19.えっ?三船さんが靴屋さん?とかいう印象で見始めたのですが、これがぐいぐい引っ張られますね。部屋のシーンも会話だけどものすごい緊張感をかもし出してます。推理物としてのストーリーも一級品です。 |
18.流石としか言いようの無い出来!犯罪物の全てがここにあると思う。最初の一時間は、全篇ひとつの部屋での展開だが、各人の描写が見事で全く飽きない。その後、話が犯人の捜査に移っても、この手の作品にありがちな、変に奇をてらった演出も無く、それでいて事件の核心に迫って行く過程を丁寧に見せ、適度な緊張感を与えてくれる。 【クロマス】さん 10点(2003-02-03 20:13:30) |
17.最高っスね、コレ。本当に面白い。冒頭のシーンから最後まで。白黒でこんな出だしだから(ナショナルシューズ社の内情から権藤のポリシー披露まで)「うっ、観て失敗した」って予感もしたのだけど、何故に黒澤がスゴイと言われるのかしみじみしてしまった・・・。ワンカットに人物が何人も出入りし、緊迫感が持続するなんて今の邦画じゃできる人はそんなにいないでしょう。子供が違う、でも関係ない3、000万用意しろってところは台風前のワクワク感に似たものを感じてしまった。没頭してしまえばオレのアタマの中ではちゃんと色彩変換されているからモノクロでも激オモなのだ!うー・・・書いててまた観たくなってしまった(笑) |
16.《ネタバレ》 「87分署」モノで有名なエド・マクベインの原作「キングの身代金」を大胆に脚色したのが第一の勝因。原作では複数犯だったが、本作では若き山崎努演じるインテリ青年・竹内の(実質的)単独犯行にしたことで、衝撃のラストシーンがより活きてくる結果となった。何より疾走する特急「こだま」を利用した身代金受け渡しの尋常ならざるサスペンスは原作には無かった(ま、当然だが)。黒澤のダイナミックな演出は或る意味で「七人の侍」をも超えていると言えよう。原作のキャレラに当たる刑事も、仲代達矢扮する戸倉の方が遙かに凄味がある。三船演ずる権藤も原作のキング氏なんかより余程人間味があり、好感が持てるし。但し、原作がミステリの傑作たる所以はトリックやサスペンスよりも、むしろ誘拐された少年と犯人の一人との切なく淡い交流にあるので、本作とは別物だと切り離して読むべき。 【へちょちょ】さん 10点(2003-01-02 05:31:27) (良:1票) |
15.黒澤映画の最高峰の1つと思ってます。初めて見た時は極上のサスペンス映画を堪能したと非常に満腹感を得ました。ラストも素晴らしく唸ってしまいました(暗いけど・・) 【まりん】さん 10点(2002-11-08 00:54:04) |
14.古今東西を見渡しても、これ以上の刑事物映画はないと思います。やっぱり黒澤明って凄いですね。 【野ばら】さん 10点(2002-10-29 17:37:03) |
13.大きく分けて犯人に振り回される権藤家のパートそれと伝説の東海道線特急の車内から犯人を絞り込むパートそして犯人を躍らせるパートどこもいいんだが特に犯人を絞り込む過程がかなりリアルに描写されそこが程よい緊迫感を持続させてくれる昨今の格好だけの刑事ドラマは是非この部分を参考にして重厚な内容にしてもらえれば少しは見れるのだが観て何年たってもあの煙突からの煙の色ははっきりとおぼえてるんだよな心理的なサスペンスとしては間違いなく日本屈指の作品でしょうさすが世界のクロサワであると思った 【らいすしゃわー】さん 10点(2002-09-15 01:28:10) |
12. 最近、衛星放送で再見した。室内場面が多いため、必然的に状況説明のためのセリフが多いのが少々気になった。封切り時は高校生でパートカラーの場面には驚愕した。新幹線の場面などのダイナミックなシーンなどにも見られるように、「骨太」の第1級の娯楽作品。黒沢監督自身、絵コンテなどをみても優れた美術的才能を持つが、映画としては断然モノクロが良いのはおもしろい。 【偏見マン】さん 7点(2002-09-03 10:54:27) |
11.すばらしいシナリオ。鳥肌の立つサスペンス、わくわくする展開!いやぁー、映画って、ほんっとにいいもんですねぇー。新幹線のシーンが忘れられません。 【あろえりーな】さん 8点(2002-08-24 21:30:25) |
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【スペシャルラブ】さん 6点(2002-06-12 07:43:04) |
9.ずばり、この映画の本質は、貧困問題であったと思います。映画が作成された当時は、労働運動も盛んで、社会が貧困問題を静止していた時代でした。犯人の医学生は、貧しい出身なので、大学入学後に、周囲の学生(富裕な家庭出身)とのハンデを非常に痛感させられたものであると思います。貧困との差(貧富の差)を解消する手段として、勉強と犯罪があるということでしょうか。しかし、彼の希望は粉砕されてしまいます。 【貧困と金銭】さん 10点(2002-06-08 09:05:36) |
8.終わり方はあんまり好きじゃないけど、見終ってから面白かったぁといえる傑作だと思いました。やっぱり黒沢明監督はすごいなと思いました。誘拐された子供が解放されて権堂が抱きしめるシーンは、すごくココロに響きました。列車のシーンも迫力があって○。犯人から電話があったとき、細工がばれないように刑事たちが床にふせてカーテンをあけたシーンはすごくリアルを感じました。山崎努さんは、そのまま年をとったいう感じですぐわかりました。逮捕される時の表情といった表情が印象的です。煙突から出るピンク色の煙もそうだし、思い出させる場面がいくつもあります。 【舞花】さん 10点(2002-02-15 02:08:56) |
7.<ネタバレあり>三船敏郎扮する金持ちの子供が誘拐されたと思いきや、雇っている運転手のせがれを間違って誘拐される。だけども犯人はそのせがれに対して身代金を要求する。本来なら見捨てる人もいるかもしれないけど、三船敏郎ふんする金持ちは払わなきゃいけない状況に追い込まれるところがすごい。誘拐モノ映画は駆け引きがいっぱいでてくるけど、この映画はかなりスリリングです。かなりオススメ。 【四次元大介】さん 9点(2001-10-06 14:56:38) |
★6.若かりし頃の山崎努のかっこよさにシビレました・・・。身代金の引渡しシーンの描き方が簡潔でありながらドキドキ感もちゃんとある。現代の映画だったら音楽や細かいシーンのつなぎなんかで細工するところだろうから、そのまっとうさに感激しました。やっぱりすごい監督だ。 【こふみ】さん 9点(2001-09-15 20:39:36) |
5.骨太で、ストーリー的にも映像的にも見ごたえのあるサスペンス。ただ、冒頭の重役との駆け引きはゲバゲバで引くものを感じた; もっとウィットを利かせて欲しかったなぁ~。 【おぎ】さん 9点(2001-08-19 03:48:55) |
4.堤防の上、列車から犯人?が一瞬見えそうになる...このシーンにすごくドキドキした。 【ヒロポン】さん 9点(2001-07-04 22:54:26) |
3.黒澤といえば「七人の侍」なんだろうけど、個人的な好みでいえば本作のほうを挙げたい。リバイバル上映(昨今、少なくなりましたが・・・)で観た記憶がありますが、きちっとした原作をベースに、当時の脂ののりきった黒澤のサスペンスフルな、そしてダイナミックな演出には感動すら覚えたものでした。 【ドラえもん】さん 10点(2001-01-21 18:49:12) |
2.黒澤明の映画ではベスト3に入るのではないでしょうか。地獄の描写が好き。 【プリン】さん 10点(2001-01-04 21:26:24) |
1.むかし(~70年代)の黒沢映画はとても面白かったです。これも傑作のうちの一つ。後半がくどいのが難。しかし、「シンドラーのリスト」などに影響を与えたパートカラーの使い方は圧巻(注、踊る大捜査線はそのままパクった)。 【コロンビア】さん 9点(2000-12-30 09:20:30) |