627.はは、先刻TVでやってたね。新しく移送されてきた死刑囚、ボブ・サップもビックリの雲つく大入道。周りとの身長差、ロードオブザリングも顔負け。しかし何と、普段着のオーバーオール着用のまま収監されちゃった。あんなポケットいっぱいついた服装で、凶器とか隠してたらどうすんの。アレ、他の死刑囚もベルトしてるゾ、普通そういう自殺に使えそうなもんって、持ち込み禁止では? いや単に揚げ足取ろうってんじゃないですよ。この映画で最も重要な舞台、「死刑の現場」を真摯に描く気があるのかどうかが問題なのです。まあ、戦前のアメリカのお話、当時の実態がどうだったのか私も具体的に知ってるわけじゃないのでエラそうな事言えませんけど、すこぶるアヤしい描写。さてストーリーは進むも、あまりにも幼稚な人物描写に辟易。で何やかんやあって、何と大入道が超能力を持つ事が発覚。トム・ハンクスいわく、彼はきっと冤罪だ・・・あのねえ。大塚公子さんのルポ「死刑執行人の苦悩」でも読んでみな、と言いたくなります(大塚さんのアプローチには疑問の点もあるのですが、これは別の機会に)。このルポでは、死刑確定後に宗教や芸術に目覚め、その深い境地まで達しえた死刑囚の姿、そしてその彼らすらも処刑せねばならぬ刑務官の苦悩が、赤裸々に描かれています。しかし一方トム・ハンクスがこだわる点は極めて単純、無実か否か、超能力があるか否か。大入道以外の死刑囚の処刑は完全に仕事と割り切っているようです。実際、この映画では死刑囚の改心なんてろくに描かれず、ただの死刑囚たちと、無実の大入道が、きれいに区別されて描かれますから、上述の安直な「冤罪」という判断に結びつくのでしょう。後半はリンチにつぐリンチ、こんなのでカタルシスを感じようったって無理。独断的で単純で空虚な映画、というのが私の感想です。ゴメン。 【鱗歌】さん 2点(2003-11-23 00:55:24) (良:4票) |
626.《ネタバレ》 先日、新宿の某大型電気店のAV機器売り場で、スポンジを頭に置かず電気椅子が大失敗で黒コゲになるシーンが大画面大音量で流れていて苦笑させられた。 【永遠】さん 2点(2004-04-12 22:39:32) (笑:3票) |
《改行表示》625.「S.キング原作作品」という肩書きは、もう1つのブランドかもしれません。しかしこのブランド作品に失敗作が多いと言われるのは、エンターテイメント性を意識した結果、原作の言いたいテーマが描ききれない作品になってしまうからだと思います。元々キング小説の恐怖とは、内面的なものやささいな日常からくるものだったりします。そういった恐怖をどうしても「派手さ」や「衝撃」を必要とする「映画」に取り入れるのは至難の業であると言っても過言ではない。 でも私は今まで観た「キング作品」の中で、この映画が1番好きです。 原作と比べて、全くズレがない。ストーリー、登場人物、建物、雰囲気、ついには射のあたり方までも原作のまま。まさに「実写版グリーンマイル」です。「いくらか感動した」とかそういうのはナシでも、これだけで高得点なのです。キング小説ファンはこんな映画を待っていたのです。原作が、珍しく非現実的な要素を含んでいたこともこの映画の成功をもたらした要因かもしれませんが、結論は、ここまで忠実に原作を実写した「キング作品」はなかなか出てこないだろうということです。 「キング作品は駄作が多い」と憂うキング小説ファンには、ぜひ観て貰いたい作品です。感動と、そして何より長年待ちわびていた“安堵感”を覚えるでしょうから。 【plala*】さん [映画館(字幕)] 10点(2004-02-21 11:27:27) (良:3票) |
624.残酷なファンタジー。当ても果ても無い看守の贖罪の人生に、身震いを覚える。奇跡の代償にしては重過ぎる。でも、神様ってケチだからなぁ。 【aksweet】さん 9点(2004-06-09 22:36:09) (良:2票) |
623.ネズミ園って、「ディズニーランド」の事だよね? 【flyhigh】さん 8点(2004-05-03 00:25:48) (良:1票)(笑:1票) |
622.《ネタバレ》 意地悪な看守さんに殺された罪の無いネズミを蘇らせたコーフィーの力のすごさに涙が出た。また、コーフィーの心の純粋さに感動した。コーフィーが刑務所の所長さんの奥さんから吸い取った病気の種を意地悪な看守さんに移してしまうシーンがあった。そのあと、その意地悪な看守さんは本当の真犯人を銃殺してしまった。ネズミを殺した上に、その飼い主である囚人さんに対して、電気椅子にかけるまえに頭を濡らさなかったという意地悪な処刑をしたのだから、当然の罰を受けたのだ。一番涙したシーンがある。小さい少女二人を殺した真犯人がコーフィーではなくて、別の牢屋に入っている人だとわかったのに、コーフィーを電気椅子で処刑してしまうことだった・・・。でも、コーフィーはそれを望んでいた・・・・・。処刑するまえに黒い布だけは被せないでとコーフィーが頼んだので、優しい看守さんはそうしてあげた。人一倍純粋なコーフィーだから、真っ暗なのはいやなのかもしれない。コーフィーは死んでしまっても、その優しい心は優しい看守さんの中に生き続ける。 【哀しみの王】さん 10点(2003-08-09 12:13:41) (良:2票) |
621.私は皆さんがこの映画の弱点として挙げている所が気にならない・・どころか、そこが私の気に入っているとこなんだけど・・だったりします。最初の書き込みで「9、5点」とした気持は今もかわらないので、10点に書き換えます。但し、私が一番気に入っているシーンは、トムが個室でホッとした表情を浮かべてたとこだったりするので、私のレビューはこの映画を見るのについては、何の役にもたたないかとは思います。あしからず。(あ、あとね、このことにはっきり言い及んでいる人がほとんどいないのはなぜかなあと思うんですがね、気とか超能力を信じているかどうかでも、実はこの映画への評価は分かれると思うんですよ。わたし? 人からはそういうタイプに見られないんですが、信じていますとも。) 【おばちゃん】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2003-03-20 21:53:43) (良:2票) |
【qoo】さん 10点(2003-02-11 19:09:41) (良:1票)(笑:1票) |
619.すいません。私が今まで見てきた中で最もわけわからん作品です。スピルバークがどのシーンで3回もないたのか知りたい・・・ 【はちまろ】さん 1点(2003-01-27 22:56:43) (良:1票)(笑:1票) |
618.現実にはありえないとわかっていても、涙が止まりませんでした。 【パピコ】さん 10点(2001-11-12 16:59:41) (良:2票) |
|
617.涙が止まらず、ティッシュからタオルにと大忙しでした。 【MOVIER】さん 10点(2001-09-08 04:14:28) (良:2票) |
616.考えさせられるねー、それだけでもメッセージ性があってグッドです。感動することができればもう、「泣かさせようとする魂胆」なんてどうでもいいとおもうけどなぁ。 【phantom】さん 10点(2001-05-31 12:44:29) (良:2票) |
《改行表示》615.《ネタバレ》 よくできたヒューマンファンタジーで、大人のおとぎ話として魅せてくれる。原作がストーリーテラーのスティーヴン・キングだけのことはある。マッドで生粋の犯罪者と姑息で卑劣なクズ看守の極悪ぶりにストレスが溜まるが、二人にはともに天罰が下るので溜飲は下がる。悪人がステレオタイプといえばそうかもしれないが、この辺りは同監督の『ショーシャンクの空に』にも通じる脚本のうまさを感じる。巨漢の黒人が神のごとき慈愛と超能力を持つ存在で、その命を救えなかった主人公の無力感がラストからも伝わってくる。 しばらく後に再鑑賞。色あせずに感動できる。愛する者たちを見送って一人残され生き続けなければならない孤独な辛さが余韻となって残る。フランク・タラボン監督&スティーヴン・キング原作は「ショーシャンクの空に」でも感服したが相性がすごく良いようだ。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-05-30 00:53:56) (良:1票) |
《改行表示》614.《ネタバレ》 年をとって残念だなあと思うのはこの手の甘さに心がすっと移入できないこと。 死刑囚の看守が揃いもそろってあんなにのどかで人の良い顔つきをしてるわけがないと思うし コフィーの無垢さを現しているであろう星空と蛍の移送シーンでも ライフル持つくらいなら手錠のひとつもしとけばいいのに、とかそんなことが気になって気になって。 【tottoko】さん [地上波(字幕)] 5点(2011-07-04 12:04:33) (良:1票) |
613.《ネタバレ》 登場人物の涙が印象的な本作でした。中でもパーシーが、最後に引き金を引く際に流した涙が辛い。どんなクズでも、あれだけないがしろにされれば、ちょっと抑制効かなくなりますよ。ましてや、相手が優等生のトム・ハンクスともなれば。 【なたね】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-07-03 11:10:49) (良:1票) |
612.《ネタバレ》 役者は芸達者揃いですが、中でも2人の俳優が抜群です。一人はマイケル・クラーク・ダンカン。心根のまっすぐな朴訥とした男を好演しています。ベストキャスティングでした。そして主演のトム・ハンクス。演技の上手さは折紙付きですが、それでも感服しました。トム演じる看守・ポールの人物造形がしっくりきます。看守としての職務を踏まえつつ、精一杯“人間として”正しい選択をしようとしている。その真摯な姿に心打たれます。神の与え給うた奇跡を、自らの手で殺めることの是非。彼が心を振り絞って出した答えが、コフィーへの“問いかけ”でした。「自分にして欲しいことは何かないか」。もしコフィーが命乞いをしたなら、迷わず逃がしたでしょう。その覚悟は出来ていたと思う。でも反面、コフィーが決してそれを望まないであろうことも承知していたと思います。本当にコフィーを助けたいなら、黙って逃がせばいい。でもそんなに簡単な問題じゃない。社会秩序を守ることの意義と、人としての良心。どちらが重いのか。どちらを優先されるべきか。それにコフィーを逃がすことは今まで自分が築いてきた全てを失うことでもある。主人公が守らなくてはいけないモノは何か。選択に正解があるとは限りません。それでも選ばなければならない時もある。自分の心に一番「言い訳」ができる選択。それがコフィーへの“問いかけ”だったのだと思います。カッコ悪いしズルイのかもしれない。でもそれが生きていくための知恵です。人はそうやって、なんとか生きている弱い生き物だと思います。結果、ポールはコフィーの命の十字架を背負う羽目になりました。いつ終えるとも分からない贖罪の日々が続く。彼は自分のグリーンマイルは長すぎると言います。それでも歩き続けるしかない。人生は理不尽なで儘ならぬ事ばかりです。だから価値がある。 【目隠シスト】さん [地上波(吹替)] 9点(2008-06-08 22:21:07) (良:1票) |
611.《ネタバレ》 最初見たときは感動して傑作だと思ったけど、再度再度観ると結構アラも目立つかな。でもドキュメンタリーであるはずもないし、ファンタジーと思えば細部には目をつぶるべきか。ダンカンの演技は素晴しいし、トムハンスクもやっぱり安定している。原題のグリーンマイルと言う題名、一番最後の場面ののグリーンマイルは長すぎる云々のセリフはとっても重い。心に響きます。とにかくこの映画ではトムハンスクが年老いたラストシーンの5分が私にとってもっとも心揺さぶられるシーンです。 【タッチッチ】さん [地上波(吹替)] 8点(2008-05-16 20:21:34) (良:1票) |
610.《ネタバレ》 無罪だと思うならその足で証明しろよ。その足で調べて各方面全員と話せ。助けたいなら本気でぶつかれよ。この汚い世界に疲れたと言われたら、俺を見ろと言ってやれよ。ダメかもしれないけど、ダメじゃないかもしれない。少なくともジョンは世界に絶望したまま死ななくてすんだ。救えたのに。司法制度を変えてみせるくらい言えんのか。大人ぶって理性ぶって、逃げてばかりの人達の映画でした。友達に絶対見たほうがいいと言われたのでチャンネルを合わせましたが、私の好みではありませんでした。 【デルモゾールG軟膏】さん [地上波(吹替)] 4点(2008-05-11 00:29:59) (良:1票) |
《改行表示》609.《ネタバレ》 よく出来てるし長尺でも退屈することはなかったんですが…… この映画、実は善人なんか一人も出てないと思います。神の力を利己的に使おうとする看守達や神の力を放棄した大男、表面上は善人なだけに不快指数が上がることあがること。ストレートな悪人の方が潔いと思えるくらいでした。これだけ人の神経を逆なでしてくれた映画は、ある意味貴重な存在です。個人的にはマイナスを付けたいくらいですが、映画としては上出来だと思うので3点で。 【K】さん [DVD(字幕)] 3点(2007-05-15 00:28:58) (良:1票) |
608.《ネタバレ》 大好きです。ダラボンよくやってくれた。この作品のトム最高です。「よき職業人、よき家庭人」て、ある意味本人のキャラに近かったのでは。離婚してるけど。この看守役、ほどよいリーダーシップが最高ですね、「アメリカの良き男性」の象徴ですな。キングは本当はこういう男性になりたかったのであろう。うん、こういう男の人がいっぱいいたら、世の中良くなると思うよ。モースもよし。テーマは「罪と罰」「正義を行うことの困難」「神の業の不思議」あたりでしょうか、キングだからね。老人ホームもほのぼのしてよし。これを見ると、アメリカはまだまだ大丈夫なんだろうなあ、と思いますね。こういうヒーローをまだ描けるところが。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-20 16:15:20) (良:1票) |