1.《ネタバレ》 今作品は、今から27年前に公開された映画『ドラえもん のび太の日本誕生』のリメイク作品。
この27年前の作品自体も、ドラえもん映画の中では良作の一つである。
そして、今回はリメイクという事で軽い気持ちで観たものの、期待を良い意味で裏切る素晴らしい傑作であった。
リメイク前の作品は、内容や話が進むテンポは良いものの、どこかあっさりしている感じが否めなかったし、
特に最後の辺りは、タイムパトロールに頼って終わったのは書くまでも無い。
また、のび太が造ったペット達との関係性もあっさりしていた。
しかし、今回はそのあっさりした感じを大きく転換させ、のび太自身、そしてペットを含めた登場人物達が自立し、
敵に立ち向かうという描写が目立っており、「他力本願で解決」といった描写が非常に少なくなっていた。
特に最後の辺りは大変良い意味で変化させたように思える。伏線も上手く描かれている。
勿論、子どもも退屈しないでしょうし、大人も観て涙を流すくらいの傑作です。
アニメだからではなく、一つの映画作品として心からお薦めしたい。
今年のアニメ映画作品は良作に恵まれているかも知れません。
それにしても、リメイクではない近年のオリジナルのドラえもん映画作品が今一つなのは何故だ…。