★8.《ネタバレ》 小学生の頃、マンダ目当てに見たが、出てきてすぐに凍ってしまい、あまり活躍しなかったのが残念。ストーリーも戦争とか絡んで小学生(当時の自分が頭悪かっただけかもしれんけど。)が見るにはちょっと難しかった。でも轟天号はやっぱカッコよかった。 【イニシャルK】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2005-06-09 16:45:01) |
7.《ネタバレ》 この映画を封切り時に観て、凄く居心地の悪い思いをしたことを思い出しました。小学生などが空想する「無敵の軍艦」と言うイメージ(それでも明治の終わり頃にはその種の幻想が戦争の実態を理解できない作家には想像できたのでしょうが)を映像化するときの気恥ずかしさに耐えた監督、特撮監督、諸俳優の人達には脱帽しなければなりません。勿論だれでも判ることですが戦争の最中にはあらゆることが起こりえるし、偶然の一発が局面を変化させることもあり、完全な防御は不可能だし、周到なダメージコントロールのシステムを備えたほうが生き延びる確率が高いのです。従って兵器システムは充分な数によってその偶然性によるリスクを回避するし、完全な防御のための無駄なコストを省くことができます。でも少人数で秘密に作り運用する兵器は「無敵」でなければ話が進まない(このあたりノーチラス号やサンダーバードでも同じですが)。この映画はそれなりに観ることができたのですが、これを40年後のゴジラに登場させた製作・監督の頭脳構造は轟天号よりも謎です。 【たいほう】さん 5点(2005-03-04 01:09:00) |
6.轟天号はものごっつかっちょよかった。ドリルついてて、空も飛べるし、なんでも凍らす冷凍光線で向かうところ敵なし。ただ敵のムー帝国が世界をあれだけ恐怖に陥れたわりには、弱すぎとゆーかチャチすぎるとゆーか、この頃の邦画お得意のアフリカンな踊りとかいれてインパクトある存在のようには演出してるんやけど、なんか微妙に薄いねんな~。しかも前半、轟天号が発進するまでの展開が長すぎたんか、後半、さー轟天号対ムー帝国って一番ワクワクするところがエライあっさりやねんもん。あっさりやられすぎやねんもんムー帝国。マンタも。とゆうか轟天号組みに危機感があんまないねん。それに地上の人間側に悲壮感(模型の町や船、壊すだけじゃーなんか微妙)がないから逆にムー帝国がカワイソーに思えるねん。それが狙いなんかな?なら俺が期待してたもんとは全然違うねんな~。人間ドラマ部分もなんか薄く感じてしまったのは期待してたもんとは違ってたからかな~。ごめん。 【なにわ君】さん 5点(2005-03-04 00:27:46) |
5.東映特撮映画全盛の思い切りのよい娯楽性は流石に良い。ただ今作の場合、娯楽映画だけにはおさまらない戦争の業というものが裏に描かれている。横暴に地上世界を征服しようとするムー帝国は明らかに悪役だが、それをさらに強大な力(海底軍艦)で押さえつける地上人類側も正当な正義とは言えないような気がする。ラストでは燃え盛り滅亡していく帝国に一人泳いで帰っていくムー帝国皇帝がなんとも哀れだ。戦争というものに正義はない。どちらが勝とうとも残るのは喪失感だけである。 【鉄腕麗人】さん 7点(2004-05-23 12:14:21) (良:1票) |
4.人類はネモ艦長の昔よりサンダーバードにいたるまで、ものすごいものを“秘密裏”に建造してきました。どいつもこいつも一体どうやって誰にも気付かれずにそんなことが出来たのかは謎ですが、日本代表は海底軍艦に決まり!ではないでしょうか。打倒米国を唱え続ける日本海軍の生き残り、神宮寺大佐の存在に小野田さんのようなリアリティがあるので、どんなムリでも深く納得させられてしまいます。実際その勢いで米国と戦ってくれたら架空戦記ものとしてよほど面白かろうと思うのですが、残念なことにムー帝国というあんまりなライバルが現れてしまいます(押川晴浪の原作では海賊と戦うらしいです)。ムー帝国は、折角踏みとどまっていたリアリティをぶっとばすに充分の“国ごと秘密”の存在で、その点において神宮寺大佐の秘密基地よりスゴイのですが、でかすぎるスケールと、それに見合わないセットのチープさで、(このさいムー帝国人が全員まんま日本人なのは問いません)映画はおよそどうでもいい内容になっていくのが残念です。しかし音楽担当の伊福部昭氏のスコアがこれまたそのどうでもよさをぶっとばすやけくそ的(ホメ言葉。念為)な素晴らしさで、海底軍艦のプロップ重量を、見た目3万トンは上乗せする効果をあげていると思われます。リスペクト! 【皮マン】さん 6点(2004-02-24 20:19:42) |
3.《ネタバレ》 日本SF映画史上の白眉。地殻変動のため滅亡の危機に瀕するムー帝国が、その特異な科学・軍事力をもって地上を攻めようとするが、立ちはだかったのが旧帝国海軍軍人が密かに建造していた海底軍艦だった。映画は海底軍艦側の視点から描かれるが、最後には滅ぼされることになるムー帝国側を単純な悪としては描いていない。捕虜になったムーの女王が、海底で大爆発を起こし荒れ狂う海に飛び込んで故国へ戻っていく。それを海底軍艦の軍人達も止めようとはせず、見送ってやるシーンがいい。この映画が作られた時代には、まだこうした武人の心というか、人間の魂というものが理解されていたのだろうなと思う。 【駆けてゆく雲】さん 9点(2003-12-31 21:13:33) (良:1票) |
2.私も7点を(笑)。潜水艦ものといっていいのでしょうか。へちょちょ星人さん、お書きの通り、ミリタリーものの挿し絵で有名な小松崎画伯のデザインによる”潜水艦”は男の子のハートをくすぐるのに充分です。謎の海底人とか、アメリカと戦うために戦争末期に作られた海底軍艦とか(そんな資源も技術力も当時はなかっただろ!(笑))、めちゃくちゃな設定ですが、男の子なら充分楽しめます。田崎潤のデカい声がはまり役ですね。 【オオカミ】さん 7点(2003-11-20 04:59:49) |
1.日本SF界の草分けたる押川春浪の小説(何と明治時代にこんなの書いてる。時代先取り過ぎw)を東宝が映画化!本作の目玉は何と言ってもタイトルロールの海底軍艦こと”轟天号”の勇姿に尽きると思う。先端のドリルが何とも男の子のロマンを擽るデザインで実に秀逸。流石は小松崎茂画伯、イイ仕事っぷり。後の特撮映画&TV番組(某宇宙戦艦とか…w)に与えたインパクト&影響は計り知れないのでは。クライマックスはムウ帝国の守護神・大怪竜マンダとの対決だ!!”長崎くんち”の龍踊りみたいでイカス。こういうモノを照れもせず大真面目に作った本多猪四郎監督と円谷英二特技監督に海よりも深く敬意を表しつつ…7点(7点かよ)!! 【へちょちょ】さん 7点(2003-10-18 11:45:20) |