8 1/2のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 ハ行
 > 8 1/2の口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

8 1/2

[ハッカニブンノイチ]
Eight And A Haf[米]/Federico Fellini's 8 1/2[米]
(8 1/2)
ビデオタイトル : フェリーニの8 1/2<ビデオ>
1963年上映時間:140分
平均点:6.90 / 10(Review 80人) (点数分布表示)
ドラマモノクロ映画
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-01-29)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督フェデリコ・フェリーニ
キャストマルチェロ・マストロヤンニ(男優)グイド・アンセルミ
クラウディア・カルディナーレ(女優)クラウディア
アヌーク・エーメ(女優)ルイーズ・アンセルミ
サンドラ・ミーロ(女優)カーラ
ロッセーラ・ファルク(女優)ロッセーラ
エドラ・ゲイル(女優)サラギーナ
バーバラ・スティール(女優)グロリア
ニーノ・ロータ(男優)(ノンクレジット)
脚本フェデリコ・フェリーニ
エンニオ・フライアーノ
トゥリオ・ピネッリ
ブルネッロ・ロンディ
音楽ニーノ・ロータ
撮影ジャンニ・ディ・ヴェナンツォ
パスカリーノ・デ・サンティス(カメラ・オペレーター)
配給東宝東和
ATG
フランス映画社(1983年リバイバル)
ザジフィルムズ(2008年リバイバル)
美術ピエロ・ゲラルディ
衣装ピエロ・ゲラルディ
その他ブルネッロ・ロンディ(芸術アドバイザー)
あらすじ
映画監督のグイド(マルチェロ・マストロヤンニ)は、次回作のアイデアに苦しんでいた。彼は医者の勧めで湯治にやって来るが、精神的に疲れきった彼の前に、幻想の世界が広がり始める。「映像の魔術師」フェリーニの代表作で、グイドはネタに困り果てた彼そのもの。奇妙なタイトルは、8本の長篇と1本の短編を撮ったという彼自身の経歴を意味している。モスクワ映画祭グランプリ、アカデミー最優秀外国語映画賞受賞。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想】

別のページへ
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1234
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
60.「意外と面白くなかった」。単純に映像そのものにあまり魅力を感じませんでした。フェリーニは自分には合わないのかもしれません。監督業をフィーチャーした映画ではアメリカの夜が圧勝です。極端にエンタメ化したNINEの発想はすごいなーと思いました。
Balrogさん [DVD(字幕)] 4点(2010-11-06 17:58:13)
59.本作は70年代ぐらいまでは「映画史上オールタイムベスト1」に選ばれていたぐらいでしたのに、最近はだんだん評価が下がってきちゃいましたね。製作された時代はお隣のフランスではヌーベル・バーグの嵐が吹きまくっていたころですが、不思議とイタリア映画界には影響が少なかった様に思います。そんな中でフェリーニのゴダールやトリュフォーの挑戦に対する答えが本作なのです。 映画作家の夢や妄想をそのまま映画にしちゃったのは当時としては前代未聞の快挙で、この手法は後年さまざまな映画監督が自分の『8 1/2』を撮っていることでも本作のずば抜けた偉大さが判ります。フェリーニはユング心理学の信奉者だったそうですが、自分の実際に見た夢をこれだけ壮麗な映像に再現できるとは、いやはやさすがマエストロですね。 「難解だ」と言う感想が多いですが、D・リンチのようなときとして観客を無視する様な「訳のわからなさ」と比べれば、フェリーニには人間味が濃厚ですから、これほど判りやすい監督はいないのではと思いますけど。 「歳をとってから観て良かった」というのが自分のいちばんの感想ですね。あの有名なラストシーンには、不覚にも涙がこぼれてしまいました。
S&Sさん [DVD(字幕)] 10点(2010-08-24 20:54:21)(良:1票)
58.《ネタバレ》 むかしの映画は苦手であまり観ないし、メタファーがどうのと言われても何のこっちゃ分からんけど、この映画は好きな作品だ。ただし、僕が映画で一番重視する部分は脚本なので、この爆発ぶりじゃ7点以上はつけられないけど。ただし、現代から観ても、映像はマジですごい。

僕のようなフェリーニ初心者にとっては、下手に深読みせずに、まずは主人公に共感しながら楽しむのが最良の選択だろう。女性には理解し難いかもしれないが、この主人公の何ともいいかげんで調子が良くてだらしない性格(同時に深刻に悩んでもいるが)は非常に親しみが持てた。カーラ(不倫相手)が来るはずの汽車を待ちながら「来なかった!」と一安心する気持ちとか、妻に来られては困るのに余計な優しさで呼んでしまうところとか。彼のこの気持ちは映画内でも取り上げられる厳しいカトリック式禁欲教育の反動なのだろうか。でも、まあ僕が共感できるわけなので、男なら万国共通の思いなんだろう。

色々と登場人物が出てきてややこしくなる中盤はちょっとだれたが、ハーレムシーンで一気に目が覚めた。主人公みたいにモテないけど、何と言うか身につまされる。どんなにモテなくても、男はたいていああいうことを妄想してるよね?僕だけじゃないよね?「もうさー、みんな女たちが仲良く暮らせばよくね?」みたいな。「こいつ、友達の奥さんだけど、かわいいから俺のハーレムに加わればよくね?」みたいな。ひどいけど笑える。ラストの「WAになって踊ろう!」オチも良かったが、あそこで終わっても良かったと思う。

劇中の音楽も良かった。湯治場に鳴り響く徒に壮大な「ワルキューレの騎行」とか主人公の口ずさむ「セビリアの理髪師」とか。特に前者は、この映画をコメディ的な側面を持つと勝手に位置づけている僕にとってはツボだった。だって湯治場のシーンで鳴ってるんだよ?笑えるじゃない。

それにしても、この映画と「トイ・ストーリー」が自分の中で同じレベルの評価と言うのは自分でも面白い。評価を無理に一次元化するとこんなことになるんだなあ。
枕流さん [映画館(字幕)] 7点(2010-07-04 22:12:48)
57.《ネタバレ》 冒頭の人間凧の映像の格好良さから、早くもテンションが上がってきたのですが、ストーリー全体を通して見てみると、自分の理解が及ばないところが多々あり、それが非常に残念、というか、悔しい。
けども、主人公の苦悩は十分に伝わってきて、その描き方が面白いと思いました。
自分の考えを理解してもらえない、周りの人間を信頼できないとかは、何か共感できてしまったり・・・少なくとも、嫌いではないですこの映画。
ただ、現実と幻想の境界を把握しきれないままだったので、再度機会があれば是非とも観てみたいと思いました。
もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 6点(2010-03-25 00:32:50)(良:1票)
56.私にはこの映画が全く理解できません。ストーリーすら分かりません。何かが何かを象徴しているのだと思えますが、そのどちらも分かりません。見終えてから、解説などを読んで、初めて大筋が分かりました。誰が見ても楽しめる映画が素晴らしいと思うので、この映画に関しては、私にとってつまらない映画としか言いようがありません。
shoukanさん [CS・衛星(字幕)] 1点(2010-03-07 00:30:36)(良:1票)
55.難しいジャンルである幻想譚を見事に映像化した監督の手腕と、芸術性の高さは十二分に感じられた。だけど、それだけの作品だという印象。
象徴的な表現の数々も説明不足で、受け手が楽しんで解釈する、というよりは迎合することが前提であるかのような傲慢さが端々で目に付いた。
密度の高いこの作品には「余白」がなく、それが唯一にして最大の欠点に思えた。
チートイさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-03-03 01:20:18)
54.何を創り上げたい作品なのか、さっぱり分かりませんでした。百歩譲って、制作に挑んだ際の自分の苦悩ぶりをそのまま投影したものと解釈したとしても、それは作品に対する制作者の根本的な姿勢として「逃げ」なんではないでしょうか。
Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 2点(2010-03-02 00:30:14)
53.映画にも愛を感じない、異性にも愛を感じないもの、嫌悪感ばかりが募り最後までみるのがやっと。これ見よがしの映像が奇麗だろう、のどや感にもうんざり!
HRM36さん [CS・衛星(字幕)] 0点(2010-02-24 22:41:30)(笑:1票)
52.現実と空想が交錯しながら織り成す世界観に脱帽。観ている最中、これはフェリーニのアイボリータワーだと思った。人の深層心理を映像化するとこんな感じなるのかもしれない。
円軌道の幅さん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-12-25 20:59:05)
51.話の筋なんてことさら追わずに、眼の前に展開される映像の波にスルスル飲み込まれ、プカプカ浮かび、ゆたゆた身を任せす、その心地よさと言ったら。頭の中のイメージをこうも優美に描くのかと、驚嘆するばかり。同じ類での見事さというと、タルコフスキーが思い当たるくらい(今のところ)。コントラストが効いたモノクロの映像美、N.ロータの甘美な音楽も素晴らしい。ホロ苦いような自嘲気味なテイストではありつつ、最後人生の喜怒哀楽をギュッと掴まされるような、不思議と生の何かを感じもしました。非常に印象的なラストシーンに、何だかもう一度見たくなるのでありました。
泳ぐたい焼きさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-10-12 23:19:27)(良:1票)
50.現実と回想と妄想が入り乱れているのですが、幸い区別はついたのでなんとかついて行けました。最後のシーンを見て言いたいことはなんとなくわかるのですが、やはりそこまでが長い。欠伸が出てしまいます。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-09-12 20:04:23)
49.《ネタバレ》 頭の中のものを完全に映像化したような作品。徹底的にけなされる新作、よみがえる子ども時代の嫌な記憶、嘘ばかりの人生、女に囲まれる妄想、すべてを幻想的に描き上げている。まさに監督自身を描いている(ただし映画中で言っているように嘘ばっかりなのかもしれないが)

しかしそれは映画に振り回されている。「映画なんてない」。映画というフレームをはずしてこそ人間は真価がわかる。

んでも長いしもうちょいコンパクトにできたでしょ。ってか個人の頭の中はその本人についての説明がないとどうにもならない気がする(この映画だと脳内を映されている側の描写がない)。
θさん [ビデオ(字幕)] 5点(2009-08-24 00:08:57)
48.いっぱい映画観てる者として、「フェリーニのハチトニブンノイチってのが良いんだよー」(ハッカニブンノイチって読むというのはさっき知りました)とか言いながら良さを語れたら通っぽいなと思ってたので、娯楽映画好きながら挑戦してみました。
しかし、やはり良さがサッパリわかりませんでした。進んでるか進んでないかわからない進行と、感情移入できない人々、モヤモヤとした映像…どこを観て楽しめば良いのかわからなくて、終始眠気との戦い。
こういう映画って歳をとれば良いと思えるようになるのか、その時代を共有した人にしかわからないのか、わからない人には一生わからないものなのか、どうなんでしょうね。
この映画を高評価している方々のレビューの質の高さを見るとなんか悔しい。もっと受け口が広くなりたい。
すべからさん [ビデオ(字幕)] 4点(2009-05-23 17:41:33)
47.《ネタバレ》 作家の苦悩が映像に映し取られているという表現の凄さ。映画とは外面を切り取るだけのものです。人物の内面を表現するなら、演技表現はもとより、夢や妄想という頭の世界かメタファーを配置するしかないのでしょう。これはその映像表現の頂点と言える作品。おそらく、幾万の映像作家が挑んだテーマなのでしょうが、タルコフスキーやベルイマンあたりを除いて自爆したのではないでしょうか。難解な映画?、いえいえ、そんなことはないですよ。心の中の苦しみ、を丁寧に拾って見てもらえれば、だんだんと周りの人物もが疎ましく思えるようになってきますよ。そうなると、どうにも救えない映画なのですが、ラストでちょっと光を与えてくれます。喜劇なトーンを見せてくれました。私たちはこの映画は「人生は祭りだ」そういう事が分からない男の喜劇なんだと少し安心したりする訳です。
K-Youngさん [DVD(字幕)] 10点(2009-03-31 11:46:01)(良:1票)
46.《ネタバレ》  思うに、人生における「閃き」を経験した人なら誰でも涙を流しながら共感する映画じゃないだろうか。
 凝り固まっていた考えや、思考に霞がかかり、右往左往するしかなかった状況から解き放たれ、幸福感や希望が満ち満ちてゆくあの瞬間と感覚。
 
 
 グイドの頭の中は、切迫した状況からくる焦りや、男性としての欲望、幼少期のトラウマ、両親への思いなどで埋め尽くされ、まさに混沌。
 ただその混沌は、クライマックスではなんとも美しく、平和で楽しいが、少しの悲しみと哀愁を伴って昇華していく。

 よく観れば分かるが、この映画には、唐突に出てくる意味不明な出来事や妄想は存在しない。
 初見の観客を混乱させる原因は、現実と妄想の区別がつかないことただ一点のみであって、区別がつくようになれば、構成がシンプルなものであると気付くはずだ。
 
 決して難解な前衛映画などではなく、実は驚くほどあっさりと理解出来る内容であり、それに加えて多くの人生を変える力を持つ作品だろう。


 初見の方に申し上げるが、一回の鑑賞で投げ出さないでほしい。
きっと、素晴らしい映画体験の一つとなるはず。
タックスマン4さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2008-12-12 02:10:36)(良:2票)
45.順番が逆ですが、「これはフェリーニ版『TAKESHIS'』『監督・ばんざい!』なんだ」と思えばだいたい納得。現実と妄想がだんだんグチャグチャになっていく様子は『TAKESHIS'』、映画監督としての苦悩と狂気が『監督・ばんざい!』をイヤでも彷彿とさせます。ラストの大団円ならぬ大破壊などまさに『監督・ばんざい!』…というか、たけしが『8 1/2』をやっただけというか。なかなかこういう映画にはお目にかかれないので観ておいてよかったとは思いますが、分かりにくいのに変わりはなく、手放しで面白いと思えるような作品ではなかったです。
とかげ12号さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-10-22 21:36:16)
44.《ネタバレ》 30年以上前に見たときは大団円の華やかさに圧倒されましたが孤独を感じることはありませんでした。いま見て「人生は祭りだ」と言い切ってしまうことの寂しさと開き直った明るさにシンクロしました。死んでしまってもいいさ、どうせ祭りは終わるもの。そんなことを考えてしまいました。ラスト近くでの崩壊寸前の夫婦の会話で生きるということを垣間見た気がしました。
omutさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-10-18 14:15:27)(良:1票)
43.この映画は人の心にあるもやもやっとした「イメージ」を映像にしたかんじです。現実なのか幻想なのか分らないような不思議な世界が続いていくんですが、なんとなく「わかる」んですよね。この映画の不思議な世界は、どこか自分の心の世界と共通しているような感覚があります。
主人公は映画監督のグイド。脚本家はグイドに対して、「最大の欠点は基本構想の欠如。思想性もない。意味のないエピソードの羅列だ。冒頭のシーンからして詩的着想のかけらもない。」と批判する。この言葉はこの映画に対して言っているような言葉です。フェリーニ監督はそう批判される前に自分で言っちゃえみたいなかんじだったんでしょうか。(?)
きむねぇさん [DVD(字幕)] 10点(2008-06-27 00:21:32)(良:1票)
42.つくづくこういったものを面白いなんて言う人にはなりたくないものだと思う。
自分は伝える努力が成されていないものを表現と呼ばない。
カラバ侯爵さん [ビデオ(字幕)] 0点(2007-10-13 09:57:42)(良:2票)
41.言わずとしれた「フェリーニの代表作」。
この作品を「フェリーニの一番」に推す方々も多い。
確かに他の作品とは異色であり、「現実と幻想」が渾然一体となった演出は素晴らしいのかもしれない。
しかし、1950年代のフェリーニ作品が大好きな私には、「この作品辺りからフェリーニの作風が変化したマイナス記念碑的作品」の様が気がして、どうも好きになれない。
にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 1点(2007-09-03 16:07:23)
別のページへ
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1234
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 80人
平均点数 6.90点
033.75%
156.25%
233.75%
322.50%
445.00%
5810.00%
645.00%
71113.75%
878.75%
9810.00%
102531.25%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.40点 Review5人
2 ストーリー評価 7.00点 Review6人
3 鑑賞後の後味 7.16点 Review6人
4 音楽評価 7.66点 Review6人
5 感泣評価 6.75点 Review4人
chart

【アカデミー賞 情報】

1963年 36回
監督賞フェデリコ・フェリーニ候補(ノミネート) 
脚本賞エンニオ・フライアーノ候補(ノミネート) 
脚本賞ブルネッロ・ロンディ候補(ノミネート) 
脚本賞フェデリコ・フェリーニ候補(ノミネート) 
脚本賞トゥリオ・ピネッリ候補(ノミネート) 
美術賞(白黒)ピエロ・ゲラルディ候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞(白黒)ピエロ・ゲラルディ受賞 
外国語映画賞 受賞 

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS