53.《ネタバレ》 泣ける映画ということで久しぶりにこういうのも観ようと借りてきました。
な・・泣けないし、感動もできない。
見ている最中初めの方でもうおおまかなストーリーや結末もわかり、
いやぁこれはサスペンスではないのだからそういう見方はやめようと思ったのです。
オープニングとエンディングはだいたい繋がっていることと、
キーワードになるものが何回も出てくる映画はたいていは回想映画の基本・・
いや、よそうそういう見方は今回は・・
でもよくわかりすぎるのですよ。
作り手が自分のことを語りすぎるんではないかと思い始め、
登場人物に感情移入できなくなってしまった。
(まあそういう私が好きなのはスピルバーグ映画という皮肉)
E.T.がやたらと出てくるんですがE.T.はファンタジーなのです。
そしてあれは宇宙人=かぐや姫の世界であり、
人類愛=異質なものも愛せよという聖書の味付けもあります。
黒人がE.T.であり、もう居ない弟と同じ世界へ旅立つというのはどうかと・・
子供がかわいいのですがどうもこの世界には感情移入できなかった。
月に自転車をこいでE.T.は帰るからお別れを言おう・・
コレ・・あまりに美化しているように思えるのです。
E.T.では何度でも泣けるのですがコレはちょっと・・
同じ事を違う解釈で観たみたいに冷静にひきました。
そしてママがどうも共感できず・・
死んだ子を忘れられずに家族が崩壊してゆくが結局家族はつながり感動という、
「普通の人々」この作品はシリアスでファンタジーのかけらもないのですが、
私はこちらのほうがかなりインパクトがあり泣けました。
「リバーランズスルーイット」も同じです・・
みんなモデルがいる作品なんですが・・