124.《ネタバレ》 暗い作品が好きなのもありますが特にこの監督作は重いかも。
特典で監督のコメントを観ると、
死刑執行には根本的には反対派なのだそうで、
しかし中立的に作ったらしいのですが、
やはりどうなんでしょうか・・
あとで特典を観たのですが中立的とはいえないかとも。
テキサスという州についても日本人から見たら理解できませんし、
もちろん世界中のどこの国においてもそうなんですが、
かなり政治的な作品だよと監督は言っていました。
それは観ていると伝わってきます。
政治的な作品とはいえ面白く見せられるのは、
演出がいいことと俳優の演技がよいから。
しかし私はケビン・スペイシーという役者の役柄を知っています。
初期からアメリカンビューティあたりまではほとんど観ております。
久しぶりに最近のも観てみようかと借りたのですが・・
「ユージュアル・サスペクツ」「セブン」これらの他にも、
プロデューサーやL.A.コンフィデンシャルから交渉人・・
ちょっと役がかぶっちゃいますね。
確かにうまいんですが・・
観たあと重いとは感じなかったのはこの役者のそれまでの役のせい。
ラストで大笑いしたあと妙な気分に。
この作品の内容を思い返せばかなり重いので、
終わったあとまた最初から見返してみようとしましたが、
途中から気味が悪くなってやめました(苦笑)
そう感じただけでも意義があったのかも。
ホラーよりもリアルな怖さがありますから。
同時期に借りた「ビデオドローム」より変な怖さがあった。
サスペンスの面白さを味わえ終えたら、
ぜひもう一度最初から見返してみてください。
人間が信じる世界というものはこれほど怖いものなんだなぁと。
宗教的な感覚もあるかもしれませんね。
彼らは狂信的なカトリックなのかもと考えたりします。
鍵を握るカウボーイが頻繁に出てくるので、
ラスト付近でニュース画面の背景にカウボーイが出現し、
これだいやあれだと探すのですが、
テキサス州の警官だった(爆)
最初からの展開は「羊たちの沈黙」っぽく、
牢獄から出ないスペイシーの回想シーンと新聞記者ウィンスレットという演出。
ウィンスレットの相棒役の新米若手記者観たさで借りたってのも理由。
「戦争のはじめかた」に出ていた ガブリエル・マンです。