難点。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2022-10-05 00:41:34) |
332.《ネタバレ》 ある種の自業自得で顔が変形した男が自殺未遂をして冷凍保存され、夢機能のバグにより現実に生きることを選択し、150年後に目覚めるという話。「夢の世界」を捨てて現実に生きることを選択した要因がイマイチわかりにくいのと、そもそも他人を蔑ろにしたことが「不幸」の原因なんだが、その反省が感じられない。しかも、どこまでも「外見」にこだわっている姿勢にも変化が見られない。150年後の技術で顔が元に戻っても同じ過ちを繰り返してしまうのではないかという懸念が残った。 |
《改行表示》331.《ネタバレ》 見どころはベネロペ・クルスの美しさと、キャメロン・ディアスが今をときめくトム・クルーズを思いっきり蹴飛ばすところでしょうか。夢オチ系の作品は多々ありますが、こちらは説明が比較的丁寧なことと、技術の進歩を前提に無理やり合理性を持たせようとしているところが特徴といえば特徴かなと。 個人的には夢に逃げず、二代目ボンボン社長と熟練老獪な取締役集団との攻防劇みたいなものをもう少し見たかった気がします。こんなことを言っては身もフタもありませんが。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-09-28 02:22:15) |
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《改行表示》330.《ネタバレ》 正直、『オープン・ユア・アイズ』を見てりゃ、こちらは見ないでもいいや、くらいにしか思ってなかったんですけど。どうせトム・クルーズのこと、日本でパチンコが気に入って「コレを自宅にも置いてくれ!」とか言ったみたいに、「ペネロペと共演させてくれ!」とか言い出して作られた映画なんじゃないかと。 仮にそうだとしても、結構、楽しめちゃったりする作品、だったりします。 冒頭から、トム・クルーズ、猛然と走る姿を披露してみせ、こういったところはアクションスターとしての矜持でしょうか。 途中からの特殊メイク顔は、きっと、「さあ、メイクさんよ、このボクの美しい顔をとびきり醜い顔に変えてくれたまえ」とか言ってそうな気がする。ホントに言ってたかどうかは知らんけど、割とトム顔の原形を留めていて、この辺りはやや迫力不足の気味がありますけれども。 オチを隠すでもなく、むしろ途中は再三、オチを匂わすようなところがあって、現実と非現実との境界が曖昧になっていく(もともと境界なんて無きに等しいけど)。 なんだかだんだん、真景累ヶ淵みたいな状態になってきて。 まあ、リメイクする意義なんて大して感じられない作品のようにも思えるけど、そうは言いつつもコレはコレで悪くなく、スター映画である分、オリジナル作よりも後々まで残る作品、ってことになるのかも。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-05-30 23:06:57) |
《改行表示》329.《ネタバレ》 えっ…これってバッドエンド? トム・クルーズは、「夢から覚めて現実を生きるのだ」って言ってビルから飛び降りましたが、その後真っ暗の画面で 「open your eyes…」って女性の声がしましたよね。 あれってペネロペの声ですけど、もう彼女は150年前の人で既に死んでるわけで、トムに声をかけられるわけがない。 冒頭でキャメロン・ディアスが「open your eyes…」って自分の声を録音したのをトムの部屋で自動再生させていたのと被らせていて面白いなと思いますが、キャメロン・ディアスが言っていたのは純粋に朝起こさせるためのものだったのに対して、ラストシーンでペネロペが囁いていたのは、結局トムは現実世界で生きることは不可能で契約通り永遠に冷凍保存状態のまま夢を見せられ続けることになっていて、”夢からさめる”選択をしたトムを、夢からさめたという形で結局夢の世界に沈める(そして、目覚めるにあたって、愛しいペネロペの声で起こす)っていうことなんだと思います。 おそらく、あの夢の継ぎ目の場面に戻されて、それ以降の悪夢は消去。今度こそ修理済みのシステムで、ペネロペと幸せになる夢を見るのではないかと。 どんな災害でもこのシステムは壊れないということなので、永遠に目覚めることができず夢だけ見せられ続けるなんて、ちょっと想像するだけでオソロシイ。 現実逃避のツケは大きいという教訓と、チャーミングすぎるペネロペがズルい作品。 【フィンセント】さん [DVD(字幕)] 6点(2020-05-31 17:29:27) |
《改行表示》328.《ネタバレ》 豪華キャストが先行してしまう。トムクルーズみてればそれなりに満足してしまうでしょう。 典型的に好みがわかれると思う。 難解だとは思わないが、切ないラブストーリーを描きたいのか、SFにしたいのか一貫性無くゴチャゴチャ。 リメイクする価値が不思議だ。 |
327.後半、一気にSFっぽくなって訳がわからなくなっちゃった。でも、トム・クルーズのプレイボーイっぷりはハマリ役だし、キャメロン・ディアスもペネロペ・クルスとってもキュート。これら豪華な俳優陣を観るだけでも価値はあると思う。好み25/50、演出10/15、脚本11/15、演技10/10、技術7/10、合計63/100→6/10点 |
《改行表示》326.《ネタバレ》 オリジナルを観て本作を観ました。 そして二度目。 この映画自体はプロットは単純でもストーリーと演出がうまくカバーしてよく出来てると思う。 映画の構造をご丁寧に登場人物が説明してくれるのは苦笑いだけども。 あそこがターニングポイントねと感心するが、やられた感はあまりない。 所詮夢オチなんで。 あと残念なところはトム・クルーズの特殊メイクもオリジナルに比べて中途半端。 これは本来の雰囲気を損ねてると思う。 【たんたかたん】さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-06-21 20:47:23) |
《改行表示》325.《ネタバレ》 以外に点数低いなぁ。 私は十分楽しめました。 音楽がいいですね。 キャメロン・クロウの趣味でしょう。ビリーワイルダーのオードリーも含めて。 ポール・マッカートニーの主題歌も気に入りました。 スピルバーグ監督が主人公の誕生パーティーでカメオ出演していますね。 「誕生日おめでとう。デイヴィッド」って。 本作を見たあと、オリジナルの「オープン・ユア・アイズ」を見て、もう一回本作を見たけど、どっちも面白かったです。 個人的な話ですが、私は中年で自分の人生をほとんど楽しんではいません。 この映画を見て、今ここに見える全てが夢で、高層ビルから飛び降りれば、全てがやり直せる……。 そんなことが現実にあったら、飛び降り自殺も悪くないな、なんて変なこと考えてしまいました。 【クロエ】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2016-07-01 22:12:35) |
《改行表示》324.《ネタバレ》 アクション映画だと思って視聴。まいったな、トランスムービーかい!でも登場人物にみんな力があって、サスペンス要素にいったときにはなんでもありだなと全く予測できず。そこそこ楽しんだ。 しかーし、この多岐に広がってしまった作品を収束させるのはお前かーい。それが一番予想外だったぞよ。あー。エレベーター登りすぎるのも怖くてよかったぞよ。 【JF】さん [DVD(吹替)] 6点(2014-10-04 18:45:40) |
《改行表示》323.《ネタバレ》 いや、人に説明もできないつまらなさ…。ごめんなさい。 夢オチがだめってわけではないんですが、夢オチだって面白けりゃいいんですよ。でもこの映画は夢オチってのがさらに中身のなさに追い打ちをかけてくれてる…。 【ぺーこ】さん [映画館(字幕)] 1点(2014-04-29 21:31:20) |
《改行表示》322.運よくオリジナル(オープン・ユア・アイズ)→バニラ・スカイの順に見ることができましたので正しい順で評価です。オリジナルはオリジナルであるという点でリスペクトに値しますが、本作バニラ・スカイは圧倒的な資金力と大物の手によってハリウッド大作に生まれ変わっています。双方ともヒロインにベネロペを使っている点が素晴らしいです。そもそも彼女ありきでリメイクしたと噂でしたし、確かに彼女しかいないと思える可憐さなのです。キャメロン・ディアスと並んでもぜんぜん引けを取りませんものね。 本作は変な脚色がないおかげでリメイクとして成功していると思います。オリジナルではチープに感じたシーンや唐突に感じたシーンが、本作ではスムーズに繋がるよう丁寧に作られています。ラスト付近では寂しさや悲しさも伝わる素晴らしい仕上がりになっていて、後味も全く悪くないものです。(ただ、あくまで主人公は自分勝手ではあるのですが・・) この映画が深いのは、人間の本質を鋭く突いている点です。生と死を判りやすい形で映像化していますし、自分の全てだったものを失った時の人間の精神を深く追求しています。まあ、オリジナル版の脚本が素晴らしかったということでしょうが、リメイク版である本作のほうがよりインナーSFの古典的な映画として完成度の高い仕上がりになっているように感じます。他人には全くお勧めしませんが個人的には非常に大好きな作品、いや名作というべき映画だと思っています!(日本語版ブルーレイ化を熱望!!) ■2019/4にパラマウントよりブルーレイが発売されましたが、大画面でDVDと比較してもあまり違いが感じられない残念画質でした。むしろDVDのほうが若干発色が良いようです。ご参考までに。 ■2023/7にパラマウントより4K化されたUHDソフトが発売されました。こちらは全体的にシャープで鮮明に記録されていました。ブルーレイが非常に悪かっただけに嬉しさも大きいです。ただし、公開年を考えると画質はかなり悪いほうで、本作より4年も前に公開された「ディアボロス/悪魔の扉」などはブルーレイソフトでも非常に鮮明かつシャープで発色も良いものです。ご参考までに。 【アラジン2014】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-04-11 18:39:21) |
《改行表示》321.ヨーロッパ映画のハリウッド・リメイク。オリジナルを見ているかどうかで評価が変わる典型的な作品だと思います。(ちなみにオリジナル未見です) トム・クルーズとキャメロン・ディアスという、いかにもハリウッドらしいキャスト。(僕はこの2人好きですよ。「ナイト&デイ」なんかも好きです)恐らくはオリジナルとは全く違う雰囲気の挿入曲や、作品のワンシーンをボブ・ディランのレコードのジャケットに重なり合わせるあたりはキャメロン・クロウ監督らしい個性が感じられ、ストーリーは同じでも作品の空気感はかなり違うと思います。 ぺネロぺはオリジナルとリメイクで同じ役を演じているとのことですが、ぺネロぺの魅力は出まくりで本作の彼女は本当に可愛い!これに関しては、オリジナルを見たトムが(製作にも名を連ねています)この役を演じるぺネロぺと共演したくてたまらなくなったのでしょうか・・・? ストーリー的には冒頭もその後の流れも、評価を落とすことが多いオチを確実に予感させます。個人的にはこのオチ自体は別に構わないし終盤の展開は結構手が込んでいたと思いますが、そこに行きつくまでが非常に長く感じられました。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-07-12 22:39:37) |