378.《ネタバレ》 久しぶりに見たので書き込みます。
この作品は今でもある意味宮崎アニメの頂点に有る作品だと思います。
この頃のキャラクターは活々飄々として余裕たっぷりです。
これは作画の大塚康生氏に寄る所が大きいと思いますが
パンクでジャンケン、カーチェイスと手榴弾、崖のぼり、ワイヤーロープ、謎とプロレス。
どれもどうやって観客を驚かすか笑わせるかを逆に彼等が手ぐすね引いて待っている。
観客が観ているのでは無く作品の中のキャラクター達が観客に観せて居るんです。
だから1度観ても2度目、2度観たけど3度目。
何度も観て分かっているはずなのにまた観てしまう理由でしょう。
もう2度と戻りっこ無い時間の流れの中でこの作品だけはいつまでも色褪せない。
凄い事だと思いますね。
ここからは生臭い話なので興味の無い方は飛ばして下さい。
宮崎監督自身あれだけの才能も持ちながらも長く不遇の時代を経て
貧乏暇なしのアニメというジャンルを切り開いてこられたパイオニアです。
監督が居なければ今の世界的な日本アニメというジャンル分けは無かったでしょう。
ただしかしその仕事も今は壮年期に入っている。刈り入れの時期に入っているかの様です。
最近の作品がこの頃の。。。と、いうのは禁句かも知れませんが
他の作品と見比べてもやはり宮崎アニメの頂点がココに有るのは間違い無いと思うんです。
それをもう1度新しい形で観たいと思うのはファンの我侭でしょうか。