52.《ネタバレ》 幼いころに見た時はとにかくダンボが可愛らしかったこととピンクの象が怖かったくらいしかなかったが、今見るとけっこう重い話だったんだなと気づかされる。耳が大きいということだけでほかの仲間の象から差別的な扱いをされ、さらに子供の悪戯から守ろうとした母親のジャンボからも引き離されてしまうダンボがなんとも悲しくて仕方がないし、見ていてこれは人間にも当てはまることのように思え、子供向けではあるが、子供だましではなくちゃんと大人にも伝わるメッセージのある作品だと素直に感じられた。ほかの動物たちと違って主役であるダンボに一言もセリフがないのが印象的だが、それも映画としてなかなか効果をあげていたと思う。ダンボを励まし、支える存在となるティモシーが実に良く、たとえ自分と違っていても他人の気持ちを思いやることの大切さというものをダンボとティモシーの関係を通してうまく描いているし、この「自分と違う他人を認める」ということが本作のテーマではないかと感じた。ティモシーに促されてジャンボの檻の前に来たダンボがジャンボに子守唄を歌ってもらうシーンがとても感動的だ。そしてコンプレックスであった大きな耳を翼にして空を飛ぶクライマックスのダンボのなんとも嬉しそうな表情が忘れられない。まさにコンプレックスを最大の武器にした瞬間で見ていて思わず笑みがこぼれた。ちなみに幼いころに見て怖かったピンクの象のシーンはストーリーとほぼ無関係なのだが、今見てもなかなかインパクトがあり、幼いころに見て怖かったのも納得。でも、今見るとそれが逆にシュールで面白い。(2022年8月4日更新) 【イニシャルK】さん [DVD(吹替)] 7点(2022-08-04 08:29:50) |
51.いじめられっ子だったけど、実は選ばれた存在だったので立場を逆転できましたという話。みにくいアヒルの子を象でやっているのですね。友達のネズミがずっと側にいるので悲壮な感じはありませんでした。後半のサイケデリックな映像には困惑しましたが、目が覚めたらなぜか木の上に!?という展開に上手くつなげたなと思いました。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 6点(2021-07-18 21:40:19) |
《改行表示》50.《ネタバレ》 いい話だった。 ゾウを描いているのに、われわれ人間にも伝わるメッセージが作品に隠れているのが十分感じ取れた。耳が大きいだけで腫れ物扱いされるダンボだが、そんな子どもを温かく支える母親。母親って強いな・・・。また、その親子の理解者であるネズミ(ティモシー)の器の大きさがキラリと光る。血が繋がらない相手に、無償の愛を提供できるって大人だなと感心し心暖まる。 マイノリティの立場が弱く描かれているだけに、報われるエンディングに胸を撫で下ろす自分がいた。 【カジノ愛】さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-12-03 06:59:43) (良:1票) |
49.《ネタバレ》 象が空を飛ぶというアイデアはおもしろいし、この頃のディズニーは生きものが動きまわるから楽しい。終盤のサイケデリックな演出が多少浮いているように感じた。 【ようすけ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2015-01-18 23:24:16) |
48.《ネタバレ》 ディズニークラシックの中でもメジャーやしストーリーだけ聞くと母と子供の感動の物語なんやけど、実際観てみるとなんかおかしい。そうピンクの象のくだり。かなりトリップしちゃってます。絶対一服やりながら作ったなこれという仕上がり。まぁこのシーンなくしちゃうとちょっとつまらんねんけど。 うがった観方をしなければ純粋ないい映画です。このころのディズニーはキャラクターの表情の付け方がウマイ。漫画すぎず、実写すぎず絶妙。セリフや演出はふつうなんやけどそこがウマイせいですごく感情に訴えてくるものがありますね。 【CBパークビュー】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-08-03 04:00:16) |
47.ピンクの象のシーンがややトラウマ級。でもお母さんの子守唄は大好きでした。 【movie海馬】さん [映画館(吹替)] 7点(2014-05-07 23:18:10) |
46.《ネタバレ》 他の象とは違い耳が大きいてことだけで仲間ハズレされて、いじめられるダンボが苦しみを言葉にせずにいる姿がとても悲しくて、あの他の虐めてる象たちが本当に憎くてたまらなくなる。バカにされているダンボの見方となるネズミのティモシーが良い。ティモシーの優しさのお陰で勇気を出して空を飛ぶダンボと更にはあのカラスたちも良い。ティモシーの一言に涙を流して見方となって励ますカラスたち、ここにもまた思いやる気持ちというものの大切さを描いている点を私は評価したい。確かに子供向けのアニメだとは思うけど、大人が観ても何か得るものがこの作品を観ると感じずにはいられなくなる。ダンボが空を飛んでる時の嬉しそうな顔付きは永遠に忘れられなくなるほど本当に楽しそうです。象が空を飛ぶ。飛べるという発想、これをヒントに映画が作られたものが日本にはあるような気がする。宮崎駿監督の「紅の豚」はこの映画をヒントに作られたように感じるのは私だけでしょうか? 【青観】さん [DVD(吹替)] 8点(2011-04-20 21:32:23) (良:2票) |
45.《ネタバレ》 ディズニーの長編アニメでは、これが一番好き(『ファンタジア』は別格扱い)。『白雪姫』は初の長編という意気込みゆえか、なにか改まった感じがあり、力作ではあるがチト固い。『ピノキオ』ではだいぶほぐれてきているが、この『ダンボ』に至って、短編で培ってきた精神とつながった長編になったのではないか。なにしろ『白雪姫』『ピノキオ』と違い、絶対実写では描けない世界を描いている。アニメであることの喜びが全編に満ち渡っている。主人公がサイレントというとこに、映画の本道を再確認しようという意志が感じられなくもない。とりわけ凄いのが、酔っ払ったとき見るピンクの象の幻想シーン。「象」という与えられたモチーフをとことん展開していく。その長い鼻をラッパに見立てて始まり、「象=重い」からピラミッドに連想が移り、それを「軽さ」に反転させて、踊る・滑る・走ると目くるめく変貌させていく。しかし「飛ぶ」が慎重に排除されるのは言うまでもない。朝焼け雲に収斂されていく見事さ。この幻想シーンには唸らされる。その前の七頭のオバサン象によるピラミッドもかなりシュールなイメージで、幻想シーンを先取りしているような出来映えであった。話そのものも好きで、“魔法の羽根”を失って狼狽するダンボがネズミの励ましを受けて飛行に移る瞬間は、いつもジーンとしてしまう。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(吹替)] 9点(2011-04-03 10:09:55) (良:3票) |
44.ネズミを活躍させるのがディズニーらしいかな。ダンボも可愛くて楽しかったけど、多少長く感じたところもあり。 【リーム555】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2011-03-30 20:00:16) |
43.耳がダンボってこれだったのね。話のまとまりが良くキャラクターも愛嬌がありました。 【さわき】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2011-03-30 15:58:43) |
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42.《ネタバレ》 ダンボは空を飛ぶ象が大活躍する楽しい話だと思って子どもと見たのですが、実際は、子象がいじめと差別にあい、母親とも引き離されるという気分の悪い映画でした。母親のジャンボが子象に「ジャンボ・ジュニア」と名付けたのに、おつぼね風の意地悪な象が「ジャンボというよりダンボね(Jumbo? You mean Dumbo.)」と言い、意地悪なその他の象たちが「傑作」とせせら笑っているのを見て、背筋が寒くなりました。ダンボって悪口なんですね。dumboって「ばか、まぬけ(someone who is stupid)」という意味だと辞書に出ていましたが、oをとったdumbは「口がきけない」という意味です。そういえばダンボは最後まで口をききません。私の子どもはダンボが泣いているシーンを見て、「ダンボ、話さないねえ」と悲しげに言っていました。残り数分になってようやくダンボが空を飛ぶシーンが出てくる展開が、「差別されてつらい思いをしたけど、空が飛べてスターになって幸せになれたよ、痛快でしょ」とでも言いたげで、あまりに安直で不快でした。「耳が大きくて、口がきけなくて、空が飛べない象だったら不幸せなの?」と問いたくなります。それに、あと、お酒を飲んで酔っぱらうシーンと、カラスの歌のシーンが長すぎて飽きました。 【チョコレクター】さん [DVD(吹替)] 5点(2010-10-16 23:55:06) (良:1票) |
41.テレビで何度か鑑賞していますが、印象深かったのは渋谷の「たばこと塩の博物館」での上映会ですね。日曜日に一回限りの上映で、家族連れが多かったです。何を考えたか私はデート映画に選んでしまったのですが、上映が始まりダンボが登場すると、こども達がスクリーンに駆けより指さして「ダンボだ!」 実ににぎやかな映画鑑賞でした。歌も映像もパーフェクト! 日本語の吹き替えもとても良くできていると思います。 【ジャッカルの目】さん [映画館(吹替)] 10点(2010-08-14 00:04:19) |
40.いやー、動く動く。セルアニメでこれぐらい動いてもらうと気持ちいい。長い鼻を手のように動かすのも、誰でも思いつきますが、これほど巧妙に動くのは難しいのでは。ダンボ母子が喋らず、周りのゾウやティモシーが喋りまくるというのも面白い。シルエットを使った演出も秀逸です。ただ、本筋から脱線して映像だけを見せつけるようなところがあったので、後半は少々飽きてきました。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2010-08-12 11:22:22) |
39.《ネタバレ》 ダンボはしゃべれない。母親のジャンボも歌えるけどしゃべれない。きっと製作者が、表情で母子の愛情を表現しようと意図したからでしょうね。表情はとても豊かで、成功しています。「泣かないで」の歌の場面は愛情あふれてましたね。耳が大きいせいで仲間はずれにされるダンボ。ネズミがいなかったら、どうなっていたでしょう。どうしてネズミはダンボの味方になったのか?道義に厚い性格なんでしょうね。子供のころ一人ぼっちの思いをしたのかな。カラスへの演説は実感がこもっていましたね。カラスも根はいいやつらでよかった、よかった。■ダンボの耳が大きいことが奇妙がられて、仲間にも人間の子供にもばかにされる。大人にピエロにされて、高い場所から飛び降りさせられる。しかし耳で飛ぶことが出来、立場逆転、一躍人気者になる。逆転の発想、ワンナイトサクセスです。しかし考えてみれば、その栄光もサーカスの一員としての成功でしかない。人間に使われたままで本当の幸せ・自由があるのか?幼いダンボにはまだそんな発想もないんでしょうね。今は母親のもとで楽しい日々を過ごしてください。■蛇足ながら、父親はどうなってるんだと気になります。あと「ダンボ」って悪口だったんですね。酒を飲ますのはまずいと思いました。 【よしのぶ】さん [DVD(吹替)] 6点(2010-03-04 22:49:28) |
38.この「ダンボ」よりも前に作られたアニメの方が、映像が優れているのはなぜでしょうか?色使いは全体的にくすんだように暗く、絵もぼやけたかのようです。物語は、大きく展開する箇所がいくつがありますが、なんの前ぶれもなく大きな出来事が起きるので、かえってストーリーから興味を失ってしまいます。主人公のダンボは愛らしいので、もっと丁寧なストーリーにして欲しかったです。 【shoukan】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-11-14 23:07:25) |
37.ディズニー映画の中でも特に子供向けに位置されてそうなこの「ダンボ」だけど、実際は今作ほど大人向けな幅広いディズニー映画はないように思う。ストーリーは幼稚なように見えて「まわりと違うことを負に思わずそれを生かす」という実に現代的なテーマであるし、随所に芸術的にレベルの高い演出が多い。特にダンボが酒に酔ってピンクの像が踊りまわるシーンなどは、非常に独創的でシュールであった。 【鉄腕麗人】さん [ビデオ(吹替)] 10点(2009-06-12 23:18:36) |
《改行表示》36.《ネタバレ》 「勇気を持って踏み出せ」単純ですがいい話です。子供時代にも見たことがあったのだが、 魔法の羽が単なるおまじないだったというのは大人になって見直して初めて知りました。注意力散漫だったようです。 【飴おじさん】さん [DVD(吹替)] 8点(2009-05-05 14:24:35) |
《改行表示》35.《ネタバレ》 子供のころから好きでしょうがなかったダンボを本当、久しぶりに見た。 ダンボが檻にいれられたお母さんの鼻でゆられてる場面で目から大量の汗。 そして、姉に馬鹿にされながらもラストでまた目から汗。 ダンボが空を飛ぶシーンは今までの鬱々とした展開をふっとばしてくれるぐらいの爽快感と開放感が味わえるし、音楽も最高!でもピンクの象が今でもトラウマだから-1で9点。 【R澤】さん [ビデオ(吹替)] 9点(2008-08-27 22:11:09) |
34.キチガイ象として檻に入れられた母親とダンボが鼻を絡みあわせたり、その鼻でゆりかごのようにダンボを抱くシーン、見るたびに涙が出てきてしまう。こういう細やかな情感が滲み出るようなしぐさや表情なんか、最近の日本アニメでは絶対お目にかかれないと思う。(昔の東映動画あたりにはあったんだけど) 【LEFTWING】さん [地上波(字幕)] 8点(2008-02-03 23:39:46) |
33.主人公のダンボが一言も喋らないってのは結構意外。古いアニメなのでかなりほのぼのとした作りで良い。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-01-20 19:24:33) |