天気の子のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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天気の子

[テンキノコ]
Weathering With You
2019年上映時間:114分
平均点:6.46 / 10(Review 82人) (点数分布表示)
公開開始日(2019-07-19)
公開終了日(2020-05-27)
ドラマSFラブストーリーファンタジーアニメ青春もの
新規登録(2019-05-05)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2023-08-04)【イニシャルK】さん
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監督新海誠
醍醐虎汰朗森嶋帆高
森七菜天野陽菜
小栗旬須賀圭介
本田翼夏美
倍賞千恵子立花冨美
平泉成安井刑事
梶裕貴高井刑事
木村良平キムラ
神木隆之介立花瀧
上白石萌音宮水三葉
花澤香菜カナ
佐倉綾音アヤネ
野沢雅子占いオババ
柴田秀勝神主
島本須美間宮夫人
成田凌勅使河原克彦
悠木碧名取早耶香
谷花音宮水四葉
市ノ瀬加那佐々木巡査
羽鳥慎一
アリソン・ブリー夏美(英語吹き替え版)
原作新海誠
脚本新海誠
音楽RADWIMPS
作詞野田洋次郎「愛にできることはまだあるかい」「グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子」
作曲野田洋次郎「愛にできることはまだあるかい」「グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子」
主題歌RADWIMPS「愛にできることはまだあるかい」「グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子」
三浦透子「グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子」
製作市川南〔製作〕
東宝(「天気の子」製作委員会)
コミックス・ウェーブ・フィルム(「天気の子」製作委員会)
KADOKAWA(「天気の子」製作委員会)
企画川村元気
プロデューサー川村元気(プロデュース)
制作コミックス・ウェーブ・フィルム
配給東宝
作画田中将賀(キャラクターデザイン)
新海誠(絵コンテ/イメージボード)
米林宏昌(原画)
美術山本二三(気象神社絵画・天井画)
編集新海誠
録音山田陽(音響監督)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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42.《ネタバレ》 契約しているネットTVでの配信が始まりやっと鑑賞しました。
チコちゃんに「天気の子」ってなに?と問われたら「日本アニメに翻訳されたライ麦畑」と答えます。
そんなことを書いてみようと思いますが、「ボーっと生きてんじゃねーよ」を言われたらご勘弁w

家出した主人公が船中やネットカフェで読んでいた書籍がサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」です(最近出版された村上春樹翻訳バージョンでした)。米国での初版は1951年。
未読の方のために書いておくと、「ライ麦畑」は高校を放逐された未成年♂の主人公がニューヨーク近辺を彷徨う様を、主にその内面描写によって綴った青春小説です。日本で中二病と云う言葉が生まれる半世紀以上前に、中二病を描いた小説がアメリカにあった。それが、比較的歳を取ってから「ライ麦畑」を読んだ私の感想でした。主人公にはほとんど全く共感できず、腹が立ったくらいでしたよ。ひと昔前までは「反抗期」と云う言葉で括られていた態度ですけど、主人公が発する理屈が中二っぽいのです、コレが。本作で主人公が「ライ麦畑」を読んでいるのは、作者の照れ隠しだと思いました。「ライ麦畑のホールデンみたいな奴だけど、勘弁してね」って具合かな…。

「天気なんて狂ったままでいいんだ!」と主人公は叫びます。その結果なにが起こったかと云うと、東京の水没です。南極の氷が溶けない限り、あんなに海水位が上がるわけねぇだろ、と云うツッコミは脇に置くとして、その被害は甚大です。鉄道も地下鉄もビルも学校も、社会資本は全て使い物にならなくなり、何百万と云う人が家を失って難民になり、首都としての都市機能は消失したはず。呑気に船で通勤など出来る訳ないのです。例えば、幼児の水死体をひとつ浮かべるだけで本作の見え方は180度変わります。でも、それはしない。それが演出と云うものだから。

東京の水没よりも、意中の女性の方が大切だ。それは多分に意地悪な言い方で、彼らが天候を操作して災害をもたらした訳では無く、人柱になることを拒否した結果でした。で、ここが大事なのですが、もし私が主人公と同じ立場なら同様の判断をしたと思わされました。彼には東京水没は眼中に無く、と云うかそんなことを考える容量は無く、自分に身近な人の安否の方がよほど重要な要件でした。
「主人公と同じ判断をした」のは、主人公に共感したと云うことです。

「ライ麦畑」の主人公は、何をやっても、何を言っても、周囲の大人たちから全く理解されずに自分の中での完結度を高めて行きます。中二自己中を極めていくと言って良い。読者としての私が反感を覚えるほど面倒くさい奴でした。そして本作の主人公たちも、ほとんどの大人たちからは理解されず、状況は悪い方向へ転がります。客観的に、幾つも間違った判断をしているとも思います。でもそんな瑕疵より、好きな人と一緒にいたい想いや若者が持つ突破力や思い込みが発揮するパワーが、大人たちの常識や業務的ルールとの対比で、美点として抽出され強調される。ファンタジー設定で主人公を追い込み、ひとつの結論を出させる。その論調や結論に、大人の私が共感したのです。「ライ麦畑」には共感できなくても「天気の子」には共感できた。類似した中味に対してこの違いはなにか? 大げさに言うなら、日本アニメの力技。それが「日本アニメに翻訳されたライ麦畑」と云う意味です。キケンな映画なんですけどね(笑)。

この監督が20年ほど前に作ったデビュー作「ほしのこえ」のレビューを10年ほど前に書きました。私はそこに「この監督の個性とは、ハードSF的に設定を固めても表現したいのはティーンエイジが抱く感情だけ」と書きました。前作ではストーリーに人命救助を絡めたことで、社会性を持ったお話として個性が昇華されました。ひと皮剥けたのかなと思ったのですが、本作で元に戻りましたね。でも、それは悪いこととは思っておりません。良くも悪くも、個性がナンボの世界です。

あ、もうひとつ。朝、カーテンを引いて晴れていると、気分が高揚して前向きな気分になれる。それは年配の私にも実感。そのあたりを出発点にして映画を一本作ってしまうセンスは買いですね。
アンドレ・タカシさん [インターネット(邦画)] 6点(2020-07-04 17:54:43)(良:4票)
41.《ネタバレ》 新型コロナが映画業界にもたらした恐らく唯一の恩恵は、新作の相次ぐ公開延期のために旧作の再上映の機会が出来たことでしょう。今回、どうしても都合が付かずに見に行けなかった「天気の子」を劇場で見ることができました。結果は・・・見て大正解でした。個人的には「君の名は。」より傑作だと思いました(「君の名は。」は7点付けました)。「天気の子」のほうが断然感情移入できました。「君の名は。」では特に泣くということはなかったけれど、こちらはラスト近くウルっときましたね。

配役の中では須賀啓介役の小栗旬さんが、今年急逝してしまった藤原啓治さんを思い起こさせる声色で素晴らしかったです。
あと、仕事で散々通った新宿の景色が懐かしかったです。
MASSさん [映画館(邦画)] 9点(2020-06-27 20:18:48)
40.映画館で観たときは消化不良に終わったが、
自宅での再視聴でその良さに気付いた。
子どもから大人になる過程で誰もが経験する
理性と感情のアンバランスの中にだけ存在できる
「かけがいのないもの」が見事に映像化されている。
煮タマゴさん [インターネット(邦画)] 8点(2020-06-08 01:34:06)(良:1票)
39.《ネタバレ》 前半20分くらいはどうにもはまれず。


前作よりも艶やかなのは雨が理由だろうが、特に前半の暗いシーンで気持ち悪くすら感じる。
それでいて小物は変なリアリティがあるので、ラブホにからあげクンがあるのはおかしいだろとなる。
それと背景動画がおかしいところが多々あり、しかもそれらのシーンが大抵重要シーンなので見ていてひどいなと。
一番ひどいのは「天気」を描いているのに、気温が10度下回ってもモブが寒がっていないのがおかしい。
雪が降るとき地表気温は平均3度以下だが、雪が降ってるシーン、半袖のモブが普通に歩いてるから。
そこら辺のリアリティが一か所でもないと、この手のはもうダメです、リアルに描かないほうがまだいい。


いわゆる職業声優を細かいところで出してるが、そんなんやるんなら主人公とヒロインを職業声優にやらせろよと。
前作よりも明らかに主人公とヒロインが下手だ。
俳優としては大根と言われる本田翼と小栗旬がなかなかに合ってた。
逆にきちんと攻めたつもりであろう平泉成が聞き取りづらかった。


BGMとしての音楽自体は特に悪くはなかったが、やはり劇中歌が五曲と多すぎ。
せめて前半と後半クライマックス二曲に抑えてくれないと。

物語としては主人公とヒロインがちゃんと出会ってからはなかなかに面白いんだが、
ラストの展開が誰がどう見てもエウレカセブンのラストとだだ被りしているなぁと。
それでもこの手の展開は好物です。
うーん、レンタルで見てみたが、買うには至らないかなぁ。
にんじんさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-05-30 23:53:32)
38.《ネタバレ》 良かったと思います。ただ、涙まで出た「君の名は」と比べると感動度は薄かったです。
引き続き映像が美しく、その緻密な描写には魅せられるものがありましたね。
空から見る東京の映像、雨が落ちる滴の映像、どれも印象深い。
それから、いわゆる天の気という考え方。自然は、人間のことなどお構いなしに
ただ存在しているだけであり、異常気象なんてないよって。その大局観好きです。
マイナスポイントとしては、「偶然が過ぎる」展開が度々あるなと。それが少し気になりました。
それと終盤の複数楽曲を使っての盛り上げ方は、ちょっとミュージックビデオ感を感じてしまいました。
まぁそんなわけで完成度としては君の名はの方が上ですが、本作も全体的によくできた作品でした。
あろえりーなさん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2020-05-29 19:08:00)
37.◇鑑賞は2019年8月頭で、冷夏が明けてやっと夏が始まったころ。
昨今の異常気象や天災をテーマにしてるようで、少年少女の成長というか、場当たり的な未熟さが描かれていました。
◇天気と少年少女、それはもしかして、地球環境と人間の関係に近いのかも?
人間がコントロールできると思うことも傲慢だし、環境破壊を無視することも傲慢。人智を越えるものとの向き合い方なのかな、と思ったりした。

◇絵は相変わらずキレイでした。
◇代々木駅前の廃ビル、公開当時はまだ外観が見られたのですが、今はもう見られません。
ミルアシさん [映画館(邦画)] 6点(2019-12-07 11:37:23)
36.映像と音楽は相変わらずの美しさ。それだけでも観る価値はあるのだが期待以上ではなかった。神道的世界観から来る神秘的な力によって少年と少女がつながり、最終的に少年が少女のピンチを救うという展開は前回と同じ。次も同じことをやるなら、新海さんはこれしかできないのかとがっかりするところ。それが新海イズムと言ってしまえばそれで終わりだが、創作物というのは新しさあってこそ価値が生まれるのだと思う。あと主人公の少年のテンションに私はついていけなかったので感情移入できなかった。「君の名は」のときも主人公のテンションに「ん?」となる部分があったが、まだ許容範囲だった。しかし今回は完全にアウト。ちょっとやばい奴にすら見えた。
ばかぽんさん [映画館(邦画)] 7点(2019-10-27 22:38:20)
35.唐突な出来事の連続で、物語に没入できなかったし、主人公二人にも共感できずじまい。観てから一か月後くらいにこのレビュー書いてるけど、今思い出してもあまり印象に残ってない映画だった。
相変わらず絵はきれいだし、声優も悪くなかったけどね。
おとばんさん [映画館(邦画)] 5点(2019-10-21 10:35:23)
34.《ネタバレ》 ぎゃははははっ。

《ネタバレ》

気色が悪いとしか言いようがない音楽とか絵柄のセンスだが、ラストの「もっと自分を肯定しなさいっ」メッセージがすべてを吹き飛ばす。こんな物語はこれまで日本になかった。あらゆるエピソードもわざと大雑把に描いておいて、骨太の論理構築力によってすべてをぶっ飛ばす! ええどええど新海誠。これからも悲しみなんぞ描かんといてくれ。このまま行けるとこまで突っ走れ!
アンギラスさん [映画館(邦画)] 8点(2019-10-06 22:38:00)
33.展開は良かった。それぞれの行動に理由が掘り下げれていたら、もっとラストにかける展開に感情を揺さぶられた事だろう。映画にまとめずに長いスパンでじっくり描くアニメをこの監督さんにはやってほしいです。
Yoshiさん [映画館(邦画)] 6点(2019-10-02 06:46:19)
32.公開開始時には何も言ってなかった小学生の息子が今頃になって「見たい」と言い出したので、一緒に見に行ったのですが(むしろ当初興味を示していた娘は欠席)、映画が始まってみると、劇中に、最近息子が興味津々のオカルト雑誌『ムー』が登場(ホント、血は争えませぬ・・・)。さてはコレが息子の目当てであったかと、映画が終わって彼を問い詰めると「いや、まさか『ムー』が出てくるなんて、知らんかってん」とのこと。それだけならまだしも、続けて彼が言うには「でも、『君の名は。』にもちょっとだけ『ムー』出てきたで」。ってオイオイ、オマエはいつからそんなムー的都市伝説を語るようになったんだ? ⇒でもこれは事実なんです、ハイ。『君の名は。』にも、床に伏せて置かれた『ムー』誌が、一瞬だけ登場します。息子曰く、「見てたらたまたま見つけた」とのこと。トホホ。
前置き長くなりましたスミマセン。それにしても、前作に続いてまた、心をチクチクと刺すような映画を作ってきますねえ。災害にあうことなく生き続ける者たちは、災害にあって死んいった人々に対し、何ができるのか、同情だけはしつつも結局は忘れ去って日常を送るだけじゃないのか、という問いを前作では突きつけられたように感じたのですが、本作ではさらにストレートに、我々の原罪を糾弾しているかのようです。「今の我々のぬるま湯のような生活は、不公平の上に成り立ってるんじゃないのか、誰かの犠牲の上になりたっているんじゃないのか、それをみんな分かっていながらノホホンと分かってないフリをしてるんじゃないか」という、痛烈な問い。突き刺さるなあ。
作品は例によってスピード感があり、これは、間を省略したような断片的なシーンを積み重ねる構成によるもので、「もうちょっと間をとってじっくり描くシーンも見たいなあ」と感じなくもないんですけどね。でも、このやや軽い語り口であっても、登場人物たちを印象的に描くことでちゃんと物語を盛り上げていくし、クライマックスの主人公が走るシーンへと繋がっていくのが、いいんですねえ。ここはあくまで、走り「続ける」。その姿の持つ魅力。
舞台となっているのが、雨が降り続く東京の街。異常気象ってのは、騒ぎすぎるのもどうかと思いつつもやはり、我々にとって昨今の大きな不安となっていることは事実。その中で、雨、水、といったものがアニメーションの中で巧みに取り入れられていて(「風」はあまり出てこない作品ですが)、印象に残ります。その雨の中のネオンサイン、あるいは雲が切れて太陽が顔を出す、光の描写もまた印象的。一方、日が差さない「暗さ」をアニメでどう描くか、ってのは、少し難しいところがありますねえ。
鱗歌さん [映画館(邦画)] 9点(2019-09-28 00:25:51)(良:1票)
31.《ネタバレ》 前半から全然感情移入できんかったからなー。ラストは前作とおんなじ感じだし。個人的な当たりは「バニラ」と「東京農工大」。
すたーちゃいるどさん [映画館(邦画)] 5点(2019-09-26 19:57:41)
30.《ネタバレ》 良い映画なのかな?テンポはすごい良いけど。
たしかに、主要人物はみんな良いこと言ってるし、やってるし、良い映画なんだけど、表層的というか、心の奥までじわーっと沁みるものが無いというか。
まずいくら何でも、雨がそんなに降り続けるわけないじゃん…って思ってしまう。
君の名は。のときもそんな感じだったので、根本的に肌に合わないのかもしれない…。

あと、ここが熱い!ここで泣ける!みたいなシーンでRADWIMPSの楽曲が駆使される手法も、前作のまんまでしたね(笑)

新宿TOHOシネマズで観たのもあり、馴染みのある街並みがそのまま登場したりしてそれは面白かった。
言うまでもなく作画はキレイ。
雨の描写はリアルなのに、ホダカの涙の描写はマンガチックなところとかも、アニメっぽくて良いなと思いました。

主人公のホダカだけど、結局なんでわざわざ島から出て東京で暮らそうと思ったのかは謎。
闇を抱えてそうな設定の割には素直な良いやつすぎるし、でもいざとなれば人に向けて実銃をぶっ放すぐらいのクレイジーさはあるんだよな。
んで結局なんだかんだあって地元の卒業式出てるし。あんま感情移入はできなかった。
このへんは、物語のテンポの良さの犠牲になったという感じでしょうか。

今作で感情移入がしやすいとなれば須賀さんか。
小栗旬の演技が上手いなあと思った。
最初、クレしんのお父さんかと思った。
アーウーマンデさん [映画館(邦画)] 6点(2019-09-12 22:46:05)
29.君の名はと同じ点数ですが,若干前作より上かも知れません.9点10点付けるような傑作ではないが,酷評されるような映画でもない,その位がこの作品の順当な評価なのではないでしょうか.もう少し言えば,君の名はもその程度の内容で,作品の中身以外の何らかの要因で,動員とか興行収入とかいった数字との乖離が非常に大きくなってしまったというのが私の印象.
この作品は,主人公の行動が理解できない云々という意見をよく見かけますが,個人的にはどこにも違和感は感じられませんでした.
本田翼の声も,タレント起用としては,全然合格点,問題なしだと思いました.
全体の印象としては,ティーネイジャー向けのウブな青春アニメということかと思います.同じ青春アニメの例えば「時かけ」と比較すると,あちらには遠く及ばないという感じ.
コナンやドラえもんといった定番以外のアニメ映画がランキングを賑わせること自体は,個人的には大歓迎なので,新海監督以外のビッグヒット,期待しています.
マー君さん [映画館(邦画)] 6点(2019-09-04 12:52:56)
28.《ネタバレ》 なんか有名なアーティストが曲担当してるとか、前作を大ヒットさせた監督が作ってるとか、
絵のクオリティが高いとか、テレビでよく見る俳優が声担当してたりしてるとか、そんなことは
どーでもいい。
ただこの映画の最大にして最悪な点を見つけた。
それは最後のカットからタイトルがでてエンドロールが流れ終わるまでの時間が圧倒的に短いことだ。
こんな短い時間じゃオレの目からドバドバ流れ落ちている涙がとてもじゃないが収まりきらない。
まあ・・・・そういう映画ですw
クワイガン人さん [映画館(邦画)] 10点(2019-09-02 18:12:30)
27.《ネタバレ》  元々、新海誠監督の、青臭く、痛々しい、青春恋愛ものは大好きで、今回はベタベタのド直球で、しかも監督の得意な、青い空と、白い雲と、天候の表現に、シンクロ度の上がったRADWINPSの楽曲で、メジャーになって資金も潤沢になればそりゃまあ気持ちの良い映画ができるだろうと、期待したところ、期待を裏切られず、しかも「監督が信じるであろう所のハッピーエンド」にすることに、ためらいがなくなって、実に気持ちの良い、イイ作品と思いました!(5回も観に行ってしまいました……まだ行くかも)

 賛否の分かれるエンドについては、演出的に唐突感があるのはさておき(そこまでなるとは想像してなかったよ! という感じ)、このエゴイズムは1周回って、現代的に極めて正しい結末かなあと、私は非常に納得が行ったです。


 以下、かなりネタバレしますので、未見の方は注意。


--
 個人的にこの話って、ブラック企業の社畜の話かなあと思って見てしまったのですが(そのような演出も多々あるので)、だから、ヒロインが世の中を天気にするために命を投げ出す、というのは、某企業で過酷な業務で自殺したブラック企業の一従業員とかと同じだなあと。

 で、今の価値観では、そういうやり方は間違っている、という認識になっており、


「逃げればいいよ」


って言うんですが、それでも自分が逃げると「周りが迷惑する」とかの自己責任の呪いにかかって逃げられない人が現実にはあまりにも多く、この映画ではそれらの問題に対して明確に、


「(大切な)人1人の命の方が大切だ!」


と主張してるのがとても新しい、現代の理想的な「正しさ」に則った結末だなあと思いました。

--
 また、エンタメで、ヒーローとか自己犠牲とかを否定しつつ面白い話を作れるか? というジレンマがあるんですけど、この「天気の子」は「ヒーローや自己犠牲などなくても、恋愛ものなら面白いエンタメは作れる!」と言ってるところが革新的作品ではなかろうか?

--
 主人公の家とかの描写がないので感情移入しがたい、という感想はよく見ますが、幸か不幸か、私は、主人公みたいに逃げて、救われたような経験があるので、なんかよくわかるなあと思いながら観ておりました。最初にヒロインの部屋に主人公が訪れたときに、ヒロインが、

「そっか」

と一言だけ言って、何でもないことのように流してくれたことに主人公がどれほど救われただろうと思いましたし、元のところに戻ればすべて丸く収まるとわかっていても、戻りたくない、というのも、すごくよくわかります。

 「不登校」とか割と近い感じと思いますが、戻って学校に通えば周りは丸く収まるのでしょうが「そこに戻ることで私の心が死んでしまうことに対して何ら配慮はされないのでしょうか?」みたいな感じ。

 むしろ、最近、事件関係者の個人情報をわざわざ公開するのは非人道的なことではないか? という批判があり、この主人公の背景の話を明らかにするのも同様の下世話な野次馬根性的なところがあるかなーというのもあって、個人的には、あまり明らかにされなくてホッとした、という感じでした(よく見ると、回想エピソードや言葉の端々で結構色々語られてますが)。

--
 主人公は恩を受けた人に迷惑をかけまくる~云々については、そもそも健康で文化的な最低限度の生活すら満たされない境遇で恩義とかありえんし、私から見ると、主人公らって、どこからどう見てもガキんちょに過ぎないので、

「これくらいの迷惑くらい、どんと来い」

と言えるような世の中であると良いんだけどなあと思いました。

 それよりも「どうしても救わねばならない大切なものは何か?」を知らせて欲しい感じでしょうか(この作品はもちろん恋愛ものなので、それは「愛」になるに決まってるのですが)。

--
 この話で、個人的に唯一文句を付けるとしたら「終わりはもっとハッピーエンドにしてくれても良かった」というくらいでしょうか。

 東京が、あのような事態になったということは、大企業や官憲の地方移管が進んで地方で莫大な雇用が生まれ、実は、日本全土としては事件後の方が経済的に豊かになってても全然不思議ではない(笑)。

 唯一、須賀さんが、立派な事務所を持って職員も何人か雇えるようになって、事件後の方が経済的に豊かになった、悪いことばかりではなかったと、ささやかに主張してるくらいで、恋愛ものっていうものもあって悲壮感をぬぐい切れてないんですけど。

 もうちょっと大人というものの狡さやしぶとさを信じて、楽観的に描いてくれると嬉しいなあ、という感じでした。


 以上です(長文失礼)。
simさん [映画館(邦画)] 10点(2019-08-25 23:17:43)(良:1票)
26.《ネタバレ》 ★最後、東京を水に沈めたまま放置の「ブン投げラスト」はなかなか面白かった。お寺のじいちゃんの「観測史上なんてせいぜい100年」ばあちゃんの「(東京の)自分の住んでたとこはもともと海だった」というセリフはリアリティがある。 ★その反面、じゃあ日本や世界のほかの場所はどうなってるの?とか、天気の巫女って結局何なの?とかいろんな謎も同様に投げたまんま。 ★そもそもの物語の要因となった主人公の少年の家出の原因も語られずじまいなので(当然思春期の反抗期、ってのはあるだろうけど、それが家出まで発展する理由、どれ程のことがあったのか?)、「都会へ出て現代っ子らしく上手くやってるんだな」とは思えど感情移入は全くできない。 ★映像は前作同様きれいだった。雨の風景の中、一筋の光がさして徐々に晴れていくさまに人々が明るい表情になっていくのは「お日様っていいな」と子供っぽい(笑)感想を抱いてしまった。まあ最も最近お日様めっちゃ暴力的なんで、どっちかっていうと「東京8月なのに気温10度!」とか「記録的豪雨!」とか果ては「雪!」とかのシーンのほうが・・・避暑にはもってこいの映画だ(^^; ★あとそこかしこで歌流しすぎ、やかましい。感動強要してるみたいだが、全然感動なんかしない。 ★というわけで、つまらないとまでは言わないが、雰囲気だけの映画、こんな延々2時間もの長さにする必要もなかった。せいぜい異形の雰囲気を漂わせてラストでちょっと驚かせてくらいの短編映画でいいかな、と。映像はきれいなんで、「ビデオでもいいかな」とは思わなかったんで、5点ではなく、6点。
wagasiさん [映画館(邦画)] 6点(2019-08-25 09:03:53)
25.ここの評価が低かったんで期待はしていなかったが、いや、なかなか面白かった。
100%晴れ女の設定の段階でリアリティは求めていなかったし、これはSF映画なんだからこの程度のことはファンタジーとして受け入れられました。
大好きな人がいて、もう会えないかもしれない。でも、すべてを犠牲にしても会いたい。
映画の王道ですね。あとは、好みの問題です。
変えたかった過去があって、「一瞬でも会えるなら、すべてを捨てる覚悟」を持てなかった人たちが、映画の中にそれを求めてしまうんだろうと思います
私もその1人です。
木村一号さん [映画館(邦画)] 8点(2019-08-17 23:41:31)
24.《ネタバレ》 極めて純粋なボーイミーツガールという点では、大ヒット作である前作と何ら相違はありません。また、2人の恋の障害が、恋敵等の対人ではなく、人智が及ばね天災に由来することや、それを意思の力で乗り越えて行く部分も。瀧くん三葉さんがゲスト出演していることも含めて『君の名は。』と本作は、テーマや世界観を共有する姉妹作品(または二部作)と捉えて良さそうです。ただし優等生タイプの『君の名は。』と比較すると、本作は随分不良と言えるでしょう。主人公は家出し、拳銃を人 に向け、警察に追われ、きっと所得税も払っていません(苦笑)。高い倫理観を求められ、教育的であることを是とし、損得勘定が優先される今日のご時世からは、まるでかけ離れています。要するに行儀が良くないのです。しかし、だからこそ、私は本作を支持します。”古き良き”なんて概念はそもそも幻想ですし、懐古趣味は持ち合わせていないつもりですが、かつて存在した”ある種の奔放さ”には、確実に意味があったと考えます。それはドラマにおいてリアリティより優先されること。物語の本質を際立たせる効果です。法を犯してでも、世界を壊してでも、守りたい人がいる。その強烈なメッセージを前にして、リアリティ云々だとか、理性や正義がどうかなんて、些細な事ではないですか。少なくとも、アンパンチに注文をつけるより、花形満がスポーツカーを乗り回しても笑って済ませられる方が、遥かに健全な娯楽の在り方だとも思います。何より、大人になることを恐れる子供が増えている最中、早く大人になりたい子供が主人公なんて、どんなに素敵なことでしょう。今回は小4次女に付き合って劇場鑑賞しましたが、特大の当たりを引いた気分です。『君の名は。』も素晴らしかったですが、私の中ではイレギュラー扱いでした。そろそろ新海監督を本気で認めなくてはいけないようです。
目隠シストさん [映画館(邦画)] 9点(2019-08-17 21:23:09)
23.《ネタバレ》 ここの評価があまり高くなかったので少し二の足を踏んでしまったが、結果として映画館に観に行ったのは大正解だった。
やはりこの監督が描く風景は美しい。雨ばかりの東京に日が差すシーンは、見慣れたはずの景色が輝いて見えた。空の広がりや雲のサイズ感は映画館で無ければインパクトが半減してしまうだろう。
帆高と陽菜の恋愛がこの映画の柱である事に疑いはないが、かと言ってメッセージ性が無いわけではない。劇中の「『観測史上』なんて精々ここ100年」「江戸時代には東京は海だった」という台詞からも読み取れるだろう。天候という地球規模の事象を、人間の短い短い物差しで測って正常だの異常だの大騒ぎする事がそもそも滑稽なのだ。恐竜が生きていた頃は今よりずっと暖かったし、氷河期はずっと寒かった。そんな自然をコントロール出来るのは神だけだ。人間が出来ることは、エンディングの船で通勤しているシーンのように、自然と折り合いをつけて付き合っていく事しかない。驕っても腐っても良い事など無いのだ。
alianさん [映画館(邦画)] 8点(2019-08-15 13:23:47)
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【点数情報】

Review人数 82人
平均点数 6.46点
000.00%
100.00%
211.22%
333.66%
467.32%
51315.85%
62631.71%
7910.98%
81012.20%
9910.98%
1056.10%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review6人
2 ストーリー評価 5.90点 Review11人
3 鑑賞後の後味 6.90点 Review10人
4 音楽評価 6.30点 Review10人
5 感泣評価 5.80点 Review10人
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