《改行表示》81.《ネタバレ》 バットマンだってちゃんと撮ったらちゃんとした作品になるだろう、というのがノーラン版バットマン映画だとしたら、007だってちゃんと撮ったら・・・というのがこのサム・メンデス版007映画、ってことなんでしょうか。で、その「ちゃんと撮ったら」という部分のベクトルが間違っている気がしてしまうのが、両者に共通するところ。 この作品、メキシコシティの「死者の日」を大規模に再現した長回しっぽい冒頭シーン(何となく、実際はカットが切られている気がする)がやたらカッコよくって。その後に待ち受ける一連のアクションもあの手この手で盛り上げて小気味よく、「全編の中で、結局、タイトル前が一番カッコいい」という点ではこれ、007映画らしい作品と言えなくもなく・・・。 その後も、アクションシーンか否かに関わらず、カッコよく撮ろうとしているのは伝わってくるのだけど、はたまたそれっぽくエピソードも散らしておこうとはするけれど、トータルでは中身が薄い印象のまま、この長尺。ちと、つらい。007映画に中身が無いのは今に始まったことではないからそれ自体はもうどうでもいいんですけどね、中身が無い代わりにしっかりとバカ映画であった007映画から「バカ」を取ったら、何が残るのか。何を残せるのか。 長尺を引っ張り過ぎた挙句、本来なら盛り上がるであろうクライマックスシーンまで、尻すぼみに感じられてしまうのは、いかにも残念。 拷問にあってもそれをタフに乗り切るのが、やはりクレイグ=ボンドの持ち味でしょうか。今回は相当ヤバいところまで追い込まれますが(ってか、手遅れでは。ははは)、その直後には何事も無かったかのように涼しい顔で戦いまくり。タフと言うより、ここまでくると正直、不気味です。 【鱗歌】さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2024-06-16 06:11:21) |
《改行表示》80.TVで放送されていたので久々に鑑賞しました。スカイフォール、スペクターと続く流れは興行成績とは反比例するように辛気臭さがどんどん加速していて、眉間にシワが入るばかりのうんざりする作品です。リアル路線なのに「すげー」とはならず全くワクワクしません。特にシリーズものとしてイタイのは前作辺りからやりたい放題になっていて、本格的に「007」である必要性が薄れてきた点が致命的ですらあります。スカイフォールでは待ち伏せして戦ったり年寄と共闘したり、、本作でも守るハズの娘に助けられたりと、もうほとんどボンドをリスペクトできない感じです。 ダニエル版に変わってからやたら悪役がショボい点も気になります。満を持してスペクターさんご登場でしたが今回は特に酷い。天下の名優クリストフ・ヴァルツ(スペクターの首領さま)が、ただの小っさいオッサンにしか見えず、研究所での顛末も失笑、その後の川からのあのラストも酷すぎ、、これはちょっとナイですよね。(天下の首領様がビルを吹っ飛ばす実務に来てるのも激しく違和感) あと、リアル路線の弊害としてボンドの女性遍歴がキモイ。ぶっちゃけダニエルボンドになってから、女なら手あたり次第誰でも良くて、しかもリアルに惚れるとか・・ 今作はかなり酷くて年増で喪中のルチア(モニカ・ベルッチ)の次は、守ると約束した遺言もほったらかして若い娘に惚れこむ始末。若い娘にマジになってるなんて大人としてなんか嫌。リアル路線的に考えたらただの色情魔にしか見えない感じで、マジでキモ怖です。 今までのおなじみのメンツの皆さんもほぼ全て入れ替わってしまっていて、何となく今までの古き良きボンドを全てぶち壊してしまったなあといった印象ばかりが残る、割と残念な作品でした。もう無理なのかもしれませんが、、ニヤケ面で名前を二度言い直すいつものボンドに戻って欲しい。(製作費に免じて甘めの点数ですが個人的には酷評に値する作品でした) 【アラジン2014】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2023-12-27 17:16:20) |
79.《ネタバレ》 007シリーズに特に思い入れのない私には素直に楽しめるアクション映画でしたが、少し長いですよね。あと、主人公が何度か捕まるのですが、つかまえた瞬間にとどめを刺していれば悪役は安泰やったに違いないのですが、それを言っちゃ映画なんて楽しめないですよね(笑)。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-03-12 01:18:47) |
78.リアルなアクション、爆発シーンと、アンリアルなストーリー。バランスが悪い。スペクターのような秘密結社がなんで、あんな大々的に会議やるかなぁ。2作目のトスカのシーンを見習ってほしい。MI6最大の危機なのに他の00の人たちなにやってるんだろ。 【代書屋】さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-02-03 22:11:59) |
《改行表示》77.《ネタバレ》 ど派手アクションと火薬の量はそんじょそこらのアクション映画の比ではない。まさにやりたい放題。そもそも007て娯楽作品なんだから、こういう魅せるシーンも盛り込まないとね。そして新たなボンドガールかと思ったモニカ・ベルッチ様はこれまた派手に色気を振りまいてレア・セドゥに交代。「ミッドナイト・イン・パリ」のあたりから彼女のファンである私には嬉しい展開。彼女の陰影に富んだ演技は、感傷的なダニエル・クレイグのボンドシリーズによくはまっていると思う。 難点は、このシリーズの特徴であるストーリーの難解さ。誰が味方で誰が敵かとか、この人誰だっけとか、これどういうこと?みたいな疑問符がとりあえずたくさんつくのだが、まあダニエル・クレイグかっこいいしいっか。みたいな感じ。 このシリーズのオープニング、ちょっとくどいよねと思ってるのは私だけではないはず。 |
《改行表示》76.うーん、Mが変わったのはやはりでかかった。 前作まではシリアス路線で良かったんだけどな。 でもモニカ・ベルッチは老けても綺麗。 【movie海馬】さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2022-11-03 15:34:49) |
《改行表示》75.撮る前から分かっていたことがひつとだけあった。正直言って、Mを殺してまで盛り上げた前作の後では、何を持ってきても見劣りすることはわかり切っていた。 今回、制作陣はそれを逆手に取った。 よっしゃああああ、今回は好きなようにやってええんじゃあ! ってな具合。 その結果、怪作が出来上がった。 思想性はほぼ完全に欠落している。前作の大英帝国の凋落そのものに一矢報いようとするすさまじい気概とは、あまりにもかけ離れていた。 今回は娯楽映画って、これでいいんじゃないの、と言わんばかりである。 うん。俺は支持する。 余談だが、今回のヒロイン。他の映画を見ると全然魅力的に見えないのだが、今回はヒロインらしいヒロインだった。 【おら、はじめちゃん】さん [DVD(吹替)] 7点(2022-06-28 03:48:33) (笑:1票) |
74.《ネタバレ》 カジノ・ロワイヤル、慰めの報酬、スカイフォールときて、今回のスペクター。スペクターという組織の存在が明らかとなり、過去3作の重要人物が繋がった訳だけど、3作約10年を掛けて醸成した割には、スペクターという組織の怖さとか組織力が弱い。他の方も仰っていたが、ローマでの会合のシーンが最もゾクゾクしたというのは頂けない。もっともっとボスに大物感が欲しかったし、結果的にボスの一番の「右腕」が筋肉ダルマというのも如何なものかと。そして砂漠の基地でのあっけない結末もやや興ざめ。秘密基地のモニターが多く並ぶ部屋で、情報員が全員向くシーンはゾクゾクしたし、拷問シーンも息を呑んだが、その後の大爆発は展開急すぎるだろ、と。いろいろと言いましたが、セクシーな感じ、007の変わらない魅力は十分伝わった。ダニエル・クレイグの007が一番好きなのは変わらないが、その中でも第一作のカジノ・ロワイヤルが最高傑作という評価は変わらない。 |
73.何か、人間模様に重きが置かれて 007らしさが失われてしまった感じ。これも時代に合わせるってことなのかね。 【センブリーヌ】さん [インターネット(吹替)] 6点(2022-05-11 19:10:34) |
72.なんか、世紀の大脱出系のマジックの長尺モノを見ていたような気分です。みている時にはハラハラしているんだけど、ふと、なんでこの外人さんはこんなことをしているんだろうと冷めてしまうこともあったりして。ストーリーもあるようですけど、まったくそれは、オマケみたいなもんでしたよね。 【なたね】さん [インターネット(字幕)] 3点(2022-04-28 21:11:56) |
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《改行表示》71.《ネタバレ》 -Spectre- specterのイギリス読みで“幽霊”。タイトルを象徴するようなお祭り『死者の日』から始まるのがまた格好いい。 今回でクレイグ・ボンド・シリーズ最後のレビューです。シリーズ共通だけど、5作品とも前半に印象的で派手なアクションシーンが入り、今回の007スッゲー!!ってなり、後半のアクションは平凡なのか、あまり記憶に残ってなくて、再見して『あぁ、こんなだったな』ってなるパターンだったと思う。 007シリーズの魅力は、派手なアクションはもちろんだけど、世界各地の美しい映像を流して、まるで世界旅行をしている感覚を味わえる事。今回はメキシコの死者の日。有名なお祭りだから、なにかで観たことはあるけど、流石にあの巨大な骸骨の山車を中空正面から捉えるカットは旅番組レベルでは観た記憶がない。そこから5分強のワンカット撮影で、異国のお祭りの賑やかさ、路上の雑多感、イベントを楽しむ観光客なんか観ながらの旅行気分を。美女を放っておいて屋上を軽やかに移動するボンドの格好良さと、任務の緊張感をいっぺんに味わえる。屋上にて、さっき路上で観たお祭りの続きが観えるのも、その世界に入り込んだ感覚を味わえて、シリーズイチ素晴らしいオープニングだったと思う。 ・・・と、ここまで書いてあの死者の日のパレードが、2016年から始まった新しいイベントだったと知った。つまりメキシコ人がスペクターを観て、「映画のアレ、カッコよかったから、死者の日に実際にやってみるべ!」ってなって開催されたと知った。あのパレードももっと昔からあるモンだと思ってた。外国の映画をそのまま自分たちの文化に取り入れるって、メキシコ人凄い。 OPのメキシコはもちろんだけど、ローマの街をスーパーカー2台が駆け抜けるカーチェイスは豪華だし、アフリカの列車の旅は絵葉書のように美しい。雪山の上のガラス張りの病院(レストランだそうな)は、雪国育ちには光熱費が心配になる建造物。世界って広いな。 悪の組織の会議、怪力男、ボンドカーや腕時計などの秘密兵器、ネコ、タコ…本作は前作以上に歴代007のオマージュ、ある意味スパイ・アクションの王道的な描写が多い。カジノ・ロワイヤルがリアル路線で成功したことを考えたら、前作スカイフォールくらいのほうが、バランスは良かったかもしれない。 オーベルハウザーは優しそうな容姿のせいか、ボンドを苦しめる強敵の印象が弱い。あの痛そうな拷問の効果(結局ノーダメージだったの?)もイマイチわからない。最後のヘリの撃墜から逮捕の流れも、そこに行くまでもうひと絡みくらい欲しかったし、スペクターという組織の根の深さを伝えるために、もう一作くらい作ってほしかった。 引退したボンドがボンドガールを隣に乗せて、DB5で去っていくエンディングは、シリーズの締めくくりとして、とても良かったと思う。このあともう一作出来たけど、この終わり方が私の考える理想的な最後だった。 【K&K】さん [映画館(字幕)] 7点(2022-01-14 00:09:05) |
70.長い事で評判が悪いようだが、TV放映は正味100分程度なので40~50分程度はカットされており、ストーリーが少々わかりにくかった。ボンドガールに華がないのも難点。出来栄えとしては良くも悪くもシリーズモノとしての安定感はあると思うが、もう冷戦終結しちゃうとスパイの活躍機会も減ってしまい、悪役の設定が情報ネットワークの支配というショボイというか映像化しにくいテーマになってしまって、ストーリー的には盛り上がりに欠ける。 |
《改行表示》69.《ネタバレ》 ダニエルボンドはこれで最後?そう思うとなんだか寂しい気もしますね。 【追記】↑違いましたねw てことで新作に向け1~4を一挙に再鑑賞しました。ゴルゴ13のさいとうさんが急逝されまして思ったんですけど、ダニエルボンドは、ゴルゴで言う芹沢家編みたいシリーズですよね。本作が最も007らしい感じですよね。 現時点ではこちらの評価では、5>1>4>3>2となっています。今週末観に行くぜい、実は先週は混んでいたので別の作品にしましたw 【ないとれいん】さん [DVD(字幕)] 7点(2021-10-04 10:07:17) |
68.ひさしぶりに007を見た。やっぱり派手で面白いなぁ。 【海牛大夫】さん [地上波(吹替)] 7点(2021-10-02 18:27:09) |
《改行表示》67.《ネタバレ》 これまでの作風を継いでそれなりに楽しめたけど、期待しすぎた感じ・・。 まずブロフェルドのキャラがショボ過ぎる。実はボンドの義兄って世界観狭すぎでしょ。 組織の野望が達成されるか否かの瀬戸際に、全く無関係にボンドにストーカーのように張り付くのはボスとしてどうなのか。挙句に地面に這いつくばらされ、目の前でイチャイチャされて悔しがる・・て中高生ですか。 前作同様サイコマンだけど、風貌もセリフもスケールが小さく、今まで登場した錚々たる悪役達の上に立つ人物とは思えない。単なる神経質な小男って感じ。 思い返すと、ドクターノォがいてクレップおばさんがいてラルゴがいて、彼等を従えるだけの風貌と哲学を持つ1代目ブロフェルドがいる・・前代のスペクターは、しっかりキャラが作られていて素晴らしかったな・・と思いました。そもそもあの顔面の傷、若き日に理想に燃えて義勇軍に参加した時のものか、その後の裏社会の壮絶な権力抗争によるものか、色々と想像を巡らせてしまうものですが、あんなしょーもない経緯で付いた傷なんて・・正直勘弁してほしいス。 絵面というかロケーションが貧弱だったのも残念。「カジノ」だとカジノ会場、「慰め」はトスカの舞台と砂漠ホテル、「スカイフォール」はスコットランドの原野・・等々、007にはその作品を代表するようなランドスケープがありますが、本作にはそれが無い。夜のローマも、ロンドンも、モロッコ砂漠鉄道もイイ感じではあるけど、他の映画でも普通に見られそうな風景。クレーター基地も、歴代悪党の秘密基地に比べるととってもチャチな感じ。どうも監督の続投が裏目に出てしまったような。 スペクターの秘密会合のシーンは良かったです。たっぷり取った間が、夢の中にいるような雰囲気を醸し出してイイ感じでした。 【番茶】さん [DVD(字幕)] 6点(2021-09-28 19:21:42) |
《改行表示》66.評価があまり高く無いので不安だったが、つまりそのまま。 何となく良さげな雰囲気だが、ツギハギ感多く、どことなく盛り上がらない。そこそこアクションはあるが見慣れた感じで...ここにきて何故このような作品になったかは疑問。 【simple】さん [地上波(吹替)] 5点(2021-09-27 20:17:03) |
《改行表示》65.《ネタバレ》 えー、とにかく長いです長すぎです。2時間程度でまとめていただきたい。 148分かける価値を見出せません、無駄に長いです。これが大きなマイナスです。 こういったアクションもので「まだ続くの?いつ終わるの?」と思わせたらダメだと思う。長い割に内容はたいしたことないです。アクションシーンも目がまわるし、やたらガラスが割れて破壊しまくってるだけで面白味がありません。「粋」が無いんです。 そしてダニエル・クレイグのボンドシリーズで初めてユーモアを感じましたが、まだ全く足りないです。 レア・セドゥはかわいいけど、彼女はどっちかというと悪役顔ですし、ダニエル・クレイグとは見た目の相性がしっくりこない感じがして、なんか浮いた存在のように感じてしまいました。見終わった頃にはイタリアの宝石モニカ・ベルッチのことはすっかり忘れてしまっていた。老けたなあと感じたけど、これだけの長丁場なんですからしっかり絡んでほしかったです。なんだか「残念」という言葉しか浮かばなくて、ダニエル・クレイグのボンドは最新作が最後らしいけど、上映時間が最長の2時間43分だと知って不安しかない。 【envy】さん [インターネット(字幕)] 4点(2021-09-15 14:41:34) (良:1票) |
64.いろいろ凝っているのは分かるんですが、結局は、発想がどこかで見たようなシーンのつなぎ合わせで、右から左に流れていってるだけなんですよね。あと、レア・セドゥが全然演技ができてないのも問題。 【Olias】さん [ブルーレイ(字幕)] 4点(2021-06-29 02:39:54) |
63.《ネタバレ》 数か月ぶり3度目観賞。シリーズ第24弾。因縁の宿敵、悪の組織・スペクターとの死闘。ボンドガールはレア・セドゥ、妖艶にして気性が鋭く尖った女性を好演。ガイコツいっぱいのスカルパーティーに沸くメキシコでのひと悶着に続き、サム・スミス熱唱の主題歌で幕開け、圧倒された。音楽評価は最高級の9点献上。列車の中での怪力男とのファイトの後は、お決まりのアレ。アフリカ荒野の城の大爆破シーンはものすんげえ。ボンドカーに飛行機、水上クルーザーなどいろんな乗り物を乗り回し、ダイナミックなアクションをスマートにこなすボンド。今作は細いドリルでドリドリッ…ゴーモンの方も絶好調。良作。これにてシリーズ全24作観破。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 7点(2020-10-11 23:08:55) |
《改行表示》62.回を重ねるごとにタフになっていくクレイグボンドの真骨頂。 スペクターという今や笑いのネタになる敵を見事に復活させた。 【おさむ】さん [DVD(字幕)] 8点(2020-05-26 10:44:44) |