13.《ネタバレ》 多重人格が心理的な虐待等を伴わない外傷性ショックで発症したり、日替わりで順序正しく発現するという症例があるかどうかは分かりませんが、アイディアとしては面白いと思います。メモや動画で各人格が情報交換したり、最終的には二つの人格にまとまり、短時間で入れ替わりながら記憶の中で会話するというのも、実際にあるのかどうかは分かりませんが面白いと思いました。 ただ、その延長線にある結末としてはどうなんでしょうか?一般的には主人格を残し、他の人格を消していくというのが治療方針というような話は読んだことがありますが、各人格が互いの存在を認識し、尊重し、多重のまま存続することを選択するというのは、「元に戻る」という本来あるべき姿からの現実逃避であって、医療チームがそれを容認するというのもおかしな話のような気がします。 あくまでも娯楽作品として楽しむのであれば、ヒューマンドラマとしてのエッセンスを散りばめ、出演者の確かな演技に支えられた本作は見応えのある佳作と思います。割れたドアミラーに映る鳥の姿で人格の統合と分離を表現したり、人格の入れ替わりを視覚的に表現したりなど、映像的にも印象に残る作品でした。とは言え、少々アイディアに走り過ぎた感があるのも否めず、迷った挙句7点献上します。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(邦画)] 7点(2023-11-02 21:33:17) (良:1票) |
12.《ネタバレ》 オチがよくわからない。結局元通りに7人で1体共有状態が安定して続くということでよいの?治療はしたの?手術はしたの?おそらく月曜日の意思で手術を受けた結果、7人で1体共有状態に落ち着いたと解釈しました。そして水曜日君は深川麻衣ちゃんと仲良く続いているという解釈でよいですかね。なんにしても、すごく感動しそうだったのに、いいところまで行ってラストがちょっとわかりにくくて感動し損ねたという感じです。さすがに中村倫也は芝居が上手くて月曜日と火曜日の人格を巧みに演じていたと思います。深川麻衣が可愛かったのでプラス1点、さすが奇跡の乃木坂1期生。 【ブッキングパパ】さん [インターネット(邦画)] 5点(2023-09-26 23:45:37) |
★11.《ネタバレ》 とても設定が面白い映画だった。曜日ごとに人格が変わる七重人格者。しかし実際にはその中の「火曜日」のみを中心に話は転がり始める。「火曜日」は火曜日にできることしかできない。火曜日のテレビしか見れないし火曜が定休のお店にはずっと入れない。そんな「火曜日」がある日目覚めたら水曜だった。戸惑いながらも行けなかった図書館に行き、そこで魅力的な女性と会ってウキウキな「火曜日」。そこでふと思う。 あれ、「水曜日」ってどうなった? 観客は見たこともない「水曜日」の存在が気になり、想像を働かせる。水曜は音楽好き?ロックないでたち?瑞野さんとはどんな関係?ていうか他の曜日は大丈夫なの?
キャスティングもとても役柄に合っていたと思う。主演の中村倫也さんはなんだか中性的な人だし、色んな人格がそれぞれに彼の雰囲気に当てはまる。違和感なく見ていられた。
どれかの人格が一人くらいこれまで夜更かししようともしなかったのかとかそういう野暮なツッコミは置いといて、他の曜日とふせんでやりとり、家中に他の曜日からのメッセージがあふれているというのがなんだか不思議な世界観で引き込まれた。 個人的に特に良かったのはエンドロールでの曜日間でのふせんのやりとり。あれは面白い。みているだけでなんだか頬が緩みます。もともとこんなふうに成立していた7人の生活が、今回たまたま荒れちゃった部分を切り取って映画にしたんだよね、って感じ。
実際に多重人格の人がいれば日常生活は大変だろうしましてや七重人格なんて本当に苦労するだろう。そういう意味ではとてもシリアスな状況を描いた話なのだが、全体としてなんだかシュっとした、スマートな雰囲気を感じた。もちろん多重人格によって話が荒れるシーンもあるのだが、あくまで「曜日で替わる人格」というところにスポットを当ててブレないストーリー描写のおかげで観ているほうもテーマに迷うことはなかった。
これは是非エンドロールまでじっくり全て観て欲しいと思います。良作です。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 9点(2022-09-09 18:20:43) |
10.序盤、なんか邦画らしからぬ洋画のミステリー系小品ぽい雰囲気でずいぶん期待を持たせてくれます。 これどういう風に展開してオチをつけてくれるんだろう…と期待しながら観てたわけですが…うーん、途中から微妙にそうじゃない感が漂いはじめ最後は凡庸なオチ。 マジメに設定を考えればツッコミどころ満載ですが、そこはファンタジーって事でスルーするにしても、もうちょっと驚かせてくれるオチにしてくれるとかなかったんでしょうか 多重人格を扱った映画で面白い物といえば、たとえばアイデンティティーは2003年の映画です。そこから20年近く後にここまで凡庸なオチでまとめられてもちょっとなぁ… 【あばれて万歳】さん [インターネット(邦画)] 6点(2022-04-11 14:16:59) |
9.《ネタバレ》 曜日ごとに人格がわかれてる多重人格の男の映画です。多重人格と言っても、この映画では、物語の大部分で火曜日担当の人格しか登場しないってのがなんか斬新。だもんで、火曜日の人格に感情移入でき、彼の味わう感覚に共感できました。特に、水曜日が消えた時、彼は水曜日の筆跡をトレースして、ごまかすのですが、この、バレたら、せっかく水曜日を手に入れたのこの日常が失われるかもしれないとゆう彼の焦りは、なんか不祥事が起こってしまい、面倒臭いことになるから誤魔化そうって時の状況に似てて、ドキドキしてしまいました。後半のサスペンスチックな展開も自分が消える恐怖感とか、何が起こってるのわからない不気味さとかがあって、最後まで退屈せずに楽しめました。しかし、火曜日しか生きれないって悲惨ってなりそうですが、他の曜日と体を共有してるってのも悪くない、てゆーかむしろ、こーゆう生活も楽しそうって気分になるなんて、面白い映画やなー。 【なにわ君】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-04-10 13:30:40) |
8.パッケージ見て、設定が面白いと思って期待してましたが、設定から特に話が発展しません。起承転結ではなく、起承承承です。 承 【紫電】さん [ブルーレイ(邦画)] 2点(2021-12-28 20:43:58) |
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7.《ネタバレ》 曜日で交代人格が変わるという設定は面白いです.(現実的ではないと思いますが・・・) 一般的には,「人格統合を目指す」というのが目標になるかと思うけど,真逆の選択をする主人公たちのドラマは一見の価値があると思います. エンディングロールにあったが,火曜日と一ノ瀬のその後が気になります. 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 7点(2021-12-05 13:01:06) |
6.面白い設定だな、とすぐに思う。もちろん現実的では無いが、こういう映画の展開は好感が持てる。 でも、良くも悪くも普通の仕上がり。あと、もう少しだけ何か深いもの、後で残るものが欲しかった。惜しい。 【simple】さん [インターネット(邦画)] 5点(2021-08-23 21:21:37) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 なんとなくスリラー系の映画なのかなと思って観たら、 とても柔らかめの雰囲気が展開する内容で、特に前半は相当好みでしたね。 いや素敵な恋愛映画じゃないですか〜なんてほっこりしながら見ていたわけです。 ペールギュントがとても爽やかにマッチしていて、名曲をこんな風に再構成させてくれるのは面白い。 しかしながら後半からはだいぶ趣の違い作風になります。 そこからの展開はあまり好みでなく、結末にもあまりカタルシスはありません。 面白い題材ですが腑に落ちないところもあり、なんとも言えない不思議な映画を見たなと言う印象です。 【あろえりーな】さん [インターネット(邦画)] 6点(2021-08-20 15:30:22) |
4.《ネタバレ》 (ネタバレしています。ご注意ください) 類似設定ですぐに思い出されるのはSFサスペンス映画『セブンシスターズ』です。こちらは一人の身分を7人姉妹が曜日ごとに分け合っていましたが、本作では一人の男性の中に7人の人格が宿ります。キッカケは自動車事故による脳損傷。それぞれの人格は曜日ごとに出現しました。主人公の人格は「火曜日」さん。そんな7人の共同生活にある日変化が訪れます。それがタイトル「水曜日が消えた」の意味です。 水曜日が消えて得をしたのは火曜日でした。火曜休館の図書館へ行ける。一泊旅行だって可能。今まで諦めていた人生の選択肢が広がります。7分の1から7分の2へ。この先にあるのは7分の7の世界。本来の人生を取り戻すチャンスが到来しました。しかし彼は、いや彼らは、思いもかけない未来を望んだという結末でした。 本作のテーマは「多様性を尊重する共生社会」や「基本的人権の尊重」であると考えます。これらスローガンはあらゆる機会で(特に国際社会において)私たちが目にするものであり、理念に反対する者などいないでしょう。しかし、いつまでもスローガンであり続けるのは、一向に実現しないからです。典型的な「総論賛成各論反対」の部類。自身の利害と関係ないところでなら「素晴らしい」「どうぞどうぞ」なのに、いざ当事者になると「でもだって」「それは困る」に変わります。だからこそ、己が不利益を受け入れた7人の決断は尊く、心を打たれるのだと思います。誰だって7分の1の人生なんて御免です。7倍のスピードで老化すると考えたら気が狂いそうです。しかし、それでも彼らが“損な人生”を選んだのは「足る事を知った」からと考えます。欲をかかず、現状を肯定できれば、そこに幸せがあるということ。ここに「共に生きる」精神の本質がありました。もっとも、これは「悟り」の境地なので、誰もが受け入れられるものではありません。それに欲が私たちの文化文明を進化させてきたとも言えますし。参考になるのは、共生は相互不可侵の原則に基づくこと。7人は曜日の垣根を決して超えません。一緒のパーティなど一生しません。でも彼らの仲は険悪ですか。これをポジティブに捉えられれば、きっと世の中は少し良くなる、いや「生きやすくなる」気がします。 作風はサスペンスでありながら、その中身は正統派ヒューマンドラマ。当初思っていたのとは大分違いましたが、良い裏切りでした。中村倫也は、ふり幅のある役がよく似合います。 【目隠シスト】さん [インターネット(邦画)] 8点(2021-08-16 18:55:22) |
3.《ネタバレ》 どことなくやり尽くされたテーマの様でありながら、すごく新鮮な印象にまとめたのは凄かった。 曜日ごとの人格ながらもスポットを火曜日と水曜日にあてて物語をすすめていくところは、うまかったですね。 ひきこまれて、心配して、応援したくなって、幸せを願う。 自分も一ノ瀬になった気がして。 ひとつに戻るか、七人で生きていくか。 エンドロールをみるにつけ、これでよかったのかな、と思わせる雰囲気が素敵でした。 中村倫也さんの演技がもちろん最大の見せ場ではあるけれども、火曜日が好きになったヒロインと火曜日を好きになったヒロイン、二人ともかわいくて、この映画を素敵に彩ってくれたと思います。 かなり絞り込んだであろう脚本や、コミカルにも依りすぎない演出、サスペンス的な要素のためのクールな画づくりなど、じつはなかなかに観るものを惑わせるというか惹きつけてやまない仕掛けが満載の、満足感のある作品でした。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2021-07-03 01:02:07) |
2.曜日ごとに変わる7人の人格。 そのうちの水曜日の人格が消えて…というお話。 人格の入れ替わりや、曜日の飛ぶ感覚、 不思議な感覚を味わえたのがおもしろかった。 人格を使った意外性や伏線などもあって良。 中村倫也が演じる人格の妙の賜物。 ヒリついたサスペンス物かなと思いきや、 あんがいやんわりとして安心して観れました。 「7人」がニュアンスで終わってしまったのは惜しい気も。 でもエンドロールまで楽しめる。 【愛野弾丸】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-06-20 14:50:28) |
1.多重人格のお話。中村倫也っていう俳優さんの映画は見たことがなかったのですがイメージとして軽そうな感じで敬遠していたのですが、思ったよりきちんと演技をするひとでした。この時代なんだから付箋ばっかりじゃなく、もう少しビデオとかでやりとりしていそうなものですが、それを抜きにしても最後の落ちはよかったです。 【木村一号】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-06-20 13:24:24) |