153.とかく男はロマンチックなもんで、父と息子の心の交流を、夢のあるエピソードで描いてもらえると満足感はあるもんです。しかしながら、現実は違っている人も多いのではと思っています。現実的な奥さんや子供たちだと、「また父さんが夢物語を・・」と、冷ややかな対応で相手にされず、家計やら進学やらの厳しい現実を突きつけられるのがオチ。俺は、何のために働いているのだろうと、ボブ・ディランの歌をくちずさみながら、自分を半分励まし、半分慰め、毎朝仕事に出かけていく。父親の感覚は、父親しかわからない。引き継ぐのも、息子しかいない。 【パセリセージ】さん 8点(2004-12-28 18:43:12) |
152.《ネタバレ》 とにかく、楽しかった。法螺話があそこまでいくと気持ちよく笑える。 それでいてずっとストーリーに温かさが漂う。 ラストシーンは、もし死ぬ時に皆が見送ってくれたらというようないい場面でしたが、 感動してしまった。多くの人と係わった。法螺話で笑っていたのに、爽やかな涙が。 かなりオススメできる映画でした。 【ボビーK】さん 9点(2004-12-19 22:56:39) |
151.なんだろう、この後味は・・・・淡々と進むエピソードの数々。表現できない何かがそこに残った! 多分、人それぞれ頭の中に、何かが走馬灯のように走り抜けるものがあるはず。それはみな違うものだろうが、きっと忘れていた小さな思い出だろう。 こんな思いをさせてくれたTimに感謝!!! 【ぴっぷ】さん 10点(2004-12-17 10:22:17) |
150.《ネタバレ》 玉手箱から出てくるいろんなお話の数々、観ていて素直に楽しい。 それぞれのエピソードの画作りがティム・バートンらしく、それぞれに雰囲気を持っている。 この辺りは、「シザーハンズ」を想起させる。 人は、時にエピソードをそれなりにデフォルメして語ることがある。 主人公の父は正にそのタイプの人間だ。 少し、話を誇張して息子や周りの人達を楽しませようとするサービス精神旺盛な人物なのだ。 そして、観客は、最後にエピソードの数々が、決して真っ赤な嘘の羅列ではないことを、目の当たりにする。 彼は少しだけ、尾ひれを付けたり誇張しているだけなのだと言うことを。 ただ大嘘も中には含まれていて、主人公が生まれたときのエピソードもその一つ。 けれども医者が語る本当のエピソードの方が、実は、感動的であったりする所が心憎い。 素敵な大人のファンタジーでした。 【あむ】さん [DVD(字幕)] 8点(2004-12-14 00:25:29) (良:1票) |
149.う~ん。ほのぼのしててとても良い一作でした。まさに思い立ったが吉日生活!ってモットーがあるみたいで、後先考えずただ自分の意思で行動することは後々で結果の良し悪し関係無く「思い出深い一時」として残るんでしょうね。 【J.ギリガン】さん 9点(2004-12-13 23:05:50) |
148.医師が語った「息子が産まれた日の父の本当の行動」で、それまでティム・バートンが私たちに見せてくれていた夢物語は終わり、「現実」の窮屈さや虚無感が私たち観客を包む。このホラ話だらけの父親を見ながら、かつて小説家太宰治が「自分が明るい時ほど暗い小説を、暗い気分の時ほど前向きで明るい小説を書く。」と語っていた事を思い出した。きっと、父は営業周りで各地を飛び回り、苦労して疲れ果てる自分の姿など家族に見せたくなかったのだろう。息子にも、余り現実に捉われすぎず、自由な発想で生きてほしかったのだろう。その思いが、自分が死ぬ間際にやっと息子に届いて、、父は幸せな顔をして逝った。息子は父親の本当の姿を知った上で、その死に際を自分のホラ話で彩った・・・中盤でも何箇所か涙腺を突いてくるシーンはあったが、この辺りからはもう涙が止まらなかった。もうじき父親になる息子も、きっと辛い顔を見せずに子供と接していくのだろうと思うと、「父が話となってずっと生きていく」という息子のラストの一言に、希望を見出せた思いだった。ぜひたくさんの人に、このティム・バートンの描き出した優しさを感じて欲しいと願いつつ、2004年(に見た映画の)マイベストの作品に9点。 【wood】さん 9点(2004-12-12 21:06:26) (良:1票) |
147.人生は平凡なんだけど、空想くらい楽しいほうがいいじゃないですか。子供のころには楽しめた架空の話も、大人になればサムイもの。あまり接点の持てなかった父親が子供を楽しませるために話し続ける架空の話。すっかり冷めた大人になってしまった私も十分楽しめるものでした。 【バチケン】さん 9点(2004-12-05 17:29:27) |
146.現実離れしたファンタジーは苦手のようです。映像はとってもキレイだけどゴメンね。 【小僧】さん 5点(2004-12-04 04:27:40) |
★145.もしも自分が息子の立場だったら、やっぱり大人になって父親と距離をもつかも。ただの「ほら吹き」親父。本当は父親が好きなのに、知りたいのに、その父の本当の姿が分からないから。息子が悪いわけではないのよ。だってあんなに理解力のある妻がいるんだから、彼は見る目はある。う~ん個人的に見る時期を間違ってしまった。どーも感動出来ず。期待しすぎたかな?もう一回新たな気持ちでみたら感想も変わるかも。 【西川家】さん 6点(2004-12-02 17:01:44) |
144.生きていくのに幸せか不幸せかは、そのときの心の持ちよう。一つの事象も、見方を変えれば良くもあり悪くもある。現実逃避をするわけじゃないけど、同じ生きていくなら幸せであったような気分でいたい。父親が息子に語った物語は事実を素材に、楽しく生きていくためのスパイスを混ぜたお話。スパイスが効きすぎていたかのようだけど、それは幸せに暮らして欲しいと思う親心と、知恵の伝承なのだろう。父を失う直前になってその事に気付いた息子は、父を安らかに旅立たすことができたのだ。どうせ生きていくなら、こんな自由な心を持ち合わせたい、そんな気持ちになる作品でした。 【ソフィーの洗濯物】さん 10点(2004-12-02 01:58:51) (良:4票) |
|
143.《ネタバレ》 現実と御伽噺の世界を、「物語が上手な父親」というキャラクターと、彼の思い出話を用いることで、上手に融合した作品。ただ、個人的には、いまひとつクライマックスについていけなかったかな。父親が、あの町を復興させたという「現実」を、もっとドラマティックに描いて欲しかったです。というのも、映画から、物語を作り語ることの素晴らしさは伝わってきましたが、それが同時に「現実と御伽噺のギャップ」を伝えることになってしまっていたように感じたので。もう少し、そのギャップを埋め、父親の「現実」での偉業をドラマティックに伝える形にしたほうが、より感動できる作品になったと思います。 【IKEKO】さん 6点(2004-11-30 22:44:03) |
142.《ネタバレ》 映像が美しい。ホラ話が美しい。そして役者が美しい。スターウォーズで若き日のオビ・ワンを演じているユアン・マクレガーが同じように若き日のエドワード・ブルームを演じている。ただ、こちらの映画のほうが圧倒的に自然な感じがする。ティム・バートンの演出力だろうか?いいや、私はそうは思わない。これは、ストーリーが自然であるから、役者も自然なのだ。そう、この映画のようなホラ話(ファンタジー)というのは人間にとって本来自然であって、全然不自然ではないのだ。この映画を見て、そういうファンタジーの意義というものを垣間見た気がする。また、多くの人が、大人になるにつれてだんだんと忘れてしまう大事なこと、無垢な心がここにはある。老夫婦がバスタブで抱き合うシーンは私が見た映画の中でもっとも美しいシーンのひとつだ。そういう心だけは忘れたくはない。 【zahrky】さん 10点(2004-11-30 21:04:17) |
141.ほのぼのした雰囲気。でもティムバートンらしい映画。最後の息子が語るシーンに感動です。 【アンソニー】さん 8点(2004-11-30 19:59:37) |
140.《ネタバレ》 あの大男ですが昔ドリフに出ていたマックスに似てますね。 【たま】さん 7点(2004-11-28 10:48:33) (良:1票) |
139.こんだけほら話が上手い親父さんがうらやましいぞ。俺は口下手なんで本当にそう思う。できすぎている話と言えばそれまでかもしれんが、この映画にそれを突っ込むのは野暮ですな。 【ふくちゃん】さん 8点(2004-11-28 00:15:16) |
138.《ネタバレ》 何といっても、あのラスト間際の展開の素晴らしさに尽きます。 ホラ話ばかりする父を尊敬出来なかった息子が、最後の最後に、父のため思い付きでホラ話を語り出す。 ちょっと反則?と思いながら素直に泣けました。 (蛇足ですが、ポール・オースター原作の映画『スモーク』で感じたテーマ、 「事実かどうかより、幸せなほう、ハッピーなほうがいい」と重なって見えました) 映像も美しく、特に回想の場面では、夢のような町の情景と、 奥さんとの出会いのシーンが印象に残りました(女性の美しい撮り方も含む)。 父の話を元にした回想がやたら長く、中盤ダレたのが残念。 あのラストは、イジワルな見方をすればティム・バートン監督の夢見がちな空想癖、現実逃避傾向を 自分で肯定する為の理屈と思えない事もないですが(医者がそのまま台詞で語ってるし)・・・。 しかし、何よりも観終わって爽やかな余韻に浸れて良かったです。 大事なのは想像する歓び、なにより「皆で」楽しむ事。 誰にでも勧めたくなる良作でした。 【i-loop】さん [DVD(字幕)] 6点(2004-11-27 22:46:00) (良:1票) |
137.「ほら話」という免罪符があるので何でもやれてしまうわけですが、実際はエピソードの全てに伏線があって、かなり緻密に考えられた映画。以外と難解な部分もあったりするが、素直に観るのが正解。しかし、父親と観るにはかなり気恥ずかしい映画ですね。 【カフカ】さん 7点(2004-11-25 19:22:27) |
136.《ネタバレ》 映画なんて作り物なんて母から言われましたがこんな作り話があってもいいじゃないかと言い返しました。自分もエドワードみたいに楽しく友達が多い人だったらいいな~と思います。昔私は狼男やら人面犬がいるのではと思ったときがありましたが今ではいないと断言できるぐらいの年になりました。こんな信じられない話を聞かされた息子は本当の話を聞かせて欲しいと思ったんでしょう。しかし後半ぐらいから本当にお父さんは戦争に行ったりスペクターの町があったことで本当の話を聞かされていた時から感動し始めてお父さんの死ぬ時はこんな感じだ、と息子が話していくシーンは涙が止まりませんでした。息子はあんなすばらしいお父さんをもって幸せだな~とおもいました。最後まで幸せになれる一本でした。 【ストライダー】さん 10点(2004-11-24 16:11:54) |
135.《ネタバレ》 ティムバートンのファンタジーな世界が広がって期待通りでした。あの親父にはすっごく共感できます。てゆーか自分もたまにやります。普通の話をおもろくすること。普通はオチは自分でつけるんですが、でもオチを息子につけさせたのがよい所です。あと、 この映画には、なぜ映画が作られるのか、そして自分達はなぜ映画を観るのか、その理由の一つがあるよーな気もします。とにかく泣けました。 【なにわ君】さん 10点(2004-11-24 15:11:36) (良:1票) |
134.ほとんど家に帰らず、子供の面倒も見ず、いつも夢見がちで、何度も同じ話を繰り返す。こんな男と結婚するなんてまっぴらゴメンだ!・・・と思ったけれど、そんな想いはバスタブのシーンで吹っ飛んだ。 サンドラは今もなおエドワードに恋している。 ああ、なんて素敵なんだろう。 あたしはエドワードブルームの妻になりたい。 【ぽめ】さん 9点(2004-11-24 14:36:58) |