546.《ネタバレ》 よく見ると、馬車軍との対決でとっさに団結して危機を回避して勝利するところ以外、ドラマらしいドラマは何もないんだよね。しかし、一歩誤ったら巨大なハリボテになりそうな脚本の薄さを救っているのは、1つは、コンプレックス丸出しのウジウジ皇帝ぶりを見事に表現してみせたホアキン・フェニックスの巧演。もう1つは、皇帝姉のコニー・ニールセンという絶妙なキャスティング。適度に疲れた感じの微妙な色気と気品があって、この作品の人物設定にぴったりなのです。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 7点(2024-10-15 23:51:10) |
545.《ネタバレ》 数年ぶり3度目観賞。続編公開に向けての復習。米アカデミー作品賞受賞作。リドリー・スコット監督。ラッセル・クロウ主演、米アカデミー主演男優賞受賞。妻子を殺害した野心家の新皇帝への復讐の炎を燃え滾らす将軍・マキシマスを男臭く熱演。コロシアムの臨場感、観客の熱気が見事に再現されていた。メインイベントは将軍と新皇帝の一騎打ち、ドラマティックな結末。良作。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 7点(2024-10-05 05:20:57) |
《改行表示》544.《ネタバレ》 “Gladiator”『剣闘士』。ですね。 巨大な闘技場で剣闘士が殺し合う。これもう、少年ジャンプの格闘漫画ですよね。私の世代はみんな大好きだと思います。主人公が普通の奴隷でなく立派な過去があり、暴君に家族を殺された復讐劇という勧善懲悪もの。戦いの舞台も、地方の小闘技場から中央の巨大コロッセオへ。自分や仲間もどんどんキラキラ装飾が増えていく。敵の甲冑も不気味なのから強そうなのまで。そんで戦車だ、寅だ、伝説の剣闘士だとグレードアップしていくのも、まさにジャンプの王道展開。優れた娯楽性です。 CGで表現の自由度が大幅に上がった、今からおよそ四半世紀前。本作以降、古代ローマ時代(とその近辺)を舞台とした映画が幾つか制作されていますが、この映画こそが知名度・完成度共にいちばん優れていると思います。 この年代辺りを頂点に、以降、猫も杓子もCGで創られるようになっていきます。それはそれでお金が掛かるんだろうけど、どんなに凄い映像でも『あ、これCG表現だな』って解ると、途端に安っぽく感じてしまいます。 本作ではコロッセオやローマ都市の俯瞰図といった、実物で再現できないものをCGで補っているのが解ります。そして昔ながらの実際に作られたセットに、豪華な衣装。本物の馬車に戦車に装飾品やら小物やら。つまり、メチャクチャお金が掛かってるのが感じ取れます。映画観るのにどうせお金を払うなら、CGのアニメじゃなく、ゴージャスな本物を観たいもの。本作はそんな欲求を満たしてくれます。 マキシマス将軍が家族の復讐を果たし、悪のコモドゥスを倒して、ローマに一筋の平和が訪れ、仲間の奴隷は故郷へと帰っていく。シンプルで良いですねぇ。ストーリーは創作部分がたっぷりで、本作を史実と比べるのは無意味だと感じます。本作をキッカケにイメージを膨らませて、史実に興味を持つのが正しい見方でしょうね。でもこの時代の人の名前って、長くてみんな似てて、難しいなぁ。 【K&K】さん [DVD(字幕)] 8点(2024-02-18 19:19:48) |
543.コロシアムの興奮と静寂が心に残るアカデミー作品賞。 【TERU】さん [DVD(字幕)] 8点(2023-12-06 22:10:27) |
《改行表示》542.《ネタバレ》 誰からも信頼され愛されるマクシマスに自分の力が決して及ばないことを自覚するが故に どんな汚い手を使おうとも負けまいとあがくコモドゥスの苦悩が ただ否定できるものでもない気もします 英雄マクシマスの物語で、コモドゥスは悪役ですが 個人的にはコモドゥスへの情を禁じえません それにしても リドリースコット監督の画は、どのカットをみても美しいなぁ 追記 久々に見ての追記 やっぱり、どのシーンを切っても美しい。 そしてカリスマって何だろう。 生まれついてのものなのか、後からついてくるものなのか。 コモドゥスが嫉妬してやまなかったのがマキシマスのカリスマならば、 それがコモドゥスに与えられなかったのは何故なんだろう。 欲しくて仕方ないものが満たされない絶望が悲しいと思いました。 【こっちゃん】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2023-07-13 19:47:25) |
《改行表示》541.名作と名高い本作ですが私はイマイチでした。いえ、、確かに目立った粗も無く古代ローマの世界観もよく描かれています。ですがストーリーがちょっと重た過ぎます。とにかく序盤の戦闘シーンからもう重たい重たい。ラッセルクロウ扮するマキシマムの役どころが暗いというか幅が無いのも重たさに拍車をかけてしまっていて、前半は観るのが苦痛ですらありました。(個人的に重厚感と重たさは全く違うものと考えています) 全体的に見ごたえがあって大作に恥じない仕上がりなのは事実なのですが、他の方も比較してらっしゃるようにブレイブハートのほうが断然面白かったのは明白。要するにグラディエーターのマキシマムは馬鹿正直感丸出しでなんですよねぇ、、もう少し遊び心が欲しかったところです。(ただし、虎が出てくるシーン以降の後半はなかなか見所満載で素晴らしい仕上りですが) 【アラジン2014】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2022-06-12 17:19:51) |
《改行表示》540.《ネタバレ》 捻りもない王道なまでの復讐劇でストーリーは弱め。 その代わり、長尺を飽きずに見せるリドリー・スコットの演出力と、 ラッセル・クロウとホアキン・フェニックスの熱演、豪華絢爛な美術で見事に押し切る。 暴君を倒した英雄の滅びの美学が光る。 それを堪能する作品かと。 |
539.《ネタバレ》 皇帝の信頼を得ている将軍に、皇帝の息子がやきもちを焼き、皇帝を殺害し自らが新皇帝となり将軍を落とし込む。元将軍は剣闘士となり新皇帝に復讐する機会を狙う。復習計画は新皇帝にバレてしまうが、何故か新皇帝は元将軍を手負いにしたハンディマッチを戦う。もちろん地力に勝る元将軍の勝ちだが、元将軍も新皇帝の戦いの前に負った傷がもとで死んでしまう。というひねりは全くないストーリーですが、何故か最後まで時間を気にせずに観れてしまいます。 【東京ロッキー】さん [地上波(吹替)] 6点(2022-05-28 15:04:40) |
538.《ネタバレ》 映像の素晴らしさは、さすがリドリー・スコット。とくにコロッセウムの再現はそれだけでスペクタクル、劇中の初めてコロッセウムを観て驚愕するグラディエーターたちと同じくして観てる私たちも息を吞まされます。コロッセウムの遺跡の真ん中のゴチャゴチャした部分、当たり前ですけどその上にはグラウンドみたいな平面があったんだということがこの映画を観て初めて実感できました。ストーリー自体は『スパルタカス』と『ローマ帝国の滅亡』を融合させたような展開、正統的というか遊びのない語り口は少々重すぎる感は否めません。感動的なラストも、音楽の使い方も含めてまるで出来の良いマイケル・ベイ映画みたいな印象すらあります。マルクス・アウレリウス帝の暗殺やコンモドゥス帝の死はもちろんフィクション、というかこのあたりは『ローマ帝国の滅亡』のパクりと言っても過言じゃないでしょう。でもサイコパス皇帝を演じたホアキン・フェニックスの演技は鬼気迫るものがあり、やはり後年にジョーカーを演じて世界を震撼させる人です。そして自分がもっとも感銘を受けたのは、撮影中に急死したオリヴァー・リードの存在感です。この人は容貌魁偉な風貌で60年代以降の英国映画界を代表する怪優ですが、演じたプロキシモは『スパルタカス』でのピーター・ユスティノフに該当する役柄になるでしょう。最後はラッセル・クロウを助けて堂々と死んでゆくのですが、この殺害シーンは代役が後ろ姿だけを見せて撮影されたそうです。あと十年長生きしてくれたらオスカー受賞するような演技を残せたかもしれないと思うと、残念です。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-01-10 22:01:01) |
537.つまらない…。それなりにいい役者も出てるのに、何でこんなにつまらないんでしょう。脚本?監督?いや、きっと“映画にかける情熱”が微塵も感じられないことが敗因でしょう。これだから“アカデミー作品賞”は信用できない(例外もありますが)。金と時間を返して欲しいと心底思える、数少ない作品です。 【金子淳】さん [ビデオ(字幕)] 1点(2021-05-24 15:54:51) |
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《改行表示》536.《ネタバレ》 リドリー・スコット作品という事すら知らなかったグラディエーター。まずローマ時代の話という所で一歩引いてしまうグラディエーター。でも見ると凄い面白かったぜグラディエーター。 序盤の蛮族の戦いも派手!とにかくスケールがデカい!ローマは凄い!でも皇帝絡みになると突然スケールがホームドラマちっくになっちゃうのはご愛嬌。 もちろん見所の決闘シーンは陰惨ながらも、こちらも当時のローマ人同様息を飲むバトルに興奮してしまいました。いやいや凄い。 見所はやはりマキシマスの強さ!強い!さすが現場の男!兵を従える将軍の鑑! にしても悪のコモドゥスのさみしんぼ孤独アピールがどこまでもウザい&キモい! 最後、彼との最後の決闘は卑怯な手を使うも負けてしまう。というか手負い無敵超人なら凡人でも勝てると思ってるのが甘過ぎますね。 そんなこんなで長尺を思わせぬテンポの良さと飽きない絵の連続で最後まで非常に楽しめる作品でした。素晴らしい。 【えすえふ】さん [インターネット(吹替)] 7点(2021-05-23 18:21:22) |
《改行表示》535.《ネタバレ》 ストーリーはオーソドックスかつ暗い話、最後も爽快では無い。 私は「死んだら終わり」という考え方だし、「(天国で)妻と子が待ってる」と繰り返すなら、ヒロイン役なんであろう皇帝の姉とキスするとか、どゆこと?とか気になる。最後、キレイな曲で妻と子が笑ってましたけど、何したって笑って待っててくれるようなイメージとか、キャラが全部ステレオタイプで、感情移入はできる話では無かったですね。 まあそいでも映像がキレイ、皇帝の姉もキレイ、で気持ちよく見れる映画でした。 【スズメッキの魔女】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2020-05-04 20:05:10) (良:1票) |
534.こういう歴史物は、当時の生活の風習とかを映像で見れる楽しさがあって、特にこの映画は金かけて作ってるだけあって、すごいリアルに再現されてて面白かった。でもストーリーは今ひとつ。伝えたいことが伝えきれてない。主人公の家族への思いとか、ローマはどうあるべきかとか、格闘士同士の友情とか、何か色々やってるんだろうけど、全部中途半端で、心に響かない。 【椎名みかん】さん [DVD(字幕)] 6点(2018-07-12 10:24:43) (良:1票) |
533.長さを感じさせず、あっという間だった。ラッセル・クロウが渋すぎる。彼以外にこの役は考えられない。 【ラグ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-12-05 22:42:57) |
《改行表示》532.映像は綺麗だったけど、アクションメインで、物語はいまひとつ。 長くて観るのが苦痛だった。 【へまち】さん [DVD(字幕)] 4点(2017-11-04 21:03:04) (良:1票) |
《改行表示》531.久々に再鑑賞。 公開当時観た時は絶賛の気持ちでいっぱいだったけど、あらためるとブレイブハートと沢山かぶるなっていうのが率直な感想。 確かに美しい大作でラッセルクロウがはまり役だけどね。 |
530.こりゃ面白い。堕ちた将軍ラッセル・クロウの復讐譚に、コンプレックスと嫉妬に裏打ちされたホアキンのキャラクター像が圧倒的。2時間半があっという間でした。妻と子を殺されホアキンに追放されたラッセル。奴隷となり剣闘士として売られるハメに。しかし勝ち続ければホアキンとめぐり合える可能性があることが判明。そこから始まる名将の無双、無双、無双。これが爽快、タマリません。ひとりで無双するだけでなく、チーム戦では同じ境遇で剣闘士をやらされている仲間に対して指揮をとって勝利と生存へと導く。タマリません。そして民衆を味方につけたラッセルに手を出せずもどかしがるホアキンのわるあがきも見所のひとつ。追われて全てを失った男と追いやって全てを欲する男のドラマ、ぜひどうぞ。 |
《改行表示》529.2005.4月 2回目鑑賞。2006.12月3回目鑑賞。 2014.03/21 4回目鑑賞。全体に暗さが支配し、リアルな圧倒的臨場感が溢れる。戦闘場面も、剣闘士の戦いも、・・。何度も観るに耐えうる重厚な作品。初回時の感想は「ベン・ハー」「スパルタカス」の二番煎じの感が残った。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-02-19 21:47:54) |
《改行表示》528.《ネタバレ》 キャラ的には申し分なかった。 まず、ラッセル・クロウのマキシマス、大軍団を率いても、小集団を率いても、一人の剣士として戦っても……ひたすら強い、最高。 それから、ホアキン・フェニックスのコンモドゥスの壊れっぷりも名演だったし、ルッシラもすごく綺麗で弟をシスコンにするだけの説得力があった。 あと、マキシマスが死んで、幻の中で妻子の元へ帰っていくラストシーンには少し泣けた。 ただ、ストーリーがねえ、歴史をまともに学んだこともない脚本家がアメリカ的な価値観をローマ時代に当てはめるのは毎度のこととはいえ、勘弁してほしかった。 もともと民主制あるいは元老院による政治で行き詰ったから、シーザー、アウグストゥスによって帝政が導入されたわけで、しかもこの映画で描かれる直前の時代は五賢帝の時代で、長いローマの歴史の中でも一番皇帝による政治がうまく運用された時代。 そんな時代に皇帝自ら、帝政を廃止して元老院とか民衆に政治を戻せとか言うはずがない。 アメリカ人って古今東西自分の価値観が絶対って信じてるだなと、よくわかる映画だった。 平成24年2月12日再見 よくよく考えれば、これもロビンフッドと同じようにまったくのフィクションなんだから、共和制とかのほんの添え物の部分に拘って、減点するのはいささか頑なかと。結局この映画は、マキシマスの男らしさとルッシラの美しさ、そしてラストシーンの悲しさを堪能できれば十分ということで+1点 平成27年8月17日 なぜだが全く食欲がわかないので-1 【rhforever】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-08-18 16:35:05) |
《改行表示》527.《ネタバレ》 超大作と言う言葉がピッタリの作品。さながら21世紀の『ベン・ハー』と言ったところでしょうか。但し、金を掛けたら良いものが出来る訳では勿論無く、本作はリドリー・スコット監督の映像美と様式美が詰まっているからこその、この堂々たる出来だったと思います。実直な軍人が奴隷に身を落とし、そこから始まる復讐劇という、誰でも感情移入できる直球のドラマ故に、最初から最後まで存分に楽しめました。 主演のラッセル・クロウのカリスマ性も素晴らしいですが、それよりも凄いと思ったのが、悪役であるコンモドゥスを演じるホアキン・フェニックス。小心者・卑怯・シスコン・親不孝者、と女々しさを体現したようなキャラクターで、それを実に見事に演じていました。可哀そうですが実にはまり役。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-01-25 22:23:44) |