539.ハーレイ君のおかげかスピルバーグのおかげか、お涙頂戴映画になってしまって本質的な部分を理解されにくくなってる気がします。この映画。多分キューブリックが撮ってたら人間もロボットもバカっぽく作ってたと思うんですよ。感傷的に作ると、感動したかどうかでしか評価されなくなってしまいますから。この映画の本当の目的って、ロボットを通して人間を知る事なんだと思うのですよ。映画の中では、ハーレイ君が出てくるまでロボットは人間に反抗しないし、夢も持たない。論理的に動くように作られてるだけなので。だけどハーレイ君には愛をインプットしてるから、夢や目的も持つし意思も持つのです。生物に近いロボットなわけです。これは人間が新しいタイプの人間を作ろうとする行為なんですね。時代設定では、温暖化で多くの陸が海になってしまって、人間は少ししか居ません。それが2千年の間には氷河期が来てほとんどの生物が生き残れなくなってしまってます。そこで、厳しい環境にも生き残れる人間が必要なんですね。人間では生き残れないからで、人間は創造物に未来を託したのです。だから2千年経った状態では、進化したロボットしかいません。これはよくよく考えれば、生物が子孫を残そうとする事と同じ事です。結果的に、2千年経った時のロボットは人間を神のような存在と捉えるわけです。自分の創造主ですからね。でもその彼らも自らが何なのかを知るために人間の偉業を探すのです。彼らも生物だからです。結局、この映画の伝えたかった事ってそういった生物とそうでないものとの境は何だと言うことを通して、人間とは何なのか、がテーマの映画なんだと思うんですね。そういう意味ではとても興味深い映画だったと思います。俺は。他にも芸術性を追求してる当たりが良かったと思います。撮り方がキューブリックの映画にちょっと似てたような気がしますね。綺麗なシーンが多かったです。ただ文句もあります。最後の最後で母親を1日しか生き返らせられない理由「宇宙なんちゃらで記憶しててなんちゃら」が気に入らないのです。明らかにオチを無理やり作るためのもんだとしか思えないのですよ。まぁでも、全体としては面白かったと思います。(そういえば2千年後のロボットを宇宙人だと勘違いしてる人が多いようですが、ありゃハーレイ君の孫みたいなもんで、ロボットです。) 【カジ】さん 9点(2005-01-14 23:23:13) (良:2票) |
538.いかんせん童話的な作風が馴染めず自分の中では不発です。意外だったのは映像作りの粗悪さ。こんなものでしょうか。 |
537.こりゃあ文句無しに9点だなあ…と思いながら観てたけど、最後の15分で8点に減少。“頑張ってキューブリックの真似してるスピルバーグ作品”ではなく、“いかにもスピルバーグっぽい作品”にしても良かったと思います。最後に追悼のテロップが出たので救われましたが。 【金子淳】さん 8点(2005-01-13 21:39:44) |
536.「それから2000年が経った」というナレーションには思わず椅子からずり落ちそうになったが、ともあれなんとか観終えることができた。鉄腕アトムの序盤の頃のエピソードの、随所に覚えのあるネタが沢山転がっている感がある。ただ、アトムと違って十万馬力ではない主人公のデビッド少年は、見た目も仕草もあまりに人間っぽすぎる。ジャンクフェアの荒くれた連中をも一気に方向転換させるほどなのだから。そりゃ、まんまオスメント少年なのだから当り前なのだが。正直、少々驚かされたジュード・ロウの演じた無機質感を要求するのはさすがに酷であったろうが、もう少しデビッドに「メカ」としての雰囲気を、あえて醸し出すことが出来ていたならば、むしろ逆に私は、少年=アンドロイドに対しての、もののあわれを感じることができたかもしれない。アトムは近未来において自身が迫害を受け、いろいろな感情を持ちながらも人間の子供を守り、自分を認めてもらえるよう人間のために必死に尽くした。アニメ・漫画だと笑うなかれ、その姿は実に感動的だ。しかしスピルバーグの選んだ展開はどうであったか。デビッドは逆に「守って、守って」を連呼して周囲を散々な目に遭わせ、嫌われまくった挙げ句にあろうことか2000年間の長期水中引きこもりになってしまい(ここで、なぜ天馬博士じゃなかったホビー博士はデビッドを探せなかったのだろうか)、人間が死滅した世界で自分の平穏を見つけるという、すごいオチなのである。そしてたった一日だけの復活を遂げる母親を、その髪の毛から再生させる2000年後の驚異的なロボット(あるいはエイリアンか)たちの登場。これには青の妖精も文字通り真っ青であろう。メカの願いを叶えるために、神のごとき全能の存在によって人の命や肉体が道具のごとく扱われる。これはなんとも皮肉なおとぎ話の完結であり一種のコメディである。ともあれ我々人類にとっては情けなく悲劇的な結末であり、何とも後味が悪い。だから「このラストに感動しろ」って言われても、一応人間である小生には釈然としないものが残るのだ。 |
535.TVで観賞の感想なのでエラソーな事は言えないのですが、前半はなんだか怖くて「この映画はホラーなのか?」と目をそらしたくなる居心地の悪さを覚えました。しかも私は子供を産んだ事もなければ、ましてや捨てた事もないのに見ながら得体のしれない罪悪感には襲われるし、いやはや厳しい映画でした。なんとなく萩尾望都(原作は光瀬龍)の「百億の夜と千億の昼」を思い出したり、ラストは「汚れなき悪戯」なども連想したのですが、【哲学者】様のレビューを拝見してナルホド「神の沈黙」か!と納得。非常にすっきりしました。なんと言うか感情の手触りが中途半端に生っぽい。だからヌルっとしたホラーみたいに感じてしまうんだと思うので、どうせならもうちょっとシャープにヒンヤリ作って欲しかったです。それと、美術がダサい。ダサ過ぎる。歓楽街とかTVゲームかよ?って感じでその辺はやっぱり「キューブリックならなぁ」と思わざるを得なかったです。 【黒猫クロマティ】さん 6点(2005-01-13 13:12:48) |
534.どこが良いのかと問われると困る。監督が何が言いたいのか分からない。しかし、私は映画監督の説教を聞きたいわけではない。この映画は、女性の方には理解しがたい映画だと思う。大抵の母親は子供ができるとマザコンにしようと一生懸命だ。それに気付いていない女性に見せるには、良い点をついているのではないだろうか。 |
533.良い話だけど尺が長いかな。2度目見る気にはならない。 【ゆきむら】さん 6点(2005-01-13 08:48:52) |
532.童話性と近未来性が今ひとつ融合しておらず、またシークエンスごとにまったく雰囲気が異なっているのは難点だが、後で思い返したときに印象的なシーンはいくつもあったのでこの点数。尺が長いという気はするのだが、どこを削れるかと考えるとなかなか難しい。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-01-13 02:12:26) |
531.《ネタバレ》 とてもいいと思う。”愛”の不気味さのようなものが良く出ていた。(以下ネタバレ!)一途に、そして執拗に、母親だけを追い求めるデイビッドを不気味と思うのはなぜか。たとえ何千年も経って世界が滅んでも、好きな人を一日だけ生き返らせたい・・・その姿は客観的に見るとおぞましいけど、実は人間のエゴが鮮明に反映されてしまっているのか。ラストシーンも美しいけど恐ろしい。やさしい音楽が余計に煽る。そういえばこの映画の感想で「いきなり何千年も経ってしまうのはあまりに猪突」というものがあるが、私はそうは思わない。これはどちらかというとおとぎ話だし、お話の上でも必要だったと思う。ラストにデイビッドが母親のためにコーヒーを淹れるシーンが好き。 【おしりはばとび】さん 8点(2005-01-13 00:16:08) (良:1票) |
530.ハーレイ君が一度もまばたきをしなかった。すごいな。 【くまさん】さん 7点(2005-01-12 23:45:19) |
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529.俺がスピルバーグに失望した記念すべき作品。 【こばやん】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2004-12-31 07:12:43) |
528.《ネタバレ》 自分はけっこう良かったな~。感動しました。ただ、全体的に雰囲気が暗くて寒そうで、イイ作品だと思うけど、何回も観たいとは思えない。でも、そういうところや近未来のどこか荒涼とした感じなど、私も手塚治虫の「火の鳥」と似てると思いました。最後のシーン、自分はハッピーエンドとは思えなかった。母親が一日だけよみがえるっていうのも、人間が越えちゃいけない一線という気がして(よみがえらせたのはロボットだけど)、傍から見るとちょっと恐ろしくもあるし、何より切ない…母親と一緒に眠りについても、ディビットは壊れて動きが止まってもそれは死ぬというワケじゃないから、何ていうか、死後の幸福みたいなものも味わえないんだろうなと思うと、どうしようもない悲劇に思えた。余談ですが、近い未来、この映画もそうだけど、人間の数ってやっぱりどんどん減っていくのかな?以前トリビアで、現在の少子化がこのまま続くと日本の人口が2999年には確か20数人になるってやってたんだけど、約千年後なんて歴史的に見ればほんの先だわ。原因は、今の日本が、エリート意識ばかり強くて、日本中が学歴競争社会に組み込まれてしまって学費や養育費がかかるからに他ならない気もする…。今は経済的に先進国だけど、国民の多様性がなくなってきて、豊かな未来を考えたりする心のゆとりは持っていない、精神面では遅れた国って気がしないでもない。個人的に感じたことですが(^^; |
527.長くて退屈なファンタジー映画でした。ラストは切なかったけど、それまでがグダグダすぎ。 |
526.映像の美しさやスケールの大きさはさすがで、前半あたりはおもしろいんですが。最後の方は必要ないんじゃないかと思いました。テディはかわいいですね、おっさん声ですけど。 |
525.あまりにも可哀想なデイビッド。何とか救いがあってほしい!観ながらずーっと、そう思っていました。だからママと過ごす最後の1日があって、救われましたね。近未来の描写は素晴らしく、最近の猛暑から温暖化が極限までくると、こんな水没してしまうかも・・と何か迫るものがあります。セックス・ロボのジュード・ロウの動きは、本物の人造人間と言う感じ。一見の価値有りですよ。 |
524.テディが欲しい!今すぐ欲しい!誰かくださいっ! 【paraben】さん 8点(2004-11-08 00:27:21) (笑:1票) |
★523.完璧に作り上げられた未来世界に脱帽。あまりにスケールが大きく、まるで小説を読んでいるかのような気分にさせられた。イマジネーションを完璧に映像化出来るのがキューブリックの凄さなのだろうか。俳優陣も文句無しに素晴らしい。 【Robbie】さん 10点(2004-11-03 12:41:25) |
522.手塚治虫のロボット漫画を思い出しました。 公開当初、面白いという噂を聞かなかったので見に行かなかったのが残念!。全体の空気感がとても美しくて素晴らしかったです。クマのロボットがかわいい。 見る価値はとてもある映画でした。 【レンジ】さん 9点(2004-10-17 12:40:52) |
521.《ネタバレ》 後半テンポが悪くなるけど、最後まで楽しめた。「それから2000年たった」と言われても、ちょっと簡単に2000年経ちすぎのような気がした。それとデイビッド、あきらめが悪すぎ。 【べんちゃんず】さん 8点(2004-10-11 11:21:00) |
520.キューブリックとスピルバーグの名前さえ無ければ良い作品なんじゃない?スピルバーグのウザイところがキューブリックの真似のおかげで無かった気がする。それが何かと言えば良くわからないけどとにかく最近のスピルバーグの作品は何かウザイ部分がある。 【taron】さん 8点(2004-09-12 16:38:58) |