44.最近のサスペンスものは、視聴者を欺くことばかりに焦点を当てすぎて、中身の薄い印象に残らない作品が目に付いた。その点この映画は優れている。死刑制度といった重いテーマ常にベースに置きながら、死刑執行へのカウントダウン、正体不明な男の存在などサスペンスの魅力も損なっていない。それにしても、感動を喚起させる最後のケビン・スペイシーの表情は素晴らしい、死刑制度に反対しながら自ら死を選ぶ、世間から見放された男の哀れさに満ちた見事なラストだ。 【ゆたKING】さん 8点(2004-02-29 10:59:16) (良:1票) |
43.極上のサスペンスでありながら、大変な問題作。一晩寝たら心に何も残らない映画が跋扈する昨今、こうした深い余韻を残す映画こそ高く評価したい。ベースにあるものが中立的とは程遠いと思うが(会話の端々に出て来るデータなどに意図を感じてしまう)、ゲイルらの選択に対して偏ったスタンスは取っていない点に注目したい。人権に敏感でありながら死刑制度(それも絞首刑)を持つ国の国民として絶対に見て欲しい1本。 |
42.《ネタバレ》 あまり話題にならなかったみたいですけれども良作だと思います。”何が起こったのか?”は途中で解るのですが、”なぜそうしたのか?”が最後になってようやく解りました。細部にわたって良く出来ていると思います。多分、ラストでダスティが観ている歌劇にも意味があるのかと思いますが、何の歌劇だか分からないのが気になります。どなたか御存知でしたら教えて下さい(→【veryautumn】さん 、【シュンペーター】さん、有難う御座います。あらすじを読んだのですが、あれはリュ―が自刃する場面では・・・。)。死は本人にとっても苦痛ですが残された人間にも苦痛なのです。 【中岩無洋】さん 9点(2004-02-24 13:37:43) |
41.ケビン・スペイシーが主役ってのはどうしても警戒して観てしまいますね~。案の定、途中で話しが読めてしまうし・・・。でもその曲者の彼が主役だからこそいい映画に仕上がったんだろうね。 【にう】さん 8点(2004-02-22 09:15:03) |
40.どこで知ったか覚えてないがこれは自分には良く考えさせられました。おっもいテーマ、おっもいストーリーでおっもいラストとまーよくできてるなぁと感心しましたね 自分は主人公?のデビッド・ゲイルのきもちを感じ取ろうとがんばってたんやけど・・・これみてケヴィン・すペイシーが好きになりました(以前もなんどか見た作品に出てきていたのだが)。点がここまで大きくなったのは授業のネタにも挙がってたのもあってそのときは死刑制度の重さについてすげー考えてたからなんす タイタニックの女の人もよかったしね 【追記】後日、いろんなことを考えていくとやはりこの方法は卑怯というか反則だと思えてきましたので少し下げることにしました。 【ヴァッハ】さん 7点(2004-02-20 23:47:10) |
39.なんでやろ、なんかラストがわかってもうた。まー、それを差し引いても、後に残る独特の雰囲気はあるんちゃうかな。でも、あんまり期待しすぎず観るのがいいと思うねん。テーマ性とか展開読んだりせず。ていうかデビット・ゲイルに感情移入すれば多分めちゃくちゃはまったかもしれん。やっぱ映画館で観るべきやったかな~。 【なにわ君】さん 7点(2004-02-17 16:26:57) (良:1票) |
38.《ネタバレ》 自らの命を犠牲に、未来に失われるであろう何千もの命を救おうとする。彼らのした事が正しいとは思えないし、その狂気じみた執念には恐怖を感じる。死刑というのは犯罪者の命を他者と比較し、そしてそれを切り捨てる事。どんな命も尊重すべき、だから犯罪者の命を消し去る死刑は廃止すべきだと訴えるのなら、自分の命を捨てるなんて馬鹿げている。彼の子供は泣いているのかもしれないぞ。 ダレさせずに引き込む物語の力、そして死刑について真剣に考えさせられる圧倒的な力。評判どおりの見事な映画だと思う。それにしても思うのは、ゲイルの家に住んでいるあの女、趣味が悪いにも程があるぞっ! 【紅蓮天国】さん 7点(2004-02-17 13:47:38) |
37.《ネタバレ》 冤罪に始まり冤罪に終わる。そのせいか、やり切れなさ満点だった。でも、ドラマとしてはとても良く出来ているし、役者がどれも素晴らしい演技で観ている者を惹き付けて放さない。最後の食事のメニューには、デビッドの息子への思いが溢れていて胸がつまされる思いだった。 【よっさん】さん 8点(2004-02-16 08:15:50) |
36.私の2003年の2位です。(1位はインファナル・アフェア) 重いテーマを見事なまでのサスペンスに仕立てた快作! 私も最後はまんまとやられました・・・。 ケイト・ウィンスレットはタイタニックではさほど好きではなかったが、 とても良い役者になったと思います。 走るシーンは思わず力が入った。。。 【TONY】さん 10点(2004-02-12 07:03:08) (良:1票) |
35.久々に一本取られました。かなり高度なサスペンスですね。テキサスの刑務所に死刑制度、そこからつくり出されたストーリーは巧妙でした。ユージュアルサスペクス以来のどんでん返しだった。ラストの最後の最後のあのビデオテープ映像はなんともショッキング、、、 【boby_st】さん 8点(2004-02-08 23:11:47) |
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34.《ネタバレ》 実にアラン・パーカーらしい硬派な作品で見ごたえがあった。ゲイルはレイプ犯の濡れ衣を着せられて社会的に抹殺されるが、誰も彼を援護しようとはしない。死刑囚の援助はしても、無実のレイプ犯には目もくれない人々の欺瞞や、最後の食事は詳細に報じても、難しい薬の名前は報じないマスコミの怠慢。ゲイル達は、単に死刑制度に反対する気持ちからあの計画を実行したのではなく、こういった死刑制度をとりまく矛盾そのものに一石を投じようとしたのではないかと私は思う。監督自身は死刑反対派のようで、この映画でももちろん死刑への疑問を描いているのだけれど、彼が公平だと思うのは、こういった死刑反対派やマスコミの欺瞞みたいなものも合わせて描こうとしているところだ。「刑務所もの」では、とかく刑務官達が非人道的な人間であるかのように描かれがちだが、この映画にはそういう「あおり」の類はない。そこが素晴らしいと思う。 【veryautumn】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-01-31 23:47:35) (良:3票) |
33.《ネタバレ》 いやーよくできた脚本で感心してしまいました。女生徒のレイプ事件のあとよれよれのハーバードのトレーナーを着続ける主人公になんともいえない哀愁が。。。死刑が執行される直前の絶妙なタイミングで女性記者を呼びつけ殉教者を作り、うまく世論をコントロールする、すべて3人の計画通りだったんですね。ホームビデオで淡々と人が死ぬシーンが流れるのはシックスセンスと同じようになんとも怖い印象があります。 【バチケン】さん 8点(2004-01-29 22:35:17) |
32.見る前に、たぶんこういう展開の映画だと思う、と家人に説明してたら、まさにその通りの展開でした。役者の演技は見ごたえがあるのですが、あまりに分かりやすすぎて映画としては楽しめませんでした。社会派ドラマとして見ると、やや押し付けがましさを感じちゃうなー。 【HIDUKI】さん 5点(2004-01-27 11:14:59) |
31.《ネタバレ》 いいですね。タイトルもこれならハマッてると思いました 【亜空間】さん 9点(2004-01-26 16:57:53) (良:1票) |
30.《ネタバレ》 久々の"あたり"の映画だった。さほど宣伝されてるわけでも無く、ストーリーとキャストに惹かれて何となくみた作品。でも…中身は重厚で「死刑」の是非を問うような内容だった。最後まで見終わった後に、そういう事だったのか…と裏を読むのが苦手な僕としてはヤラレタって感じ。余命少ない命とそれによって『冤罪による死刑』を受け入れる事にしたデビッドの語りには悟りすら感じた。今までみた死刑囚の映画は無実を訴え、死への恐怖におびえる。それとは真逆な演技。この映画のテーマである死刑の是非。僕にはどっちが正しいとは言い難いが、「冤罪による死刑」に一石を投じるモノではあるのかもしれない。オープニングのケイトの緊迫感溢れる演技もラストを見れば納得いくものであったし。 【まっちゃ】さん 8点(2004-01-25 17:27:28) |
29.作品を形成する全ての要素が伏線となり時間制限下でのジリジリとする焦燥感を煽りながらも、そのマスターピースを懐深くに抱きサスペンススリラーという形で死刑制度の是非を我々に問うて見せた見事な脚本に脱帽゜ あまり細かいことは書けないがケイトがビデオを探すシーンではオシッコちびりそうになった。 マスターピースをはめ込んだ瞬間せっせと並べてきたドミノがいっせいに倒れ、隠されていた模様が明らかになる。 とても良く出来ている、オススメ二重マルだ。 【Beretta】さん [DVD(字幕)] 7点(2004-01-22 11:53:36) (良:1票) |
28.《ネタバレ》 ケビンスペイシーらしい見ごたえがある一作。今作では比較的に、ストーリー展開が読めてしまうのだが、それが分かっていても面白い。細かいことですが、あの$50の”おみやげビデオ”(オッパイ付き)が非常に気になります。あの巨体でのたうち回っているのかなあ。捕獲されたトドのように...。 【tantan】さん 9点(2004-01-18 17:16:46) |
27.《ネタバレ》 ラスト20分のために必死こいて観る映画。死刑という重厚なトピックをテーマに、生き様ではなく死に様で何かを伝えたい人たちと、それに振り回された人たちの話。けっこう面白かった。 |
26.やられたあ~。ひさしぶりに気持ちよく騙されたです。 |
★25.《ネタバレ》 自分はケビン・スペイシーが好きで見たが、『死刑』という社会性の高いテーマを掲げ、それでいて、とてもよくできている作品だと思った。結局はすべてあの3人の作戦だったというオチもケビンらしく?好き。(なんとなくユージュアル・サスペクツを思い出したから)死刑という制度はあまり自分の身近にないため、難しいかな?と思っていたが、そんなこともなく最後には胸に来るものがあり良かった。そして、死刑制度というものについて自分の新たな興味をそそられた。満点でも良かったが、少しオチが読めてしまったかな(^^ しかし!もち、オススメできる一本。うんうん。 |