4.「社長」シリーズの松林宗恵監督による戦争ものです。喜劇のイメージが強い監督ではあるがこの作品をはじめとする戦争映画を幾つか撮っている監督としても有名である。この監督らしいいかにも「社長」シリーズファンを意識しているのではないか?とさえ思わずにはいられないキャスティングに東宝映画全盛期の頃の偉大なる俳優を沢山、揃えるなど昔の日本映画が好きな人ならそれだけである程度の満足感を満たされる。喜劇俳優を揃えていながらけして、おぶさけになってない。非常に真面目に撮っている。作られた映画でもあることがよく解る。こういう真面目な映画でもきちんと撮れる監督であることを改めて解ったし、この監督、もっと評価されても良いと思う。作品全体の力強さ、戦争映画としての迫力も感じられる作品としても評価したい映画でるが、やや説教臭さが感じられなくもない。まあ、それでも戦争映画なのに無理やりな恋愛要素を取れいれるような昨今の駄目な邦画の大作よりはずっと良い。