23.《ネタバレ》 原作は東野圭吾にしてはやや凡庸な出来。当然、映画も少々こぢんまりとした印象。しかし、原作を更に押し進め、「騙し愛」のコンゲームに仕立て直した井坂演出・尾崎脚本はなかなかの味わい。ラブ・ストーリーパートにリアリティが欠如しているのが残念だが、B・ワイルダーの傑作『サンセット大通り』を意識したオープニングから二転三転の結末まで、娯楽サスペンスとしては充分楽しめた。特に石橋凌の存在感が圧巻で、「このゲームにはいささか自信があるんです」のセリフに、背筋に電流が走った。とはいえ、藤木直人はどうにかならないのか?セリフはもちろん、主人公の心理の流れを無視したさわやかスマイルには一気に醒めてしまう。難点はあるが、作品全体としては原作を超えようという製作陣の意気込みに惚れ込み、少々甘めに8点献上。※あっ、藤木直人をくさしてばかりだと悪いので、一つだけ感心したことを。キスがよかった。最近のタレント達のキス・シーンは唇を軽く触れるだけのものだが、本作では、漢・藤木、唇かみかみしてた!……って、単に仲間由紀恵と楽しみたかっただけかもしれないけど(苦笑)。 【恭人】さん 8点(2004-05-22 12:53:21) |
22.身代金の受渡しから終盤にかけてはテンポがよく面白かった。しかし前半がかなり陳腐。お子チャマの誘拐ゴッコのようで最後まで見るのは辛いかなと思ってしまった。《こっからネタバレ有》どんでん返しはいいが実際に動いていない警察を出演させるのは反則なのでは?あそこはセリフや思わせぶりなシーンを挿入するなどして,あたかも警察が動いているかのように見せる工夫が欲しかった。途中で顔を出す母親も意味不明だし仲間由紀恵の家での立場(父親との関係)も伝わりにくい。一番すっきりしないのがラストシーン。そんなんでいいのか?って感じだった。面白い作品ではあったが減点材料も多い。 【北狐】さん 6点(2004-05-21 13:07:37) (良:1票) |
21.話の辻褄が微妙に合わないと感じたのは自分だけだろうか。トリックの種明かしの胡散臭さは置いておいて、肝心のストーリーは意外にしっかりしている。何より観る側を引き込むのに最も大切と思われる(多くの邦画に無い)テンポの良さがこの作品にはある。ただ、役者の演技はくどい。台詞が棒読みで表情の演技もワザとらしい。それを見ないことにしても話自体は面白いです。 【コーヒー】さん 7点(2004-05-20 22:03:49) |
20.長いauのコマーシャルですね。仲間は好きだけど何やっても芸風一緒、これは確立したと認めるべきなのか?藤木は色も花もなくオーラも無い、これは犯人として敢えてそうしたのか?主演2人はCMタレント、TVタレントでありとても映画俳優と認めたくないね。 小説はたぶん面白いんだろうなと思う映画ではある。 【亜流派 十五郎】さん 2点(2004-05-18 10:00:43) |
19.二人の恨み辛みが合わさり、するすると狂言誘拐にハマっていく様、そして成功してからのどんでん返しの連続は文句なしに面白い。ただ同時に進行していくラブストーリーが陳腐すぎる。展開が急すぎるために綺麗な台詞がどうしても歯がゆく感じられてならなかった。確かに二人とも美男美女なので絵にはなるが、とってつけたような感が拭えないのだ。ラブシーンを長くすればいいというものではない。むしろそのシーンを削っても、恋におちるまでの過程を丁寧に描くべきだった。しかしそれを除けば石橋の演技にはぞくぞくさせられるし、後半の展開もうまく観客を騙すことに成功しているので、サスペンスとしては非常に秀作である(素晴らしい原作のおかげではあるが)。主人公たちの抱える感情により全体が重く暗くなってしまいがちな内容だが、軽快な音楽を随所に使用することによってうまくカバーしていた。ガッツ石松と椎名の登場シーンは堤幸彦作品に通ずる柔軟さを感じた。 【HARVEST】さん 7点(2004-05-10 07:05:40) (良:1票) |
18.昨夜、飛行機の中で夜中に見ました。全く期待していなかったのですが、眠いのに面白くて最後まで見ました。主役の藤木直人と仲間由紀恵がよかった。ストーリーも狂言誘拐が成功するまでは普通のサスペンスなんですが、後半はドンでん返しを予想できなくて、かなりよかった。難点は、恋愛感情が見ていて伝わってきにくいこと。ストーリーの中心からして難しかったのかもしれないけど、中途半端に思えた。全体としては見てよかった感じ。 【ボビーK】さん 7点(2004-05-05 15:35:52) |
★17.まとまりが良かって観てて面白かった。次々に何となくそうかな・・・予想出来た結果だったんですが良かった思う。何より生足アリガトウ!キャストがことごとくはまり役ってのも良かった。初めのシーンがあそこから入るのかと・・遡って風でアレな感じでしたが; 【すの】さん 8点(2004-02-28 16:50:17) |
16.ストーリーがよくできた映画。幾度も騙された。石橋はほんとにハマり役!IZAM、変貌しすぎ(最後のテロップで判明)。ただラブシーンと最後の終わり方にはやや疑問が。しかし邦画の中では最高峰の評価。 【たまごくん】さん 8点(2004-02-19 04:26:29) |
15.貧乳万歳! 度重なるどんでん返しも奇をてらった感じがなく好感度。絵がテレビ的なのが玉にきず。 【つむじ風】さん 7点(2004-01-11 04:22:14) |
14.《ネタバレ》 ストーリーの裏を予想していたのにその裏の裏の裏の・・・といい意味で裏切ってくれた映画。頭のキレる漢はカッコいい。ラストが私の中ですっきりしないのでマイナス1点。 【タガ】さん 9点(2004-01-03 19:43:35) |
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13.《ネタバレ》 佐久間は嫌味で鼻持ちならない奴、という設定みたいですが、転がり込んできた樹理を泊めて上げる等、かなり人間味があります。むしろ、ヤな奴は、石橋凌演じる葛城副社長。 樹理も原作ではもっと悪女に描かれているようですが、この映画では人間味あふれていています。いつもよりシリアスな仲間由紀恵がかなりセクシーです。 予告で、「偽装誘拐。警察は動いているのか?」というのがあったので、「警察は動いてないんだろうな」と予想してたんですが、どんでん返し(?)のオチは半分あって、半分外れたくらいの感じですかね。原作にはないもう一つのドンデン返しは、先ほどのオチから推測すると、誰か登場人物がからむと予想できるので、こちらは分かりやすく、かつ、気持ち的にスッキリした物になっていると思います。 警察との絡みでいけば、ありえない終わり方なので、ラストはもっと爽快感あふれる物にしても良かったかな、と思います。あの「スコップ」がいい味出してましたね。 【ムレネコ】さん 8点(2003-12-19 07:17:26) |
12.終盤戦の急展開についてはお見事の一言。藤木直人、雰囲気は今回の役に合うとは思うが、あの台詞回しはどうにかならんか。あとIZAMの劇中の駄目っぷりは「素ですか、それ?」と思ってしまった。なんにせよ仲間由紀恵の小悪魔ぶりを堪能できたのでよしとします。(結局それか!) 【しゃらら】さん 7点(2003-12-18 16:02:20) |
11.「邦画かぁ…」とあまり期待せずに行ったけど引き込まれた^^;この話にフツーに騙されてしまった(笑)「えっ、まじ??」って(笑)キレイなラブシーンでした。あの二人がやると本当に絵になるなぁ。二人とも意地っ張りで何度もぶつかるところには微笑ましい映像だった^-^ 【まーこ】さん 8点(2003-12-10 15:06:07) |
10.インターネットと携帯電話という通信手段を巧みに利用した、まさに現代身代金略奪物語といったところだが、金銭が本来の目的ではない事は明らかだ。復讐という共通の目的の為にこの偶然が招いた(かの様な)狂言誘拐劇を利用して「勝つか負けるか」といった、いかにもゲームを楽しむように実行していく主人公カップルは、あたかも現代の都会に生きる若者の象徴のようで、テンポ良くそしてスリリングに描かれていく様子は、壮快ですらある。誘拐される側が必要最小限もしくは想像上の描写しかされないのがミソで、話は二転三転と予測がつかない展開をみせる。結局ゲームは本当の決着がつくまで「やられたら、やり返す」という精神に徹している点、昨今の変な物分かりの良さでかえって不満を感じるといった作品が多い中、これはむしろ潔いし溜飲の下がる思いだ。しかし話はまだある。このクールな二人が果たして本当に愛し合っていたのだろうかという疑問が残る。再三出てくるハッとした表情も実は演技だったのかと考えると、恋愛ゲームとしての面白さも見出せる作品と言える。ラストの締めくくり方は少々カッコつけ過ぎかとも思えるが、終盤の映像トリックの面白さも十分効いていて、昨今流行りのトリッキーな作品群の中ではかなり良く出来た一本である。 【ドラえもん】さん 8点(2003-12-10 00:44:36) (良:1票) |
9.仲間由紀恵がほんとにかわいかった!そして、キレイ!ラブシーンとかなんだかんだは仲間由紀恵ありきの輝き。 とはいえ、映画自体は、まぁこんなもんかな程度なのですが、そんなことを思いながらもこっそり泣いてしまった。ワインのとこでは、アガサ・クリスティの『情婦』をおもいだし、一人恍惚状態な自分。ワインをもって由紀恵に乾杯! 【赤天】さん 7点(2003-12-06 23:35:01) |
8.映画館で見た時はいいなぁと思ったんですけど、約一年後にDVDで見直すとダルかったです・・主役二人のファンしかリピートしないような凡作。話にドキドキできるのは初回だけですね。樹理(仲間嬢)のワガママ娘ぶりは可愛かった。 【ひろほりとも】さん 6点(2003-12-02 06:26:25) |
7.《ネタバレ》 雨の週末、やることが無く観てみました。 「トリック」の登場人物とかぶってたりして笑えたし。不必要に長いラブシーンもキレイでした。 もちろんそれだけでなく、二転三転四転して意外な展開のストーリーに驚け邦画にしてはなかなかの出来。でも、自分的にはロッカーを開けたシーンくらいで良かったかも。そこだとしみじみと泣けて終われたんですが、本当のラストでは、「女性って、こうと決めたら自分勝手なんだよな~」と、色々思い出して苦笑い(笑 【nazu】さん 6点(2003-11-30 04:46:15) |
6.誘拐を題材にしてるのに、あまり緊張がなかったです。もう途中で眠くなってきて、最後の最後で物語が動きだしても遅いような。二人が恋に堕ちる過程も、甘いような。イザム君は、女装してるほうが個人的に好き(笑) 【てふ】さん 4点(2003-11-28 19:08:32) |
5.ガッツの登場シーンで館内から笑い声が起こる。でもおれは笑わない。すましてる。続いて椎名桔平の登場シーン。ここでもまた笑い声が起こる。でもまたまたおれは笑わない。首を横に振って溜息をついてみせる…ていうのはウソ。おれ爆笑。笑い死ぬ。呼吸困難。回りの観客ちょっと引く。これ本当。まあ、多少デフォルメしてあるけど。それにしてもこの映画はよくできてる。二転三転する映画で、エンドロールが流れ始めても『まだなんかあんじゃないの?』って気にさせられる。実際IZAMの名前を見てかなりビックリする。キモかったなあ、あの演技。思わずプログラムを買ってしまった。でもIZAMの所だけ生まれた年が書かれていない。ほほう。そうきたか。まだそういうキャラで売っていく気か。まあそれはいいとして、仲間由紀恵がかなりよかった。かわいいし面白いし感動させてくれるし。邦画好きにとってたまらない映画だね。 【ブン】さん 8点(2003-11-25 15:20:57) (笑:2票) |
4.面白かった。思っていた話とちょっと違って、いい意味で裏切られた感じ。突っ込めるところはいくつかあるが、細かいところは気にしないで、アップがつらくない二人の顔をじっくり見ましょう。ストーリーが二転三転するあたりに少々くどさは感じたが、デビット・フィンチャーのゲームみたいに嫌~な感じではなかったので、よかった(まさか題名同じだからって、狙ったとかないよねえ)。そうそう、実はIZAMが出てて、エンドロールで気が付いた人たちが、ざわついたのがおかしかった。点数は仲間由紀恵にかなり、おまけ付き。 【かりぶ】さん 8点(2003-11-25 13:46:14) |