52.主人公は放送作家以外に何の仕事もできなさそうなインテリで、しかし自分以上に理屈っぽいインテリには歯が立たず、神経質で、自意識過剰で、ロリコンで、自己中。ついでに言えば醜男でチビでハゲ。醜悪なキャラを煮詰めたような人物ですが、都会的なモノクロ映像と音楽でスタイリッシュに見えてしまう。そのギャップを楽しむとともに、人の印象なんて簡単に操作できるという恐ろしさを体感すれば、もうそれで十分かなと。いやけっこう面白かったですけど。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 7点(2024-04-24 23:33:25) |
51.映画をみようとしてもすぐ寝てしまう私が、最初から最後まで食い入るようにみてしまった。そしてそれがなんでなのか、はっきりとはわからないのがよかった。ウディ・アレン初体験でしたが、大満足です。 【クリロ】さん [DVD(字幕)] 8点(2019-12-22 15:07:16) |
50.アレンは好きな監督なのだが、この作品はだめだった。ガーシュイン&モノクロのマンハッタン。それだけの印象。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 6点(2018-12-21 14:16:29) |
《改行表示》49.お馴染みのアレン・ワールドが全開の作品。 相変わらずNYのインテリ男女が理屈っぽい会話を繰り広げるアレン流ラブコメ群像劇。 勿論その中心にいるのはアレンです。この手の理屈っぽいアレン映画には、まず俳優アレンの存在が欠かせません。 どんなに芸術も人生も知り尽くしたような口をきくインテリっぽい人間にとっても、時にどうにもならないのが男と女の関係。 事あるごとに子供扱いしてきた17歳の彼女に駄々をこねるようなアレン。 最後は彼女に諭されてしまいながらも神妙な顔でそれを聞くアレンのラストの表情が何とも印象的。 モノクロで撮られた美しいNYの街とガーシュウィンの音楽が何とも素敵な作品です。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-10-31 22:47:22) |
《改行表示》48.モノトーンでかっこよくて、よく練られていましたが、やっぱりこの人何度離婚してもモテるって設定、おかしいですよね。(笑)御大メリル・ストリープがこんなちょい役では、、、 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-09-01 13:56:16) |
47.ジャケットもいいし、内容もウディアレンの中では一番好き。 |
46.話としてはまあまあ面白いと思いますが、どうしてこの登場人物達は、揃いも揃って、演技をする前にしゃべり出すのでしょうか?頭が痛くなりました。ただし、このクセの強い演出をものともしないメリル・ストリープの強靱な存在感は、やはり凄い。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-05-02 00:06:31) |
《改行表示》45.ニューヨークのマンハッタンを舞台にした、ウディ・アレン監督、主演作品。 ストーリーは別にどうってことなくて、とにかくセリフが異様に多い。 その会話の内容がまた独特で、インテリっぽいのか、お洒落なのか、ユーモアがあるのか、 自分にはよく理解できなかった。わかる人には、これが面白いんだろうね。 特筆すべきは演出と音楽。この年代の映画はとにかく演出のヘボいものが多いのだが、 こちらはかなりハイレベルで、マンハッタンの街並が美しく撮られており、 全編モノクロの映像が秀逸な効果を与えていた。音楽も非常に良かったのだが、 ラストの主人公の行動だけは頂けない。ここだけやたら人間臭いのはちょっと・・・。 全体的には、ジャズが似合いそうな雰囲気のある映画だった。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-08-12 06:50:48) |
《改行表示》44.俗物的な動きを見せるニューヨーカーたちが面白い。 風景も実に美しい。 だけど、ウディ・アレン自身は醜い。 てっぺんハゲ、ちんちくりんおっさんだ。 だけどモテる。 というか、モテる設定にしている。 そりゃあ、ウディ・アレンが監督だし。 でもこの人物設定は、ウディ・アレンの自身過剰による勘違いではなく、彼のユーモアによる狙いだと思う。 劇中の台詞に、「こんな髪の毛の薄い~」的な自虐的・自覚的な台詞もあったし。 外見の話を個人の好みで言わせて頂けば、本作にはほとんど魅力的な男女が出てこなかった。 劇中で、自分のことを「美人、美人」と連呼しているダイアン・キートンも、おばさんパーマでちっとも好きくないし。 だけど、居た! 若かりし頃のメリル・ストリープ! スレンダーで、何となく荒んだ感じの若さと美しさがたまらない。 ニューヨーカーのインテリたちが、皆あんな風に理屈をこねまわして、その場の欲求で動く俗物ばかりなのかは分からないが、もしそれが本当なら、なんて疲れる街なんだろうと思う。 都会は好きだが、そんな街には住みたくないなぁ。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2011-04-02 05:17:01) |
43.ラストシーンのアレンの表情は街の灯を思わせます。 【akila】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-19 00:53:56) |
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42.ウディ・アレン自身が出ている映画よりも出てない映画の方が私としては好きなのだが、これももっと違う俳優が主演の方が良いと感じるのはやはりあの風貌が苦手なのかもしれない。監督としての才能は認める。とにかく絵が凄く綺麗である。しかもマッハッタンをここまで美しく、白黒で一枚一枚のまるで風景画でも見ているような錯覚さえ起こさせてしまうほどの心憎い上手さ、白黒の画面、美しいニューヨークに奏でるジャズ、ピアノの音、好きな要素が沢山、散りばめられていて、それだけでついつい見入ってしまう。話そのものよりも完全に美しい映像美と音楽に酔いしれた。ただ、それでも6点が私には限度です。ウディ・アレンが自分の都合の良いように監督としての立場というものを利用して撮ってるように思えるし、それに四十二歳には見えなかったぞ。もっとふけてるように見える。あれだけ頭の後ろがハゲてきていて、見た目もちっとも男前ではないのに、若い女性にモテル。俺の方が絶対にかっこ良いはずだと思った男達がこの世にどれほどいるだろうか?私もその中の一人だ!て書いてみたところで誰も解るばすがない。ウディ・アレンの良さが解るにはこの監督の他の映画ももっと沢山、見て知る必要があるのかもしれない。まあ、とにかく私には映像、音楽だけは完璧!なそんな映画です。それにしてもやはりこの映画のウディ・アレン、どう見ても四十二歳より上に見えて仕方がない。 【青観】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-10-16 20:55:20) |
41.冒頭から理屈っぽいウッディ・アレン節が炸裂する。だらだらとマンハッタンをどう定義づけるかについて論じるわけだが、それを退屈と考える人には、この映画は向かない。いつもこの人の出演する映画のテーマとなっているのは、肉体や容貌に関する劣等感、そして「持てる者」への憧れ。一方で、その感性や表現力や会話のユニークさに対する自信。僕もどちらかと言うと外見はアレンのタイプなだけに非常に興味深い。本作でも彼の才走りようは尋常ではない。こんだけしゃべれれば、顔が凡庸で背が低くてもモテるのか?誰からも叩かれていないのにケツを叩かれている気分だ。ありがとう、アレン。もっと頑張ってみるよ。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-06-19 18:32:29) |
40.わたしにはこの映画、なにが面白いのかわからない。そもそも、このタイプのウディ・アレンの作品が苦手。前に観た「ハンナとその姉妹」とか「ウディ・アレンの重罪と軽罪」とか、いつも同じことをやっている。「アニー・ホール」にしたってそうだっただろう。ちょっと知的なキーワードをちりばめてインテリジェンスを醸し出し、それでも気取ったバカをあざ笑う。そのあざ笑うのはウディ・アレンの視点と決まっている。で、彼の映画の中の彼自身も滑稽な存在なのだけれども、その滑稽さをどこまでウディ・アレンが意識しているのかがわからない。オレも滑稽だけれども、オレは許されるのだ、と思っているようにみえる。この作品のラストでも、勝手に捨てた元愛人に「よりを戻してほしい」とこれまた勝手に求愛するわけで、どうみてもこの作品の中でもいちばん滑稽な人物になるわけだけれども、なぜか映画の中で、彼には救済のチャンスが与えられる。その救済のチャンスが、わたしにはどうしてもウディ・アレンの自己愛によるものと見えてしまう(もしくは作者としての特権意識、だろうか)。そうすると、彼は映画の中であざ笑うために登場させる人物たちと、自分とは違うのだと言っているのだろうと思えてしまう。ヴァン・ゴッホをヴァン・ゴーグと発音する気取ったエセインテリ人物を陰で笑いながらも、自分は「カフカ以下の自尊心にされた」などと気取ったことを言い、そのことは許されるらしい。だいたい、なぜ彼はいつも人のことを「陰で」あれこれ悪口をいうのか。好きになれない。 【keiji】さん [DVD(字幕)] 1点(2010-05-12 13:37:07) |
39.《ネタバレ》 いくらなんでも17歳の少女といたすのは、ちょっと正視できませんね。アレン・アレルギーの人は観てはいけません。本作は全アレン映画中で最もアレンのモテ男演技が炸裂しているかも。でもそれを補って余りあるのがモノクロで撮られたNY風景の息をのむほどの素晴らしさです。そしてラストのトレーシーが放つ一言、アレンはきっとこれがやりたくてこの映画を撮ったのではと思わせるほどインパクトがありました。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-12-12 13:13:45) |
【Balrog】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-11-20 01:42:47) |
《改行表示》37.《ネタバレ》 アレン扮する何処にでもいるような40 男の恋愛とも言えないような自分勝手でありながらも毛色の異なる複数の女性とのかかわりを上手く切り抜けているようで、実際には振り回されているのに、自分の好きな物を次々テレコに吹き込んでいたら自然とトレイシーの名が!ラスト娘ほど年の離れたその少女の、純粋な愛にやっと気づき夢中で走って会いに行く。 その気持ちよくわかります。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-08-13 15:48:23) |
36.W・アレンの映画は他にもいくつか見ました。この映画でも彼らしいキャラクターを創造し、彼らしく演じています。私とは相性が悪いようで、彼なりに面白おかしく創造したキャラクターが、とても卑屈に思えて、愛すべきニューヨーカーとは思えないのです。言葉の端々に出てくるブラックジョークにはニヤリとさせられますが、楽しめるのはそこまで。監督として、何を観客に伝えたいのかも分かりません。 【shoukan】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-07-19 23:53:56) |
35.ウディ・アレンの場合、意図を完全に汲み取ったりするのはあきらめているのですが、この映画に関してはことさらに難しいです。そんな私もマンハッタン崇拝者の一人かもしれません。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-05-24 19:49:40) |
34.いや~アレン節炸裂っす!おそらく今現在に至るまでの、「ウディ・アレンの映画は好きだけれども、ウディ・アレン自身が出ている映画は大嫌い!」っていう、アレルギー体質の方が多いのは、おそらくこの映画あたりのインパクトがよほど強かったんじゃないかと推測される。「アニー・ホール」は、まだこれよりウディのイケメン過信度は低かったような。狩野英孝もびっくりの勘違いっぷり。色々御託を並べ知的ぶってはいるけど、ニューヨーカーなんて、一皮むけばこんなモンなんだよっていう皮肉も随所に感じられます。クリニックに通い詰めるアメリカ人が多いっていうのもなんとなく解る。だって、こんな生活ずっとしてたら神経的に参っちゃうよね。ウディが付き合っている、17歳の少女が流すピュアな涙のシーンが良かったです。単なる援交目的かと思いきや、実は真実な恋だったっていう展開にもびっくりしたけど。彼女がいなかったら、映画自体の印象もかなり変わったはず。メリル・ストリープは今とは全く違う、痩せてやたらピリピリした神経質そうなイメージで登場。モノクロ画面のニューヨークがめっちゃキレイ!何でこんな風采の上がらない男が、魅力的な女性をとっかえひっかえ出来るの~?という素朴な疑問を持っても始まりません。答え、「彼は他ならぬウディ・アレン自身だから」 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-02-27 16:25:56) |
《改行表示》33.《ネタバレ》 maturity の話でした。頭がいい男。見ている者に、頭がいいって素敵なんだ、と思わせていく。なんだか、金があって、女性にもてるもんね。まぁ、憎らしいねぇって。でも、最後の最後で、maturity という意味で、彼の真性がどうであったかを見るものに教える。お嬢さんの方が大人でした。ここで、見ている者は、ああ、自分が駄目人間なんで、知性の鎧を着るんだな? それが都会の人なんだ、マンハッタンなのだ、と思ってしまう。そこまでインテリ卑下するか、とも思うけど、悲劇にしたいのね。で、それでも、主人公はマンハッタンを愛す。そして、その思いが冒頭のナレーションにつながる。ガーシュインの音楽が支持する。そう、悲劇的失敗者だって思えないんですよ、逆に、その悲劇にあこがれるから人間って不思議で、あこがれるようにさせる映画だから、すごいんですね、これ。 【K-Young】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2008-01-17 22:21:47) |