126.《ネタバレ》 この映画が公開された2・3ヶ月後に実際にアフリカで
エボラウィルスが伝染しかなりタイムリーな印象を受けた。
よくよく考えてみれば日本と言う国は周りが全て海に囲まれている島国であり
密輸なんてし放題なのではと危倶してしまう。
ストーリーはパニック・サスペンス。
ホフマン演じる陸軍大佐が疾病管理センターに勤める元同僚の別れた妻と
アメリカ国内に突然発生した伝染病に立ち向かうと言うもの。
シーダークリークという一つの町に密輸によって
アフリカから持ち込まれた一匹の猿に因ってたちまち町中にウィルスが蔓延する。
やがてアメリカ政府は町そのものを1発の気化爆弾によって
住民ごと抹殺しようと強行手段に移そうとするが・・・。
あくまで軍特有の強権的手段を取ろうとするドナルド・サザーランド演じる
上司との対立や、キューバ・グッティングJr演じる新任少佐と共同作戦や
志半ばに感染してしまった同僚や元妻を助けるシーン等、
ダスティン・ホフマンの演技が冴え渡る。
脇を固める同僚役ケビン・スペイシーや
直属の上司であり准将役モーガン・フリーマン、
元妻役レネ・ルッソ等演技派が顔を連ねていて物語に深みを与えている。
メカニカルな部分としてはソルト少佐が操る小型ヘリと
マクリントック少将の乗るアパッチ(?)との空中戦や
気化爆弾を積んだ輸送機(爆撃機)、おなじみの軍用車両ハマー等
軍事マニアも一見の価値ありか。
ツッコミ所としては妻役のレネ・ルッソの感染だけ
ウィルスの進行が遅いのは何故かとか
同僚役のケビン・スペイシーの容態はどうなったのかとか
細かい部分が気になるがパニック物としては良くできている。
感染している猿(宿主)を呼ぶ出す子供の「Yoo!ベッツィー!!」と言う
掛け声を掛けるシーンが子供の無邪気さと大人のリアルな反応が
対照的でいつ見てもハラハラドキドキする。